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京都観光で巡りたい仏像おすすめ13選!有名な国宝や重要文化財などを参拝しよう!

京都は古い都のため、寺社仏閣が多く残り、国宝の貴重な仏像もたくさんあります。最近の仏像ブームもあり、老若男女問わず訪れています。日本一美しいとされるものや、舌を抜かれそうなもの、音楽を奏でるものなどユニークな仏像も!そんな京都の仏像ワールドをお楽しみください。
更新: 2023年9月29日
haekon
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はじめに

京都には仏像がたくさん

京都は古い都として人気の観光スポット。寺社仏閣などが観光のメインとなります。併せて、見たいのが国宝や重要文化財の仏像。いとうせいこうさんと、みうらじゅんの「見仏記」などが火をつけたといわれる、仏像ブームはまだ続いていて、かっこいい・かわいい仏像を求めて、たくさんの人が京都にやってきています。

お寺や観光もご紹介

これから京都の仏像でおすすめの、13か所の寺院をご紹介いたしまします。仏像のご紹介以外にも、お寺の観光情報なども、お伝えしていきますので、ご旅行プランの参考にしてくださいね。本記事は2019年2月22日現在の情報を基にしています。お出かけの場合は、今一度最新情報をご確認ください。

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその1

三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)

三十三間堂は、長さが120mもある建物です。元は、後白河上皇が作った仏堂。多くの戦火を逃れて鎌倉時代から残る貴重なもので、本堂などは国宝、南大門などは重要文化財に指定されています。

風神・雷神

風神・雷神は、上の右上の絵葉書のような、かっこいい姿が人気。国宝にも指定されています。下でご紹介する千手観音を守る役目とのこと。空から見下ろすように、ポーズを決めています。こんな怖い顔でにらまれたら、悪者も寄りつきませんね。

千手観音坐像

こちらも国宝の仏像です。鎌倉時代の有名な仏師・運慶(うんけい)の子・湛慶(たんけい)が手掛けたもの。穏やかな表情が、お参りにきた人の心をほぐしてくれそうです。他にも、仏師・運慶が造ったとされる千手観音を含む、1001体の仏像がいることでも有名な場所。一つ一つの顔は違っていて、会いたい人や自分に似た仏像が、必ずあるともいわれています。

基本情報

【住所】〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻町657
【連絡先】075-561-0467
【アクセス】JR京都駅からバスを利用。博物館三十三間堂前にて下車
【拝観時間】8:00~17:00(11月16日~3月は9:00~16:00)受付は30分前まで

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその2

千本えんま堂(せんぼんえんまどう)

このお寺は 平安時代の公卿・小野篁(おののたかむら)公が創建と伝えられます。昼は宮中に仕え、夜はえんま大王に仕えたという伝説もある人です。えんま堂狂言という仮面をかぶった喜劇でも有名。節分やゴールデンウィークには、見物客でにぎわいます。

閻魔法王(えんまほうおう)

上の写真はご本尊の閻魔法王。死んだ後に、天国に行くか地獄に行くかを決める神様としても知られていますね。嘘をつくと舌を抜かれそうな、怖い顔をされています。現在のえんま様は2代目。室町時代の有名な仏師によってつくられたものです。

基本情報

【住所】京都府京都市上京区千本通芦山寺上ル閻魔前町34
【連絡先】075-462-3332
【アクセス】JR京都駅からバスに乗り換え、乾隆校前で下車
【拝観時間】9:00~17:00

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその3

広隆寺

603年に、秦河勝(はたのかわかつ)が、聖徳太子から贈られた仏像を本尊として建立したのが始まり。京都最古の寺としても有名です。本尊は、弥勒菩薩像(みろくぼさつぞう)。日本で最初に国宝に指定されました。他にも仏像や仏画などの重要文化財も多数あり、見所の多いお寺です。

弥勒菩薩像(宝冠弥勒)

宝冠弥勒という名前は、写真のように冠をかぶった姿に由来します。ほほ笑んでいるような表情と、何かを考えているような手の仕草などが、神秘的な味わいです。日本で一番美しい仏像ともいわれるほど。撮影は禁止ですが、拝観はできますので、ゆっくりとお参りくださいね。

泣き弥勒

広隆寺の弥勒菩薩といえば、ご紹介した宝冠弥勒が有名ですが、実はもう一つ「泣き弥勒」という仏像も所有しています。写真のように、穏やかというより泣きそうな表情が、名前の由来です。飛鳥時代に造られたもの。戦乱の多さに、悲しくなった様子を表しているのでしょうか?

