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トランスルーセントグラスキャットフィッシュとは?特徴・育て方を解説!

トランスルーセントグラスキャットフィッシュとはどのような熱帯魚かご存知でしょうか?熱帯魚販売店に行くと高い確率で見かける、透明な体が目を引く淡水魚です。今回はそんなトランスルーセントグラスキャットフィッシュの特徴や、透明な理由、生息地、飼育方法等を解説します!
更新: 2021年11月11日
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トランスルーセントグラスキャットフィッシュとは?

熱帯魚を飼育してみようと販売店に行くと驚かれるのが、トランスルーセントグラスキャットフィッシュなのではないでしょうか。向こう側の景色が透けて見えるほど綺麗な透明の体をしており、どういう構造なのか不思議に思ってしまいますよね。

今回はそんなトランスルーセントグラスキャットフィッシュの特徴や、透明な理由、生息地、飼育方法等を解説します!

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの特徴①

トランスルーセントグラスキャットフィッシュとは?

トランスルーセントグラスキャットフィッシュはナマズ目の淡水魚です。一見するとナマズの仲間には見えないかもしれませんが、二本の長いヒゲを見ると少し納得出来るのではないでしょうか。

名前のトランスルーセントは透明・半透明という意味があります。名前が長めですので、トランスルーセントグラスキャットと呼んだり、グラスキャットと略すことが多いですね。

なぜ体が透明なのか?

なぜ背景が透き通るほど透明な体をしているのか不思議に思いますよね。実はこれは、生息地の環境が理由の一つです。生息地の水は透明度が高く、派手な色をしていると天敵にすぐ見つかってしまいます。

そこで、体色を透明にすることにより保護色となって見つけにくくなっているようです。しかし、水温によってはヒレが少し赤くなることもあります。また、この透明の体は水草水槽によく合います。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの特徴②

大きさはどれくらい?

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは意外と大きな淡水魚で、最大で15センチまで育つ個体もいます。平均すると8センチ程度で、10センチでも中々大きな個体と言えますね。

成長速度はあまり早くなく、2年ほど育てると8センチになります。お店で販売されている時は5センチ程度のものが大きいので、ゆっくりと育てていく楽しみがありますね。

飼育難易度は?

気になる飼育難易度ですが、初心者でも育てられる、飼育しやすい淡水魚となっています。値段も安いので手に入れやすいのが嬉しいですね。しかし、水質や水温をしっかり保っておかないと病気になる可能性もあります。

後述する飼育方法をなるべく守って、寿命を全う出来るように育てていきましょう。

インディアン・グラスフィッシュは関係無し

トランスルーセントグラスキャットフィッシュのような透明の淡水魚は他にもいます。よく知られているのがインディアングラスフィッシュで、生息地も多少被っている為、関係があるのかと考える方もいますが、こちらはスズキ目タカサゴイシモチ科ですのでナマズの仲間ではありません。

こちらも綺麗な淡水魚ですので、気になる方はチェックしてみましょう。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの生息地は?

生息地はタイ・マレーシア

このような透明な魚が一体どこにいるのか、生息地も気になりますよね。トランスルーセントグラスキャットフィッシュの生息地は、タイ・マレーシアといった東南アジアの川になります。

大きな川の岸の近くが生息地となっており、普通のナマズは底にいることが多いのですが、本種は中層の深さで、画像のように群れを作って生きています。

生息地での生き方

生息地でどのように生きているのか、生態も気になりますよね。野生の個体は、口に入る程度の小さな小魚や、川に生息する小さいエビ、ワーム、昆虫などを食べています。

また微生物も食べており、ヒゲに触れると食いつきます。雑食性の淡水魚ですので、水槽で飼育していくときは餌選びに困らないのがメリットです。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの寿命は?

寿命は3~5年程度

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの寿命は3~5年とされています。体の大きさから考えると、平均的な寿命と言えるでしょう。ただし、寿命は一つの目安であり、寿命より早く死んでしまうこともあれば、寿命が伸びる可能性もあります。

寿命の5年を超えて育てていけるように、丁寧に飼育していきたいですね。寿命が近くなると体力が無くなりますので、底の方でたたずむことが多くなります。

寿命を伸ばすには?


トランスルーセントグラスキャットフィッシュの寿命を伸ばすには、水質や水温を一定に保つことはもちろん、餌の量を適切にして、混泳魚からのストレスを無くすことが大切です。

水質・水温を保つことは熱帯魚飼育の基本となりますので、毎日チェックして管理しましょう。意外に大切なのが、混泳魚との相性です。相性が悪いと、一方の魚にストレスが溜まって寿命が縮みますので気を付けて下さい。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの値段は?

