外壁を漆喰にするメリットとデメリットは?気になる施工後の手入れまで解説!のイメージ

外壁を漆喰にするメリットとデメリットは?気になる施工後の手入れまで解説!

昔から外壁補修などで使用されてきた漆喰。モルタナなどの建築技術の発展により、使用されることは段々減ってきています。ですが近年、漆喰によるメリットが注目され、外壁などで使用されてきています。漆喰にはどんな特徴があるのか?手入れ方法と合わせて紹介します。

2019年04月17日更新

haduki0
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ガーデニングやキャンプなど、自然についての記事を中心に、様々なジャンルを手掛けています。記事を読んで参考の一つにしていただけたら幸いです。
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目次

  1. 漆喰とは
  2. 外壁を漆喰にするメリット①「長持ちする」
  3. 外壁を漆喰にするメリット②「湿度調整」
  4. 外壁を漆喰にするメリット③「保温・保冷性」
  5. 外壁を漆喰にするメリット④「耐火性」
  6. 外壁を漆喰にするメリット⑤「抗菌性」
  7. 外壁を漆喰にするメリット⑥「防音性」
  8. 外壁を漆喰にするデメリット①「割れやすい」
  9. 外壁を漆喰にするデメリット②「施工が難しい」
  10. 外壁を漆喰にするデメリット③「汚れが目立つ」
  11. 外壁を漆喰にするデメリット④「防水性が悪い」
  12. 外壁を漆喰にするデメリット⑤「独特の臭い」
  13. 漆喰のメンテナンスはどうするの?
  14. 自分で漆喰を塗ってみる
  15. まとめ

漆喰とは

漆喰とは、水と消石灰(水酸化カリウム)を組み合わせた「建材」のことです。耐火性が強いことから寺院などに使用したり、抗菌・湿度調整効果があることから書物を保管する蔵などに使用されてきました。近年の住宅建築では加工がしやすく安価なモルタナなどを使用するようになっていますが、漆喰の持つ様々なメリットから、個人宅でも使われるようになっています。

漆喰の種類

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昔から多くの建物に使われてきた漆喰ですが、実は地域によって漆喰の配合は違ってきます。基本的にはどれも漆喰ではありますが、それぞれ耐久性や防水性などの特徴が違ってきます。

本漆喰

本漆喰は、昔から多くの地域で使われてきた漆喰です。消石灰に、耐久性を上げるため「海藻のり」と「麻すさ」を入れて、水で混ぜ合わせて作ります。基本となる漆喰であり、一般的に「漆喰」といえば本漆喰を指します。

土佐漆喰

土佐漆器は、高知県で昔から使われてきた漆喰です。塩焼きした消石灰、3ヶ月以上発酵させた藁、水を混ぜ、1月以上熟成させて作ります。特徴は、熟成させることで粘度が上がりますので、海藻のりを使わない事です。乾燥するまでは黄色がかった白色ですが、乾燥して時間がたつにつれて、本漆喰のような白色に変化します。

琉球漆喰

琉球漆喰は、沖縄で昔から使われてきた漆喰です。生石灰、藁、水を混ぜて作られます。外壁などの建材と使用するだけではなく、瓦屋根を止めておく接着剤代わりにも使っているようです。土佐漆喰と同じく海藻のりを使っていませんが、琉球漆喰は生石灰を使用するという違いがあります。また、藁の量も多めで、黄色や茶色がかった色合いの漆喰になります。

既調合漆喰

既調合漆喰は、近年になって作られた漆喰です。他の漆喰とは違い、漆喰の製造メーカーが独自の配合のもと漆喰を作っています。製造メーカーによって配合は変わってきますが、主に、消石灰、麻すさ、炭酸カルシウムが配合されています。用途によって配合を変えることができますので、色のついた漆喰など、様々な特徴の既調合漆喰が販売されています。

西洋の漆喰

漆喰を使用するのは日本だけではありません。イタリアなどの西洋でも漆喰は使われています。もちろん、日本とは気候や目的が違いますので、配合されている成分は同じではありません。消石灰、砂、凝固剤、保湿剤、防水材、セルロースなどが配合されています。日本の漆喰とは違い厚塗りをすることが耐久力を上げることができます。防水材や保湿剤なども含まれていますので、日本の漆喰よりも防水などの効果が高いかもしれません。ただ、砂を入れていますのざらついた手触りがします。

