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多肉植物の水やりのタイミングと頻度とは?季節に合わせた管理方法をご紹介!

多肉植物の水やりについて紹介しています。生育期による多肉植物のグループの紹介と、各グループごとの各季節の水やりの頻度や方法、管理方法について詳しく解説していますので、これから多肉植物を育ててみたい方におすすめの内容になっています。
2020年8月27日
のべじ
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はじめに

多肉植物はサボテンと同じようにあまり水やりをしなくてもいい植物を思われがちです。しかし、実際には水を与えなくてもいい訳ではなく、季節によって頻度や方法が変わってきます。間違った水やりをしてしまうと、枯れてしまったり、病気を誘発してしまう恐れもあるため、しっかりとした方法で水やりをしましょう。今回は、多肉植物の水やりの方法や頻度、タイミングはもちろん、道具や管理についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

多肉植物とは

雨が少ない地域に自生

多肉植物は英語でsucculent=水分が多いと言われるほど、葉っぱや茎に水分を蓄えることのできる植物のことを指します。全世界に分布し、雨の少ない環境に自生している種類が多く、雨が少なくても生き抜くために体に多くの水分を蓄えられるように進化したと考えられています。

多肉植物は世界に数千種類

多肉植物はアメリカ大陸やアフリカ大陸を中心に自生し、世界中で数千種類以上存在していると言われています。最近では人間の手によって交配された園芸種も多く、それらを入れると1万種近く存在しているのでは?と考えられています。可愛いらしい種類から、荒々しい種類までさまざまな種類があるため、幅広い方に人気がある植物です。

多肉植物のグループ分け

3つの生育グループ

多肉植物は生種類によって生育する季節が違います。日本の季節に照らし合わせて「春秋型」「夏型」「冬型」の3つのグループに分けられます。生育期には水やりをしますが、休眠期には水やりをすると枯れたり、病気になるリスクがあります。まずは多肉植物の3つのグループの特徴を確認してみましょう。

春秋型

春と秋の比較的暖かい時期に生育するグループです。生育に適した温度は13~25℃で、真夏は半休眠し、冬に休眠します。代表的な種類に、アドロミスクス、エケベリア、ハオルチア、センペルビウムなどが挙げられます。

夏型

春から秋にかけて生育するグループです。真夏は休眠はしません、生育は緩慢になります。20~35℃程度が生育に適しています。代表的な種類としてアガベ、アデニウム、サンスベリア、パキポディウムなどが挙げられます。

冬型

冬から春にかけて生育するグループです。5~15℃程度が生育に適し、冬型と言えど、5℃以下は苦手です。夏場は休眠期となります。代表的な種類としてケイリドプシス、コノフィツム、リトープス、セネシオ、ペラルゴニウムなどが挙げられます。

多肉植物の水やりの基本


生育期はたっぷり

多肉植物の生育期は、鉢の中の土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。中途半端なみずやりは逆効果で、鉢の底穴から水が流れ出るまで水をやり、しっかりと老廃物を流してあげましょう。たっぷりと水やりをすることで、根っこの隅々まで水と共に新鮮な酸素を行き渡らせることができます。

休眠期は水やりを控える

多肉植物は、休眠期に水やりをしても水を吸えません。下手に水やりをしてしまうと、土の中が常に湿った状態になり根腐れ病などの病気を発症しやすくなってしまいますので、水やりは控えましょう。しかし、まったく水やりをしないと葉がしわしわになってしまうこともあるため、その場合は軽く水やりをしたり、霧吹きをしましょう。

しわしわは危険サイン

水やりが少ないと、体内にためた水分を少しずつ消費していきます。体内の水分を消費していくと、やがて葉っぱがしわしわになってきます。さらに水分を消費すれば、当然しおれてしまうため、葉がしわしわしてきたら危険サインです。なるべく早めに水やりをしてあげましょう。

水やりのし過ぎによる影響

水やりをしすぎによってさまざまな影響がでることがあります。まず、ポットの中が常に湿っていることで、根腐れ病などの病気を引き起こしやすくなります。また、同時にカビも発生しやすくなります。特に湿度の高い夏場と、水を吸い上げない休眠期に注意が必要です。生育期でも長期間ポット内が湿っている場合は、根にトラブルがある可能性もあるので、よく観察して異常がないか確かめましょう。

多肉植物の水やり道具

水やりの道具①:ジョウロ

水やりの基本道具はジョウロです。ホームセンターなどで様々なタイプが販売されていますので、手に取って使いやすい形状のものを選びましょう。シャワー状に水がでるハス口が取り外しできるタイプが特におすすめです。

水やりの道具②:水差し

ジョウロと並んで水やり道具の代表格です。水の出口が細いため、小さなポットに水やりするときに便利です。また、花や葉に水滴をつけたくない場合に、株元に直接水やりができて便利です。

水やりの道具③:ブロアー

意外性のある道具として、カメラの埃を落とすブロアーがあります。日差しの強い時期に、葉の奥に水が残っていると、レンズの効果で光を集めて葉焼けを起こしてしまいます。息を吹きかけて飛ばしてもいいですが、ポットの量が多い場合や、奥の方にあって取り除けない場合に便利です。電気店のカメラコーナーや百円ショップでも手に入りますので、1つ持っておきたい道具です。

