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オスカー(アストロノータス)ってどんな魚?飼育方法や注意点を解説!

オスカー(アストロノータス)とはどのような魚かご存知でしょうか?中型魚として大人気であり、養殖個体は値段も安いので、気軽に飼育を始められるのがポイントです。今回はそんなオスカー(アストロノータス)の特徴や飼育方法、注意点などを解説していきます!
更新: 2021年11月23日
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オスカーってどんな魚?

小型魚の飼育に慣れてはきたけど、大型魚に挑戦するにはまだ自信が無いという方にオススメなのが、オスカーです。オスカーは安価な値段で販売されており、育てやすく、大きさも丁度良い中型~大型サイズ。

小型魚からのステップアップに適した魚と言えますね。丈夫な魚ではありますが、基本的なポイントを抑えないと死んでしまうことも。今回はそんなオスカーの特徴や飼育方法、注意点などを解説していきます!

オスカー(魚)の特徴①

オスカーとは?

オスカーは呼び名のようなもので、正しい名称はアストロノータスと言います。アストロノータスはスズキ目シクリッド科の魚で、原産地は南アメリカ。大きさは30㎝程度になることが多いのですが、野生個体は45㎝もの大きさに成長することもあります。

色の出方、柄にはバリエーションがあり、どの種類を選ぶかも観賞魚としての楽しみがあるでしょう。

オスカーは飼育しやすい?

おすすめするポイントとして、初心者でも挑戦出来る育てやすさがあります。小型魚よりは難易度が上がりますが、丈夫な魚であり、病気にもなりにくく、餌もしっかり食べてくれる、安心して育てられる熱帯魚ですね。

ただし、販売されている時は小さいのですが、2年程度で30㎝ほどの大きさに成長します。成長速度が早いので、事前にしっかり準備しておきましょう。

オスカー(魚)の特徴②

オスカーの目玉模様の意味

まるで目玉のような模様が入っています。この模様はただの飾りではなく、天敵を欺く為にあると考えられています。鳥は目を狙って襲ってきたりしますので、大きな目玉のように見せることで対策していると考えられるでしょう。

尾びれのあたりを襲われても、頭部さえ守ることが出来たら、とりあえず生き延びることが出来るという作戦ですね。

オスカーの生態

生息地では、流れの穏やかな川で、隠れるようにして生きています。観賞魚が放流されてしまうことがよくある為、現在は生息地以外でも見られる場合も。ただし、水温が低くなると生きられないので、ある程度暖かい地に限ります。

繫殖時は、一度に1000~3000個の卵を産み、孵化した稚魚は親魚が世話をするのです。大体1年ほどで繫殖出来る状態になり、寿命が来るまで繫殖し続けられます。

オスカーは現地では食用魚

観賞魚として愛されているオスカーですが、実は生息地では食用魚として扱われることもあります。調理方法は焼き魚や煮魚など、ごく一般的な魚の調理方法で食べられているのです。

オスカーが好きな方からすると衝撃的かもしれませんが、実は昔から食べている方はいて、育てた後に食べてしまったという方が案外いたりもします。ただし、寄生虫がいるかもしれませんので、もし食べる際は必ず火を通すようにしましょう。

オスカー(魚)の種類

原種は4種類

アストロノータスは改良品種が多く出回っており、その改良品種を作る前の原種が4種類存在します。それが「オセラータス、クラシピンニス、ルブロオセラータス、オルビクラータス」の4種です。

最も知られているのがオセラータスで、大きさがあるのがクラシピンニス、細長いのがルブロオセラータスで、品種改良が進められたのがオルビクラータスです。

種類①タイガーオスカー

販売店に行くとよく見かけるのが、タイガーオスカーです。こちらは黒、もしくは暗褐色の体に赤い模様が入っているのが特徴。赤い色がどのように、どれくらいの大きさで入るのかは個体差があり、タイガー飼育の楽しみなところですね。模様の大きさがかなり小さいものもいます。

種類②レッドオスカー

レッドは、画像の通り、まだらに模様が入るのではなく、広範囲にしっかりと赤色が入るのが特徴です。育て方は特に変わりませんので、普通に育てられます。

種類③アルビノオスカー

アルビノ個体はアストロノータスが突然変異したもので、それを固定するように養殖されました。アルビノは本来は珍しいものなのですが、現在は固定されて養殖されていますので、安い値段で購入出来ます。

また、プラチナオスカーという品種がありますが、こちらはアルビノのようなもので、成長するとアルビノのような赤みが出ることが多いですね。

種類④ゴールデンオスカー


ゴールデンはレッドオスカーのような品種で、画像のように金と赤が混ざっているのが特徴です。色揚げ効果の高い餌を与えると赤みが強くなってしまいますので気を付けましょう。成長するに従って赤みが出てくることが多く、どうすれば金色を保てるかはまだまだ研究の余地があります。

種類⑤ロングフィンオスカー

一番華やかな種類が、ロングフィンタイプのオスカーです。画像の通り、ヒレが長く、優雅な雰囲気がありますよね。一般的な販売店では見かけないかもしれませんが、通販などを利用すれば手に入りますので、気になった方はチェックしてみましょう。

オスカー(魚)の寿命

オスカーの寿命は8~10年

アストロノータスの寿命は、8~10年程度となっています。ある程度大きさのある魚ですので、妥当な寿命ですね。もちろん、丁寧に育てるほど寿命が伸びますので、とりあえずの目安として覚えておきましょう。また、アルビノ個体は生命力が少し弱めなので、寿命が少し短くなることがよくあります。

寿命を伸ばすには?

