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ネオンテトラとは?その種類や飼育方法・色あせ対策等を詳しく解説!

ネオンテトラとはどのような熱帯魚かご存知でしょうか?熱帯魚店に行けば必ず見かける魚であり、育てやすく、初心者でも気軽に挑戦出来る熱帯魚として知られています。今回はそんなネオンテトラの特徴・種類・飼育方法・色あせ対策等を詳しく解説していきます!
更新: 2019年7月26日
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ネオンテトラとは?

これから熱帯魚飼育を初めていこうと考えている初心者の方であれば、ネオンテトラの飼育を検討している方も多いのではないでしょうか。ネオンテトラは数ある熱帯魚の中でも最もベーシックな存在で、初心者でも気軽に挑戦出来る丈夫さを持っており、値段も非常に安く、水草水槽に合い、どこでも販売されているので入手も簡単です。今回はそんなネオンテトラの特徴・種類・飼育方法・色あせ対策等を詳しく解説していきます!

ネオンテトラの特徴

ネオンテトラとは?

ネオンテトラはカラシン科に属する熱帯魚で、映像のように、上が青色、下が赤色に綺麗に光っているのが特徴です。生息地は主にアマゾン川で、大きさは最大で4センチほど。見た目はとても綺麗なのですが、実は非常に丈夫な魚であり、誰でも気軽に育てられるのがメリットです。水草水槽の中でも綺麗に映える存在ですので、水草がメインの水槽でも活躍してくれますね。

ネオンテトラは初心者向けの熱帯魚

熱帯魚飼育初心者の方は、是非ネオンテトラのような丈夫な魚から飼育を始めてみて下さい。こちらはパイロットフィッシュにも使われている魚で、熱帯魚を育てにくい環境でも耐えられるだけの丈夫さがあり、多少雑に扱ってもすぐには死にません。もちろん、全く整っていない環境であれば死んでしまいますが、ある程度基本的な部分さえ抑えられれば誰でも育てられます。

ネオンテトラのその他の種類

その他の種類①ダイヤモンドネオンテトラ

通常の個体は青色が上に入りますが、ダイヤモンド個体は青色の部分にシルバーが乗ります。ダイヤモンドの他に、ゴールデンやプラチナと呼ばれることもあります。通常の個体よりは価格が上がりますが、取り扱いがあれば誰でも育てられます。

その他の種類②ニューゴールデンネオンテトラ

こちらは体色がほとんどなく、白い体色になってしまったネオンテトラです。白い体にはほんの少し、青色のラインが残っています。ダイヤモンドがゴールデンと呼ばれることもある為、こちらは「ニュー」が付けられました。本来、体色が白くなるのは突然変異で起きるのですが、こちらはその状態で固定されている為、安定して生産されるようになりました。

その他の種類③ニューレッドゴールデンネオンテトラ

こちらはニューゴールデンが赤色を残した状態の種類です。こちらも人気があり、同様に育てることが出来ます。

その他の種類④ロングフィン・ネオンテトラ

名前の通り、ヒレが長いのが特徴の改良品種です。元々色が美しい魚ですので、ヒレが長くなることにより、更に見栄えが良くなっていますよね。実は珍しいので、お店では中々見かけないかもしれません。値段も高めとなっていますので、ある程度飼育に慣れてきてからチャレンジした方が良いでしょう。画像の個体は、ロングフィンかつダイヤモンドタイプになっています。

その他の種類⑤アルビノ・ネオンテトラ

こちらはアルビノ個体で、青いラインもなく、白と赤色のみとなっています。アルビノ個体は目まで赤いのが特徴ですね。他の熱帯魚ではアルビノは珍しくなかったりしますが、実はネオンテトラのアルビノは珍しく、レアな存在です。こちらも慣れてから挑戦した方が良いでしょう。値段も高めとなっています。

近縁種①カージナルテトラ

ネオンテトラの近くで一緒に販売されていることが多いのが、カージナルテトラです。ネオンテトラと同じ配色をしているので、とても似ていますよね。違いは赤色の面積が多いことと、1センチほどネオンテトラより大きいことです。元々は同じ種類として扱われていたのですが、1956年に別種となりました。飼育方法は同じで、値段も安いく、こちらも気軽に育てられます。

