有機肥料とは?化成肥料との違いや特徴、種類による成分の違いを解説!のイメージ

有機肥料とは?化成肥料との違いや特徴、種類による成分の違いを解説!

有機肥料は動植物から作られた古くから使われている天然の肥料です。いろいろな種類の有機肥料がありますが、原料によってそれぞれ効き目や効果が違うので紹介していきますね。また化成肥料との違いも多いので合わせて紹介していきます。

2019年05月22日更新

桜餅
桜餅
キャンプに関する記事が多いですが植物を育てることも好きです。ベーコン作ってみたり、スーパーで市販されているポップコーンを発芽させて栽培したりといろいろな事をしています。
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目次

  1. 有機肥料とは
  2. 有機肥料の特徴1
  3. 有機肥料の特徴2
  4. 有機肥料の特徴3
  5. 有機肥料の特徴4
  6. 窒素が多い有機肥料
  7. リン酸が多い有機肥料
  8. カリウムが多い有機肥料
  9. 土壌改良やバランスのいい有機肥料
  10. 有機肥料の使い方・ポイント
  11. 有機肥料のまとめ

有機肥料とは

天然由来の肥料

簡単に説明すると化成肥料(化学肥料)が植物の成長に必要となる成分を科学的に作ったり、混ぜたものになり、有機肥料は植物の皮や実、動物のふんなどが原料になった肥料で化成肥料と比べると成分にばらつきがあるのがポイントです。化成肥料を使っていない自然由来の肥料なのでオーガニック栽培や有機農業ということになります。オーガニックと有機は同じ意味があり、自然の恵みをリサイクルしながら育てていくような農業のことをオーガニック栽培や有機農業と言います。

オーガニックには厳しい規定がある

有機肥料を使えばオーガニックや有機農業と名乗れるわけではありません。有機JASマークをつけて有機農業、オーガニック野菜として発売できるのは専門の検査機関できっちり検査を受けて合格したものだけ。単に有機肥料だけを使うだけではなく、有機農業やオーガニックとして製品化するには科学的に作られた農薬も使えず、植え付けまえから有機物で作る土作りからスタートしないと認定されない大変な農業です。

有機肥料の特徴1

成分の量がまばら

化成肥料は窒素、リン酸、カリウムのバランスは好きなように変更でき、有機肥料よりも多く含まれている特徴があります。一方有機肥料では多くても化成肥料の半分程度しか成分が含まれていないという大きな違いがあります。自然由来のものなので使われている原料の種類によって異なるのです。

足りない成分だけ補える

それぞれ成分が違うので少ない部分を補うように他の有機肥料と混ぜて使えるのが有機肥料のポイントです。うまく使わないと成分のバランスが偏っているので、適した使い方をしないと花や果実が収穫できなくなるかのせいもあります。化成肥料の中には意図的にリンだけ多くしたものなどもありますが、そのような化成肥料は有機肥料を配合していることが多いですよ。

化成肥料同士はブレンドできない

化成肥料との違いになりますが化成肥料はバランスよく成分が含まれているので、足りない成分だけ足すこともそれぞれブレンドして好きなように肥料はつくれません。

有機肥料の特徴2

土壌改良の効果も期待できる

化成肥料との違いとして有名なのは、土壌改良材としての効果があるということです。有機肥料には肥料としての成分が少ないことが多く、土壌改良材として捉えられるものがある程。つまり有機肥料という大きなカテゴリーなかで肥料向きの種類と、植物の栄養にはあまりなりませんが土の状態を整える作用のあるものに分かれます。前述したオーガニックや有機農業では土の状態を整える有機肥料を使って土作りをします。

土壌改良とは

雨や水やりをしても速やかに染み込んでいかない土地、逆に染み込みすぎてすぐ乾く土地などを改善することです。水はけが悪い土、水はけが良すぎる土も有機肥料を混ぜて土作りすることで有機肥料がスポンジのような役割をはたし、ちょうどいい量の水をキープしてくれるので土壌改良に役立ちます。