漆喰と珪藻土

漆喰の他にも、似たような建材に珪藻土というものがあります。漆喰と同じく壁などに塗って使用します。作り方は漆喰と同じように練って使いますが、消石灰の代わりに珪藻と呼ばれる藻類の一種を使用します。漆喰との違いは、珪藻土は単体では硬質化しないことです。そのため、珪藻土だけでは壁を作ることはできません。実際に使用する際は、珪藻土以外の原材料をつなぎとして入れなければならないのです。ただ、漆喰よりも、消臭効果や調質性が優れている特徴があります。悪臭やカビ対策に向いていますので、内装向きの建材といえるでしょう。

外壁を漆喰にするメリット①「長持ちする」

外壁を漆喰にすることで、外壁が長く持つようになります。一般的な住宅はモルタナやサイディングを使用していますが、雨風や紫外線によって劣化していきます。「外壁のメンテナンスは築10年たってから」といわれるように、外壁は年々黄ばんだり割れたりしています。ですが、外壁を漆喰にすれば汚れにくく長く外壁を持たせることができるのです。もちろん、まったく汚れないわけではありませんが、少しの汚れなら水洗いで元通りになるでしょう。細かなメンテナンスをしていけば50年、100年住宅を保持するのも不可能ではないのです。

外壁を漆喰にするメリット②「湿度調整」

外壁を漆喰にすることで、住宅の保湿性が上がります。自然素材を使用している漆喰は、樹脂などの合成素材とは違い、微細な穴が無数に開いています。そして、その穴から空気の交換が行われることで余計な湿気を逃がすのです。また、室内が乾燥していると、漆喰に含まれる水分が飛散し湿度の調整を行います。余計な湿気を逃がすことでカビが発生しにくくなり、乾燥を防ぐことで病原菌の発生を抑制することができるのです。一年を通して快適な生活にしてくれますが、特にカビや菌が発生しやすい梅雨の時期に漆喰は効果を発揮するでしょう。

外壁を漆喰にするメリット③「保温・保冷性」

漆喰は保湿だけではなく保温性があるのも特徴的です。断熱性がありますので室内の空気を逃がさず室内の温度を保ってくれます。また逆に、太陽光の熱も遮断しますので室内が熱くなりにくいです。微細な通気口によって湿気と共に換気しますので、室内が蒸して暑く感じる心配もほとんどないのです。人によってはクーラーや暖房が必要ないと感じる人もいるほどで、外壁に使用すれば電気代やガス代の節約になるでしょう。

外壁を漆喰にするメリット④「耐火性」

漆喰は耐火性が優れているのも特徴です。燃えやすい素材でできている漆喰は建築基準法でも認められており、失火して後で燃え残るほどの耐久性があります。一酸化炭素などの有毒ガスを発生させませんので、万が一の火事も多少は安心できるでしょう。昔は大切な物を保管する倉の外壁に漆喰を使用していたように、火災から住宅を守ってくれるのです。

漆喰壁だからこその火事

漆喰を用いた住宅でも火事になることもあります。出火場所はキッチンになり、コンロの火によって漆喰の内側が熱しられ、高温になることで芯となる木材に着火するそうです。普段は火によって熱されても着火することはありませんが、長年キッチンで使い続けることで芯となる木材が炭化してしまい、その結果着火しやすくなります。外見の変化が少ない漆喰だからこそ気が付きにくい事故ですので、漆喰を火元の近くで使用する際は、漆喰内部まで定期メンテナンスをするようにしましょう。

外壁を漆喰にするメリット⑤「抗菌性」

漆喰の原料となる消石灰は強いアルカリ性の成分を持っておいます。アルカリ性の成分は漂白剤などでも使われており、高い抗菌作用が期待でき、カビや細菌の発生を防いでくれます。漆喰は、余分な湿気を逃がすことでカビが発生しにくくなるだけではなく、素材自体もカビに強いのです。ハウスダストも発生しにくい素材ですので、子供がいる家庭にとてもおすすめできます。

悪臭対策にも漆喰は有効

漆喰には、抗菌作用だけではなく消臭効果もあります。空気中にあるイヤな臭いも漆喰が吸収し除去してくれるのです。外壁にはあまり関係ないかもしれませんが、内装に漆喰を使えば、トイレや配管、カビや生ごみなどのイヤな生活臭に悩まされずにすむでしょう。

