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クヌギの木とは?他の木との見分け方や生えている場所の特徴をご紹介!

カブトムシやクワガタが捕れる木として人気のクヌギの木は特徴がたくさんあるので、簡単に他の木と見分けられますが、同じブナ科の木と見分けるのは難易度が高めです。そんなクヌギの木の特徴と生えている場所やよく似た木との見分け方を紹介します。
更新: 2023年12月1日
揚げ餅
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クヌギの木とは

クワガタとカブトムシが集まる木

子供にも大人にも人気の昆虫にカブトムシとクワガタがいます。夏になると羽化して木に集まるのですが、どんな木でも集まるというわけではありません。

環境により違いがあるのですがクヌギの木もカブトムシやクワガタが集まる木の一種になります。どうしてクヌギの木に集まってくるかと言うと樹液が出ているからです。

正確に言うと蛾の幼虫により傷つけられて、そこから溢れ出したものがカブトムシやクワガタの好きな樹液になります。

樹液が発酵するから寄ってくる

前述したように蛾の幼虫が原因で樹液を出すのですが、それだけではカブトムシやクワガタは寄ってきません。溢れ出した樹液が微生物や天然の酵母によって発酵がすすみ、強烈なにおいがするのでいろいろな虫が集まってくる木になります。

そのため山の中でお酒のようななんとも言えない発酵臭がする場合は近くにクヌギの木があると考えられます。

クヌギの木の基本情報

どんぐりのできる木

クヌギの木のはブナ科コナラ属の広葉樹です。一般的な広葉樹は落葉するものが多いですが、クヌギの木のは落葉せず葉っぱは変色しますがそのまま冬を迎える少し不思議な状態になる場合もあります。

枯れている場合もありますが、生きていても落葉しないこともありますよ。樹高は選定など管理しないで放置しておくとどんどん成長し15mを超える大木になる木で花が咲きやがてどんぐりができます。

イメージのどんぐりとは違う

一般的に栗が大きくて丸みのあるイメージで、どんぐりが細長く丸みのないイメージになることが多い思いますが、クヌギの木の実では細長いどんぐりではなく、大きくて丸みのあるどんぐりになります。

どんぐりは栗より渋みがあるため通常はなかなか食用にされませんが、丁寧に下処理をすることで栗と同じよに食べれるようになります。画像の木の実がクヌギの木の実で本来のどんぐりです。

どんぐりはもともとクヌギの木の実をさす言葉でした。

クヌギの木の生えている場所の特徴1

身近な場所でも見つかる

生えている場所に大きな特徴はなく他の木と一緒に生えていたり、里山の雑木林に植えられていたりといろいろな場所で見つかる木になります。

詳しい特徴は後述しますがクヌギの木は樹勢がよく非常に元気な木なので伐採しても再び芽をだすような木のため炭作りになどに利用されてきました。そのため人が住んでいる場所に隣接する里山にたくさん植えられています。

森林公園にも多い

身近にある木なので森林公園など山と隣接する公園付近でも見かけやすい木になります。ただし雑木林の中にある木なので同じブナ科の違う植物の場合もあるので注意してくださいね。ブナ科以外の木とは特徴が多いので見分けやすいです。

クヌギの木の生えている場所の特徴2

標高の高い場所でも見つかる


ブナ科は標高が高い場所でも見つかる木なのでクヌギも低い場所から800m前後の高い場所でも成長します。松などの針葉樹が生えている場所ではなく、里山や雑木林が多い場所で生えていることから周りの木を調べると分かりやすいです。

例えば杉が生い茂る場所は植林でできた人工的な林になるのでクヌギは無いでしょう。防風林として植えられている場所や松林でもクヌギが見つかることはないと言えます。

寒い地域では見つからない

全く生えていないというわけではないのですが、寒い地域より暖かい地域に分布する木と言われていて北海道や東北など寒い地域では珍しい木になります。

しかし前述したように標高の高い山でも生えていることがあるので、寒さに極端に弱い木というわけでもないので意外な場所でも見つかるかもしれません。どちらの場合も人工的に作られた森林ではなく、自然のままの場所に生えるといのがポイントになります。

