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枝豆の収穫時期は?目安のタイミングや適期の見極め方をご紹介!

子供から大人まで大好きな枝豆は工夫次第ではいろいろな料理にも使える万能な食材です。家庭菜園でも簡単に収穫できる枝豆ですが、最適な収穫時期は極限られた期間しかありません。枝豆の収穫の見極め方やタイミングと併せて、育て方もご紹介します。
2020年8月27日
HARAYAMA
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はじめに

枝豆とは

枝豆は大豆の未成熟な状態の豆だという事はご存知でしょうか?ご存知の方からすると何をいまさら…と思われるかもしれませんが、実は枝豆と大豆が同じ豆だと知らない人も少なくありません。豆は苦手な人でも枝豆は大好き!という人も多く、栄養素も豊富で食べやすく今では日本のみならず海外でも人気が出てきています。

枝豆の種類

一言で枝豆と言っても全国に出回っていないようなブランドも含めると数えきれないくらいの種類がありますが、大きく分けると一般的な白毛豆、濃厚な甘みを持つ茶豆、大粒で黒豆の風味が味わえる黒豆の3種類があります。特に丹波の黒豆など栽培地域周辺でしか食べることのできない枝豆も、種さえ手に入れば自宅でも獲れたてを味わうことができるので気になるブランド枝豆の栽培もおすすめです。

枝豆の育て方①:土づくりや種まき

土作り

育て方が簡単な枝豆は土を特別気にする必要はありません。新しく土を用意する場合は一般的な野菜用の土で栽培が可能です。すでに土がある場合は、種まきの約2週間前に苦土石灰を施し、1週間前には元肥を施しておきます。連作障害が出やすい作物なので、同じ場所で育てる場合は3年ほど期間を空ける必要があります。

種まき

種まきは畑やプランターに直接まく方法と苗を作る方法があります。1つの穴に種を2~3粒蒔き双葉が出た頃に一番太いものを残して間引きます。苗の場合は本葉が2枚出た頃に定植をします。苗の定植が遅れると生育不良を起こすので、気を付けましょう。種蒔き後は鳥が豆(種)を食べてしまうことがあるので、不織布や防虫ネットを掛けるなど工夫をしましょう。通常、種を蒔いてから目が出るまでの目安の日数は約1週間~10日です。

枝豆の育て方②:管理の仕方

土寄せ・支柱を立てて管理する

枝豆は手がかからない作物ですが根を浅く張るので、成長に合わせて土寄せをします。1度目は双葉が出た頃、2度目は本葉が開いた頃、3度目は3段目の葉が開いたころに行います。5段目の葉が出た頃を目安に本茎の先を切りとる敵芯を行います。敵芯を行うことにより実付きが良くなることが期待できます。また、背が高くなってきたら支柱を立てて倒れないように工夫しましょう。

水やりや追肥

Photo by sorarium

花がついてから乾燥させてしまうと実の付きが悪くなるので、乾燥に気を付けて管理しましょう。豆科の作物は根にある根粒というこぶのような部分で栄養分(窒素)を作り出すことができます。追肥をして窒素過多になると葉が茂りすぎて実の付きが悪くなります。その為、基本的には追肥の必要はありませんが、生育状況が悪い場合など追肥を施す際は窒素過多にならないように窒素の量を調整します。

枝豆の育て方③:ありがちなトラブル

芽が出ない

Photo by torisan3500

枝豆はうまく芽がでないことも珍しくありません。原因は水のやりすぎで種が土の中で腐ってしまっている場合や気づかないうちに種を鳥に食べられてしまっている場合などがあります。目安として10日を過ぎても芽が出ない場合は種の状態を確認し、場合によっては蒔きなおすのが良いでしょう。

カメムシによる害

枝豆は比較的病気にかかりにくいのですが、驚くほどカメムシが集まってきます。カメムシは実の汁を吸ってしまうので、味の低下につながります。せっかくの家庭菜園なので無農薬で育てたい場合は防虫ネットが便利です。カメムシがつき始めてから防虫ネットを張ると残ったカメムシが中で増えてしまう事があるので、虫が付き始めるより前に防虫ネットを掛けるようにするのがベストです。