十二神将像

広隆寺で人気なのは、弥勒菩薩だけではありません。写真のような十二神将立も国宝の仏像。それぞれが、力強い体、怖いながらもどこかユーモラスなお顔をしています。弥勒菩薩の穏やかな姿を見た後には、特に迫力が感じられるのではないでしょうか?


基本情報

【住所】京都府京都市右京区太秦蜂岡町32
【連絡先】075-861-1461
【アクセス】嵐電・太秦広隆寺駅から徒歩ですぐ
【拝観時間】9:00~17:00(12~2月は~16:30)

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその4

願徳寺

ガイドブックに場所の記載がないほどの、穴場スポットですが、国宝の仏様がいらっしゃいます。すぐ向かいに、西行法師が植えたという「西行桜」でも有名な勝持寺もあります。春に行かれる場合は、併せての観光がおすすめですよ。

如意輪観音(にょいりんかんのん)

こちらの仏像は、お顔は丸みを帯びているのですが、切れ上がった目は鋭く、凛々しい雰囲気です。製法等から、大陸で彫られたものか、渡来人が彫ったものとの推測がされているとのこと。また、衣の複雑さもこの像の特徴です。モデルを置いて彫ったような、写実的なつくりですね。

基本情報

【住所】京都市西京区大原野南春日町
【連絡先】075-331-3823
【アクセス】JR向日町駅からタクシーで約15分
【拝観時間】9:30~16:00

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその5

三千院(さんぜんいん)

京都市街から離れた、山里にあるお寺です。写真のような紅葉の風景や、緑の苔むした風景など、四季を通じて、穏やかな景色が眺められる場所としても知られています。こちらに鎮座するのは、国宝の阿弥陀三尊坐像や、不動明王立像などの重要文化財です。

阿弥陀三尊坐像

阿弥陀三尊坐像は、中央に阿弥陀如来、両脇を勢至菩薩と観音菩薩がかためています。往生した人を迎えるお姿とのことです。特に右側の観音菩薩は、死人を抱える姿。金色の輝きがまぶしいですね。

不動明王立像

金色不動明王ともいわれ、三千院の秘仏となっています。例年4月28日を中日として、約1か月公開されています。平安時代の作とされる約1mのお姿。写真は、その時期にだけいただける、限定御朱印です。不動明王とつながった「善の綱」をつかんで、お参りください。

基本情報

【住所】京都府京都市左京区大原来迎院町540
【連絡先】075-744-2531
【アクセス】JR京都駅からバスを利用。大原(終点)で、下車
【拝観時間】8:30~17:30(通常)、9:00 ~17:00(12月8日~2月)受付は30分前に終了

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその6

随心院(ずいしんいん)

小野小町の住居跡といわれるお寺。写真のように、現代アーティストの襖絵が、インスタ映えで人気の場所になっています。四位の少将などに、結婚を申し込まれても、断り続けた小町。早死にした少将の霊に苦しめられたとの伝説も!1000通もの恋文を埋めたという文塚などもあり、小町がいかに魅力的だったかを想像することができます。

如意輪観音

本尊は如意輪観音。春と秋の期間限定での公開となります。公開に合わせて、特別な御朱印もいただけるので、お忘れなく。 この仏像は、女性的な美しい曲線が特徴。少しくつろいだ感じの穏やかな表情が、お参りする人の心を癒してくれるのでは?

