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いちごのランナーを切って苗を増やそう!切るタイミングや切り方のコツをご紹介!

甘酸っぱくて美味しいいちごを育ててみませんか?いちごの増やし方はランナーと呼ばれる茎を切って新しい苗をつくります。この記事ではランナーからのいちごの育て方や増やし方、つるの切り方や栽培方法を詳しくお伝えします。新苗を作って美味しいいちごを収穫しましょう!
更新: 2024年3月21日
くずうまま
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いちごの基本情報

バラ科オランダイチゴ属

甘酸っぱくて美味しく、見た目も可愛いいちご。いちごは他の果物とは違い、草本性の植物で多年草のグループに位置づけされています。ビタミンCが豊富に含まれているため、健康や美容目的で食べる方も少なくありません。

ケーキはもちろんのこと、さまざまなスイーツに使われている人気のいちご。今回は、いちごの育て方や増やし方、ランナーの切り方や切るタイミングについて、詳しく解説します。

収穫時期

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ハウス栽培などを除いた、いちごの主な収穫時期は、5月〜6月です。気温があたたかくなりだした頃に、花芽が出始め、やがて実がなり赤く色づきます。四季咲きのいちごは、春から秋にかけて花芽ができるたびに実がなりますが、春に収穫できるいちごがもっとも大きく、甘味があって美味しいと言われています。

育て方は比較的簡単

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いちごは、育て方が意外と簡単で育てやすい果物です。家庭菜園はもちろんのこと、プランターでも気軽に栽培することができます。

子供から大人まで幅広い年齢層から人気があるいちごは、多くの家庭で育てられており、増やし方の方法やコツを押さえることで、甘いいちごを毎年収穫することができます。ぜひいちごをプランター栽培などで、気軽に家庭菜園を楽しんでみましょう!

いちごの種類

とちおとめ

いちごと言えば『とちおとめ』という種類が一番に出てくるのではないでしょうか?栃木県で育成された品種で、強い甘味とほどよい酸味がバランスよく、美味しいいちごの代表格です。

あまおう

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あかい、まるい、おおきい、うまいの頭文字をとって名付けられた『あまおう』。その名前の通り甘味があって、形は大きく丸く整っています。味も美味しくて人気のいちごです。福岡県の登録品種であり、多く栽培されています。

紅ほっぺ

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静岡で作られた『紅ほっぺ』は、いちごならではの甘酸っぱさがある品種です。色味が鮮やかな赤色をしており、見た目も美しいいちごです。

アイベリー

『アイベリー』は、愛知県で作られたいちごです。果実が大きく、色味も鮮やか。甘みはしっかりしていて、酸味もある人気のいちごです。

いちごのランナーとは?

ランナーとは匍匐茎(ほふくけい)

いちごは、ランナーを伸ばすことをご存知でしょうか?観葉植物ではオリヅルランで目にする機会がありますが、茎をつるのように伸ばして先端から根が発根し、新たに株を作る匍匐茎のことを指します。いちごは、ランナーのつるを次々に伸ばして繁殖していきます。また、親株はこのつるを使って、子株に栄養を送る役割も果たしています。

いちごのランナーから新苗を作る

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いちごをプランター栽培などして、1年目の収穫を楽しんだ後は、ランナーを利用して新たな苗を作りましょう。ランナーを親株から切ることで、株分けをして新苗を作ることができます。新苗を作れば、翌年も美味しいいちごを味わうことができ、苗を購入するコストも省くことができます。2年目は、新たな栽培方法を楽しんでいちごを育てましょう。

ランナーの向きで実がつく方向がわかる

Photo bypasja1000

いちごは、花と実がつく方向が決まっています。親株から子株へとつるを伸ばしますが、花と実は親株のランナー側にはつきません。子株側へ伸ばしたランナーの方に、いちごの実がつきます。

この性質を利用して、収穫しやすいようプランターや畑に植え付けるようにするといいでしょう。この性質を利用したおすすめの切り方を、下記で紹介していますので参考にしてみてくださいね。

いちごのランナーからの増やし方【手順】


【増やし方の手順】1.親株を選ぶ

まずは親株を選びましょう。1年目によくいちごが収穫できた苗で、さらに病気になっていないものが親株に適しています。病弱なものを親株にしてしまうと、その性質を受け継いでしまうため、いい新苗を作れません。1年目にどの株がもっとも生育や状態がよいかを、あらかじめ観察しておくといいでしょう。

【増やし方の手順】2.子株を選ぶ

親株からつるを伸ばしたいちごは、やがて子株をいくつもつけます。新苗にするものは、親株から2つか3つ離れた子株を選びましょう。1つめの子株と4つめ以降の子株は、新苗には不向きと言われています。

