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フリソデエビはどんなエビ?ヒトデを食べる生態や飼育方法などを解説!

フリソデエビとはどのようなエビかご存知でしょうか?フリソデエビは見た目が非常に美しく人気の高いエビですが、ヒトデしか食べない為、餌に少し困ってしまうところがあります。今回はそんなフリソデエビの特徴や生態、飼育方法などを解説していきます!
更新: 2022年2月17日
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フリソデエビはどんなエビ?

海水エビは魅力的な種類が沢山いますよね!その中でもひときわ派手な見た目をしているのがフリソデエビです。こちらは販売額が少し高めではありますが、それだけの観賞価値があるエビとして愛されています。今回はそんなフリソデエビの特徴や生態、飼育方法などを解説していきます!

フリソデエビの特徴

フリソデエビとは?

フリソデエビは、コエビ下目テナガエエビ上科フリソデエビ科に属するエビの一種です。大きさは最大でも5センチ程度と、かなり小柄なエビですね。メスの方が少し大きくなります。画像のように、白色ベースに斑点が付いているのが特徴で、第二ハサミ脚がまるで振袖のように見えることから名前が付けられました。生息域はインド洋と太平洋で、水深1~20mに生息しています。

フリソデエビは毒がある?

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動物界では派手な見た目のものほど毒を持っているイメージがありますよね。フリソデエビも、毒を持っていそうなほど派手な見た目をしています。しかし、実は毒は持っていませんので、特に危険性はありません。自宅で安心して育てられるエビとなっています。

フリソデエビは丈夫で育てやすい

販売額も少し高めであり、見た目も綺麗なので育てにくいのかと思われがちですが、実は海水エビの中では丈夫なタイプの種類であり、飼育しやすいとされています。ただし、後述しますが餌に少し困る部分がありますので、その点を対応出来る方は飼育してみましょう。

フリソデエビはペアになる

フリソデエビの特徴の一つが、ペアでの行動です。大体1センチ程のサイズになる頃にはオスメスでペアとなり、ペアで縄張りを持ち、ペアで狩りをするようになります。オスの方がスマートで、メスの方が卵を抱えられるように広い体をしています。

地域によって色が違う

斑点の色は、実は地域によって違いがあります。東太平洋の個体は、画像のような紫・ピンク系となっており、インド洋側の個体は青い斑点を持ちます。ですので、見れば産地を大体予測出来るのです。どちらの産地のものでも育て方は同じですので、好きな方を購入しましょう。

フリソデエビは英語で何て呼ぶの?

フリソデエビは和名であり、英語ではハーレクインシュリンプと呼びます。英語で書くと「Harlequin Shrimp」ですね。英語で呼ぶ機会はあまりありませんが、英語圏のアクアリストの方とお話しする機会があれば、英語名を使うこともあるかもしれません。因みに、英語のハーレクイーンは道化師やひょうきん者という意味があり、派手な見た目をしていることから名づけられています。

フリソデエビはヒトデを食べるエビ

フリソデエビはヒトデを専食する

フリソデエビはヒトデを専門に食べるエビで、主に小型のエビを食べています。小型のエビが無い時は、オニヒトデという大きなヒトデも襲って食べます。オニヒトデはサンゴ礁を悪化させる存在であり、オニヒトデ退治に使えるエビとして注目されていますね。

ペアでヒトデを襲う

ヒトデを捕食する際も、ペアで行動します。オスが先に攻撃し、メスと共に裏返して少しずつ食べていきます。ハサミを持っていますので、器用にヒトデを切りながら食べていく形です。

たまにウニも食べる

ヒトデを専門に食べるエビとして知られていますが、実は稀にウニも食べます。中々見かけることは無いシーンですので、ダイビング等で見かけた際は、ぜひ写真に収めておきたいですね。

フリソデエビの寿命

フリソデエビの寿命は最大で3年ほど

寿命は最大で3年ほどで、2年を超えれば寿命と考えて良いでしょう。慣れていない、または個体が弱っていた場合は1年ほどで亡くなることも少なくありません。販売されている個体の状態にもよりますので、寿命は大体の目安として覚えておきましょう。


寿命を伸ばすには?

フリソデエビの寿命を伸ばすには、環境を整え、餌をしっかり用意することが大切です。エビは水質や水温に意外にうるさい生き物ですので、常に綺麗な水を保ちましょう。また、混泳する生き物からストレスを与えられると寿命が縮む恐れがありますので、混泳相手にも注意して下さい。

フリソデエビは混泳出来る?