近縁種②グリーンネオンテトラ

こちらもネオンテトラにそっくりの見た目をしています。青いラインの色が少し違いますので、色合いで区別しましょう。青色の部分がネオンテトラよりもハッキリしており、尾びれまでしっかり発色している為、ロングラインネオンとも呼ばれています。水草水槽に合いますね。

ネオンテトラの寿命

寿命は2~3年

小さな熱帯魚は寿命が短い傾向があり、ネオンテトラの寿命は約2~3年となっています。2年くらいを寿命と見て、とりあえず2年を目指して育てると良いでしょう。もちろん、寿命が3年を超えることもあり、中には5年生きた個体もいます。逆に、上手く育てられずに寿命を迎える前に死んでしまうこともあります。病気等で死なないよう、寿命を目指して育てましょう。

寿命を伸ばすには?


寿命を伸ばすには、適切な環境とストレス管理が大切です。水質と水温を常に良い状態にしておくことが、寿命を伸ばす基本です。また、餌の与えすぎ等も寿命を削る要因となります。あとはストレスを与えないように育てれば問題無いのですが、混泳させた魚によってストレスが与えられることもありますので、混泳魚選びに注意しましょう。

ネオンテトラの値段

ネオンテトラはまとめて安い値段で販売されている

熱帯魚飼育はお金がかかるイメージが強いかもしれませんが、ネオンテトラは値段が安く、コストがかなり抑えられます。1匹あたりの値段は30~100円程度になっていることが多く、まとめて買うことで値段が下がることがよくあります。お近くにお店があれば、値段を確かめに行ってみましょう。かつては珍しい存在だったので、1匹数万円の値段でしたが、現在は養殖技術が進んだ為、安い値段で手に入るようになりました。

高い値段のネオンテトラもいる?

基本的には値段の安い魚ですが、珍しい個体はやはり高くなります。ロングフィン個体やアルビノ個体など、あまり見かけない種類は数千円になることも珍しくありません。そういった種類は販売店で中々見かけないことも多いので、育ててみたくなった方はネットショップをチェックしてみると良いでしょう。通販する際は信頼出来るお店かどうか確認して下さい。

ネオンテトラは混泳出来る?

ネオンテトラは混泳させやすい魚

ネオンテトラはとても性格の穏やかな魚ですので、他の魚との混泳がスムーズに行えます。特に喧嘩するようなことはありませんので、混泳魚として安心ですね。また、ネオンテトラ自身が群泳する性質がありますので、複数匹混泳させてあげるとストレスが減ります。よく混泳している魚は、グッピー等のメダカ系の魚や、ヌマエビ、コリドラス、オトシンクルス等の一般的な小型魚です。

混泳させてはいけない熱帯魚は?

混泳させてはいけない熱帯魚は、中型~大型魚と、性格の荒い魚です。エンゼルフィッシュ等の中型魚と一緒に育てることもありますが、隠れ家の用意が上手く出来ないと攻撃されてしまいます。大型魚と混泳させると食べられてしまいますのでやめておきましょう。また、小型魚の中にも性格の荒い魚がいますので、そういった魚とは混泳させない方が良いでしょう。

ネオンテトラの飼育方法①用意

用意するもの①水槽・照明

まずは水槽を購入しましょう。ネオンテトラは小さな魚ですので、30センチ水槽でも育てることが出来ます。30センチ水槽なら5匹程度、45センチ水槽なら10匹、60センチ水槽なら20匹程度で育てるのがオススメです。60センチ水槽まで来ると水量も多く、また合う機材も多いので、スペースに余裕がある方には60センチをオススメします。オススメの水槽セットは下記記事で紹介しています。

用意するもの②ヒーター・クーラー・水温計

熱帯魚ですので、ヒーターも用意しましょう。適温は25~28度ですので、適温を保つオートタイプのヒーターでも構いません。病気にかかった際に温度を上げてあげることもありますので、サーモスタットタイプでも良いですね。オススメのヒーターは下記記事で紹介しています。水温計も用意し、いつでも見られるようにしておきましょう。また、夏は水温が高くなりすぎることもありますので、その際は冷却ファンの使用も検討しましょう。

用意するもの③フィルター

水は汚れていきますので、フィルターも用意しましょう。高い濾過能力は必要ではありませんので、安価な外掛け式フィルターで大丈夫です。水槽セットを購入した際は上部式フィルターが付いていることもありますので、付いているものを使用しましょう。投げ込み式フィルターが一番安価ですが、見た目と濾過能力を考えますと、外掛け式や上部式がオススメです。水草水槽にする予定であれば、高価ではありますが外部式フィルターでも良いですね。