ずっと改良材としては使えない

改良剤として有機肥料を使った場合にポイントなるのが施肥した時期になります。徐々に肥料として使われていくので永遠に土をいい状態に保ってくれるという便利なものではありません。

有機肥料の特徴3

効き目がゆっくり

化成肥料との違いは効き目がゆっくりと長く効くという特徴があります。化成肥料の中には緩効性肥料という肥料もゆっくり効くものがありますが、有機肥料には化成肥料のように即効性のあるものはありません。そのため施肥する時期は植え付け時や、効き目が現れるように植え付けより14日ほど時期をずらして施肥することが多いですよ。種類によっては有機肥料の中では効果が出やすいものもあるので原料による違いは大きいです。

微生物の餌になる

化成肥料にはない特徴が微生物の餌になり、土の中の微生物を増やしてくる事。植物を育てていく上で大きなポイントになるのが、土の中にいる微生物たちになります。植物はカリウムなどの無機質を直接取り込むのはなく、微生物が食べて分解されて初めて肥料として吸収されるようになるので、時間がかかりますが微生物を増やし、活発に働かせることは大切です。また、微生物が多いと病原菌が発生しにくくなるとも言われています。

有機肥料の特徴4

自作できる肥料

化成肥料との違いはある程度の知識や道具があれば有機肥料は家庭で自作できるのがポイントです。一言に有機肥料と言ってもたくさん種類があるのですが、堆肥や灰は自作できる有機肥料になります。逆に動物の骨やふんは一般家庭で肥料にするのは難しい種類になります。自作有機肥料でも市販されている肥料と同じで、作った時期(発酵の進み具合)や原料で成分や効き目が変わってきます。自作するときの道具としてコンポスターが有名です。

自作方法

いろいろなやり方がありますが、コンポスターを使うと簡単。生ゴミをコンポスターに入れていくだけですが、水分を多く含んでいたり大きい生ゴミは堆肥になりのにくいので細かくしてよく水気を切ってから入れましょう。肥料になる生ゴミを入れた後は分解してくれる微生物を入れるために土をかぶせることが大切です。こうすることで有機肥料の一種堆肥が家庭でもできます。詳しい作り方やポイントはリンクをご確認ください。

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窒素が多い有機肥料

窒素とは

別名葉肥とも言われている葉や茎を育てるための成分、肥料です。ただし窒素だけがたくさんあるとスイカなどでは弦ボケといわれる状態になり、葉ばかりが無駄に成長し弱々しくなったり花や実が全くできなかったりします。オーガニック野菜を作るには窒素、リン酸、カリウムを有機肥料で補っていく必要があります。肥料ではNと表記されることも多いです。

油粕(油かす)

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窒素は有機肥料の中では油粕に多く含まれています。油かす肥料とは菜種やダイズなどの植物性の油がとれる植物から油を搾った後の皮などの廃棄物のことで原料の種類によって含まれている窒素の比率が多少変わるのですが、有機肥料の中では一番高めと言われています。ただし植物の成長に欠かせない栄養素であるリン酸、カリウムがほとんど含まれていないので、一般的には他の有機肥料と混合して使うことが多い肥料です。

魚粉

読んで字のごとく「魚の粉」でできた肥料で油かすに次ぐ窒素を含んでいます。魚粉は有機肥料の中では即効性のある肥料で早い時期から効き目が出てきますよ。さらにリン酸も多く含んでいるのでオーガニック野菜など収穫を楽しむような植物には欠かせない肥料です。

リン酸が多い有機肥料

リン酸とは

別名を花肥といい色鮮やかな花、大きな花や美味しい実などの花付きに影響する要素で果物や花を楽しむ植物は多めに必要になると言われています。また農業ではリン酸のことをリンと言い肥料ではPで表記されることも多いです。リンだけは化成肥料も自然にあるものを利用しているためやがて枯渇する可能性があると言われています。