水やりの道具④:霧吹き

休眠期に霧吹きをするのに使う道具です。こちらもホームセンターなどで様々なタイプが販売されています。たくさんの植物がある場合は、何度も霧吹きするため、軽い力で霧吹きできるものがいいでしょう。あまり安いものは、霧にならず水がダマになってしまうため注意しましょう。


多肉植物の水やりの方法

水やりの方法①

一番基本的なのは、ジョウロで多肉植物の頭から水をかける方法です。水の勢いが強いと土がえぐれてしまう恐れがあるため、ハス口をつけて水を柔らかくしてあげるといいでしょう。しかし、真夏にこの方法をしてしまうと、葉焼けしてしまう可能性が高くなるため注意が必要です。

水やりの方法②

水差しを使って水やりをする方法です。水差しの先端を多肉植物の根本に向けて水やりをします。この方法は多肉植物の葉っぱに水がかからないため、葉焼けしにくくなります。また、花が咲いているときに花が濡れないため、花を維持しやすくなります。

水やりの方法③

霧吹きで多肉植物全体に水を柔らかくかける方法です。休眠期に少しだけ水を与えたいときに行います。この方法は、土に水をかけるのではなく、多肉植物に直接霧吹きをします。濡れた葉の表面から少しずつ体内に水を取り込みます。1か所ではく、多肉植物全体が濡れるように霧吹きするのがポイントです。このことから、専門的には「葉水」と呼ばれています。

春秋型多肉植物の水やりと管理

春・秋

生育期である春と秋は、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。目安としては1週間に1回の頻度です。出来れば日当たりのいい屋外に置き、しっかりと太陽の光を当ててあげましょう。2週間に1回程度の頻度で、薄めた液体肥料を水やりのタイミングで与えましょう。

生育が緩慢なこの時期は、土が乾いてから3~4日くらいのタイミングで控えめに水やりをしましょう。頻度としては10日に1回程度です。湿度が高いため、長い時間土が濡れていると病気を誘発しやすいので注意が必要です。強すぎる日差しは葉焼けに原因となるため、半日陰の場所に置きます。

休眠期である冬は、1か月に1度の頻度で、土が少し湿る程度に水やりをするか、霧吹きをしましょう。葉がしわしわになった頃が一つのタイミングです。また、寒い日に水やりをすると、明け方の冷え込みで土の中の水分が凍ってしまう恐れがあります。晴れて暖かい日の日中に水やりをするようにしましょう。

夏型多肉植物の水やりと管理

春・秋

春と秋は生育が緩慢になります。春と晩秋はやや控えめに水やりをしましょう。暖かくなるにつれて徐々に頻度を増やします。反対に、涼しくなるにつれて徐々に水やりの頻度を減らしましょう。基本的には日当たりの良い屋外に置き、朝晩冷え込む日は室内に取り込みましょう。

生育期である夏には、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。また、2週間に1回程度の頻度で、水やりのタイミングで液体肥料を与えましょう。日当たりの良い場所に置きますが、湿度の高いこの時期は風通しのいい場所に置きましょう。蒸れによって病気が発症しやすくなるため注意が必要です。アガベやパキポディウムなどは、屋根のない場所で雨に当てて管理するのもおすすめです。


寒さの苦手な冬型の多肉植物は休眠期である冬は断水をしましょう。下手に水やりをしてしまうと根腐れ病などの病気になってしまいます。葉や茎がしわしわになってしまった時だけ、軽く霧吹きをしましょう。南向きの部屋の窓際でなるべく暖かくして管理しましょう。

冬型多肉植物の水やりと管理

春・秋

春と秋は生育が緩慢な時期ですが、休眠期へと向かう春は、徐々に水やりの頻度を減らしていきます。反対に生育期へと向かう秋は、徐々に水やりの頻度を増やしていきます。寒さに強いわけではないため、暖かい部屋の窓際で管理するのがおすすめです。晴れて暖かい日には屋外に出してあげるのも良いでしょう。

休眠期である夏は基本的に断水をしましょう。休眠している状態で水をあげるといつまでもポットの中が濡れていて根腐れ病などの病気を誘発しやすくなってしまいます。葉はしわしわになった場合にだけ、少し霧吹きをしましょう。また、強い日差しが苦手なため、日陰で管理するようにします。

生育期である冬には、1週間に1度の頻度を目安に、ポットの土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。水やり直後に冷え込むと、ポット内が凍ってしまうため、注意が必要です。寒さに強いわけではないため、南向きの部屋の窓際で管理するのがいいでしょう。黒いポットを使用すると、太陽の光で、ポット内が暖まりやすく効果的です。

まとめ

以上、多肉植物の水やりについて紹介しました。多肉植物の種類や季節よって、水やりの頻度やタイミングが違う事がわかりました。最初はなかなかタイミングは頻度がつかめないかもしれませんが、多肉植物の様子を見ながら調整してみて下さい。葉っぱがしわしわになってしまったら危険ですので、早目に水やりをしてあげてください。しっかりと水やりをすれば、より美しく成長してくれますので、ぜひ楽しみながら育ててみて下さいね。

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今回は、多肉植物のの季節ごとの水やりや管理、道具などについてご紹介しましたが、その他の多肉植物やサボテンなどに関する記事が沢山ありますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。