海水魚との混泳は可能

海水魚との混泳は可能ですが、どのような魚と混泳させるかが重要となります。エビは魚にとって好物であることが多く、大型の魚ですと食べられてしまうかもしれません、サイズ差が大きくない、小さめの海水魚と混泳させると良いでしょう。貝との混泳も問題ありません。

同種の混泳はペアなら問題無し

フリソデエビ同士の混泳は、ペアであれば問題ありません。オス同士を入れるなどすると喧嘩になる可能性がありますのでご注意下さい。その際はライブロックを増やして、別の縄張りを作るなどすると良いでしょう。オスメスでも、ペアになっていない個体ですと争う場合がありますので、喧嘩していないか観察するようにして下さい。

サンゴとの混泳はヒトデに注意

サンゴと混泳させることは可能ですが、餌となるヒトデがサンゴを捕食する可能性があります。ヒトデを丸々一匹水槽に入れる方式での飼育をするなら、サンゴは入れない方が良いでしょう。サンゴを育てている場合は、ヒトデを切り取っては餌として与える方法がおすすめです。

フリソデエビの販売価格は?

販売価格は少し高め

気になる販売価格ですが、2000~5000円ほどの金額で販売されていることが多いです。これは一匹の金額ですので、ペアで購入すると4000~8000円ほどですね。2~3センチくらいに成長した個体が販売されていることが多く、購入した後にもう少し大きくなります。

販売価格よりも餌代が心配?

販売額が少し高めなエビですが、本体の価格よりも餌代の方が心配かもしれません、餌にヒトデを用意するのですが、定番とされているコブヒトデは一匹600円程度で販売されています。海水魚によく使われている人工飼料と比べるとコストがかかりますのでご注意下さい。まとめ買いして保管すると、多少は安くなります。また、磯でヒトデを採集して与えるという手段もあります。

フリソデエビの飼育方法①用意

用意するもの①水槽

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小さなエビですので、大きな水槽じゃなくても育てられます。しかし、ある程度大きな水槽の方が水質を維持しやすいので、初心者の方におすすめなのは60センチ水槽となります。スペースが無い方は小さめの水槽を用意しましょう。初めて水槽を購入する際は、フィルターやライト等が付いている水槽セットを購入することをおすすめします。下記記事ではおすすめの水槽セットをご紹介しています。

用意するもの②人工海水の素

海の生き物ですので、人工海水の素を用意しましょう。人工海水にも色々な製品があり、敏感なサンゴに使えるものから、ラフな製品まで様々です。フリソデエビは水質には敏感ですが、人工海水の素の質にはこだわりすぎなくても大丈夫でしょう。おすすめの人工海水の素は下記記事で紹介しています。

用意するもの③フィルター

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水を汚しますので、フィルターも必要です。フィルターは水槽セットに付いている外掛け式のものや上部式のもので構いません。繫殖を狙う場合は、底面式フィルターを選びましょう。底面式であれば、稚エビをフィルターが吸ってしまう心配がありません。底面式フィルターに関しては下記記事で解説しています。

用意するもの④ヒーター・クーラー

適した水温は20~25度となっていますので、この水温を保てるようにヒーターとクーラーを用意しましょう。基本的にはヒーターの使用頻度が多いのですが、水温計が30度に迫るようであれば水槽用クーラーも使いましょう。おすすめの水槽用クーラー・冷却ファンは下記記事で紹介しています。

水温計


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ヒーター

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クーラー

用意するもの⑤カルキ抜き

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水道水に含まれている塩素はエビにとって危険ですので、カルキ抜き剤で中和しましょう。おすすめのカルキ抜き剤は下記記事で紹介しています。また、人工海水の素の中には、カルキ抜きも一緒に出来てしまう製品もあります。その場合はカルキ抜きを用意する必要はありません。

用意するもの⑥餌

餌はヒトデを用意します。色々なヒトデを食べますが、手に入れやすいのが画像のコブヒトデですね。コブヒトデはお掃除役としても活躍してくれるヒトデであり、観賞価値もあります。別水槽を用意しておいて、何匹かストックしておき、餌やりの度に使う形が良いでしょう。他のヒトデを好む場合もありますので、食いつきが良くなければ他のヒトデも与えてみて下さい。

用意するもの⑦ライブロック等

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海の生き物はアルカリ性を好みますので、サンゴ砂を敷いて弱アルカリ性に傾けてあげましょう。また、ライブロックを入れることで隠れ家にもなり、バクテリアによる水質の安定も見込めます。ライブロックは人工の物でも天然のものでも構いません。ライブロックのトリートメント等については下記記事で解説しています。

用意するもの⑧掃除道具

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週に一度のペースで水換えと掃除をしますので、掃除に使う道具も用意しましょう。上記のような水換えポンプは、水を抜くと同時に底砂の上に溜まった汚れを吸いだすことが出来るアイテムです。他にも、抜いた水を入れる為の大きめのバケツと、コケ掃除などに使う新品のスポンジを用意しましょう。

