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公道を走れるレンタルカートとは?走行可能な条件や制限速度などを解説!

ゲームの主人公になったつもりで、東京や各県の観光地を走行することができる公道レンタルカートをご存知でしょうか。外国人が好んで利用する公道カートですが、道路交通法の条件はどうなっているのでしょうか。この記事では公道カートについて気にあるポイントを解説しています。
2020年8月27日
sakakibara-tetuji
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カートなのに公道を走行できる車とは

モータースポーツ界の入門編として慕われるレーシングカートですが、排気量を50㏄以下にしたりウィンカーなどの保安部品の装着したり、あらゆる条件をクリアしたカートに関してはなんと公道を走れるというのです。見た目が某有名レーシングゲームの雰囲気を漂わせるためか、海外の観光客から絶大な人気を得ており、日本国内では観光地を中心にレンタルカートとしてニーズが高まってきました。

公道カートとは一体どんな乗り物?

公道カートの見た目はサーキット場を走行するレーシングカートそのものです。本物のカートよりは排気量が小さくハンドルの回転角度も深くまで切れないようになっており、公道でも走れるように法で定められた安全基準は満たしているものの、見慣れない存在感から「本当に一般道を走っていいの?」と驚かれる方も少なくないでしょう。この記事では今話題の公道を走れるカートについて、走行の条件や制限速度など気になる部分を解説します。

公道カートはミニカーの分類に入る

公道カートとは最近作られた新語であり、その正体は「ミニカー」であり、ミニカーとは大型車や軽自動車、小型特殊といった自動車の区分の中の1つに当たります。外見はスタイリッシュなレーシングカートのようですが、法的な走行可能条件はミニカーと同じ扱いになります。街中でよく見かけるミニカーと言えば、セブンイレブンの宅食サービスに使われるミニカーや、ヤクルトの配達用ミニカーなどが有名でしょう。

公道カートがミニカー登録するための条件とは

観光客が派手な衣装を着て公道を走るカートと、宅配サービスの車両に採用されるミニカーは法的には同じ車ということが分かりましたが、公道カートがミニカーとしてナンバー登録を可能にするためには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。指定の排気量にする、ヘッドライトやブレーキランプなどの安全装置の取り付け、などなど公道で走っても問題がない状態にすることが条件です。これらの条件を一つずつ確認していきましょう。

公道カートの排気量は20cc~50ccまで

公道カートを合法的に一般道で使用する(ミニカーとする)には、まず車体に積むエンジンは20㏄~50㏄までの大きさにすることが絶対条件です。また電動式ミニカーの場合は定格出力を0.25kw~0.6kwにであることが条件です。公道カート(ミニカー)の排気量は原動機付自転車とほぼ同等になりますので、パワーも原付並みの力になります。51㏄以上の車両は、たとえ4輪車であってもミニカー登録はできません。

身近なミニカーでは原付を改造したものが有名

ホンダの3輪バイク「ジャイロ」は輪距(りんきょ・左右のタイヤの幅)を500mm以上に改造(合法)すれば、公道を走れるミニカーとして登録可能です。排気量は49ccなので、輪距を広げるだけでミニカーとして乗ることができます。改造はタイヤの幅を広げるだけの簡単作業、排気量を変えるエンジンの積み替えが不要なので、費用はたったの1万円程度です。ホンダ・ジャイロは気軽に乗れるミニカーとして人気のバイクです。


公道カートは3輪車でも4輪車でも登録可

公道を走るカートには3輪タイプと4輪タイプがあります。公道カート(ミニカー)の定義は基本的には4輪車であることが走行可能条件になりますが、50㏄以下の排気量で尚且つ輪距が500mm以上であれば3輪カートも公道を走ることが可能です。公道カートはレンタルも含めて4輪車が主流ですが、必ずしも4輪でなければいけないルールはありません。

安全面を重視するなら4輪車が好ましい

3輪車の公道カートは、おしゃれなデザイン、小回りが利く、車体が軽いので加速も向上するなどのメリットがあります。しかし4輪の公道カートと比較すると、横からの突風に弱く車体の低い公道カートでさえ横転のリスクが高まるといったデメリットもあります。そもそも公道カート自体が車室のない危険な乗り物ですので、それをさらに危険な3輪の状態で乗るのはスリルこそありますが、あまり現実的ではないと言えるでしょう。

公道カートは時速60kmの速度まで出せる

公道カートは原付バイクと同じ原動力ですが、道路交通法令ではミニカーにあたるので50㏄以下の車両であるにも関わらず公道を最高60kmの速度で走行することが可能なんです。つまり公道カートは速度指定のない大きな国道では、他の普通乗用車の流れに自然な速度で合流することが可能。しかし実際のところ、運転手は地面すれすれを走行しているので60kmの体感速度は80km~100kmほどに感じることがあるでしょう。

公道カートと原付の大きな違いとは

公道カートは、道路交通法令ではミニカーという自動車に分類されるので60kmの速度が出せて、ヘルメットとシートベルトの着用、二段階右折の義務がなくなります。そして道路運送車両法では原動機付自転車になりますので、車検不要となり維持費が軽減されます。原付と普通車の美味しいところ取りなのが公道カートと言えるでしょう。共通点は、高速道路は走行不可、普通免許で乗ることが可能、といった点が挙げられるでしょう。

