人気のルバーブジャムのおいしい食べ方を探ろう
赤色のふきのような野菜、ルバーブ。健康志向の方ならご存知の野菜で、日本の農家でも育ててらっしゃる方もいらっしゃいます。そんなルバーブ、料理に使おうと思っても、すぐにやわらかくなってしまうため、ジャムなどの使い方が一般的です。食べ方もパンに載せるなどしていただくとてもおいしい人気の野菜です。今回はこのルバーブの簡単なレシピ、食べ方や使い方をはじめ、そのすばらしい効能などについてもご紹介します。
ルバーブジャムとは
ルバーブジャムとはルバーブという野菜を使ったジャムのことです。ルバーブには食用大黄(しょくようだいおう)という和名がありますが、ルバーブの名の方がよく使われます。日本国内では、北海道や長野県など、涼しい地域で作られていますが、欧米では広く栽培され、お菓子作りが好きな人はこぞって購入する人気の野菜です。葉の部分には毒があるため、茎の部分のみがカットされて販売されています。
ルバーブは幅広い世代から人気の食材
欧米で市販されているルバーブを使った製品はジャムだけではありません。コンポートやアイスクリーム、パイやおかしなどもよく食されます。また、市販のベビーフードでもルバーブのコンポートがあるほか、ルバーブを使ったカクテルもあります。つまり、ルバーブは、赤ちゃんから大人まで、広い世代に食されている食材なのです。
ルバーブジャムの風味や色合いとは?
ルバーブジャムの色には、赤色、緑色、茶色のものがあります。ルバーブは、茎の部分が赤色や緑色のタイプがあり、また、ルバーブを使った製品には、ルバーブのほかにもリンゴやイチゴなどが含まれているものもあることから、その色がジャムにも現れます。
ルバーブは酸味の強い野菜
ルバーブジャムの色がいずれのタイプであっても、甘酸っぱい風味には変わりはありません。ジャムなどの製品にすると、砂糖などの糖分が含まれていることから甘酸っぱい風味になりますが、実際にはかなり酸味の強い野菜です。このため、海外に長期滞在している日本人の方の中には、ルバーブを塩といっしょに煮込み、練り梅のように食する方もいらっしゃいます。
ルバーブジャムの効能とは?
ルバーブジャムで使われるルバーブにはさまざまな栄養成分が含まれています。このため、さまざまな症状に対して効能が期待できると考えられます。まず、食物繊維が豊富に含まれていることから、便通を良くする効能が期待できます。実際、中国の漢方では下剤として使用されています。このため、ルバーブの食べ過ぎには注意が必要です。
効能が期待できるビタミンミネラルも豊富
ルバーブの成分を調べてみると、カリウムやビタミンKの成分が、ほかの成分と比べると多く含まれています。カリウムは、体内のナトリウムとバランスを取り、血圧を調整するなどの働きがあることから、血圧を下げる効能が期待できます。また、ビタミンKには止血作用があるほか、骨の形成を助ける働きがあります。事実、骨粗しょう症の治療薬としてビタミンKが利用されることもあることから、血液や骨に効能が期待できます。なお、ルバーブの赤色は、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用が期待できます。このようにルバーブにはさまざまな効能があります。
ルバーブジャムのおいしいレシピとは
ルバーブジャムのレシピは非常に簡単です。材料は、ルバーブ1㎏、砂糖1㎏で、好みでレモン汁を少々使います。料理をする前に、ルバーブはしっかりとあく抜きしておきます。
①:分量のルバーブと砂糖を鍋に入れ、100㏄の水を加えて、弱火にかける
②:沸騰してきたら軽く混ぜ合わせ、好みでレモン汁を入れる
③:ジャムを容器に入れたら、逆さにして冷やす
フランスのおばあちゃんから習ったレシピです。材料と同じ量の砂糖を使うのがフランスの古典的なジャムのレシピです。
なぜ蓋を下にして冷ますのか?
ジャムを作るとき、温めた瓶に熱い状態で詰めて、蓋を下にして冷まします。なぜ下にして冷ますのかというと、ジャムやコンポートを作ったことのある方ならわかると思いますが、蓋をしっかりと閉めたと思っていても、隙間から空気が入ってカビが生えてくることがあるからです。蓋を下にしておくと、空気が入り込まず、蓋をしっかりと密閉させることができるため、必ず蓋を下にして保存するのです。些細なことですが、重要なポイントなので必ずさかさまにして保存しましょう。
砂糖の量を減らして料理するとコンポートになる
ルバーブジャムを作るために砂糖1kgをお鍋に入れると、糖質過多になってしまうと心配される方もいらっしゃるかと思います。そんなとき、砂糖の量を減らすと、ジャム特有のとろみがなくなり、ルバーブのコンポートになります。ただし、砂糖の量が減ることで、保存できる期間も短くなるため、作ったらなるべく早めに食べた方がベターです。
ルバーブジャムの使い方や食べ方①朝食として
ルバーブジャムは、朝食のパンといっしょにいただくとおいしいです。ルバーブジャムを作った際に使った砂糖の量でその甘味がちがってきます。ルバーブの酸味とちょうどいい甘酸っぱい風味を丸ごといただきましょう。甘すぎるものが苦手な方にも食べやすい味です。また、さまざまな効能も期待できるので、食べて嬉しい食品になります。
ヨーグルトやフレッシュチーズに載せて
ルバーブジャムは、そのままではちょっぴり味がさみしいプレーンヨーグルトやフレッシュチーズなどにも合います。小さなスプーンにひとさじ分のルバーブジャムを載せてさっそくいただきましょう。ほんのりした甘味がさっぱりして、小腹が空いたときをはじめ、食後のデザートなどにもおすすめです。
ルバーブジャムの使い方や食べ方②ケーキとして
ルバーブジャムは、ケーキのアクセントなどに載せるのもおいしい食べ方のひとつ。パンケーキやプレーンの焼き菓子やケーキの上に載せて、ミントの葉を添えるととてもおしゃれなおやつになります。クリームたっぷりのケーキではしつこい味も、ルバーブの酸味がさっぱりとして、しつこさが少なくなります。
ルバーブを使ったケーキの簡単レシピは?
