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サンバソウを釣って食べよう!仕掛けや釣り方のコツと美味しい食べ方を解説!

今回のテーマはサンバソウ。サンバソウとはイシダイの若魚のことです。初心者の方にもチャレンジしやすい釣り方からシンプルで奥が深い釣り方までご紹介しています。さばき方や料理法、レシピまでを含んだ内容をお届け。サンバソウの魅力を余すことなくお伝えします!
2020年8月27日
toshiaki3000
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サンバソウとは?

1.実はイシダイの若魚

サンバソウとはイシダイの若い固体のこと。概ね20~30cmほどの大きさがそのように呼ばれています。若い固体は縞模様がはっきりしていて判別しにくいものの同じ種です。エサは成魚と同じく甲殻類や貝類が好物で、殻ごと噛み砕くような食べ方をします。北海道以南の沿岸部に幅広く分布し、特に南日本に多く生息するのが特徴です。

2.波止場の人気魚種!

イシダイの若魚とはいえサイズに見合わず引きは強烈。そのため波止場や堤防では人気のある魚です。釣り方や仕掛けは単純で、エサはオキアミやアオイソメ、貝類や甲殻類など手に入れやすいものが中心。そのため、初心者の方にもチャレンジしやすい魚種となっています。

 

3.釣りのピークは9~10月

サンバソウの釣り期は夏から中秋頃までがピーク。これはサンバソウが暖かい水温を好む性質があるからです。最も活発に行動できる水温は18~24とされています。

 

ここがサンバソウの釣りポイント

1.潮通しが良ければ最高のポイント!

サンバソウ釣りで最初に行うことは潮通しの良いポイント探しです。外海に面した波止場や防波堤、岩場などが候補にあがります。沖堤などの潮の流れを阻害する施設が無い、もしくは少ないとさらに期待が持てるポイントになるでしょう。また、移動手段があれば沖堤防自体も有力なポイントです。

 

2.エサが付着しているかも見てみよう!

潮の流れが阻害されず、波が直にぶつかる波止などはサンバソウのエサとなる生物が多い傾向にあります。イガイ、フジツボ、カメノテなどが付着していればそのポイントはエサも魚も豊富であると判断可能です。

 

3.潮境・渦巻きがエサの溜り場

波がぶつかったり、小さな渦巻きがあったりしたら注目しよう。

波が波止や堤防にぶつかると、そこに付着している貝類や虫などのエサが海面に落下して跳ね返った波に浚われます。すると次に押し寄せる波とぶつかって潮の境目ができ、浚われたエサが溜まるので魚には絶好のエサ場になります。波止場や防波堤ではこのような地点に仕掛けを降ろせば、良い釣果が得られるでしょう。また、堤防内側の角では波が通過したあとにできる渦が見られます。ここにも波に浚われたエサ類が溜まるので仕掛けを投入するポイントになり得ます。

 

サビキ仕掛けでサンバソウを釣ろう!

1.サビキ釣りの仕掛けと釣り方の解説

サビキ釣りは撒きエサを中でいくつもの釣り針を踊らせて魚を誘う釣り方。釣り針にはエサを模した装飾が付いていて、魚が釣り針をエサと誤認して食いついてきます。波止場や防波堤、釣り公園などでよく見られ、魚の群れが回遊してきたときには特に効果を発揮します

 

2.サビキ釣りタックルの解説

サビキ釣りに必要な竿はコンパクトロッドやサビキ竿、磯竿です。竿の長さは扱う方の体格やポイントの位置によって変えるとよいでしょう。リールは2500~3000番台にナイロンライン3号を巻き込めばOK。

3.サビキ釣りのコツ


サビキ仕掛けでは小さいサンバソウが掛かることも。優しく放流してあげよう。

仕掛けは市販品を準備すればOKです。釣り針の大きさは4号が基準のサイズ。ただし、4号針は小さいので小型のサンバソウが掛かる確率も高くなります。小型のサンバソウを避けるなら針のサイズを6号、8号と大きくしていきましょう。

 

胴突き仕掛けでサンバソウを釣ろう!