生育不良になりやすいといったことが理由とされています。2つめと3つめの子株を選ぶ際にも、葉の色艶がよく、病気になっていないものを選ぶようにしましょう。

いちごのランナーからの増やし方【方法】

【増やし方の方法】1.根を発根させる

Photo by つくる暮らし

畑のように地面に直接植えている場合には、後に植え替えが必要になりますが、そのままランナーを地面に這わせておいても構いません。プランター栽培などしている方は、2つめか3つめの子株が作られている箇所に、土を入れたポットを添えます。この時に子株が発根しやすいよう、つるを地面と固定させます。

ワイヤーなどを使ってU字にし、つるを挟み込んで土にさし込むといいでしょう。しばらくすると根が発根してくるので、それまで水やりをしながら待ちます。

【増やし方の方法】2.つるを切るタイミング

Photo by1195798

子株が発根してくると、触っても株がぐらつかなくなります。これが子株がしっかり根付いたタイミングです。このタイミングでつるを親株から切るようにしましょう。つるの切り方ですが、根元から切って構いません。しかし、植え付ける時に実がなる方向を参考にするため、ある程度残しておくような切り方もおすすめです。

【増やし方の方法】3.おすすめの切り方

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切り離す時に親株側と子株側のどちらのランナーを残しておくか、決めておくようにしましょう。こうすることで、植え付ける時に向きを簡単に揃えることができます。

たとえば、親株側のランナーを数センチ残して切るようにし、子株側は付け根からつるを切るようにしてみましょう。このような切り方をすることで、植え付ける時に容易に向きを揃えることができ、実を収穫する時にも便利です。

いちごのランナーからの育て方1.環境

夏の時期が肝心

暑さに弱いので、半日陰の場所で育てるようにしましょう。ポット苗のまま秋の植え付け時期まで、暑さをしのいだ場所で管理するようにします。夏は特に直射日光が強いので、いちごの葉が葉焼けを起こして茶色くなってしまうことがあります。日差しが避けられるような工夫をするといいでしょう。

夏以外の時期

Photo byFree-Photos

夏の暑さが落ち着いたら日当たりがよく、風通しがいい場所で管理するようにしましょう。日当たりをよくすることで、株が健康に育ち、蒸れによる病気の発生を防ぐことができます。耐寒性があるので冬越しは問題なくできます。雪が降り積もっても大丈夫なほど耐寒性があります。

いちごのランナーからの育て方2.用土

野菜用の培養土を使う

いちごには、水はけがよく弱酸性の土作りが適しています。ピートモスを加えると土壌を酸性よりにすることができるので、赤玉土6:腐葉土3:ピートモス1の割合で土作りをしましょう。野菜用の培養土を使えば、自分でブレンドする手間が省けて便利でしょう。

連作障害に気をつける

いちごは、連作障害を引き起こします。1年目に植え付けた場所とは違う場所で、なるべく栽培するようにしましょう。連作障害を起こしたいちごは、うまく生育せず徐々に実が少なくなっていきます。プランター栽培なら、連作障害を避けることができるのでおすすめです。

いちごのランナーからの育て方3.肥料

元肥

肥料は花付き、実付きがよくなるよう、リン酸が多めの肥料を植え付けの時に施すようにします。土に培養土を使用した際には、肥料が土に配合されているので、元肥を与えなくても大丈夫でしょう。


追肥

冬の寒さが落ち着いたタイミングで、追肥を与えましょう。2月下旬ごろから3月の時期に、緩効性化成肥料を施します。肥料はあげすぎると肥料焼けを起こしてしまうので、必ず規定の量を守ってください。

いちごのランナーからの育て方4.植え付け

植え付け時期

夏の暑さがひと段落し、10月〜11月になったら植え付けのタイミングです。ランナーから育て、ポット苗で夏越しをさせたいちごをプランターや畑に植え付けましょう。

植え付け方法1.プランター

リッチェル ハーベリーポット43型

出典:Amazon

排水性のいい、底穴がしっかり空いているタイプのプランターを使うようにしましょう。用土の流出や水はけをよくするため、鉢底石を敷き、培養土を半分ほど入れて、ポット苗を植え付けます。

この時に、必ず深植えをしないように気をつけてください。クラウンと呼ばれる株元にある茎を土の中に埋めてしまうと、その後の成長が悪くなり、新たな芽が出にくくなってしまうので、土で高さを調節しながら植え付けましょう。

間隔は20cm〜30cm程度を目安に植え付けます。また、花芽がつく側を揃えるようにするといいでしょう。

植え付け方法2.畑

いちごを畑に植え付ける場合は、水はけがよくなるよう、畝をつくります。高さを15cm〜20cm程度になるようにしましょう。植え付ける2週間前に苦土石灰を撒き、堆肥や腐葉土、リン酸が豊富な肥料を適度に施して土作りをしておきます。