なるべくなら寿命を伸ばしたいですよね。寿命を伸ばすには、餌の管理、水質・水温管理、ストレスの無い環境作りがポイント。幼魚の間に餌をしっかり与えてあげないと丈夫な魚にならず、寿命が短くなる可能性が高まります。

また、水質や水温、ストレスは非常に大切で、適した環境にしてあげないと、寿命が来る前に病気になる可能性もあるので注意しましょう。

オスカー(魚)の値段

オスカーは値段が安い魚

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出典:Amazon
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アストロノータスの養殖個体は安価な値段で販売されており、500円~1000円程度の幼魚が出回っています。養殖技術が確立されており、購入者も多いので、このような値段となっているようですね。扱っている販売店は沢山ありますが、もし販売していなければ、ネットショップを利用してみましょう。

ワイルド個体は値段が高い

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アストロノータスの養殖個体は値段が安いのですが、ワイルド個体は値段が跳ね上がり、数万円するのが一般的。ワイルド個体でも幼魚なら値段が安いこともありますが、ある程度の大きさのものは値段が高いですね。

ワイルド個体は色が薄く、品種改良されたものとは違った趣があって大人気となっています。養殖個体で慣れてきたら、ワイルド個体の飼育も検討してみましょう。

オスカー(魚)は混泳出来る?

オスカーは混泳向きではない魚

アストロノータスはよく混泳している姿を見かける魚ですので、混泳しやすい魚だと思われている方も多いかもしれません。しかし、実は性格が荒く、混泳には不向きなタイプの魚です。

アストロノータス同士での喧嘩もよくありますし、他の魚に攻撃することも珍しくありません。個体差があったり、あえて過密飼育することで縄張りを無くすというテクニックがありますが、初心者の内は単独飼育することをオススメします。

オスカーを混泳させるには?

混泳させてみたい方は、混泳させやすい魚を選びましょう。オスカーは中層を泳ぎますので、低層の魚であれば問題なく混泳出来る可能性が高まります。お掃除係になってくれるセルフィンプレコ、古代魚らしい魅力があるポリプテルスなどがオススメですね。

アロワナともよく混泳していますが、相性が悪いと危険ですので、一旦混泳させてみて様子を見た方が良いでしょう。念の為、すぐに移せるようにサブ水槽を用意しておいて下さい。

オスカー(魚)の飼育方法①用意

用意するもの①水槽・照明

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まずは水槽を用意しましょう。30㎝程度の大きさになる魚ですので、出来れば90㎝水槽を用意したいところです。もしスペースに余裕が無ければ、奥行きが45㎝ある60㎝ワイド水槽でも構いません。

ただし、オスカーにとってちょっと狭いのは否めませんので、可能な方は90㎝水槽を用意してあげましょう。照明は普通に販売されているもので構いませんが、赤いタイプの照明を使うとより綺麗に見えます。

用意するもの②ヒーター

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熱帯魚ですので、ヒーターで水温を保ってあげましょう。適温は24~28度なのですが、病気になった際に温度を上げたり、成魚になったら下げたりといった調節がありますので、オートタイプではなく、サーモスタットで調整するタイプがオススメです。

90㎝水槽であれば200Wほどパワーがあるものを選びましょう。また、火傷を防ぐ為にカバー付きのものを選びたいですね。


用意するもの③フィルター

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大きさのある魚であり、かなり水を汚しますので、なるべく強力なフィルターを使用した方が良いでしょう。90㎝水槽であれば、上部式か外部式がオススメです。

上部式の方が管理しやすいので、とりあえず上部式で始めてみて下さい。それでも濾過能力に不安がある場合は、投げ込み式を追加したり、外部式を追加したりして環境を整えてあげましょう。

用意するもの④餌

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餌も用意しておきましょう。特に好き嫌いせずに食べてくれる魚ですので、ポピュラーな餌である「ひかりクレスト・カーニバル」を用意しておくと良いでしょう。また、赤色を強くしたい方はクリルも用意して下さい。

人工飼料をメインで与えつつ、メダカ・金魚・ミルワームといった生き餌をおやつ程度に与えると良いですね。

用意するもの⑤カルキ抜き

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水道水をそのまま使うと、塩素によって死んでしまいますので、カルキ抜きを使用しましょう。オススメのカルキ抜きは下記記事で紹介しています。90㎝水槽であればカルキ抜きで問題ありませんが、大型水槽になってくると水換えも大変になりますので、その際は浄水器も検討しましょう。

用意するもの⑥掃除道具

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水換えの際に掃除もしますので、水換えと掃除の道具も用意しておきましょう。水を抜く際に汚れを一緒に抜き取りますので、画像のような水換え専用ホースを使用します。その水を入れる為の大きめのバケツも用意しておいて下さい。