値段は安い

トランスルーセント・グラスキャット(5匹)

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは綺麗な淡水魚ですので、値段が高そうに見えるかもしれません。ですが、実は値段が安く、1匹400円前後の値段で販売されています。ネオンテトラなどの値段と比べると高めではありますが、想像以上に安く感じる方も多いのではないでしょうか。数匹でまとめ売りされることも多く、まとめて買うと更に値段が下がることもあります。

販売場所は?

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは、ホームセンターなどでも気軽に購入出来る淡水魚です。お近くにお店がある方はぜひ見に行ってみて下さい。お近くにお店が無ければネットショップを利用しましょう。

値段に差はありませんが、送料が少しかかります。また、生き物を届けるにはリスクもありますので、なるべく信頼出来るお店を探しましょう。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの混泳

他の熱帯魚と混泳出来る?

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは少しサイズの大きい淡水魚ですが、性格は穏やかですので混泳可能です。混泳相手は、王道のネオンテトラから、中型サイズのエンゼルフィッシュなどでも問題ありません。

ヤマトヌマエビなどの淡水エビとも混泳出来ます。ただし、サイズ差がありすぎると食べてしまう可能性がありますので、小さな魚・エビは入れないようにしましょう。

群泳向きの熱帯魚

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは、生息地では群泳をして生きている淡水魚ですので、水槽内でもその状況を再現してあげると良いでしょう。群れを作るには最低5匹は入れてあげた方が良いですね。

数が少ないと怯えてしまい、ずっと物陰などに隠れてしまう可能性があります。水槽サイズに余裕があれば、10匹程度入れたいですね。まとめ買いすると1匹あたりの値段が下がることも多いです。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの飼育方法①

用意するもの①水槽

まずは水槽を用意しましょう。小さな水槽でも良いのですが、ある程度大きくなることを考慮すると60センチ水槽がおすすめです。60センチ水槽であれば8匹程度入れても問題ありません。

45センチ水槽であれば4匹程度に抑えましょう。初めて水槽を購入する場合は、色々なアイテムがセットになっている水槽セットがおすすめです。水槽セットは下記記事で紹介しています。

用意するもの②フィルター

水槽の水は少しずつ汚れていきますので、フィルターを設置してろ過をしましょう。60センチ水槽であれば上部式フィルターがおすすめです。

上部式フィルターは水槽の上に置いて使うタイプのフィルターで、メンテナンスもしやすく、値段も比較的安く、ろ過能力も高い、コストパフォーマンスの良いフィルターとなっています。

用意するもの③ヒーター・クーラー・水温計

熱帯魚ですので、ヒーターやクーラーを用意して水温管理をしてあげましょう。適温は24~27度で、一般的には25度に調整することが多いのですが、後述する白点病予防の為に27度に設定しておくのがおすすめです。

どちらかと言えば低水温に弱いので、24度は下回らないようにしましょう。夏は28度を超える可能性がありますので、水槽用クーラー、もしくは冷却ファンで調節します。

用意するもの④餌

テトラミンフレーク52g

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
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トランスルーセントグラスキャットフィッシュは雑食性の淡水魚で、餌の選り好みがあまりありません。画像の餌は熱帯魚の餌の定番として知られており、他の混泳魚も食べやすい餌となっています。

悩んだ際はこちらの餌を選ぶと良いでしょう。既に餌を持っている場合は、その餌を与えて下さい。

用意するもの⑤カルキ抜き

水道水の塩素を中和させる為、カルキ抜き剤も用意しましょう。塩素は日光に当てることで無害化することも出来ますが、時間がかかってしまいます。カルキ抜き剤ならすぐに無害化出来ますのでおすすめです。

カルキ抜き剤は下記記事で紹介していますので、まだ持っていない方は見てみて下さい。


用意するもの⑥底砂・水草・流木

水草水槽に合う淡水魚ですので、ぜひ底砂や水草も入れてあげましょう。弱酸性を好む魚ですので、酸性に傾ける性質があるソイルを使用するのがおすすめです。

水草はお好みのもので構いません。流木などを入れると、ストレスを感じた時に隠れ家となってくれます。

用意するもの⑦掃除道具

ジェックス おそうじラクラク 砂利クリーナー

出典:楽天

週に一回、掃除と水換えをするのに使う掃除道具を用意しておきましょう。水換えポンプは、画像の「水作・プロホース」がおすすめです。こちらは非常に使いやすく、耐久性も高いので、多くのアクアリストが使用しています。

この水換えポンプで抜いた水を入れる為のバケツと、コケ掃除に使う新品のスポンジも用意しましょう。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの飼育方法②

水槽の立ち上げ

必要なものが揃ったら水槽を立ち上げていきましょう。水槽を水槽台に乗せ、底砂を敷いて、カルキ抜きをした水道水を入れます。ヒーター等をセットしたら、電源を入れて運転開始です。