用意するもの④カルキ抜き

水道水には魚にとって有害な塩素が入っています。この塩素を無害化する為にカルキ抜き剤も用意しましょう。オススメのカルキ抜きは下記記事で紹介しています。どのカルキ抜き剤でも塩素を中和出来ますので、こだわりなく選んでしまって構いません。デリケートな魚であれば高価なものを選んだりしますが、ネオンテトラは丈夫ですので安心です。

用意するもの⑤餌

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餌も用意しておきましょう。有名メーカーであるテトラから、カラシン用の餌が出ています。万能タイプの熱帯魚用飼料ならどれでも食べてくれますので、既にお持ちの餌があればその餌を与えましょう。

用意するもの⑥底砂・水草

底砂はお好きなものを使って構いません。底砂の種類は下記記事で紹介していますので、種類を知りたい方は見てみて下さい。安めのものが欲しい方は大磯砂が、水草を育てる予定の方にはソイル系がオススメです。また、水草に悪さをしない魚ですので、お好きな水草を入れられます。飼育が簡単な水草からチャレンジしてみるのがオススメです。

用意するもの⑦掃除道具


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掃除道具も用意しておきましょう。水換えする時のホースは、上記の「水作・プロホース」が使いやすくてオススメです。抜いた水を入れる為のバケツやタンクは大きめのものを用意しておきましょう。コケ取りもついでに行いますので、新しいスポンジも用意しておいて下さい。

ネオンテトラの飼育方法②準備

水槽の立ち上げ

まずは水槽の立ち上げからです。用意したものを一通り水洗いし、拭いてから使いましょう。水槽台に水槽を置き、底砂を入れ、機材を設置したら水を入れていきます。水を入れたらカルキ抜きを使って塩素を中和し、ヒーターとフィルターの電源を入れて運転を開始します。水温が保たれているか水温計でチェックしましょう。

2週間ほど放置する

ネオンテトラは丈夫な魚ですので、立ち上げたらすぐに入れてしまっても構わないのですが、出来れば2週間ほど待ってから入れましょう。立ち上げたばかりの水槽にはまだバクテリアがいませんので、アンモニア等で汚れると、すぐに水質が悪化してしまいます。2週間ほど待つことで状況が多少良くなりますので、少しだけ待ちたいですね。

ネオンテトラの飼育方法③導入

ネオンテトラの購入

準備が出来たらネオンテトラを購入しましょう。元々群れて生活する魚ですので、単独で育てるよりも複数匹で育てた方がストレスが減ります。お店でもまとめ売りされていることが多いので、まとめて購入しましょう。

水合わせをして入れる

水合わせという作業をしてから水槽に入れましょう。画像のように、購入した際の袋を水槽に30分ほど浮かべて、水温を合わせます。次に、袋の中に水槽の水を入れて、30分ほど待ちます。袋の中の水を半分ほど捨てて、また水槽の水を入れて30分待ちます。これを3回繰り返してから水槽にネオンテトラを入れましょう。

ネオンテトラの飼育方法④管理

餌やり

餌やりは一日二回、朝と夕方に少量与えると良いでしょう。2分程度で食べきれる量が目安です。少し少なめくらいが寿命が伸びやすいとされています。一日二回が難しい場合は、少し量を多めにして、一日一回にすると良いでしょう。もし太り過ぎている、瘦せているようなようすであれば、餌の量を調整して下さい。

水換え

一週間に一度、水換えを行いましょう。水換えは、水を換えると同時に底砂に溜まった汚れを吸いだす作業も兼ねています。上記の動画では水換えホースで汚れを吸いだす作業が紹介されていますので、初めて行う際は参考にして下さい。水換えする量は3分の1程度で構いません。また、水槽を立ち上げて一ヶ月経っていない間は、週に二回した方が良いでしょう。

ネオンテトラの飼育方法⑤その他

弱酸性から中性を好む熱帯魚

ネオンテトラはアマゾン川に生息していますので、弱酸性から中性を好みます。調子が悪そうであればPH計を使ってみて、アルカリ性に偏っている様子ならPH調整をしましょう。基本的には水槽内のPHは酸性に傾きますので、問題無い場合が多い筈です。