フタが出来るタンクであれば、こぼれる心配がありません。また、水換えついでにコケ掃除もしますので、スポンジも用意しておきましょう。

底砂を入れない方が楽

底砂を入れた方が見栄えが良く、また体色が濃くなる傾向にありますが、掃除のしやすさを考えると入れない方が良いでしょう。かなり糞が溜まりますので、底砂があると掃除がしにくくなってしまいます。

ですが、丁寧に汚れを抜きとってあげられるなら問題ありませんので、底砂を入れるかどうかは好みで選んで下さい。流木や水草などのレイアウトは入れない方が良いでしょう。

オスカー(魚)の飼育方法②準備

水槽の立ち上げ

必要なものが揃ったら、水槽を立ち上げていきましょう。90㎝水槽はそれなりに大きさがありますので、二人で作業しても良いですね。

水槽を設置し、機材をセットしたら、水を注いでカルキ抜きをしましょう。後は機材の電源を入れて、水温が一定に保たれているか、フィルターがちゃんと機能しているかを見ておいて下さい。

一ヶ月放置する

立ち上げたばかりの水槽にはまだバクテリアがいない状態です。バクテリアが少ないと汚れが分解されないので、水質がすぐに悪化してしまいます。

オスカーは丈夫な魚ではありますが、成魚と比べて幼魚は生命力が低めですので、バクテリアが増えるまで待ってから水槽に入れた方が良いでしょう。大体一ヶ月ほど空運転させてから入れれば安心です。

オスカー(魚)の飼育方法③導入

オスカーを販売店で購入

用意が終わったら、販売店でオスカーを購入しましょう。養殖個体は人工飼料に慣れていることが多いので問題ないのですが、ワイルド個体は人工飼料に慣れていない場合があります。

購入する際、店員の方に与えていた餌について聞いておいた方が良いでしょう。もし生き餌しか与えていない場合は、人工飼料に慣れるまで生き餌を与えることになります。

水合わせをして入れる

販売店等で購入したら、水合わせをしてから水槽に入れましょう。まず、画像のように、袋に入った状態のまま水槽の水に30分浮かべて水温を合わせます。次に、袋の水ごとバケツに入れて、バケツの中に水槽の水をゆっくり入れましょう。

30分ほどかけてバケツを満たします。水量が多くなったら水を半分捨てて、またゆっくり入れ、2回目が終わったらオスカーを水槽の入れましょう。

オスカー(魚)の飼育方法④管理

餌やり


餌やりは一日二回、2~3分で食べきれる量を与えましょう。オスカーは食べ方が汚く、食べた餌を戻してしまうこともよくあります。

かなり汚れますので、食べ残しはすぐ掃除するか、プレコなどの混泳魚にお掃除してもらうのが良いでしょう。幼魚の間から人工飼料で育てても構いませんが、幼魚の間に生き餌を頻繁に与えると良く成長します。

水換え

水換えは週に一回、3分の1程度交換してあげましょう。その際、水槽の底に溜まった汚れもしっかり吸いだして下さい。また、フィルターのろ材の様子も見ておきましょう。

あまりにも汚れている様子であれば、ろ材を少し洗う、または交換します。ろ材にはバクテリアが付いていますので、全部いなくならないようにして下さい。

オスカー(魚)の飼育方法⑤その他

オスカーは弱酸性よりを好む

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オスカーは弱酸性よりの水質を好みます。丈夫な魚ですので神経質になる必要はありませんが、丁寧に飼育したい方はPH計を使用すると良いでしょう。5.5を下回ると逆に危険ですので、下回りそうであれば、フィルターにサンゴを入れてPHを上げて下さい。

飛び出し事故に注意

オスカーに限らずですが、魚はよく飛び出し事故で死んでしまいます。パワーがありますので、頑丈なフタを用意し、重しを乗せておきましょう。

オスカー(魚)の病気

オスカーは病気にかかりにくい

病気も気になるポイントですよね。オスカーは病気になりにくい魚ですが、状態が悪くなれば病気になることもあります。病気になってから治療するのは大変ですので、日ごろの管理をしっかり行い、予防しましょう。

かかりやすい病気

かかりやすい病気は、穴あき病と白点病です。穴あき病は頭部に穴が開く病気で、水質の悪化が原因で起こります。水質管理を徹底し、水換えも定期的に行いましょう。

白点病は水温が低いと出やすいので、発症した場合は、一日一度ずつ温度を上げ、30度に調整します。白点病が治ったら、また元の温度に戻してください。

まとめ:オスカーってどんな魚?

今回の「オスカー(アストロノータス)ってどんな魚?飼育方法や注意点を解説!」はいかがでしたでしょうか?初心者の方でも育てやすい中型魚ですので、興味がある方は是非チャレンジしてみて下さい。

販売店の方に聞けば、必要なものも含めて色々なアドバイスをしてもらえるはずです。混泳は相性がありますので、まずは単独飼育で始めてみましょう!

オスカーが気になる方はこちらもチェック!

今回はオスカーについて解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚・大型魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。