枝豆の収穫①:一般的な収穫時期

枝豆の収穫時期は6~9月が適期

夏のイメージが強い枝豆ですが、夏だけでなく種を蒔くタイミングにより秋にも収穫ができます。夏に獲る場合は4~5月に種を蒔き、6~9月にかけて収穫をします。一方、秋に獲る場合は6~7月に種を蒔き、10~11月に収穫をします。それぞれ栽培する時期や品種を工夫すれば夏から秋までの長い間獲れたての味を楽しむことができます。

収穫までの日数

種を蒔いてから収穫できるまでの日数は一般的な早生種で80日前後で収穫ができるようになります。収穫できるまでの日数は種類により異なり、早いものでは70日前後の日数で収穫できる種類から100日以上の日数がかかる黒豆などがあります。種を蒔くタイミングや収穫までの日数を調整して複数の種類を育てると長い期間収穫したての味を楽しめます。

枝豆の収穫②:タイミングを見極める

枝豆収穫の適期は短い

枝豆は大豆を未成熟の状態を収穫するので収穫の適期は約1週間~10日の限られた日数だけで、早すぎると実の育ちが悪く、遅れると風味や味が損なわれていきます。その為、莢が膨らみ始めたらタイミングを逃さないようにしっかりと見極める必要があります。品種や生育環境にもよりますが、目安は花が咲いてから約1ヶ月半後に収穫ができます。

莢の状態を見極める

枝豆収穫の適期は莢の状態によって見極めます。莢が付き始めてから徐々に中の身が膨らんできて、色はキレイな深緑色になってきます。莢が見るからにはち切れそうなほどに張ってくると美味しく食べられるサインです。目安はスーパーなどで市販されている状態くらいまで莢が膨らめば収穫が可能です。

全体の8~9割が適期になれば収穫をする

株についている莢の全部が同じタイミングで収穫の時期を迎えることはないので、全体の8~9割の莢の状態がパンパンに張ってきたら収穫をしましょう。少しでも多くの莢が大きくなるのを待ってしまいがちですが、枝豆の適期は短くタイミングを逃すとあっという間に遅れてしまうので気を付けましょう。

枝豆の収穫③:収穫の方法

株ごと収穫

株についている莢の8~9割が収穫のタイミングを見極めたら根っこから株ごと引き抜き、抜いた後から莢をはさみで収穫するのが最も簡単な収穫方法です。簡単に収穫はできるものの、中にはまだ食べるには早い莢も含まれてしまいます。

できた莢から収穫する


株ごと引き抜く方法に比べて若干手間はかかりますが、収穫ができる莢だけをはさみで切って収穫することもできます。株の数が多いと大変ですが、適期を迎えた莢は収穫が遅れることもなく、まだ収穫ができない莢はそのまま続けて栽培することができるので、長い日数より多くの枝豆を味わうことができます。

枝豆の収穫が遅れた場合

大豆の育て方

Photo by 305 Seahill

枝豆用の種で育てた大豆は収穫量や味において本来の大豆と枝豆用の種で育てた枝豆と本来の大豆は収穫量や味において異なる可能性はありますが、収穫の時期が遅れてしまった場合など大豆になってから収穫することもできます。枝豆の時期を過ぎ葉や茎が黄色くなり、莢が茶色くなるまで待ちます。莢を振ってカラカラという音を目安に見極めて収穫をします。収穫後はしっかりと乾燥させると大豆として保存ができるようになります。

品種に注意

枝豆と大豆は同じ豆でなので育て方もほぼ同じですが、枝豆用として販売されている品種は枝豆として美味しく食べられるように風味や味、収穫までの期間などにおいて品種改良されているものが多くあります。その為、収穫時期を調整して両方を収穫したいと考えている方は、品種選びに注意しましょう。

収穫直後が格段に甘い

収穫後はスピートが大事!