外壁を漆喰にするメリット⑥「防音性」

漆喰には、他にも防音効果もあります。完全防音とまではいきませんが、分厚い漆喰が音を阻害してくれます。家の騒音が外に漏れにくいですので、夜の住宅街でも迷惑になりにくいです。また、住宅の中からだけではなく、外からの音も遮断します。選挙カーなどの騒音が和らぎますので、夜勤で疲れている人などに、漆喰はおすすめです。

外壁を漆喰にするデメリット①「割れやすい」

漆喰は汚れにくく長持ちするというメリットがありますが、代わりに割れやすいというデメリットがあります。漆喰に含まれる消石灰は水分を吸収して漆喰を強固にする働きがあるのですが、過度に乾くと水分が抜けてしまい(湿度の調整)漆喰がもろくなります。その状態で強風や衝撃を与えるとひび割れてしまうことがあるのです。特に、雨風にさらされる外壁は天候や気温の影響を受けやすい場所です。漆喰は長持ちしますが、決して耐久性が高いというわけではありません。もっとも、近年では改良され、耐久性のある漆喰もありますけどね。

外壁を漆喰にするデメリット②「施工が難しい」

漆喰施工を一言で行ってしまえば「漆喰の材料を混ぜ合わせて、あとは塗る」だけですが、実際に行うとそう簡単なことではありません。材料の混ぜ合わせや塗り方によって耐久性などが変わってしまい、昔から職人の仕事でした。今でもそれは同じで、綺麗に仕上げるには職人の技術が必要になるのです。そのため、漆喰の施工には手間と時間がかかってしまい、それに伴い費用もかさんでしまうのです。外壁すべてを漆喰で塗る際は、出費がかさむことを覚悟しておきましょう。

外壁を漆喰にするデメリット③「汚れが目立つ」

漆喰は消石灰を主成分としますので、施工後は白く仕上がります。壁紙などの白色とは違う天然素材の白は、漆喰ならではの特徴といえるでしょう。ですが、それゆえ汚れが目立ちます。特に消石灰は水分を吸収しますので、醤油などの汚れは染みになりやすいです。他にも、漆喰の外壁だと排気ガスの汚れなども目立ってしまいます。もちろん、汚れたら対処すればいいですが、汚れが気になる人は注意してください。

外壁を漆喰にするデメリット④「防水性が悪い」

「漆喰は湿度を吸収する」ということは、逆に言えば防水性が悪いとも言えます。雨などが降ると漆喰に水分が吸収され、湿気が高くなってしまいます。抗菌性があるためカビが発生することは滅多にありませんが、梅雨の時期は家の中がジメジメしてしまうかもしれません。

液体汚れは染みになりやすい

漆喰の防水性が悪いことで、水汚れが染みになりやすくなります。雨ざらしの外壁は水汚れしやすい場所といえるでしょう。特に都会近くになると、自動車の排気ガスによって雨は黒く濁っています。粉塵や排気ガスなどで漆喰が黒ずんでしまいますので、交通量が多い場所には防水性が低い漆喰は、向いていないのかもしれません。

外壁を漆喰にするデメリット⑤「独特の臭い」

漆喰は消石灰を使うことから、乾くまでは独特の臭いがします。悪臭というわけではありませんが、特徴的ですので人によっては毛嫌いする人もいるでしょう。ただ、漆喰を使い続ければ臭いは薄れ、そのうちに臭わなくなります。新築で漆喰住宅を購入した時に「臭いから欠陥」と思わないようにしてください。

漆喰のメンテナンスはどうするの?

漆喰塗は職人の仕事といいましたが、綺麗に塗ることを考えなければ職人でなくても塗ることはできます。もちろん、職人が行ったほうが綺麗に仕上げますが、ちょっとしたひび割れにいちいち職人を呼んでいては料金がもったいないです。漆喰は定期的にメンテナンスをする必要がありますので、個人でメンテナンスができるようにしておくといいでしょう。

ちょっとした汚れには

手垢などちょっとした汚れなら、消しゴムで簡単に落とすことができます。汚れたた部分を消しゴムで擦れば、綺麗に汚れを落とすことができるでしょう。水洗いなどをする必要はありません。

しつこい汚れには

もし、消しゴムや水洗いで落ちない汚れなら、紙やすりで削るといいです。漆喰は壁紙などとは違い塗り重ねた壁ですので、多少削ったところで耐久性に問題はありません。汚れがなくなるまで綺麗に削ってしまいましょう。