飛び出し事故に注意

しっかりフタをしていないと、飛び出してしまいます。意外とジャンプ力がありますので、フタは必ずしておきましょう。水槽の大きさに合ったフタが販売されています。フタには隙間がありますが、その隙間から飛び出すことも多々ありますので、隙間は埋めておきましょう。

ネオンテトラがかかりやすい病気

かかりやすい病気①白点病

よくかかってしまう病気が白点病です。この病気は体表に白い点がポツポツと付きますので、よく見ていればすぐに気がつくはずです。また、この病気は寄生虫が原因なのですが、水温や水質変化で体力が下がった時によくかかりますので、良い環境を保つようにしましょう。白点病になってしまったら、水換えをし、温度を28度まで上げ、メチレンブルーで薬浴して対応します。

かかりやすい病気②水カビ病

白い綿のようなものが付く水カビ病にかかることもあります。これは傷がある部分から発生することが多く、放っておくと酷くなりますので対処しましょう。既に水カビ病になっている場合は、ニューグリーンFなどの薬剤で対応します。

かかりやすい病気③尾ぐされ病

尾ぐされ病もかかりやすい病気で、ヒレの先が溶けていき、進行すると充血し、衰弱死に至ります。水質の悪化や体力の低下が原因となりますので、良い環境を保ってあげて下さい。かかってしまったら水換えをして、観パラD等の薬剤で対応します。


ネオンテトラの繫殖は可能?

繫殖は実は難しい

育てるのは簡単なので、繫殖も簡単そうに思われがちですが、実は繫殖の難易度は高い魚です。最近では養殖の技術が進んでいる為、安価で販売されるようになりましたが、実は初心者が水槽内で繫殖させるのは今でも難しいのです。普通に育てている分には中々繫殖しませんので、増えすぎる心配もありません。

繫殖準備

繫殖を狙う方は、まずは元気なメスとオスを確保しましょう。生後半年ほどで繫殖可能となり、メスはお腹が膨らみます。水はPH6.5程度の弱酸性を保ち、メス一匹に対してオス三匹を用意します。水温を一週間ほど15度まで下げ、そこから少しずつ25度にまで上げることで準備が整います。照明は暗めにしておいて下さい。

繫殖を狙う場合はオスを多めに入れておく

オスの割合を多めにしておくのがとても大切で、ばらまくように産卵するのですが、オスが少ないと卵への射精が上手く出来ずに無精卵になることが多いのです。オスが多ければ受精卵になる確率が高まります。

稚魚の孵化

産卵が終わり、受精卵となれば、後は親魚を別水槽に移して待つだけです。約12時間ほどで孵化するのですが、稚魚は泳ぎが上手じゃないので、最初は底でじっとしています。徐々に泳げるようになりますので、泳ぎ出し、お腹の栄養が無くなってきたら餌を与えましょう。

稚魚はブラインシュリンプで育てる

生まれてから3日ほど経つと餌を与えられるようになります。餌はブラインシュリンプを使いましょう。沢山与えすぎると水質が悪化しますので、少しずつ、回数を重ねるようにして下さい。

ネオンテトラの色あせについて

色あせする原因は?

ネオンテトラは画像のように色あせすることがありますが、色あせにはいくつかの原因があります。ツイートにもあるように、寝起きの個体は色あせしているのが自然ですので、その場合は心配いりません。寝起きでもないのに色あせしている場合は、体調が悪い、水質が悪化している等の可能性がありますので、水質測定を行ってみましょう。

色あせを防ぐには?

色あせを防ぐには、水質の管理、体調管理が大切です。その上でも色あせしている場合は、粘膜保護剤を使用してみましょう。カルキ抜きで塩素は中和されていますが、重金属が取り除かれておらず、ダメージを与えている可能性があります。テトラアクアセイフ等で重金属を除去出来ますのでチェックしてみて下さい。

まとめ:ネオンテトラとは?

今回の「ネオンテトラとは?特徴・種類・飼育方法・色あせ対策等を詳しく解説!」はいかがでしたでしょうか?非常に育てやすい魚ですので、初心者の方も是非飼育してみて下さい。意外と繫殖は難しいので、最初から繫殖は狙わない方が良いでしょう。意外と病気になりやすい面もありますので、簡単に飼育は出来るものの、病気にならないよう気をつけましょう。

ネオンテトラが気になる方はこちらもチェック!

今回はネオンテトラについて解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。