水温計で狙い通りの温度になっているかを確認し、フィルターもちゃんと動いているかチェックしましょう。

バクテリアを増やす期間

まだ水槽にはアンモニアを分解してくれるバクテリアがいない状態ですので、しばらくバクテリアを増やしましょう。簡単な方法は、丈夫な小魚を入れて1ヶ月ほど飼育する方法です。

そういった小魚をパイロットフィッシュと呼びます。パイロットフィッシュについては下記記事で解説しています。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの飼育方法③

トランスルーセントグラスキャットフィッシュを購入

バクテリアが増えたタイミングで、トランスルーセントグラスキャットフィッシュを購入しましょう。購入する際、元気そうで、体色が綺麗な透明をしているものを選びましょう。

濁った個体は避けることをおすすめします。病気を持っていないかもチェックしておきたいですね。

水合わせをして入れる

お店で購入すると袋に入れてもらえますので、その袋を画像のように水槽に30分ほど浮かべて、水温を合わせましょう。水温が合ったら、袋を開け、中の水を半分捨てます。

そして、捨てた分量だけ水槽の水を袋の中に入れます。この時、一気に入れるのではなく、30分ほどかけてゆっくりと入れて下さい。30分経ったらまた水を半分捨てて、また入れてを3回繰り返し、最後にグラスキャットだけを水槽に移します。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの飼育方法④

餌やりの頻度・量

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは内蔵が小さい魚ですので、沢山の餌を食べられません。1日2回に分けて少量を与えましょう。2分で食べきれる量が目安です。

餌への食いつきが悪い時は、違う餌を試してみたり、水換えをして環境を変えるなどすると改善することが多いです。

水換えの頻度・量

綺麗な水を好みますので、水換えは週に1回、3分の1の水量を交換してあげましょう。その時、底に溜まった汚れも吸いだします。新しい水を入れる際、水槽の水温と違いすぎる水を入れると危険です。

給湯器などである程度水温を調整しておくことをおすすめします。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの飼育方法⑤

水流は少し弱めに調整

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは、水流のある方向に体を向けます。少しの水流は必要なのですが、水流が強すぎると体力を消耗してしまいますので、弱めに調節、もしくは壁にぶつけて水の勢いを無くしてあげましょう。

飛び出し事故に注意


熱帯魚は飛び出し事故で亡くなることが多いので、必ずフタをしておきましょう。フタをすることで水の蒸発も防げます。フタをしても隙間から飛び出す可能性がありますので、なるべく隙間がないよう塞いで下さい。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの病気

導入時に病気にかかりやすい

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは病気にかかりやすい面があります。導入したての時期は体調を崩しやすいので注意しましょう。特にかかりやすい病気が白点病です。

白点病は体表に白い点が付きますので、観察していればすぐに気が付きます。白点病は水温が低いとかかりやすいので、27度に調整しておくことで予防になります。

病気にかかったらどうする?

病気になってしまったら、まずは水温を調整し、水換えの頻度を上げてみましょう。これだけで治ることもあります。治らない場合は、画像のような薬を使って薬浴治療をします。

他の魚にも影響が出てしまいますので、別の水槽に移して薬浴すると良いでしょう。感染力のある病気であれば、元の水槽もしばらくは危険ですので、水換えの頻度を増やして下さい。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュの繁殖

繁殖を狙うのは難しい

トランスルーセントグラスキャットフィッシュは繁殖を狙いにくい魚です。繁殖が出来ない訳ではないのですが、野生個体の繁殖時期は雨季で、雨季の川の状態を再現しにくい為、繁殖が難しくなっています。

繁殖を狙うには?

繁殖を狙ってみたい方は、まずは繁殖可能な親魚を用意しましょう。餌をしっかり食べている元気なオスメス個体を群泳させてペアを作ります。繁殖可能なペアが出来れば、後は抱卵するのを待ちましょう。

稚魚にはブラインシュリンプという生き餌を与えて育てます。ブラインシュリンプについては下記記事で解説していますので見てみて下さい。

まとめ:トランスルーセントグラスキャットフィッシュとは?

今回の「トランスルーセントグラスキャットフィッシュとは?特徴・育て方を解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴や値段、飼育方法や繁殖について詳しく解説させて頂きましたが、とても興味深い淡水魚でしたよね!

繁殖は難しいのですが、普通に育てるだけなら難しくはありませんので、初心者の方もぜひ育ててみて下さい。導入時の水合わせだけは丁寧に行ってあげましょう。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュが気になる方はこちらもチェック!

今回はトランスルーセントグラスキャットフィッシュについて紹介させて頂きましたが、他にも熱帯魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。