ルバーブをケーキの生地に混ぜて焼くと、さっぱりとおいしいケーキになります。赤色のルバーブを使うと、生地の色味もキレイになりますのでうまく使いましょう。パウンドケーキの材料を混ぜる際、ルバーブジャムをいっしょに混ぜます。ルバーブジャムでは甘すぎる場合は、ルバーブをそのまま既定の材料に合わせて焼きましょう。
ルバーブジャムの使い方や食べ方③パイとして
ルバーブジャムは、やっぱりスイーツとしていただくのが美味。パイから作る方はパイから手作りで、作らない方はパイ生地を買ってきて、生地の上にルバーブジャムを載せて焼くだけでできあがりの簡単レシピです。いちごといっしょに焼いたルバーブ&ストロベリーパイも人気です。ルバーブといちごのほんのりとした酸味が清々しいスイーツになります。
フレッシュチーズをうまく使う
ルバーブジャムのパイでは、フレッシュチーズを上手に取り入れると、ヨーロッパ風の人気のスイーツになります。パイ生地にフレッシュチーズとルバーブをいっしょに載せるだけですが、甘味と酸味がほどよく混ざったチーズパイになります。ルバーブはチーズとの相性がいいので、いろいろとアレンジしておいしいパイを作ってみましょう。
ルバーブジャムの使い方や食べ方④ソースとして
ルバーブジャムのパイでは、フレッシュチーズを上手に取り入れると、ヨーロッパ風の人気のスイーツになります。パイ生地にフレッシュチーズとルバーブをいっしょに載せるだけですが、甘味と酸味がほどよく混ざったチーズパイになります。ルバーブはチーズと合わせるとおいしいので、いろいろとアレンジしておいしいパイを作ってみましょう。
さらに好みの風味を出すために
ルバーブジャムを使ったソースを、ほんのりピリ辛にしたいとき、ショウガを加えるとピリッとした風味で。また、ルバーブジャムの甘味をもう少し深めたいとき、バナナやマンゴなどのフルーツを加えてみるのも手です。砂糖の甘味とはちがったフルーティーな甘みが広がります。このようにルバーブジャムをベースに、アレンジの方法ひとつでいろいろな風味を実現することができます。
ルバーブジャムの使い方や食べ方⑤ドリンクとして
ルバーブジャムをさまざまなドリンクに利用するとさっぱりとした風味が人気のドリンクとなります。牛乳に混ぜるとおいしい朝食のドリンクとなりますが、炭酸のレモンに加えるとレモンスカッシュのようになるほか、フルーツや野菜といっしょにミキサーで混ぜると、スムージーになります。フルーツをベースにして、簡単に作ることができますので、一度試してみましょう。
ルバーブのリキュールも実は簡単
自家製のワインを作ることも可能です。ひと口大にカットしたルバーブ500gを容器に入れ、ウォッカを500cc注いで2週間ほど漬けておきます。別の容器に1リットルの水、500gの砂糖を溶かし、最初に作ったルバーブとウォッカをよくかき混ぜ、2週間ほど冷所で保管します。これでリバーブのリキューブのできあがりです。なお、ルバーブはアルコールを使わなくても砂糖と水につけておくと発酵し、アルコールのようになります。
ルバーブジャムの食べ方や使い方の注意点
ルバーブを使ったジャムをはじめとする料理の食べ方や使い方で気をつけるべき点がいくつかあります。ルバーブは、子宮を収縮させる作用があるとされるダイオウの葉柄であることから、とくに妊娠中の女性は摂取しない方がいいとされています。また、授乳中の女性では、下剤としての効能があることから、乳児の便が柔らかくなる可能性もあるため、摂取は控えた方がいいとされています。
ルバーブを料理する際にあく抜きを
ルバーブを料理する際には灰汁抜きをしましょう。細長いルバーブをひと口大にカットし、水につけるだけあく抜きをすることができます。長時間水にさらすと、ルバーブの特徴でもある酸味も抜けてしまうため、20~30分程度で問題ありません。熱して使う際、料理しながらあく抜きすることもできますが、水につけるだけであく抜きもできるということは、頭の隅に置いておきたいです。
ルバーブジャムでおいしい食卓を
さまざまな使い方があって、すばらしい効能も期待でき、食べ方も使い方もシンプルなので、さっそくおいしいジャムを作って見たくなるルバーブ。使い道がいろいろあるのでぜひチャレンジしてみましょう。一度作っておくと、しばらく日持ちしますので、さまざまな楽しみ方ができます。
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