基本情報

【住所】京都府京都市山科区小野御霊町35
【連絡先】075-571-0025
【アクセス】京都市営地下鉄・小野駅から徒歩で約5分
【拝観時間】9:00~16:30

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその7

醍醐寺(だいごじ)

874年に創建された真言宗のお寺です。豊臣秀吉公が「醍醐の花見」を行った場所としても有名。今も桜祭りが開催される観光名所となっています。境内は醍醐山の全域に点在。下醍醐と上醍醐・伽藍、霊宝館のエリア毎に入場券が必要です。特に霊宝館には、4万点もの国宝や重要文化財があるのでお見逃しなく。

薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)

上の写真は、国宝の薬師如来坐像。上醍醐・薬師堂のご本尊です。平安時代の前期に造られたこの仏像は、ふくよかなで大きめのお顔が特徴。表情は柔和ですが、どこか強い意志も感じられます。金箔も多く残っていて、当時のきらびやかさが想像できます。

弥勒菩薩坐像(みろくぼさつざぞう)

三宝院にある仏師・快慶(かいけい)の傑作といわれるもの。国宝となっています。写真のような美しい姿は、イケメンというより美女という雰囲気。目が開いているのも珍しく、参拝者は心を見透かされるように感じるのでは?


基本情報

【住所】京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
【連絡先】075-571-0002
【アクセス】京都市営地下鉄・醍醐駅から徒歩で約10分
【拝観時間】9:00~17:00(12月第一日曜の翌日や2月末日は~16:30)

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその8

東寺

東寺は、平安京ができたときに、国により創建されたお寺です。その後、弘法大師・空海に下賜。真言密教のお寺となりました。金堂は国宝、重要文化財の薬師如来坐像などを見ることができます。また、講堂は重要文化財となっていて、有名な立体曼荼羅は、こちらにあります。

立体曼荼羅

名前の通り、曼陀羅に描かれている仏様を、木像で表現したものです。大日如来を中心に、周辺には不動明王や降三世明王(ごうさんぜみょうおう)などの、怖い顔をした仏像たちが守っています。上の写真は展示会のもので、実際の配置とは異なりますが、かっこいい雰囲気が伝わってきます。

基本情報

【住所】京都府京都市南区九条町1
【連絡先】075-691-3325
【アクセス】近鉄東寺駅から徒歩で約10分
【拝観時間】8:00~17:00(金堂・講堂)、宝物館は3月20日~5月25日と9月20日~11月25日に公開(9:00~17:00)

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその9

鞍馬寺

8世紀創建の古刹で、牛若丸伝説などでも知られています。夏は京都の避暑地として、観光客でにぎわう場所です。写真の本殿金堂前の星曼荼羅でお祈りすると、願いが叶うともいわれ、パワースポットとして人気となっています。

毘沙門天(びしゃもんてん)

国宝ともなっていて、正式には毘沙門天三尊立像。中央に写真の毘沙門天。両脇に吉祥天女(きっしょうてんにょ)と善膩師童子(ぜんにしどうじ)が立っています。特に毘沙門天は、手を額にかざして、何かを見ている姿が気になりますね。実は、鞍馬寺は京の都の北に位置し、その守護をする目的で建てられたとのこと。この仏様は京都を守ろうと、日夜、南の方角を監視しているのだとか。険しい表情も納得できますね。

基本情報

【住所】京都府京都市左京区鞍馬本町1074
【連絡先】075-741-2003
【アクセス】叡山電鉄・鞍馬駅から徒歩で約30分
【拝観時間】9:00~16:30(霊宝殿は9:00~16:00)

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその10

泉涌寺(せんにゅうじ)

皇室の菩提寺として大切にされているお寺です。仏殿は重要文化財になっており、天井には加納探幽の竜の絵を見ることができます。写真のような、綺麗な紅葉がみられる場所としても人気。ご紹介する楊貴妃観音も、観光の目玉の一つです。
    

楊貴妃観音

正式には聖観音像。重要文化財に指定されています。13世紀に国外からもたらされた仏像。その美しさから「楊貴妃観音」という名称で親しまれてきました。上の写真のように肌ツヤまで感じさせる美しいお姿。残っている赤や青の装飾が、華やかな印象を与えます。

基本情報

【住所】京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
【連絡先】075-561-1551
【アクセス】JR東福寺駅や京阪東福寺駅から徒歩で約15分
【拝観時間】9:00~16:30(12~2月は~16:00)

