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水槽の苔の対策方法は?種類別の対処方法と、苔を食べる生物を紹介!

水槽の苔の対策方法をご存知でしょうか?熱帯魚や金魚を育てていると、どうしても避けられないのが苔の問題ですよね。せっかくの綺麗な水槽も、苔がびっしりと生えていると台無しになってしまいます。今回はそんな水槽の苔対策方法を種類別にご紹介します!
2020年8月27日
T・S
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水槽の苔の対策方法は?

美しい魚や水草を入れて、お気に入りの水槽が出来たと思った時に降りかかってくるのが苔の問題ですよね。表面に緑の斑点が出来てしまったり、茶色くなったり、黒い苔が生えたりと、色々な形で水槽の見た目を悪くしてしまう困った存在です。そんな苔には原因と対処方法がちゃんとあるのですが、どうすればいいか分からなくて困っている方も沢山いるようです。今回はそんな水槽の苔対処方法を種類別にご紹介します!

水槽の苔の発生原因は?

栄養が多いと苔が沢山発生する

苔が大量発生してしまう原因はとてもシンプルなもので、その水槽に苔が大量発生するだけの栄養があることがまず第一に挙げられます。水の中に苔の栄養となる成分が、餌のあげすぎで水が汚れていたり、糞の汚れを濾過しきれていなかったり、バクテリアが分解出来ていなかったりして多くなってしまっているのです。いくら表面的な対処をしても、こういった原因が無くならないとまた発生してしまいますので、水が美しい状態になるようにしましょう。

直射日光に当たっている

水の中に苔の栄養となる成分が沢山ある上に、直射日光に当たっていると苔が大量発生してしまいます。苔は光があたるほど増えやすいので、困っている方は直射日光に当たっていないかチェックしてみましょう。因みに、直射日光には当たっていなくても、水槽をライトで長時間照射していると苔が発生しやすくなります。一日の大半を外で過ごしていると照射時間を調整するのは中々難しくなりますが、専用タイマーを使うなど工夫すると良いでしょう。

メンテナンス道具に苔の胞子が付いている

水槽の立ち上げをしたばかりなのに、なぜか苔がすぐに発生してしまうこともありますよね。それは道具類に苔の胞子がついていたからなのかもしれません。苔の胞子はどこにでもいますので、その侵入経路を完璧に断つのは難しいのですが、使う道具にも注意したいですね。もし以前苔に困らされたのなら、道具をキレイに洗うのはもちろん、買い替えられるものは買い替えても良いでしょう。多少は発生しにくくなる可能性があります。

水槽の苔が発生しないように出来る?

全く発生させないのは難しい

今回は水槽の苔の対処方法をご紹介させて頂きましたが、すべての対処をきちんと行ったつもりでも、やはり多少は苔が発生することもあります。それでもしっかりと対処を行い、そもそも発生しにくい環境を整えてあげれば困ることは随分減るので、是非対策してみましょう。

メンテナンスと生物と薬剤で苔対策

対策を行う流れですが、まずは今発生している苔がどういった苔なのか、種類を把握します。苔は種類によって発生原因や掃除・取り方が変わってくるからです。次に、掃除をしてキレイに取って、その苔を食べてくれる生物を入れましょう。苔を食べてくれる生物はとても活躍してくれますし、水槽を賑やかにしてくれるキャラクターにもなってくれます。そうした対処をした上で、なかなか改善されない場合は薬の使用も検討しましょう。

水槽の苔の種類

種類①珪藻・茶ゴケ

こちらは水槽の表面によく付く茶色い苔です。少し付いている程度であればあまり気にならないのですが、画像のようにビッシリと付いてしまうと、せっかくの美しい水槽も台無しになってしまい、全てが茶色くなってしまいます。取り方は簡単で、苔を食べる生き物を入れることですぐに対処出来ますので、はやめに手を打っておきたいですね。

種類②のり状の藍藻

こちらは別名をシアノバクテリアと呼びます。大体の場合は緑色ですが、黒っぽい緑いろのものもあり、のりのような見た目をしている厄介な苔。水槽の壁だけでなく、水草や下の底砂にもくっついて、水槽の外観をかなり悪化させます。普段の掃除と、水替えをちゃんと行うなどのメンテナンスを基本としながら、生き物や薬剤で対応しましょう。

種類③ハケ状の緑髭苔

こちらは見た目が非常に特徴的な苔で、黒、または緑のハケのような見た目をしています。流木やパイプ部分などあらゆる場所に生えるのですが、硬いものによく付くという性質があります。生えてきた際にすぐ掃除をすれば問題ないのですが、放っておくと対処が追い付かなくなる可能性もありますので、早めに手を打ちましょう。結構しっかりした苔ですので、取り方もポイントとなります。

種類④スポット状の斑点状藻

こちらは、その名の通り斑点で発生する苔です。最初は上記画像のようにポツポツと発生しはじめ、最終的には壁をビッシリと覆って見えなくしてしまいます。かなり外観が悪くなる苔ですので、しっかり対処したいですね。取り方は簡単で、生物での対処も出来ます。比較的対処しやすい苔ですが、継続的に発生しますので、そもそもの環境改善もしっかり考えておきたいですね。


種類⑤糸状のアオミドロ

アオミドロは緑色のふわふわした苔です。ビッシリとつくタイプでは無いのですが、発生すると外観をとても悪くする厄介な苔ですね。取り方は簡単ですが、発生原因がある間は掃除しても掃除しても出てきます。美しい水にすると同時に、アオミドロを食べてくれる生き物を入れて対処しましょう。