1.胴突き仕掛けと釣り方解説

胴突き仕掛けは一本のハリス(モトス)に枝針を結んだものです。枝針の数は23本で、仕掛けの下部にオモリを装着して使用します。各枝針にエサを付け、竿を上下に動かして魚を誘う釣り方が一般的。仕掛けを少し投げて広い範囲を探る釣り方も可能です。

 

2.胴突き仕掛けタックルの解説

胴突き仕掛けを扱うのに適した竿の長さは1.83m台。ルアーロッドやエギングロッド、磯竿などでもOKです。リールはスピニングタイプの20003000番台にナイロンライン3号セットしましょう。投げて探る釣り方をしないなら穴釣り用リールや小型両軸リールでも問題ありません。

 

前打ち釣りでサンバソウを狙おう!

1.前打ち釣り仕掛けと釣り方の解説

前打ちとは、波止場などの岸周りに沈むテトラポッドや敷石の際に仕掛けを落とし込む釣り方です。障害物の前ギリギリを攻めることから前打ちと名付けられました。釣り方は、竿から海面までの分と魚が泳ぐ水深分のラインを引き出してポイントにそっと落とし込むだけ。仕掛けもシンプルで単純な釣り方ながらも釣果を出しやすいのが特徴です。

 

2.前打ち釣りのタックルを解説

メインラインとハリスは直結すればOK。ラインを釣り針と直に結束してもOK。

前打ち釣り用U字ガイド竿35m台をポイントによって使い分けしましょう。リールは片軸受けタイプに蛍光色ナイロンラインの23号を巻き込んでおけばOK。仕掛けはカニ専用針かチヌ針です。エサの重さで自然に仕掛けを落下させるので、ガン玉を使用する場合は重量の小さいものを使いましょう。ガン玉の位置は針そのものに直接、もしくはハリスの結び目付近です。

 

前打ち釣り仕掛けの補足

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前打ち仕掛けにはメインのラインとハリスの間に目印を用いることもあります。これは仕掛けがどの程度の水深に落下しているかを分かりやすくするためです。あるいはラインに蛍光色や黒白単色のカラーを用いることによっても視認性をよくできます。また、2色にカラー分けしてあるラインは視認性が良好でアタリも取りやすいのでおすすめです。

釣りエサにはこれを使おう!

1.定番のオキアミ

海釣りではスタンダードなエサのオキアミ。大抵の釣具店で売られているので入手しやすいのが利点です。尾羽を千切り、釣り針を尾の形に沿って刺し通せばエサ付けができます。ウキフカセ釣りや胴突き釣り、前打ち釣りに適したエサです。オキアミブロックをミンチ状にして、集魚剤と混ぜ合わせ撒きエサとする用途もあります。

 

2.万能のアオイソメ

こちらも手に入れやすい海釣りの代表的なエサです。体液が魚を寄せる効果を持ちます。釣り針へは頭部を切り落として刺し通せばOK。オキアミと比較してエサ持ちがよいのが利点です。

 

3.大物狙いの貝・甲殻類


ムラサキイガイやフジツボ、カメノテなど釣り場で見かける生物です。サンバソウは15cmほどに成長すると硬い殻を持つ生き物もエサにします。そのため、貝類と甲殻類では大き目のサイズが狙えることも。釣具店で入手できる場合もあるものの、取り扱いの無い場合は自分で採取することになります。

 

サンバソウのさばき方を解説!

サンバソウのさばき方手順1:鱗取り

料理に入る前にサンバソウの下処理を行います。最初の作業は鱗取りです。鱗落としを用い、尾から頭に向かって丁寧に落としましょう。胸ヒレ周りから頭部もしっかりと鱗を落としたら次のさばき方手順に移ります。
動画でさばき方の流れを掴みつつ、ゆっくりと作業を進めれば失敗しにくいでしょう。

 

サンバソウのさばき方手順2:頭部を切り落とす

鱗を落とし終わったら内臓を処理します。胸ヒレのすぐ下から頭部の付け根に向かって斜め向きに包丁を入れましょう。一度に頭を落とそうとせずに片方ずつ包丁を入れていくのがポイント。中骨に達するまで刃先を入れたら魚体を裏返し、同じように切り込みましょう。頭を掴んで固定したら頭部を切り落とします。

サンバソウのさばき方手順3:内臓の処理

次のさばき方の手順は内臓の除去です。頭部を落とした際に内臓もくっ付いてくるので引き抜いて取り去りましょう。腹部を切り開き、中骨に付いている血合いを刃先で掻きとって水洗いしたら内臓の処理は完了です。

 