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその11

平等院

源氏物語の主人公・光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の別荘だった場所。10円玉のデザインで有名な、鳳凰堂などができたのは、藤原頼道公の時代(1052年)です。極楽浄土を表現した建物をみるために、四季を通じて観光客がやってきます。他に、見逃してはならないのが、国宝の阿弥陀如来坐像などです。

阿弥陀如来坐像

この仏像は1053年に仏師・定朝(じょうちょう)が彫ったもの。高さは2.8mもある大きなものです。表情は自然体で、笑ってもおらず、怒ってもいないという感じ。半眼ですが、くっきりとした目は開いていて、お願いをじっくりと聞いてくれそうです。

雲中供養菩薩像(うんちゅうくようぼさつ)

こちらには、写真のような小ぶりの仏像たちが、空を飛びながら、琵琶や笛、琴などを鳴らしています。踊っている仏像もいて賑やかですね。ご紹介した仏像は、鳳凰堂の中堂に安置。ゆったりとした気分で耳を傾けると、優雅な音楽が聞こえてくるかもしれませんね。

基本情報

【住所】京都府宇治市宇治蓮華116
【連絡先】0774-21-2861
【アクセス】京阪・宇治駅から徒歩で約10分
【拝観時間】8:30~17:30(鳳翔館は9:00~17:00)

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその12


永観堂

写真のような紅葉や、桜の名所としても人気の場所です。弘法大師の弟子真紹(しんじょう)が創ったとされる古いお寺。建物内では、襖絵や庭園などのみどころも豊富です。ご紹介する仏像は、重要文化財の「みかえり阿弥陀」。正式名称は「阿弥陀如来立像」です。

阿弥陀如来立像

「みかえり阿弥陀」の名前のとおり、特殊な姿勢が有名な仏像です。東大寺宝蔵に秘蔵されていたものを、このお寺の名前となった永観律師が、いただだいたという言い伝えがあります。人々を導く姿を表すともいわれ、歩みの遅い人々を「まだかな?」と待ってくださるような、優しい目がありがたいですね。

基本情報

【住所】京都府京都市左京区永観堂町48
【連絡先】075-761-0007
【アクセス】京都市営地下鉄・蹴上駅から徒歩で約15分
【拝観時間】9:00~17:00(受付は16:00まで)

このお寺がおすすめ!京都の仏像巡りその13

正法寺

754年に創建の古刹で、庭園には、巨石が多数あることから「石の寺」とも呼ばれる場所です。特に、枯山水庭園からは、東山連峰が見えて、美しい風景となります。こちらには、走る大黒天という珍しい仏像があることでも有名。重要文化財の千手観音立像とともにご紹介します。

走り大黒天

上の写真のように、足の位置が平行でなく、動いているように見えるため、この名前がついています。一刻でも早く福を授けたいという、願いがこもっているとのこと。走っている大黒様は、一般的なものよりも若々しく見えますね。

千手観音像

上の写真のように、こちらの観音様は、顔が3つあるのが目を引きます。これらは、現在と過去、未来を表していて、私たちを温かく見守ってくれているとのこと。他にも、大日如来や釈迦如来もいらっしゃいます。説明の音声が流れるので、より深く仏像のことを知ることができますよ。

基本情報

【住所】西京区大原野春日町1102
【連絡先】075-331-0105
【アクセス】阪急・東向日で下車
【拝観時間】9:00~17:00

まとめ

さまざまな仏像

京都のおすすめ仏像とお寺をご紹介してきました。三十三間堂の千手観音や、平等院の阿弥陀如来などの優しいものから、千本えんま堂の閻魔天王や、東寺の明王達など怖い顔をしたものもありました。永観堂のみかえり阿弥陀や正法寺の走り大黒天などの、ユニークなものも見逃せませんね。

京都観光もお忘れなく

京都は桜や紅葉も美しい場所。お寺の観光だけでなく、山や川などの自然の風景も楽しめます。仏像のいらっしゃる場所を起点に、旅行プランを練るのも楽しいかもしれません。

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