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ボトルツリーの育て方!特徴を踏まえた水やりや剪定の仕方のコツもご紹介!

根っこの部分がぷっくりと膨らんだ可愛い姿と印象的な名前。観葉植物としても人気が出てきているボトルツリーのご紹介です。ボトルツリーの種類の紹介や特徴を踏まえた育成方法や、剪定の仕方のコツなどをかわいいイラストを用いながら紹介をしていきます!
更新: 2023年5月16日
イラスト製作所ふうらい房
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ボトルツリーってどんな木?

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インターネットの画像検索で出てくるボトルツリーは、イメージ通りのかわいらしい根っこのぷくりとしたボトルツリー。しかし中には根っこがぷっくりとしていない種類や、葉の形が細いものから掌状のものまでさまざまな特徴をもった種類があるのです。

ボトルツリーの種類

ボトルツリーの名称で呼ばれていますが、正式にはブラキキトン〇〇と呼ぶのが正式名称です。オーストラリア原産の30種類とパプアニューギニア原産の1種類があります。その中でも日本に流通しているのは現在主に2種類です。

ブラキキトン・ルペストリス(クイーンズランド・ボトルツリー)

学名:Brachychiton rupestris
別名:ブラキキトン、ツボノキ
科・属名:アオギリ科・ブラキキトン属
原産地:オーストラリア
分類:常緑から落葉、低木から高木

幹の形:根元が肥大しワインボトルのような形になる
葉先:葉先は細く長い
大きさ:2~20m程
花:外側が白く内側がピンクのドット柄の花
 

ブラキキトン・アケリフォリウス(ゴウシュウアオギリ)

学名:Brachychiton aceifolius
別名:ゴウシュウアオギリ(豪州梧桐)カエンジュ(火焔樹)
科・属名:アオギリ科・ブラキキトン属
原産地:オーストラリア
分類:常緑、高木

幹の形:濃緑色の樹皮。肥大はしない。
葉先:掌状に5~7裂
大きさ:2~30m程
花:ベル状の真っ赤な花
 

ボトルツリーの育て方①環境

原産国であるオーストラリア暖かく、乾燥した地域

ボトルツリーの実家はオーストラリア。暖かく乾燥した地域ですので、暖かく乾燥した環境を好み、寒さと湿気を嫌います。

日本の気候といえば北は亜寒帯から南は亜熱帯まであり、日本海側と太平洋側でも気候に差があるのです。ボトルツリーを育てる方の住んでいる場所の気候によって、留意しなければならないことが変わってきます。

日本の気候

日本は四季があるため最低気温が13度を下回ってきたら室内へ入れ、冬場は室内の日当たりがよい場所で5度を下回らない環境に置きましょう。

ボトルツリーは日当たりのよい場所でよく育ちます。また耐陰性があるので明るい日陰でも育てることができますが、時々日光浴をさせてあげましょう。

枯れることはあるの?

40度を超える直射日光のあたる場所では葉焼けを起こしてしまいます。さらにエアコンの直風も葉が痛む原因となるので注意が必要です。レースカーテン越しや、柔らかい日差しの時に日向ぼっこをさせるとよいでしょう。

寒さがきつすぎるとボトルツリーは葉を落としますが、葉っぱがなくなったとしても、あきらめずに根気強く適切な環境で育ててあげてください。きっと暖かくなってきたら新芽を吹いて元気な姿になるでしょう。

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ボトルツリーの育て方②植え替え、土づくり


植え替えのタイミング

植木鉢の底から根がはみ出していたり、木の大きさが植木鉢より大きくなったりした時に植え替えましょう。植え替えの際はできるだけボトルツリーの株より大きな植木鉢を選びます。植木鉢の大きさが、ボトルツリーよりも大きく余裕があるときは無理に植え替える必要はありません。

土の種類

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水はけの悪い土を使ってしまうと「根腐れ」という状態になってしまいます。水はけのよい土を使うほうが育ちやすいです。また肥料も、暖かい間の成長速度が速いうちにあげると効果的となります。

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ボトルツリーの育て方③水やり

ボトルツリーは春から夏にかけてたくさん貯水し、長い乾期にそなえるという体内サイクルをしています。つまり低温多湿の環境がボトルツリーにとって一番つらい環境。また、そのサイクルを無視してしまうと根腐れや枯れる原因になりやすいです。春に新芽を吹かせるためにも特に気を付けてくださいね。

水やりの回数

気温が高い季節

暖かい間は成長速度が速いので、鉢底から水が出てくるまでたくさん水をやります。鉢底の水は残したままだと、枯れることにつながるので受け皿の水は溜まっていたら捨ててください。

気温が低い季節

寒くなってくると成長速度が緩慢になってきます。土が完全に乾燥してから(土の中に手を入れて、土の中もカラカラになっている状態)水やりをする程度で構いません。
 

葉先への水やり

葉先への水やりは葉先を乾燥から守るだけでなく、害虫がつかないようにするために有効です。霧吹きで水を吹きかけて湿らせましょう。また室内で育てるとホコリが積もりやすいので、定期的にホコリをはらってあげると見た目もきれいな状態を維持できます。

土づくり・水やり:小まとめ

水はけのよい土を使い、肥料のタイミングも成長速度の速い時にあげるとよいです。暖かい時期は土の表面が乾いたらたくさん水をあげましょう。寒い時期は土の中まで乾燥した状態になってから、水をあげます。

室内では葉先も乾くので、霧吹きしましょう。ハダニなど水に弱い虫もおり、害虫がつくのも防止できます。

ボトルツリーの育て方④成長速度

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ボトルツリーは春から夏にかけて成長し、寒くなってきたら成長速度が緩慢になってきます。気温や成長速度を観察しながら、水やりと肥料の回数を変えるのがコツです。

