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いちごの栽培方法と育て方のコツ!苗の植え方や収穫時期もご紹介!

いちごの栽培と聞くと難しいように思えますが、実際には意外と簡単で自家栽培でも育てることはできます。今回は、いちごの時期や苗の植え方など、苗から収穫までのいちごの育て方を紹介します。甘酸っぱく美味しいいちごを、是非育ててみましょう。
2020年8月27日
haduki0
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いちごはどんな植物?

いちごとは、バラ科の多年草の事です。日本を始め、中国やアメリカ、オランダなど世界各国で様々な種類が栽培されています。日本にはもともといちごは存在しておらず、江戸時代にオランダから輸入されてきたと言われています。そして後の1800年代に日本でも栽培され、一般市民に広まっていったのです。

いちごの仲間

「いちご」と単に行っても品種はかなりあります。愛知県の「あまおとめ」や栃木県の「とちおとめ」を始め、白いいちごの「あそのこゆき」や黒いいちごの「シンクの美鈴」など、50種類以上存在しています。また、山に自生している「キイチゴ」や食用ではない「へびいちご」など、いちごの亜種も沢山あります。どれも酸味や甘みの特徴があり、用途によって使い分けられています。機会があれば、様々ないちごを食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。

地植えとプランターはどっちがいい?

いざ栽培するにあたって、「地植え栽培」か「プランター栽培」のどちらに植え付けをするのか決める必要があります。それぞれメリット・デメリットはありますが、どちらでもいちごを育てることはできますので、時間や環境から簡単な方を選びましょう。

地植え栽培

メリット

地植え栽培のメリットは、「勝手に育つ」ことです。自生している植物を見ればわかりますが、土壌には始めから栄養素が含まれています。栄養が足りなくなると植物は根を伸ばして新たな栄養を吸収するため、よっぽどでなければ栄養失調にはならないのです。また、水やりも同様に雨が代わりになります。もちろん、世話をすればそれだけ元気に育ちますが、仕事で忙しく世話ができなかったとしても勝手に育ってくれるのです。他にも、規模を広げやすかったり、大量に育てやすかったりなど、地植え栽培は量を収穫することができます。

デメリット

地植え栽培のデメリットは、「移動できない」事です。天気はいつも晴天というわけではなく、時には台風や吹雪といった悪天候になることもあります。プランター栽培なら室内に避難させることもできますが、地植えは移動させることができず、ビニールやネットで保護しなければなりません。また、外で育てていると害虫や鳥の被害もあいやすくなります。対策をおこなえば被害は最小限に抑えられますが、収穫までに「動けない植物をどう守るのか」が重要になるわけです。

プランター栽培

メリット

プランター栽培のメリットは、「プランターを動かせる」事です。地植えのデメリットである台風や吹雪などの自然災害も、プランターを室内に取り込んでしまえば問題にはなりません。また、夏の猛暑や冬の氷点下なども室内で温度調節できます。他にも、日当たりのよい場所に移動したり、害虫や鳥の被害を室内に避難して減らしたり、インテリアにもできたりなどのメリットがあります。

デメリット

プランター栽培のデメリットは、「土が有限である」事です。プランター栽培は鉢の中で育てます。そのため、鉢の中の土に栄養が無くなってしまうとすぐに枯れてしまいます。そうならないために、定期的な追肥が必要になってきます。また、土壌が有限であることでそれ以上成長できなくなります。植物によっては鉢の中一杯に根が増えてしまい、植え替えが必要になるのです。いちごの場合は、一年で植え替えますので気にならないかもしれませんが覚えておきましょう。他にも、水やりや落ち葉掃除など、色々と世話を焼く必要があります。


いちごの苗の育て方①:「時期」

いちご植え付け時期は「9~10月ごろ」になります。そして越冬し、4~5月ごろが収穫時期になるわけです。また、幼苗から育てる場合は4~5月ごろの温かい時期から育て始めます。ですが、時間がかかり手間になりますので、あまりおすすめはしません。植え付けを簡単にするためにも、市販の苗を購入してしまった方が良いでしょう。

いちごの苗の育て方②:「土作り」

いちごの土壌は「通気性と水はけが良い」土壌を好まれます。赤玉土を6割ほどで水はけを良くし、あとは腐葉土(3割)やピートモス(1割)などで調整するといいです。また、地植えの場合は石灰を入れて耕し弱アルカリ性の状態にします。面倒なら市販の土をそのまま使用しても構いません。市販の土をプランター土敷き詰めたり、土壌に混ぜて耕すだけなのでとても簡単に土作りが完了します。

畝(うね)作り

地植えで行う場合は畝を作ります。畝とは、排水を良くするため土壌に山と谷を作ることです。山の幅は大体80~100cm、高さは大体30cm程度を用意してください。山の部分に苗を植え付けすることになります。平地でもできなくはないですが、雨の日などは水たまりとなってしまいますので、おすすめはしません。

いちごの苗の育て方③:「植え方」

土壌ができたら植え付けをします。植え方は、クラウンと呼ばれる「芽と根の境目」まで植え付けます。深く植えすぎると育ちが悪くなりますので、クラウンが少し隠れる程度で良いでしょう。ただし、浅すぎるといちごが抜けてしまいますので注意してください。

