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剪定とは?剪定する意味と植木の枝を切り落とす基本の手順やポイントをご紹介!

毎年生長する庭木。大きさや形を維持するためのは剪定を行わなければなりません。剪定とは樹形を整えるだけではなく、花木においては翌年の花の付き方にも影響してきます。剪定とはどんな意味があるのかを知り上手に剪定しましょう。基本の手順やポイントをご紹介します。
2020年8月27日
ティンカー・ベル
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剪定の意味そして基本の手順やポイントをご紹介

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毎年生長する庭木。一般家庭では決められたスペースに植えた庭木は大きくなりすぎるのも困りもので、なるべくそのままの大きさや形を維持していきたいものです。大きさを維持したり樹形を整えるためには剪定をすることが必要です。また剪定とはそれだけではなく、庭木を育てるのに大切な作業なのです。剪定の意味を知り、剪定のポイントやコツを押さえて剪定を行って庭木を上手に育てましょう。

剪定とは

剪定とは枝などカットし量をコントロールする作業

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剪定とは樹形を整えるためや、木の大きさを維持するために枝をカットする作業です。花を咲かせる木、例えばアジサイやツツジなどは剪定を行うことで翌年の花付きをよくするなどの影響があります。剪定をせずにほおっておくと幹だけが太くなり花付きが悪くなることもあるので、花を咲かせる樹木も、伸びすぎた枝をカットしたり葉の量をコントロールしなければなりません。そのために剪定をおこないます。

剪定の意味とは

剪定とは木の生長もコントロールする意味がある

https://www.photo-ac.com/main/detail/986630?title=%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%B8%2005

剪定する意味とは樹形を整えることや、大きさを維持するだけではありません。木は葉で光合成をして栄養を作り、木の生命を維持しています。そして幹の生長や花を咲かせるのですが、剪定ぜすにほおっておく、葉が増えすぎて光合成が盛んになり栄養が多くなってしまい短期間で幹が太く大きくなる。すなわち人間でいうと「肥満」の状態になってしまうのです。剪定とは木の樹形を整えることや大きさを維持するだけではありません。剪定することで葉の量をコントロールし、幹の生長の速度を抑えてることで、木をちょうどよい大きさに長く維持することができます。

伸びたからカットすればよいと言わけではない

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剪定は伸びた枝や、多すぎる葉を間引いて、量をコントロールする作用ですが、いつでも行ってよいというわけではありません。剪定はその樹木によって剪定する適切な時期があるのです。闇雲に剪定を行うと木にストレスがかかってしまい、木が病気になってしまったり枯れてしまう原因になります。木の特徴を覚えるのは大変ですが、初心者でも、たとえば植物のタイプを知っているだけでもおおよその剪定の適期の検討をつけることができます。

初心者でも知っておきたい剪定のポイントとは1

木の剪定の適期を知ろう

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木にとって枝を切り落とすことは、木にストレスを与えることです。剪定の適期に枝を切り落とすのは、そのストレスを軽減することができるのです。木を傷めるリスクを少なくできるので、初心者でも安心して枝を切り落とすことができます。人間と同じように植木にも個性がありそれぞれ特徴があります。一度に庭木の特徴を覚えるのは大変なことです。しかし剪定を行うにはその植木の特徴をある程度知って、適期に剪定を行わなければ枯らしてしまったり、翌年花が咲かないということにもなりかねません。たとえば落葉樹、常緑樹、針葉樹というように植木のタイプがわかるだけでおおおよその剪定の適期の検討をつけることができます。

落葉樹は冬が剪定の適期

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落葉樹と冬に葉をおろして休眠期に入る木です。厳しい冬を乗り切るために、自ら葉を切り落とす仕組みをもっており休眠します。そのため冬なら十分栄養を蓄えているので、初心者が剪定で枝を切りすぎてしまっても枯れる心配はほとんどありません。庭木で楽しむ落葉樹の人気の植木は、たとえばハナミズキ、ライラック、モクレン、紫陽花、イロハモミジなどがあります。

常緑樹は初夏が剪定の適期

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一年中葉をつけて光合成をおこなう常緑樹は、木の中にたくさん栄養を蓄える仕組みがありません。それはいつも光合成をして栄養分を補充しているから蓄えなくてもいいからです。蓄えられない分、気温が高く、十分な陽の光がある初夏は、枝を切り落とす剪定作業をしても、短期間で栄養分を補充できるので、初心者でも枝を切り落とす剪定作業をしても、木に負担をかける心配がほとんどありません。