植え方は、間隔を20cm〜30cmセンチほど空けて、浅めに植え付けをします。黒マルチを使ってマルチングすると、いちごへの泥はねが予防できます。追肥が終わる3月すぎのタイミングで、黒マルチでマルチングをするといいでしょう。

いちごのランナーからの育て方5.水やり

ポット苗の水やり

つるから発根させたポット苗は、高温期の水やりに特に注意しましょう。夏場は水が乾きやすいので、朝と夕方の2回水やりをするようにしてください。

昼間のタイミングで水やりをしてしまうと、ポットの中が高温になり、苗が蒸れて茹であがってしまうような状態になってしまうので、必ず涼しい時間帯に水やりをするようにします。暑さが落ち着いてきたら、土の様子をみて水やりを減らしていきましょう。

プランターの水やり

10月ごろにポット苗からプランター栽培にしたら、土が乾いてから水やりをするようにします。タイミングは土の表面が白っぽく乾いてからです。

プランターの底穴から水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。寒くなってくると休眠期に入るので、水やりを控えるようにします。冬場に水やりを少なくすることで、いちごの甘味が増すとも言われていますよ。

畑の水やり

畑に植え付けた場合は、降雨だけで水やりの必要はありません。雨が降らない時期が続いたり、乾燥が気になるようであれば、タイミングを見計らって水やりをするといいでしょう。

いちごのランナーからの育て方6.つるの切り方

つるを切る

春になるといちごが起き出し、花をつけたりランナーを伸ばしたりします。ランナーは新苗を作るまでは不要なので、収穫時期が終わるまでの間、伸びたつるを切るようにしましょう。

つるの切り方

ハサミを使って、ランナーが出ている根元から切り取りましょう。不要なつるを根元から切ることで、養分を分散させることを防ぎます。いちごに集中して養分を与えることができるので、実が美味しくなるポイントでもあります。日々の手入れの中で、つるが伸びていたら適宜切るようにしてください。

いちごのランナーからの育て方7.受粉

人工受粉は必要か?

3月ごろになると、いちごに花がつき始めます。いちごの花には、雄しべと雌しべがあり、風やミツバチを通して自然に受粉します。気温があたたかくなり、花付きがよくなれば、ミツバチもたくさん寄ってきますが、3月の時期はまだミツバチも活発的ではありません。

早期にできた花には、人工受粉を行った方がいいでしょう。また、人工授粉をすることでムラなく受粉することができ、いちごの形がよくなるといったメリットもあります。


人工受粉の方法

筆を使って花の内側にある雌しべに花粉をつけます。雄しべと雌しべを筆を使って撫でるようにすれば、人工受粉をすることができます。なるべく先が柔らかい筆を使うと効果的です。

いちごのランナーからの育て方8.病気

イチゴうどんこ病

葉が白く粉をふったような状態になってしまった時には、イチゴうどんこ病を疑いましょう。枯れることはありませんが、いちごが痛みやすくなり、見た目も悪くなってしまいます。高温多湿の環境で発病しやすくなるので注意しましょう。

灰色カビ病

多湿になってしまうと、灰色カビ病が発生しやすくなると言われています。いちごが発病すると、灰色くなり、いちごの実が腐ってしまいます。他の苗にも伝染していくため、発病した株は必ずゴミ袋などに入れて処理し、周囲に広がらないようにしましょう。

いちごのランナーからの育て方9.害虫

アブラムシ・ハダニなど

アブラムシは、いちごの養分を吸汁してしまうので、見つけたら駆除するようにしましょう。乾燥が強く、夏場の高温期にはハダニの被害にもあいやすくなります。

ハダニが大量発生してしまった場合には、牛乳を薄めた霧吹きをふきかけるといいでしょう。なるべく農薬を使わないよう、こまめに害虫をチェックして、早めに駆除するように心がけてくださいね。

鳥や動物の被害も…

ダイオ化成 ベランダ安心鳥よけネット 30mm目

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

いちごは害虫だけではなく、鳥やモグラ、地域によっては、狸やイタチなどの食害に悩まされることもあります。せっかく育てたいちごが、動物や鳥に食べられてしまっては残念なので、動物が嫌がるようなものを置いたり、網を張るといった対策をとるといいでしょう。

いちごのランナーから育てよう!

美味しいいちごをランナーから育ててみよう

いちごはランナーから育てることで、翌年も美味しいいちごを味わうことができます。ランナーから出た2つめか3つめの子株を発根させて新苗をつくりましょう。

つるを切るタイミングやおすすめの切り方、植え付け方法を参考に、上手に夏越しをさせて、いちごの収穫時期まで栽培を楽しんでくださいね。甘酸っぱい美味しいいちごが育つよう、愛情かけて育てましょう!

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この記事では、いちごのランナーからの育て方や増やし方、つるの切り方や時期にあった栽培方法をお伝えしました。他にもいちごに関する情報が、下記の記事で紹介されています。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!