公道カートに二人乗りはNG

公道カート(ミニカー)に定められた道路交通法では、二人乗りでの走行は禁止されています。そもそも50cc以下の排気量しかないので、合法化されたとしても二人乗りはまず出来ないでしょう。二人乗り可能な公道カート風の車では「超小型車」や「トライク」というタイプの車両があります。しかし超小型車の見た目は普通自動車そのもので、トライクの見た目はバイクそのものなので、公道を走れるカートで2人乗りをすることは基本難しいでしょう。

私有地なら二人乗りもOK


そもそも公道を走れるカートには、座席を2つ取り付けた二人乗り仕様の車があまり開発されていません。よって公道カートの二人乗りは、法律的にも流通している車の形状的にも難しいことが明らかになります。どうしても二人乗りを楽しみたい方は、遊戯用に座席が二つ備え付けられたミニカーを、公道以外の走行が許可された場所で楽しむことは可能です。二人乗りできる形式のミニカーは「ミニジープ」などがありますが、公道は二人乗りできないのでご注意ください。

公道レンタルカートについて解説

公道カートとはどのような乗り物なのか、なんとなく理解できましたでしょうか。ちょっと危険な香りもする公道カートですが、現段階では法に反することもなく公道を運転することができます。そんな公道カートに乗る方法は、専門のショップで購入、パーツを揃えて自作する、レンタルカートを申し込む、この3つが主な手段になります。中でも近年ニーズが高まっているのが公道レンタルカートでしょう。

公道レンタルカートは外国人観光客に大人気

公道レンタルカートが世に広まったきっかけは、SNS映えを狙ってゲームキャラクターのコスプレを公道レンタルカートとセットにしたサービスが口コミで話題となり、外国人観光客を中心に人気が広まってきまってしました。現在では東京をはじめ、関西や沖縄など外国人旅行者が訪れる人気スポットで多くのレンタル業者がサービスを展開しています。派手なイメージからか、利用者は相変わらず外国人が多いようです。

公道レンタルカートの料金について

日本に訪れる外国人観光客の増加や、公道カートに興味を示す日本人の意識の変化によって、公道レンタルカートを扱う業者の数も増えてきました。東北、関東、関西、沖縄に支店をもつ公道レンタルカートの人気専門店「アキバカート」では、1時間2,200円からという料金設定になっています。派手なコスプレが話題になった「ストリートカート」ではあらかじめ指定したコースを観光ツアーのような形で周遊するため、料金は1日1万とやや高額な設定になっています。

公道レンタルカートのメリットを紹介

一瞬だけ注目を浴びることができる

公道カートを所持するとなってしまうと、近所では他にカートを持っている人がいないため、地域ではちょっとした有名人になってしまいます。注目されることに抵抗がない方はそれでも良いかもしれませんが、有名人にまでなりたくないという場合はレンタルカートが便利です。公道レンタルカートなら乗っているときだけ注目の的となるので、ひとときだけ人気者になりたいという方はレンタルが役に立ちます。

常に整備されたカートに乗ることができる

公道カートを自作したり、販売されている車両を購入する場合は、定期的なメンテナンスを自己責任で行う必要があります。車検の義務がないので、公道を60kmで走行する車としては整備の知識なしでは突然の不良が心配です。公道レンタルカートなら常にプロの整備士によるメンテナンスが施されるので、安心して走ることができるでしょう。

公道レンタルカートのデメリットを紹介


コスプレによる交通事故の可能性

コスプレとセットで公道レンタルカートを提供する業者は、現在も少なからず存在します。風の抵抗を大きく受けるキャラクターのツナギや、派手な装飾のついた衣装では、服の一部が車輪に引っかかり大事故に繋がる可能性は無きにしも非ずです。慣れない運転操作と慣れない衣装で運転することは、集中力を低下させて事故を誘発させるかもしれないので、利用する場合は安全第一を意識していきたいですね。

トラックからは死角になることも

目立ってSNS映えすることで有名な公道カートですが、すべての人にとって目立つ存在というわけではありません。例えば大型トラックからしてみれば、人が車道の地面に座っているのと変わらない車高の公道カートを、見落としてしまうことも十分あり得るでしょう。シートベルトもヘルメットもない公道カートなので、大型車と接触してしまえばひとたまりもありません。車間距離をしっかり保ち安全運転を心がけることが重要ですね。

まとめ

普通自動車と原付のいいとこ取りの公道カート(ミニカー)は、安全に使用すれば最高なアクティビティーとして観光地を賑やかにしてくれる乗り物になるでしょう。しかし安全性に関しては、現段階のルールではヘルメット未着用OKなど危険が伴うことも事実です。公道をレーサー気分で走れるのは素晴らしい体験ですので、利用者はモラルを高め安全に正しく利用することで、今後も問題なく使っていくことができれば嬉しいですね。

ミニカーが気になる方はこちらもチェック

「公道カートは魅力的だけど、目立ちすぎて普段乗りには向いていなさそう。」という方には、街乗りに自然に溶け込むミニカーがおすすめです。関連記事ではおすすめのミニカーについて紹介しています。また、レンタルカートの人気店「アキバカート」の情報も併せて公開しているので是非チェックされてください。