光合成が十分できない晩秋から冬は適切ではない

常緑樹は気温が下がり、陽の光が弱くなる晩秋から冬に剪定をして枝を切り落とすと、葉が減り光合成を十分できなくなってしまう上、蓄えている養分もないのでこの時期は剪定の時期には適しません。庭木で楽しむ常緑樹の人気の植木は、たとえばオリーブ、檸檬、くちなし、沈丁花、キンモクセイ、ヒイラギ、コニファーなどです。

針葉樹は春が剪定の適期

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針葉樹の多くは常緑性なので、基本的には常緑樹と同じ時期が剪定の適期ですが、種類によっては暑さが苦手な植木もあります。そのような植木は剪定で枝を切り落とすと切り口が茶色く変色しやすいので、できるならすぐに新芽が伸びてきて切り口が新芽で隠れる春の季節が剪定に適しています。庭木で楽しむ針葉樹の人気の植木は松、カヤ、ヒノキ、モミなどです。杉も針葉樹ですが近年は花粉症が心配されて、庭木の植木に選ばれる人気は低迷しています。

落葉樹や常緑樹の剪定を避けたい時期

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落葉樹や常緑樹は4月下旬~5月の春の時期は、新芽が旺盛に伸びる時期です。この時期は樹液の活動が活発な時期なので、この時期に枝を切り落とすと樹液が流れ出て消耗してしまいます。そればかりか新芽は蓄積されていた栄養分を使いながら生長しているので、樹液が流れ出てしまうと、これまでに蓄積されていた養分が底をついてしまいます。枝を切り落とすことで葉も大量に落としてしまうので、回復する力がなくなってしまい、木が枯れてしまったり、木を傷める心配があります。プロでない初心者ならこの時期の落葉樹や常緑樹の剪定は避けることがおすすめです。

初心者でも知っておきたい剪定のポイントとは2

切り方は枝のつけ根で切る

初心者でも知っておきたい剪定のポイントの2つ目は、枝の切り方です。剪定で枝の切り方のポイントは枝のつけ根で切ることです。剪定すると、枝の切り口は水分や養分の通り道を露出している状態になり、細菌が入りやすくなるので、切り口を早く塞ぐ必要があります。切り方によって切り口の塞がり方が大きく異なります。つけ根で切ると切り口が塞がりやすいのです。間違えて途中で切ってしまった場合は、市販の癒合剤を塗ると切り口を保護することもできますが、そうでなければ木が自力で切り口を治すまでには、数か月から1年かかる場合もあるもあります。木にできるだけ負担をかけないように、切り方は枝のつけ根で切るのがポイントです。

つけ根で切ると切り口が塞がりやすい意味

剪定で枝を切られるのは、木にとっては、たとえば人間でいうなら皮膚に切り傷を負ったようなことなのです。そのためその切り口を治癒するために、木は光合成で作った養分を樹液によって切り口に運び、細胞を形成して切り口を塞ぐのです。光合成でできた養分を運ぶ樹液は、広いまっすぐな本流に勢いよく流れており、細かくなった枝の部分は流れに勢いがありません。剪定の時に枝を残して切ると、上部に葉がない、すなわち光合成が活発にできない上に、残した部分は樹液が入らず行き止まりのようになってしまうのです。その結果切り口が塞がらないわけです。そのためつけ根で切ると本流の樹液からの栄養で細胞が作られやすくなり切り口が塞がりやすくなるのです。


初心者でも知っておきたい剪定のポイントとは3

枝を切りすぎないようにする

剪定で枝を切り落とすにも、枝の切りすぎに注意しなければなりません。たとえばもともと樹勢が弱い植木や、病害虫に侵されやすい環境にある植木などは、切りすぎると回復する力がなく枝が枯れてしまったり、最悪の場合は木全体が枯れてしまうことがあります。初心者は枝を切りすぎないように、少し多めに枝を残して剪定するように注意しましょう。