サンバソウのさばき方手順4:三枚おろし

塩焼きや煮つけなどの料理を行うなら基本的な処理はここまで。刺身などにする場合は三枚おろしのさばき方手順に進みましょう。はじめに腹側から尾先に向かって切り込みを入れます。尾の付け根まで切ったら、背中もヒレ沿いに切り込みましょう。次に尾の付け根付近から刃先を入れ、腹骨を断ち切りながら頭側に包丁を進めましょう。反対側も同じように切って身を外せば完成です。

 

サンバソウの刺身を作ろう

刺身のレシピ:料理手順1

材料:三枚おろし済みサンバソウの切り身4枚(2尾分)

刺身には三枚におろした切り身を使います。初めに皮を引きましょう。尾側から包丁を入れて皮を左右に動かしながら引っ張ると綺麗に剥がせます。動画を参考に、料理の流れを把握しておけばスムーズに進められるでしょう。

 

刺身のレシピ:料理手順2

皮を剥ぎ終わったら血合い骨の処理に移ります。血合い骨は血合いごと切り出してしまえばOKです。背側と腹側に切り分けた身を柵と呼びます。腹側の柵に残る骨もそぎ取りましょう。

 

刺身のレシピ:料理手順3

最後の料理手順はそぎ切りです。包丁を内側に寝かして切り取っていきましょう。ポイントは柵をまな板の中央より下に置くこと。こうすると包丁の長さを充分に使って切れるので、料理の見た目が美しくなります。醤油と酒、みりんを煮きったタレに刺身を漬け込むヅケ風の食べ方も乙なものです。

 

サンバソウで変り種刺身を作ろう!

1.昆布締めのレシピと料理手順

昆布の香りと旨みをサンバソウの身に移した食べ方です。さばき方を参考にサンバソウの柵を用意しましょう。昆布の表面に日本酒を数適垂らして拭き取り、柵を載せます。薄く塩を振り、昆布で包んでからラップで密閉し冷蔵庫で半日ほど熟成させましょう。刺身と同じくそぎ切りで盛り付けたら完成です。

2.皮刺しのレシピと料理手順


皮刺しは皮そのものだけを使う珍しい食べ方です。サンバソウを三枚におろしたら身の皮を剥ぎ、熱湯にくぐらせます。くぐらせたら氷水で締め、包丁で刻んで完成。ポン酢で食べると美味ですが、あさつきやもみじおろしを添えればさらに美味しい食べ方ができます。

 

3.皮霜造りのレシピと料理手順

皮霜造りは刺身と皮の歯ごたえを同時に味わえる食べ方です。昆布締めと同じく、さばき方を参考に皮を剥がさずに柵まで処理しましょう。皮目を上にした柵をまな板に載せて清潔な布巾を被せます。熱湯を皮だけにかけ回してすぐに氷水で冷やし、切り分けて器に盛ったら完成。バルサミコ酢やオリーブオイルと合わせた洋風の食べ方でも美味です。

 

サンバソウのムニエルを作ろう

ムニエルのレシピ:料理手順1

ムニエルの材料:サンバソウ(24尾)小麦粉(適量)、塩胡椒(適量)、バター・サラダ油or
オリーブオイル(各大さじ2

料理前に下処理を済ませて水分を拭き取りましょう。小型のサンバソウを使用する場合は三枚おろしまでは行わなくてもOKです。皮に切り込みを入れたら次の料理手順に移ります。

 

ムニエルのレシピ:料理手順2

皮に切り込みを入れたら身の両面に塩胡椒をまぶします。身から水分が浮き出るので、キッチンタオルなどで拭き取りましょう。最後に小麦粉を薄くまぶして次の手順に移ります。

 

ムニエルのレシピ:料理手順3

弱く煙が立ち上るほど熱したフライパンにサラダ油とバターを入れましょう。バターが溶けたら小麦粉をまぶしたサンバソウを焼き上げます。料理のポイントは皮目を強火で焼くこと。表面が香ばしくなり、身がふっくらとします。焼き上がったら皿に移して完成。お好みでレモンを絞るとさっぱりとした食べ方ができます。

 

まとめ

必要な分だけ持ち帰ろう

『サンバソウを釣って食べよう!仕掛けや釣り方のコツと美味しい食べ方を解説!』は以上です。最後になりましたが、サンバソウの名の由来をご紹介しましょう。元々サンバソウとは能や歌舞伎の三番叟の衣装が由来で、豊穣を祈願する意味合いを持つ舞踊です。しかし、名前とは裏腹にサンバソウが生存して大型のイシダイまで成長することは稀。少しでも豊かな海が保たれるように、食べない分のサンバソウは海に放流して成長を願いましょう。

 

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