クヌギの木の特徴と見分け方1

ひと目で分かる樹皮

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クヌギの木や他のどんぐりができる木は樹皮に大きな特徴があります。後ほど紹介する見分け方でも改めて紹介しますが、画像のように独特の割れ目のある樹皮がクヌギの木もしくは仲間の実のなる木です。

松や桜のように一発で大体どのような木かわかる大きなポイントになるのでこの模様は覚えておきましょう。

クヌギの木の樹皮は画像のようにゴツゴツして触った感じも硬く、ワインの蓋として使わるコルクのようなコルク質になっています。

割れ目を注意深く確認

クヌギの木のかどうか調べるには割れ目を注意深く確認してくださいね。ひと目でどんな木か分かりやすい樹皮をしていますが、コナラなど同属の仲間の木もよく似ていて、特徴のある樹皮をしています。

またブナの木は里山によくある木なので遠くから見ただけだとクヌギの木かとうかは見分けるのは難しいでしょう。画像のものはクヌギではなく仲間の木です。性質も似ているのかコナラでもカブトムシやクワガタが捕れますよ。

クヌギの木の特徴と見分け方2

葉っぱが個性的

広葉樹のため広い葉っぱをしていますが、一般的な葉っぱのイメージとは少しことなり個性のある形をしています。バラや木苺(ラズベリー)には幹のトゲがある草木は多いのですが、クヌギは葉っぱにトゲがあります。

ヒイラギのように葉っぱが鋭いのではなくギザギザとした葉っぱの先に小さな針のようなトゲがあるのがクヌギの特徴になります。画像では小さいのでわかりませんがわりと鋭いですよ。

細長いのも特徴的

広葉樹ですが丸みのある楕円形というわけではなく細ないというのも特徴の1つです。葉っぱの質も薄いわりに硬くしっかりしていて枇杷の葉っぱのようなイメージになります。

これだけの特徴があるのですが、栗の葉っぱともよく似ているので見分けるのは難しいです。栗の場合は特徴的な実ができるので、葉っぱで見分けるより実を見れば一目瞭然ですね。クヌギのどんぐりは栗のようなトゲはありません。

互生(ごせい)の葉

葉っぱの生え方は互生と呼ばれる節ごとに生える位置が異なる生え方をします。分かりやすいのはヒマワリです。言葉で説明するより画像を見てもらったほうが早いかもしれません。ヒマワリの大きな葉は一枚ごとに右、左、右と生える位置が変わっています。

クヌギの木の特徴と見分け方3

花は綺麗とは言えない


実がなる木で美しい花はアーモンドやさくらんぼが有名ですが、クルミや栗など他の木の実ができる植物の花は綺麗とはいい難いです。

栗の花はまだ白色で一斉に咲けば比較的綺麗なのですが、クヌギの場合は緑色の房状の花が幾重にも垂れ下がっているだけなので綺麗な花とはいい難いです。

沖縄などで収穫される海藻の一種である海ぶどうのような見た目です。余談ですがクルミも同じよな花を咲かせますよ。

開花時期

開花時期は桜と同じぐらいの4月頃になり、まだ葉っぱが生い茂る前にたくさん垂れ下がっているのでよく目立ちますよ。雑木林の中ではクヌギの仲間であるコナラ、カシワなどいろいろな木が生えているので花だけで見分けるのは困難です。

どれも同じブナ科なのでよく似た緑色の花が垂れ下がっているだけになるので、クヌギを他の木と見分けるときは花を利用せず他の特徴から見分ける方がいいという事になります。

クヌギの木の特徴と見分け方4

その他の特徴

前述したようにカブトムシとクワガタが集まってくる木で有名です。他の特徴とあわせてカブトムシなどが集まっていて樹液が発酵し辺りにアルコールのような臭いが漂っているという場合はクヌギの可能性が高いです。