常緑樹などは特に注意せよ

剪定し始めると、これもこれもとどんどん切りたくなってしまいますが、切りすぎることは切り口をたくさん作ってしまうことでもあり、細菌が入って木を枯れしてしまう心配があります。また常緑樹などは切りすぎると葉が少なくなるので光合成の力が弱くなり樹勢が弱くなってしまいます。またもともと弱い植木は剪定で葉が減ることで幹に直射日光が当たるようになることで、幹焼けなどを起こす心配もあります。初心者は、弱った木は時期が来たから剪定するというのではなく、しばらく剪定せずに葉の量を増やして樹勢を回復させてから少しずつ剪定するようにしましょう。

剪定の基本のポイントとは1

基本の切り方は3種類

剪定のやり方は主に「すかし剪定」「切り戻し剪定」「刈り込み」の3種類があります。「すかし剪定」は枝を間引く剪定のやり方、枝をつけ根でカットして枝の本数を減らす方法です。こうすることで木の内側に光と風が通るようになります。残った枝には細い枝先が残っているので、繊細さを損なわず自然な雰囲気に剪定することができます。

「切り戻し剪定」は樹形を整える

「切り戻し剪定」とは各枝を短く切り詰める剪定です。要は樹形を整える剪定です。手順は外芽の先をカットします。この剪定は木を全体に小さくすることができます。実際の手順では、まず「すかし剪定」を基本の手順にして枝を間引いてから、残った部分の枝を切り詰める手順で、樹形を整えるように外芽の先をカットするとバランスよく仕上がります。

「刈り込み」は表面全体を整える

「刈り込み」とは木の表面全体を均一に整えることができます。生け垣などに利用される剪定方法です。手順は「切り戻し剪定」と似ており、外芽の先をカットしていきますが、草花の摘心と同じように枝が分岐するので、生け垣などのように表面を葉で密集させることができます。たとえば、ツツジやさつき、山茶花、沈丁花、キンモクセイ、ヒイラギなど常緑樹が多いので初夏に行うのが最適です。

剪定の基本のポイントとは2

花木は花つきを優先に剪定する

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庭木の植木は例えば松やゴールドクレストのように、樹形を楽しむ種類は木の姿を維持し形を整えるために剪定を行いますが、紫陽花、ローズマリー、ライラック、モクレン、ドウダンツツジなど花を楽しむ花木は、花をたくさん咲かせることが楽しみなので、花つきを優先に剪定をします。これを園芸の用語では「花後剪定」といいますが、花が咲き終わった直後に剪定する「花後剪定」は、次の花芽ができる前のタイミングで剪定します。この剪定は、枝の整理ができるほかに、各枝に日がよく当たるようになって次の花芽の促進効果があります。

「花後剪定」の利点

葉の多い種類の植木では、花後の時期は葉が茂っているため、本格的ではありませんが、軽い感じで込んだ枝の間引きや、すかし剪定の効果もあります。常緑樹の剪定の適期は初夏が剪定に適する時期ですが、花後剪定の時期と剪定適期とは必ずしも一致しません。そのため花を重要視なら、その剪定の手順は、花後に軽く間引きや透かし剪定を行っておき、樹勢を整える剪定は、冬に切りすぎないように注意して形を整えるという二段構えの手順で剪定するのがおすすめです。

剪定の基本のポイントとは3

徒長枝は不要枝!

徒長枝というのは、枝の中から勢いよくピンと長く伸びた枝のことを言います。剪定をしっかりとした後や、芽数を大幅に減らしたときに、残した芽に栄養が集中して伸長してしまった枝のことです。徒長した枝は光合成で作られた栄養を自分の生長に使うことだけを考えているわがままな枝なので、新しい芽に栄養をまわそうとはしません。徒長枝をそのまま放置しておくと徒長枝ばかりに栄養が集中してしまい、ほかの枝の生長が遅れてしまいます。徒長枝は木にとっては不要枝なので、徒長枝が発生した時は、つけ根で切って間引いてしまいましょう。

上手に剪定してみよう

https://www.photo-ac.com/main/detail/2443939?title=%E5%89%AA%E5%AE%9A

庭という限られたスペースで庭木を育てるには、大きさを維持するために剪定を行います。剪定は大きさを維持するだけでではなく、樹形を整えたり、翌年の花つきをよくする作業です。いくつかあるポイントを押さえれば初心者で木を枯らすことなく剪定することができ、上手に庭木を育てることができます。あなたの大事な庭木も剪定のポイントとコツを押さえて上手に育ててください。

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