Photo bytakedahrs

旬の時期になるとスーパーでも簡単に手に入り美味しく味わえる枝豆ですが、収穫したての枝豆は一般的に販売されているものとは比べ物にならないほど風味や甘みが強くとてもおいしいです。枝豆は枝豆自身が糖の分解をしてしまうので、収穫したとたん急激に味が落ちてしまいます。収穫する際はお湯を沸かしている最中に収穫をするのが良い。と例えられるほど収穫直後が最もおいしく食べることができます。

枝豆のおいしい湯がき方

せっかく遅れずに収穫した枝豆は、すぐに茹でて食べましょう。基本的な湯がき方は莢の枝についていた側を少し切り取ります。塩を枝豆に振りかけて莢についた産毛をこすり落とします。その後、塩を加えたお湯で好みの硬さになるまで茹でれば完成です。使用する塩の全体量はお湯の量に対して約4%を目安にしましょう。豆の種類や好みにもよりますが、茹でる時間は約5分前後で完成です。

枝豆のさまざまな茹で方

枝豆の茹で方はいろいろな方法がレシピサイトでも紹介されています。莢を切らずに茹でて、最後に塩を掛ける方法、莢の両端を切ってから茹でる方法、少量の水分で茹でる方法などそれぞれ茹で方ひとつで味や見た目も変わります。いろいろと工夫をしてみてお好みの茹で方を見つけてみてください。

茹でるだけじゃない!枝豆の美味しい食べ方

ずんだ餅

Photo by zenjiro

一度にたくさんの枝豆が収穫できて食べきれない場合は、工夫次第ていろいろな料理にアレンジができます。中でも東北地方の名物のずんだ餅は家庭でも簡単にスイーツにすることができます。少し柔らかめに茹でた枝豆をすり鉢やフードプロセッサーでつぶし、砂糖と少しの塩を加えたものがずんだ餡です。出来上がったずんだ餡を切り餅や白玉団子に絡めれば風味豊かな枝豆の味が楽しめるずんだ餅が味わえます。

枝豆ご飯

豆ごはんと言えばエンドウ豆を使った豆ごはんが一般的ですが、枝豆でも美味しい豆ごはんができます。米を一緒に炊飯器で炊き上げる方法もありますが、炊きあがったご飯に混ぜるだけで簡単に枝豆ごはんができます。茹でた枝豆を少量の塩と一緒に炊きあがったご飯と混ぜ合わせるだけで枝豆ごはんの出来上がりです。一緒に大葉やゴマやミョウガなど混ぜるものを工夫すればいろいろな味を楽しむことができます。


枝豆の保存方法

茹でてから保存をする

Photo by ame0399

枝豆は未成熟な豆を収穫しているので収穫後も豆自身の代謝が進んでしまい、どんどん甘みや風味がおちてしまいます。収穫後すぐに茹でてからジップロック等に入れ冷凍庫で保存をすれば解凍後すぐに食べることができます。時間があれば枝豆を莢から出してむき身の状態で冷凍をすれば、豆ごはんにしたりコロッケに入れたりと工夫次第で手軽にいろいろな料理にアレンジすることができます。

生のまま保存をする

収穫した枝豆を茹でずに生のまま冷凍する方法もあります。冷凍をすることにより代謝が止まるので鮮度を落とすことなく保存することができます。収穫した枝豆を洗い、しっかりと水気を切ったらジップロック等にいれてそのまま冷凍庫で保存をします。一度茹でて冷ますなどの手間がかからないので、簡単に保存することができます。使用する際はお好みの方法で茹でれば美味しく枝豆を食べることができます。

常温保存は向かない

どうしても収穫した枝豆を処理するのが遅れる場合は、枝ごと濡れた新聞紙で包み冷暗所に保存をしましょう。但し、枝豆は常温で置いておくとどんどん味が落ちてしまうので、できるだけ早く調理をするか冷凍するようにしましょう。

まとめ

枝豆は家庭菜園の醍醐味が味わえる!

家庭菜園で作ることのできる野菜や果物はたくさんありますが、プロが作ったものの方がおいしかったり、すごく手間がかかる割には収穫量が少なかったりするものもあります。しかし、枝豆は栽培の手間はほとんどかからずしっかりと収穫することができます。おまけに、素人が作っても収穫したての枝豆は市販の枝豆より格段に美味しいものが味わえます。ぜひ、枝豆を栽培して家庭菜園の醍醐味を体験してください!

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