フリソデエビの飼育方法②準備・導入

水槽の立ち上げ

用意が出来たら水槽を立ち上げていきましょう。水槽台に置いてサンゴ砂を入れ、カルキ抜きをした人工海水を入れ、機材をセットして準備完了です。機材の電源を入れて、ちゃんと運転するかも確認しましょう。

バクテリアを増やす

立ち上げたばかりの水槽には、危険なアンモニアを分解してくれるバクテリアがいません。そこで、パイロットフィッシュを入れるか、あえて水を汚す為に魚の餌を少し水槽に入れ、1ヶ月ほどフィルターを動かしておきましょう。この間にバクテリアが増えて、フリソデエビを入れられる環境になっていきます。パイロットフィッシュについては下記記事で解説しています。

パイロットフィッシュ

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魚の餌

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フリソデエビを購入

準備が整ったら、フリソデエビを購入しましょう。ペアで販売されていることも多いので、繫殖も狙いたい方はペアで購入して下さい。後でペアにするよりも、最初からペアの方が簡単です。購入する際、ヒゲが切れていたりする場合もありますが、後で再生しますので心配いりません。


水合わせ

購入したフリソデエビは、水合わせをしてから水槽に入れましょう。販売店で入れてもらった袋を水槽に30分ほど浮かべて、水温を合わせます。次に、袋の中身をバケツに入れ、ヒーターで水温を保ちつつ、水槽の水をバケツに移して水質を合わせていきます。元の水量の倍にしては水を捨てを5回ほど繰り返してから水槽に入れましょう。この作業を数時間かけてゆっくり行うことをおすすめします。それだけ、エビは水質の変化に敏感です。

フリソデエビの飼育方法③管理・その他

餌やりのコツ

コブヒトデを水槽に丸々一匹入れても良いのですが、余った部分は次第に腐っていき、水質悪化に繋がってしまいます。そこで、別水槽にコブヒトデを入れておいて、餌やりの時に一部を切って与えることをおすすめします。1週間に一度の頻度で十分ですが、足りてない様子であれば餌やりを増やして下さい。コブヒトデは足を一つ切られたくらいでは死にませんので、このやり方で長持ちします。

水換え

水換えは週に一回、3分の1程度の水量を交換します。立ち上げたばかりの時は週に二回でも良いでしょう。水を抜くと同時に、底砂に溜まった汚れも吸いだします。特に、底面式フィルターの場合は汚れが溜まりやすいので、しっかり掃除したいですね。水を一度に沢山変えると水質変化が大きくなりますのでご注意下さい。はじめて水換えをする際は、下記記事を参考にしてみて下さい。

コブヒトデの管理

コブヒトデも生きていますので、複数匹ストックしておくなら管理が必要です。餌は海水魚用の餌を少し与える程度で構いません。フィルターやヒーター等もセットしてあげましょう。底砂は薄くサンゴ砂を敷いてあげた方が良いです。10匹ほど飼育しておくと、一匹が回復する間に違うヒトデの足を餌にすることが出来ますので、餌が長持ちします。

フリソデエビの繫殖について

フリソデエビは繫殖可能

フリソデエビは自宅で繫殖を狙える海水エビです。最初からペアになっている個体を購入し、快適な環境で育てていれば、抱卵する姿が見られるでしょう。脱皮が月に一回のペースで行われ、脱皮の後に抱卵します。抱卵すると3週間ほどで幼生が生まれますので、その間に準備をしておきましょう。

幼生の育て方

幼生(ゾエア)は生き餌であるブラインシュリンプを食べてくれますので、ブラインシュリンプを用意しましょう。ブラインシュリンプについては下記記事で解説しています。水質の悪化に非常に弱いので、幼生が生まれたら、ある程度大きくなるまで毎日水換えをしてあげて下さい。ブラインシュリンプの余りでも水質が悪化します。一日怠るだけで全滅することもありますので、気が抜けないのが大変な部分です。

まとめ:フリソデエビはどんなエビ?

今回の「フリソデエビはどんなエビ?ヒトデを食べる生態や飼育方法などを解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴や生態、英語での呼び方や繫殖方法など、広く解説させて頂きましたが、非常に興味深いエビでしたよね!育てるのは難しくありませんが、ヒトデしか食べない生態をしておりますので、ヒトデを用意し続けられるかをよく考えてから育ててみましょう。

フリソデエビが気になる方はこちらもチェック!

今回はフリソデエビについて解説させて頂きましたが、他にも生き物に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。