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トライアンフのモダンクラシックとは?魅力溢れる伝統の英車をご紹介!

どこか懐かしさを感じるスタイリングに、現代のスペックを満載したトライアンフのモダンクラシックが人気です。バーチカルツインの独特な鼓動感やライディングフィールを楽しめるトライアンフのモダンクラシックシリーズの魅力を、余すところなくご紹介します。
2020年8月27日
ironman17
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トライアンフのモダンクラシックに乗ろう

ボンネビルに代表されるイギリスのバイクメーカーがトライアンフです。時代の流れは伝統のバーチカルツインをそれまでの空冷から水冷に進化させましたが、独特の鼓動感やライディングフィールを持つトライアンフの走りはいまだ健在です。そんな古いようで新しいトライアンフのモダンクラシックシリーズの魅力を、余すところなくご紹介します。

トライアンフのモダンクラシックシリーズとは

イギリスに本拠を置くトライアンフは、現存するバイクメーカーの中では世界最古と言われています。その歴史は1885年設立の貿易会社であるジークフリード・ベットマン貿易会社にまで遡ります。実際にエンジン付きのオートバイを製造しはじめたのは1902年のナンバー1からですが、それでも100年以上の歴史を誇ります。そんな長い歴史を持つトライアンフが、かつて製造していた伝統のスタイルを持つ車体に、最新スペックのエンジンやメカニズムを搭載したネオレトロのシリーズが、モダンクラシックシリーズです。

トライアンフのモダンクラシック①

ボンネビルT120

ボンネビルはトライアンフが1959年から製造する伝統のバイクです。その名前の由来はアメリカのユタ州で行われていたスピード競争である、ボンネビル・ソルトフラッツに因んだものです。今でこそそのどこか懐かしさを感じるスタイリングからモダンクラシックにカテゴリーされるボンネビルも、元を正せばれっきとしたスポーツバイクであることが、そのネーミングからも伺えます。

ボンネビルT120の特長

ボンネビルT120の特長として際立っているのが、トルクの図太さです。これまでの空冷から水冷に進化したことにより、わずか3,100rpmの低回転で105N・mを絞り出す高トルク型のエンジンは、アクセルを少し開いただけでも地面を蹴飛ばすような走りを体感することができます。スポークホイールにクラシカルなキャブトンマフラーなどボンネビルの伝統を受け継ぎつつ、フロントにはダブルディスクを採用するなど、オーバー1リッターの力強い走りに見合うだけの制動力も確保されています。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:1200cc
最高出力:80ps/6,550rpm
最大トルク:105N・m/3,100rpm

トライアンフのモダンクラシック②

ボンネビルT100

トライアンフ伝統の名車である正統派ボンネビルのスタイリングに、900ccの水冷バーチカルツインエンジンを搭載したのがT100です。上位モデルであるT120に比べパワフル過ぎず扱いやすいエンジンや、往年のボンネビルシリーズと変わらない程よいサイズ感で、もっとも正統派のボンネビルの伝統を受け継ぐモデルと言えます。

ボンネビルT100の特長

時代の流れの中で水冷化されながら空冷風の冷却フィンを刻むシリンダーや、メッキ仕上げのエンジンカバー、ボルト留めされたトライアンフのエンブレムなど、クラシカルな部分を最も色濃く残しているのがこのT100の特長です。フロントもシングルディスクとすることで、美しいワイヤースポークがその存在感をしっかり主張しています。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:900cc
最高出力:55ps/5,900rpm
最大トルク:81N・m/3,280rpm

トライアンフのモダンクラシック③

ボンネビル スピードマスター

伝統のボンネビルのDNAを受け継ぎつつ、ゆったりとしたレイドバックスタイルでツーリングなどの走り自体を楽しめるクルーザースタイルを持つモダンクラシックモデルがスピードマスターです。ノーマル状態でも十分美しいスタイリングですが、豊富なオプションキットが用意されており、さまざまなカスタムを楽しみ、自分だけのスピードマスターを作り上げる楽しみもあります。

ボンネビル スピードマスターの特長

空冷から水冷に進化し、クルーザーとしてチューンされた1200cc水冷バーチカルツインのエンジンは、トライアンフのモダンクラッシックモデルの中でも最大の106N・mの大トルクを発揮します。スロットルレスポンスに優れるライドバイワイヤーやトルクアシストクラッチ、ABSなど、クラシックな外見ながらも最新の装備でライダーの走りをサポートしてくれます。

スペック


エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:1200cc
最高出力:77ps/6,100rpm
最大トルク:106N・m/4,000rpm

トライアンフのモダンクラシック④

ボンネビル ボバー

クルーザーでありながら、ロー&ロングのアメリカンタイプとは一線を画し、ショートさを信条とするボバースタイルを持つモダンクラシックモデルがトライアンフ ボバーです。スピードマスターと共通のエンジンやフレームを持ちながら、その独特なスタイリングと味わいのある走りで高い人気を獲得しています。