バットグアノ

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コウモリのふんが積もって化石になったもので極めて高い比率でリン酸を含んでいます。ただし窒素やカリウムは少なめになっているのでバットグアノだけで育てるのは難しく、他の肥料と併用しないとオーガニックでの栽培はできない肥料です。微生物を活発にする効果もあり一石二鳥ですよ。

骨粉

魚粉と同じ読んで字のごとく「骨の粉」の肥料です。動物の骨など粉にしたもので需要は少し前より大きく減りましたが、バットグアノに次ぐリンが多い有機肥料です。効き目がゆっくりなので肥料としての効力も長めと言われていて開花時期に追肥しなくても元肥として使っていれば効果があります。

カリウムが多い有機肥料

カリウムとは

別名根肥といい主に根張りなどに作用する要素になります。農業ではカリと呼ぶことが多く、根に作用するということは植物全体にも及び病気にかかりにくく成長したり、美味しい果実が収穫できるよになったりします。Kと表記されることも多いです。

草木灰

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草や木を燃やしたときにできた灰のことで古くから使われている肥料です。主な成分はリン酸とカリウムになります。窒素をほとんど含まれていないので他の肥料と混ぜることで効果的に使えます。水に溶いて害虫予防など色々な使い方もできますが、燃やした植物の種類で比率が変わってくるのでパッケージに記載されている成分表示を確認してください。草木灰は草木を焼くだけなので自作できる肥料です。

土壌改良やバランスのいい有機肥料

牛ふん堆肥

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肥料としての成分はあまりありませんが、土をふかふかにして水はけを改善したり、水持ちをよくし根張りをよくする土壌改良効果が大きい有機肥料が牛ふん堆肥です。完全発酵と未発酵の物があり使いやすいのは発酵が終わったタイプです。肥料としての成分は窒素、リン酸、カリウムがそれぞれ1~2%と低く時間をかけてゆっくり効果が現れます。牛ふん「堆肥」なので牛ふん以外に、土壌改良材として使われるもみ殻なども使われていますよ。

鶏ふん

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鶏糞は化成肥料に迫る養分がある肥料ですが、石灰を多く含んでいるため与えていた時期が長いと土がアルカリ側に傾いていることが多いです。それぞれバランスよく含まれていて窒素が4、リンが6、カリウムが3程度となります。すばやく効くことから有機肥料の中でも即効性がある種類に分類でき、与え過ぎは逆効果になるので時期や量に気をつける必要があります。牛ふん堆肥と同じように発酵済みのタイプが使いやすいです。

有機肥料の使い方・ポイント

ブレンドして補う

素材によって含んでいる養分が違うので互いを補うようにブレンドして使うようにしましょう。ボカシ肥料がいい例で、ボカシ肥料は米ぬかなどの有機物を混ぜて作った肥料になります。

元肥に使う

効き目が遅いということは、長くゆっくり効くということなので追肥よりもどちらかいえば、植え付け時に土にあらかじめ混ぜておく元肥に向きます。鶏糞のように即効性があるものは追肥として使っても一定の効果は得られますが、有機肥料の中では早いと言うだけなので与える時期を見極めないとベストタイミングで使うのは難しいです。

虫と臭いに注意

Photo byBrett_Hondow

化成肥料と比べると虫や臭いが発生しやすいので、追肥として表面に撒いた場合薄く土をかぶせておくといいですよ。発酵済みのものは比較的虫や臭いが発生しません。

有機肥料のまとめ

古くから使われている肥料

出典: https://www.photo-ac.com

有機肥料は古くから使われている肥料ですで化成肥料と比べると癖とも言えるべき特徴がたくさんあります。しかし化成肥料にはない土壌改善したり、微生物の働きをよくしたりと植物を育てる時に役立つ効果が多いです。化成肥料と効くスピードが違うので元肥、追肥で使い分ける使い方もできますよ。自作する方法もたくさんあるので農作業が好きな方は挑戦してみてください。

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