ただしカブトムシなどはクヌギの木だけに集まるわけではなく、日本各地にあるいろいろな木に集まるので必ず他の特徴と合わせて調べてみましょう。

樹皮がゴツゴツして割れ目があるか、葉にトゲがるかなど見るべき箇所は多いです。

樹勢が強い

前述したようにクヌギそのものは非常に強い生命力のある木で、ひこばえと呼ばれる新しい芽が切り株からでも生えてくるほどです。

しいたけの原木栽培用の原木として使わることが多いですが、小さく切断され穴を開けられた状態からでもひこばえが出るほど元気がいいので、炭などに使っても数年~数十年でまた使えるほど大きく成長します。

冬に行くと見つけやすい

冬に行くと落葉せず、紅葉したあと褐色になったまま枝に残っていることがあります。

他の広葉樹は落葉して葉が1つもない寂しい状態になるのでひと目でクヌギの木とわかる場合もありますが、確実には葉が残るとというわけではないので他の特徴とあわせて見比べることで、見分けやすくなりますよ。

画像のものは紅葉した状態です。紅葉にも劣らない鮮やかな紅葉をしますよ。

クヌギの木と仲間の見分け方1

コナラとの違い

クヌギとコナラはよく似ているのですぐに区別するのは難しいと言われています。クワガタやカブトムシが来るのはどちらの木も同じで、木の幹に特徴的なひび割れのような模様が入るのも同じです。花の形状や色もよく似ていてどちらも房状の花を付けますよ。

どこで見分けるかと言うとどんくりの形が大きく違うので実で見分けるのが確実な方法になります。

一般的などんくりのイメージの細長いものがコナラの実です。

葉っぱでも簡単

秋以外では葉っぱを見比べても比較的分かりやすく、クヌギの葉っぱは細長いですが、コナラは比較的楕円形に近くクヌギと比べると丸みがあり短いのが特徴になります。

他の広葉樹と比べるとどちらも細長いので、コナラかクヌギか分からない木が一本だけだと多少分かりづらいかもしれません。

そして見分ける難易度が一番高いのが樹皮の模様による違いになります。

樹皮の違い


よく似ていますが、注意深く観察すると違いがいくつか見えてきます。全体的にゴツゴツしているのがクヌギです。そのため亀裂の深さがコナラより深くなります。

一概に当てはまるわけではないのですが、亀裂の間にクヌギ本来の樹皮が赤く見えているものもあり、クヌギのほうが幹の色が全体的に色が明るい特徴があるので慣れてくると幹でも見分けられますよ。

クヌギの木と仲間の見分け方2

アベマキとの違い

コナラより見分けるのが難しいのがアベマキというコナラ属の木です。別名ワタクヌギと言われているほど瓜二つでどんくりだけで似ているので見分けるのは難しいと言われています。

見分け方は主に葉や幹を直接触って確かめます。アベマキはクヌギよりコルク質になっているため押しても硬くなく弾力があり、葉っぱは遠くから見ると似ていますが近くで見ると裏側に微細な毛がたくさん生えているので白っぽく見えます。

栗との違い

実をみれば分かりやすいですが、葉っぱだけでは区別するのは少し難しいです。葉っぱの先にあるトゲまで緑色だと栗になり、茶色や白だとクヌギかアベマキになりますよ。

アベマキかどうか上記の違いがあるので慣れてくると見分けられます。画像では光の加減で樹皮の色など分かりにくいと思うで、実際に野山に出かけて観察するのが一番です。なお画像は栗の葉っぱになります。

クヌギの木のまとめ

注意深く観察するのがポイント

出典: https://item.rakuten.co.jp/greenbox/205508/

クヌギはひと目で他の木と区別できますが、同じどんくりの木同士だと少し難しくなります。実の形状だったり、葉の大きさや色だったりといろいろな箇所を見比べながら特徴を調べてみましょう。

必ずどこかに違いがありますよ。クワガタやカブトムシはコナラでもクヌギでも捕れるので見分け方としては適切ではないので注意してくださいね。

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