ボンネビル ボバーの特長

ボンネビル ボバーの特長は、なんといってもその独特なリヤサスペンションにあります。ボバーカスタムの特長であるリジットフレーム風のスイングアームを採用、バイクの挙動に合わせて上下動するリヤフェンダーやテールランプが往年の”ハードテイル”を思い起こさせてくれます。どこか懐かしさを感じるシングルシートや低く構えたライディングポジション、トルクフルな水冷化された並列ツインエンジンが重厚な走りを楽しませてくれます。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:1200cc
最高出力:77ps/6,100rpm
最大トルク:106N・m/4,000rpm

トライアンフのモダンクラシック⑤

ボンネビル スクランブラー1200

オンロードバイクにオフロードタイヤを装着し、不整地でその速さを競った伝統のスクランブルレーサーのスタイルを彷彿とさせるクラシカルなスタイリングに、強大なパワーとトルクを誇るトライアンフ自慢の1200ccバーチカルツインを搭載したモデルが、スクランブラー1200です。ブロックバターンのタイヤやアップマフラーで武装し、オンもオフもこなす力強い走りで高い人気を誇ります。

スクランブラー1200の特長

路面状況に合わせた5種類のライディングモードやトルクアシストクラッチなど、レトロな外観ながら最先端の性能を持つメカニズムがライダーの走りをサポートします。またABSやトラクションコントロールといった、ライダーの安全を守るテクノロジーもしっかりと装備されています。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:1200cc
最高出力:66.2ps/7,400rpm
最大トルク:110N・m/3,950rpm
 

トライアンフのモダンクラシック⑥

ストリートツイン

水冷900ccのバーチカルツインエンジンを搭載する、トライアンフのモダンクラシックの中でもエントリーモデルとも言えるのがストリートツインです。ボンネビル以来のトライアンフ伝統のスタイルは踏襲しつつ、コンパクトで足つき性の良いボディや扱いやすいエンジン特性で初心者でも非常に乗りこなしやすいモデルとなっています。

ストリートツインの特長

空冷から水冷に切り替わった専用設計の900ccバーチカルツインエンジンは、270度の位相クランクが生み出す独特の不等間隔爆発の鼓動感と、低回転から加速する力強いトルクを実感させてくれます。モデルチェンジとなる2019年モデルでは、クランクシャフトやバランスシャフトの変更によって馬力アップが図られたほか、ブレンボ製4ポッドキャリバーや、カートリッジ式フロントフォークの採用でライダーの安全性・快適性も高められています。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:900cc
最高出力:55ps/5,900rpm
最大トルク:80N・m/3,230rpm
 

トライアンフのモダンクラシック⑦

ストリートカップ


かつてイギリスのロッカーズというカフェに集まったバイク好きの若者たちが、自らが改造したバイクでスピードを競ったことに由来するカスタムスタイルがカフェレーサーです。そんな伝統のカフェレーサースタイルを持ったトライアンフのモダンクラシックモデルが、ストリートカップです。

ストリートカップの特長

低く構えたハンドルからリヤに向かって尻上がりに向かっていくラインや、小ぶりなメーターバイザーなど、カフェレーサーらしさをしっかりと押さえつつ、ライドバイワイヤシステムやトルクアシストクラッチなど性能的にもライダーをアシストする装置を奢り、本気で走りを楽しめるモデルとなっています。その個性的なスタイリングと、イタリアンバイクらしいポップなカラーリングなど、そのおしゃれなデザインでも高い人気を獲得しています。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:900cc
最高出力:55ps/5,900rpm
最大トルク:80N・m/3,230rpm
 

トライアンフのモダンクラシック⑧

ストリートスクランブラー

水冷バーチカルツインのストリートツインをベースに、オンもオフも走れる軽快なスクランブラースタイルのボディをまとったモデルがストリートスクランブラーです。ワイドなバーハンドルや大径フロントタイヤによるアップライトなポジション、ホイールトラベルの長いリヤサスやアップマフラーで、本格的なスクランブラーに仕上がっています。

ストリートスクランブラーの特長

フロント19インチ、リヤ17インチのワイヤースポークのホイールには、メッツェラ―製のデュアルパーパスタイヤを履かせ、ダートでの走破性を高めています。もともと高トルク型のストリートツインのエンジンは、2,850回転で最大トルクを発揮する中低速型にチューンされ、オフロード走行や街乗りも快適にこなせます。同じトライアンフのスクランブラー1200と比べても、その軽量・コンパクトさで扱いやすいバイクとなっています。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:900cc
最高出力:55ps/6,000rpm
最大トルク:80N・m/2,850rpm
 

トライアンフのモダンクラシック⑨

スラクストン

トライアンフのモダンクラシックであるボンネビルをベースに、カフェレーサースタイルにまとめられたモデルがスラクストンです。ロングフューエルタンクや低くかまえたハンドルに装着されるバーエンドミラー、フォークブーツやショートフェンダーなど、往年のファンだけでなく、カフェレーサーを知らない世代のハートをつかむことにも成功しました。