植え付けの向き

いちごの植え付けでは、ランナーと呼ばれる「蔓を外側に向けて植え」ます。いちごの花はランナーとは逆方向に咲き、そして実を付けます。そのため、ランナーを外側に向けることで、手前に実が来て収穫しやすくなるのです。また、花の向きは決まっていますので、日光が良く差し込む方向に向けると、元気に育ちます。

いちごの苗の育て方④:「水やり」

いちごの水やりは「土が乾いたら」水やりをしてください。いちごは乾燥に弱いですので、土が乾くのはよくありません。冬でも土が乾くようなら水やりをしましょう。ただし、冬の水やりは日中に行います。朝夜だと水が凍ってしまいますので注意してください。また、いちごは比較的浅く植え付けていますので、勢いよく水やりをすると土が崩れて抜けてしまいますので、いちごの根元にゆっくりと水やりをしてください。

追肥

追肥の頻度は大体2~3ヶ月に一回行います。大体根付き始めた11月ごろと、越冬後の2月ごろに追肥しましょう。また、追肥する際は少し離れた場所に追肥します。肥料によっては栄養が強すぎて逆効果になってしまうこともありますので、根元から離して追肥します。

いちごの苗の育て方⑤:「越冬」


いちごは5月に実を付けます。そのため、越冬の準備をしなければなりません。ある程度の寒さには強いですが、凍ったり積雪するようでは枯れてしまいます。プランター栽培なら室内に避難して対処できますが、避難できない地植えのためにも準備をしましょう。

ビニールハウス

ビニールや寒冷紗などでいちごを覆う方法です。ビニールハウスで覆うことで熱を逃さず育てることができます。アーチ状の支柱を複数立て、ビニールで覆い固定することで簡易のビニールハウスになります。積雪も多少なら防ぐことができますが、積雪量が多いと潰れてしまいますので注意してください。

マルチング

マルチングとは、土壌をビニールで覆ってしまう方法です。ビニールで覆うことで地熱が逃げず、地面が凍結してしまうのを防ぎます。また、いちごが実った後、いちごが土で汚れてしまうのを防ぐこともできます。いちごの苗が出ている部分を切り抜き土壌全体に被せましょう。もしくは、藁を敷きしめても効果があります。

いちごの苗の育て方⑥:「受粉」

3月になると花が咲く時期です。いちごは受粉しないと実がなりませんので、受粉は必要になります。地植えならミツバチなどによって受粉されますが、都会や室内での栽培では虫による受粉は期待できません。そのため、人工授粉をします。人工授粉の方法は、綿棒や筆などの柔らかい素材ですべての花の中心を順に撫でていくだけです。しっかり受粉するためにも丁寧に撫でましょう。

人工受粉の問題

人工授粉でもいちごは実りますが、いちごの形が不格好になる場合があります。均等に受粉できていない弊害と思っていいでしょう。ただ、見た目が悪いだけで味には問題ありませんので、趣味で作って食べる分には気にしなくてもいいでしょう。

いちごの苗の育て方⑦:「害虫対策」

冬は害虫がおらず、越冬中の害虫対策は気にしなくてよかったですが、春になれば害虫も出始めます。アブラムシ、ハダニ、ナメクジなどの被害がありますので、それぞれ薬品や物理的に駆除しましょう。

病気対策

害虫対策以外にも、気温が上がることで病気の問題があります。うどん粉病や灰色カビ病の心配がありますので、換気をよくして発生するのを防ぎましょう。もし発症してしまったら、治療薬を投与したり、葉や苗を切り捨てたりしてください。

鳥対策


害虫や病気以外にも、鳥の被害もあります。折角に実がなっても、それを食べに来た鳥によってすべて食べられる、という事態もよくあります。鳥は種を遠くへ運ぶために必要な存在ですが、実を楽しむ人にとっては、害虫などと変わりはありません。防鳥ネットやビニールハウスなどを設置し、鳥の被害を防ぎましょう。プランター栽培なら、室内に避難するのも効果的です。

いちごの苗の育て方⑧:「収穫」

受粉に成功していれば、4~5月ごろに実を付けます。いちごを傷つけないように、いちごのヘタの近くを丁寧に切って収穫をしましょう。

いちごの苗の育て方⑨:「次の苗を作る」

いちごを収穫したらそれで終わりではありません。来年もいちごを楽しむために、新しい苗を作る必要があります。収穫が終わる6月ごろになると、親株から複数のランナーが伸び始めますので、それをピンを使って土の入った栽培用ポットに軽く植え付けてください。しばらくすれば軽く植え付けた場所から根付き始めます。しっかり根付いたらランナーを切り離し、新たな苗として10月ごろから植えて育てましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?いちごの栽培は難しいと思っていたかもしれませんが、植え方自体は意外と簡単なのがわかります。より糖度を上げたり、大きく綺麗な形にするためには工夫が必要になりますが、育てるだけなら誰でも簡単にできます。いちごは甘酸っぱくて美味しいだけではなく、真っ赤でこじんまりした実がとてもかわいい植物です。プランターによる室内栽培も可能ですので、是非育ててみてください。

いちごの植え方が気になる方はこちらもチェック!

いちごの植え方・育て方をもっと詳しく知りたい人は他にも記事があります。いちごの育て方はもちろん、時期や品種の選び方、植え方のポイントなど、初心者でもわかりやすく簡単に紹介されています。それぞれの記事を見比べて美味しいいちごを作りましょう。