暖かくなってくると成長速度が高まり、薄緑色の新芽が出てくるでしょう。新芽は柔らかく明るいので、大人の葉との色のコントラストの差が、見る人にフレッシュな印象を与えます。

見て楽しいというのは観葉植物として大切なことですね。また新芽が吹く時期になったと、季節の移り変わりも感じられます。
 


ボトルツリーの育て方⑤害虫

観葉植物を育てる際の難点といえば「害虫」と呼ばれる虫たちです。ボトルツリーに悪さをして枯らしてしまったり、大量発生して室内で悪さをすることもあります。まずはどのような虫がつくのかを簡単に紹介していきましょう。(環境によってはナメクジやバッタなどの虫もつきます)

以下動画では虫が出てくるため、苦手な方は閲覧注意です。
 

アブラムシ

アブラムシは2から4mmほどの小さな虫。群生する習性があり、ウィルス病を保持していることが多いです。小さい株であれば感染しなくても弱ってしまい枯れることもあります。水で洗い流したり、つぶしたり、薬剤を使って対処しましょう。

カイガラムシ

3mmほどの小さな虫で、細い口吻を使って植物の汁を吸います。ハカマカイガラムシ、コナカイガラムシのように白い殻を背負った種類が一般的で、他にもルビーロウカイガラムシなどまったく違った特徴をしている種類も存在。分布が広く、種類も多い解明されていないことが多い虫です。

ハダニ

ハダニは黄色・赤色をした0.5mmほどの極小の虫です。カイガラムシ同様に種類が多く、ほとんどの草木につきます。かなり小さいため目視しにくいです。ハダニという名前の通り、葉の裏につきます。

葉の裏から吸汁し、吸汁された箇所は白い斑点になり放っておくと枯れるので、早めの駆除が必要です。

ボトルツリーの育て方⑥剪定

剪定の基本

植物は少しでも多くの栄養を得ようとするため、たくさんの枝葉をつけます。しかし自然界の栄養や日光には限りがあり、弱い部分にある枝や葉は栄養不足になってしまうことも。栄養不足の部分もほかの部位と同様に栄養を必要とします。

成長速度が緩慢になっている寒い時期に剪定をおこなってしまうと、葉や枝が少なくなり栄養不足になるリスクがありますので、積極的に成長している暖かい間におこなうほうがよいです。
 

道具選び

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園芸用の剪定ばさみなど、切れ味のよいものを使用しましょう。木も生き物ですから、さび付いていたり、不潔であったり、切れ味が悪く余計な傷をつけながら剪定してしまうと傷痕がきっかけで枯れることがあります。

また剪定前にアルコールで道具を消毒してから行うとさらに殺菌効果が増し、感染予防につながるでしょう。

ボトルツリーの特徴からみた剪定

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ボトルツリーは常緑性高木ですので、基本的には一年中葉を茂らせています。葉同士が成長を邪魔しているようであれば剪定しましょう。しかし葉を切りすぎると栄養の源である光合成ができなくなり、弱って枯れる場合があります。

枝も同様に成長を邪魔していたり、飾っている部屋の条件に合わないようでしたら剪定しましょう。こちらも切りすぎてしまうと枯れる原因となるので、切る位置や数に気を付けてください。

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ボトルツリーは頻繁に剪定を行う必要はありません。形が崩れてきた時などに剪定します。強い樹木なので、切った個所から新芽を吹かせるのです。細い枝を残してあげることで、見た目をきれいな形に保てます。

ボトルツリーの育て方⑦幹を曲げる

ぷっくりと肥大した根元以外のボトルツリーの特徴として、くねくねと曲がった幹があります。幹を曲げるためにはどのような工夫が必要なのでしょうか。


半日蔭で育てる

本来植物は広く大きく立派に育つことで生存競争を勝ち抜きますが、観葉植物においては人間の管理のもと育成されます。あえて日照時間を控えめにすることで細く繊細な幹に育ち、自重や日光の方向などを工夫すれば曲げられるでしょう。

ワイヤーなどで調整する

硬い枝を無理やり曲げると折れる可能性も。新芽や柔らかい部分の枝や幹を選択し、ワイヤーや針金は曲げる枝の3分の1ほどの太さのものを使用します。幹は太さも成長するため、きつく巻きすぎてしまうと徐々に食い込んできますので、包み込むように巻いていくのがコツです。

剪定・曲げる方法の小まとめ

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剪定はさみは清潔でよく切れるものを使用し、切る前にアルコール消毒をするとよいです。剪定回数は、成長を邪魔していたり形が悪くなった時に切る程度。曲げるためには日照方法や方向を工夫したり、ワイヤーなどで調整すると曲がります。

まとめ

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日本に流通している主な2種類はブラキキトンルペストリスとブラキキトンアケリフォリウスで、根元がぷっくり膨らむのはルペストリスです。暖かい時期は土の表面が乾いたらたくさん水をあげましょう。また暖かい時ほど成長速度が早く新芽をつけます。

冬から春にかけて水はあまり必要ではありません。土の中まで乾燥してから水をあげましょう。

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剪定道具は切れ味のよい清潔なものをつかってください。形が崩れたり成長の邪魔をしている時に剪定する程度でよいです。枝を曲げる方法は、日照時間や方向を工夫したりワイヤーなどで調整し曲げることができます。

比較的丈夫で育てやすい木ですので、興味のある方は育ててみてはいかがでしょうか?

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