スラクストンの特長

かつての空冷から水冷化されたエンジンは、パワーとトルクといった両方の性能を引き上げつつ、バーチカルツイン独特の鼓動感や乗り味を損なうことなく維持することに成功しています。カフェレーサーらしいロング&ナローなフューエルタンクながら、比較的アップライトなハンドルと絶妙なバックステップの位置で、長時間走り続けても疲れないライディングポジションとなっています。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC4バルブ270°クランク並列2気筒
排気量:1200cc
最高出力:97ps/6,250rpm
最大トルク:112N・m/4,950rpm
 

モダンクラシックのエンジン

トライアンフ伝統の空冷バーチカルツイン

ボンネビルを源流とするトライアンフのモダンクラシックシリーズのエンジンは、空冷のバーチカルツインでした。これは往年のBSAなども採用していたエンジン形式で、かつては日本のバイクメーカーであるカワサキのW1やヤマハのXSもお手本にした形式でした。独特な排気音や鼓動感、トルクフルに加速するライディングフィールなどが魅力のエンジンでした。

時代の流れは空冷から水冷へと進化


空冷でのエンジンパワーの限界や騒音、そしてユーロ4に代表される排ガス規制への対応の問題もあり、ついにモダンクラシックのエンジンも空冷から水冷に切り替わりました。ですが空冷時代の独特の”テイスト”は失うことなく、水冷ならではのスペックや味を引き出しているあたりが、さすがバーチカルツインで長い歴史を誇るトライアンフと言えます。

モダンクラシックとトライアンフの歴史

トライアンフブランドの歴史

トライアンフのスタートが貿易会社であったことは前述したとおりです。やがて当時普及しはじめていた自転車に目をつけたトライアンフは自転車製造を開始、やがてその自転車にエンジンを載せたバイクの生産を開始します。その後4輪車の製造・販売も開始しますが、世界恐慌を境として4輪部門を切り捨て、オートバイの専門メーカーへの道を歩み始めます。その後は時代の流れで幾度の浮き沈みを繰り返し、その間に経営者は何度も変わりましたが、”トライアンフ”のブランド名だけは現在に至るまで存続しています。

モダンクラシックの歴史

モダンクラシックシリーズを代表する車種であるボンネビルが、初めて産声をあげたのは1959年です。当時アメリカのユタ州で毎年行われていたボンネビル・ソルトフラッツのスピードウィークという最高速レースで、トライアンフのマシンが優勝したことにちなんでその名が授けられました。ボンネビルはトライアンフのフラッグシップとして1980年代後半まで生産され続け、一旦はラインナップから姿を消しました。そして2001年、クラシカルなスタイルはそのままに、最新スペックのメカニズムを与えられたモダンクラシックシリーズとして見事に復活を遂げました。

モダンクラシックシリーズのライバルたち

BMW RnineT

オールドルックなスタイルにBMW伝統のボクサーツインを搭載したネオレトロスポーツが、BMWのRnineTシリーズです。無駄なものを削ぎ落としバイク本来の姿を追求したボディに、水平対向エンジンの低い重心と独特な鼓動感を楽しめるバイクとして高い人気を誇ります。オーソドックスなスタイルをベースに、カフェレーサーやスクランブラーなど多くのバージョンから好みの一台を選べるのも魅力です。

スペック

エンジン形式:空油冷4ストローク水平対向2気筒
排気量:1,170cc
最高出力:110ps/7,550rpm
最大トルク:116N・m/6,000rpm

ドゥカティ スクランブラーアイコン

ドゥカティがもっとも得意とするL型ツインエンジンを、かつてのダートトラックレーサースタイルのボディに搭載したモデルがドゥカティスクランブラーです。軽量・コンパクトな車体は取り回しもしやすく、ロングストロークのサスペンションやデュアルパーパスタイヤの採用で、オンもオフもこなす高い走破性を誇ります。同じ”スクランブラー”の名を冠したトライアンフとは、何かと比較されることも多いライバル車です。

スペック

エンジン形式:空冷4ストローク デスモドロミック2バルブL型2気筒
排気量:803cc
最高出力:73ps/8,250rpm
最大トルク:6.8kgf・m/5,750rpm

ヤマハ XSR700

ヤマハが展開するレトロな外観に現代的な解釈を加味したスポーツヘリテージシリーズに属するバイクが、XSR700です。フレームやエンジンといったベースの部分はストリートファイターのMT-07と共通ながら、どこか懐かしさを感じさせるレトロなスタイリングが人気です。いざアクセルをひねるとクロスプレーンコンセプトのパワフルなエンジンが、そのクラシカルな外見からは想像もつかない走りを見せてくれます。

スペック

エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒
排気量:688cc
最高出力:73PS/9,000rpm
最大トルク:6.9kgf・m/6,500rpm

やっぱりトライアンフはモダンクラシック

トライアンフのモダンクラシックについてご紹介してきました。トライアンフにはたしかにデイトナに代表されるようなスーパースポーツの名車も存在します。でもバーチカルツインが奏でる独特の振動や排気音は、まさに長い歴史を誇るトライアンフそのものと言えます。そんな魅力あふれれるトライアンフのモダンクラシックシリーズを、ぜひあなたの愛車に加えてみませんか。