漂白剤・重曹を使う

「紙やすりで削るのは嫌」という人は漂白剤や重曹を使用するといいです。水で薄めた漂白剤や重曹を霧吹きで吹き付け数時間放置します。そして、時間がたったらふき取るだけです。漆喰に浸透した染みも、漆喰から浮かせて綺麗に落とします。ただ、漆喰によっては効果が無い場合もあります。また、漆喰は「アルカリ性」ですので、「酸性」の漂白剤は絶対に使用してはいけません。アルカリ性と酸性が混ざって有毒ガスを発生しますので注意してください。

ひび割れには

ひび割れや、どうしても汚れが落ちないようなら、塗る直すしかありません。上から漆喰を塗ってしまえば、どんな汚れも隠すことができます。ただ、部分的に塗りなおすとその部分が出っ張ってしまいます。また、塗り直すには費用と手間がかかってしまうでしょう。あくまで最終手段と考えて、まずは別の方法を試してください。

放置するのも味がある?

汚れを落とすだけではなく、あえて汚れを放置する一つの方法です。汚れを「汚れ」として見るのではなく、「自然なアート」として受け入れます。もちろん、手垢や醤油汚れなどのみっともない部分は綺麗にしたほうがいいですが、ちょっとしたひび割れや黄ばみなどは、そのままにすることで一種の風情を感じることでしょう。特に、常に雨風で汚れる外壁をいちいちメンテナンスしていてはキリがありませんしね。

自分で漆喰を塗ってみる

漆喰のメンテナンスなら業者に頼んだほうが綺麗に仕上げてくれますが、ちょっとしたことで呼んでいてはお金がかかってしょうがありません。そのため、ちょっとしたことは自分で対処できるようにします。近年ではDIY用の漆喰の販売されていますので、初心者でも漆喰のメンテナンスは可能です。いざという時のためにも漆喰の塗り方を知っておきましょう。

必要な道具

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・漆喰(そのまま使える漆喰を推奨)
・コテ
・コテ台(漆喰を乗せられるなら鉄板でもいい、持ちやすいのを選ぶ)
・マスキングテープ
・養生テープ(ビニール)
 

漆喰の塗り方

漆喰の塗り方①「マスキングをする」

まずは漆喰を塗らない場所をマスキングします。マスキングをしないと漆喰が散って後始末が大変ですので必ず行ってください。壁はもちろん、床も養生テープで覆い漆喰から保護します。ただ、外壁ならあまり気にしなくてもいいかもしれません。外なら漆喰が飛び散ってもあまり気になりませんので、ガラスや室外機などの漆喰がつくと困る物だけを注意しましょう。

漆喰の塗り方②「漆喰を練る」

マスキングが終わったら漆喰を練っていきます。そのまま使える漆喰を推奨しますが、購入直後の漆喰は固くなっていますので、そのままでは漆喰を塗ることができません。なので、コテ台に取り出して、漆喰をコテでこねていきます。ある程度こねて漆喰が柔らかくなったら準備完了です。

漆喰の塗り方③「漆喰を塗る」

漆喰の準備ができたら実際に塗っていきます。コテで漆喰を軽くすくい、下から上に伸ばすように塗っていきます。角や細かい部分を塗る際は、コテの先端を使うと綺麗に濡れます。もし、ひび割れや穴があるようでしたら、漆喰を穴に詰め、壁と漆喰の境目がなくなるように広く塗っていきます。漆喰が乾いたら、塗りムラや汚れなどを削って平らに仕上げましょう。

漆喰の塗り方④「二度塗りをする」

漆喰を塗って乾いたら二度目を塗ります。絶対に必要なわけではありませんが、一度塗った漆喰を下地にすることで、より耐久性を上げることができます。塗り方は同じですが、見た目に影響しますので、丁寧に仕上げましょう。それと、刷毛などを使えば模様も描けます。多少塗りが下手でも、模様を描いてしまえば目立ちませんので、メンテナンスのついでに好きな柄を描くのもいいかもしれません。

まとめ

抗菌性や防音性など、漆喰を施工することで様々なメリットがあります、特に、温暖化が続く近年では、保冷保温機能や調質性機能は、快適に暮らすためにはとても助かるメリットといえるでしょう。ぜひ住宅を建てる際は漆喰を検討してみてください。費用がかかるなどのデメリットもありますが、モルタナやサイディングでは味わうことのできない、独特な風情を楽しむことができるでしょう。

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