種類⑥アオコ

アオコはこれまでご紹介してきた苔とは違い、水自体が緑色になっていくような苔です。水の色が変化してしまいますので、もちろん外観的にも悪いですし、臭いも悪くなるので不快感が増します。水自体を入れ替えるのも有効な手ですが、そもそも発生しにくい環境を作って対処しないと、ずっと手間がかかってしまいます。

水槽の苔対策①珪藻・茶ゴケの場合

既に生えている苔の掃除・取り方

茶ゴケは見た目こそ悪いものの、比較的取りやすいので安心です。スクレイパーのようなものやスポンジ等のアイテムでキレイに取ってしまいましょう。苔をキレイにした後は水替えを一度して、水の状態を良くし、更に光の照射時間の見直し、餌の量の見直しを行って下さい。エビ類や貝類、プレコやオトシンクルスといった魚が好んで食べる苔ですので、生物での対処も有効です。

薬剤を使う場合

茶ゴケ対策となる薬剤は色々ありますが、一番知られているのがBIOコケクリアです。上記ツイートの方も、BIOコケクリアを入れてとても美しくなったことを報告されていますね。価格はそれなりにしてしまいますが、一ヶ月間効果が持続しますので、定期的に使うことで良い状態を保てます。他にも色々な薬剤が発売されていますので、メンテナンスなどをしてもどうしても対応出来ない場合は検討してみましょう。

水槽の苔対策②のり状の藍藻の場合

既に生えている苔の掃除・取り方

藍藻が生えてきたらこまめに掃除をするようにしましょう。底砂にも付いてしまいますので、付いてしまった底砂も掃除するようにして美しい状態を保ちます。また、同時に生き物を入れて対処するのがおすすめで、ヌマエビやオトシンクルス、プレコ、貝類で対処出来ます。光の照射時間も発生原因として関係してきますが、底砂がそもそも汚れていたりすると発生しやすくなりますので、定期的な掃除を大切にしましょう。

薬剤を使う場合

薬剤を使う場合は、茶ゴケでも活躍するBIOコケクリアがおすすめです。こちらは藍藻にも効果があるので、困っている場合は是非使ってみたいですね。効果がしばらく持ちますので、どうしても対応出来ない場合は定期的に使ってみましょう。ただし、コストもかかってしまいますので、基本的には美しい環境を維持して、発生しにくいようにするのがおすすめです。

水槽の苔対策③ハケ状の緑髭苔の場合

既に生えている苔の掃除・取り方

ハケ状のコケが発生してしまったら、まずは掃除をして取りましょう。取り方は、他の苔よりもしっかりついているため、スクレーパーなどで取るのがおすすめです。スクレーパーで取れない箇所についている場合は、一度付着しているものごと水槽から取り出して、熱湯をかけるか漂白剤につけて枯らしてしまいましょう。水草についている場合は熱湯をかけられないので、ヌマエビやオトシンクルスを入れて対処します。

薬剤を使う場合

ハケ状の苔は木酢液で対処するのが一般的です。木酢液とは、炭を作る際に出た水蒸気を冷やして液体にしたもののこと。この木酢液をかけることで駆除することが出来ます。木酢液自体を水槽全体に溶かすのではなく、ハケ状の苔がついてしまったものを水槽から取り出して、苔に塗布するようにして使いましょう。他にもハケ状の苔専用の駆除液「アズ―」などもあります。

水槽の苔対策④スポット状の斑点状藻の場合

既に生えている苔の掃除・取り方

斑点状藻がガラス面にこびりついている場合は、スクレイパーでこそぎ落しましょう。比較的簡単に取れます。スクレイパーをお持ちでない場合は、カードのようなものでも取ることが出来ます。水草についている場合はスクレイパーが使えませんので、生き物に頼りましょう。斑点状藻はオトシンクルスやヌマエビ、貝など色々な生き物が食べてくれます。こうした生き物を入れておくだけでかなり防げますので試してみて下さい。

薬剤を使う場合

ベルテック バイオコケクリアBioコケクリア 300ml

出典:Amazon

薬剤を使う場合は、定番のBIOコケクリアがおすすめです。1リットルサイズで4000円~5000円程で販売されていますが、画像のように小さいサイズであれば安価に販売されていますので、様子を見たい方は小さいサイズのものをチェックしてみて下さい。月に一度入れるだけで改善されるのは嬉しいですよね。

水槽の苔対策⑤糸状のアオミドロの場合

既に生えている苔の掃除・取り方

アオミドロが生えている場合は、ピンセットを使用して、絡めるように取りましょう。比較的簡単に取り除けますが、水草についている場合は注意が必要です。また、掃除をして美しくしたつもりでも、再発生を防ぐのは中々難しいので、生物を入れて食べてもらえるようにしておくのがおすすめです。ペンシルフィッシュやヌマエビ、貝類など色々な生き物が食べてくれます。

薬剤を使う場合

薬剤を使う場合は、先述して紹介してきたBIOコケクリアを使用するか、ニチドウというメーカーが出しているニューモンテという製品がおすすめです。ニューモンテじゃ苔が光合成するのを防いでくれる製品で、後述するアオコにも効くのがポイント。何回キレイにしても再発生して困っている場合は、是非使ってみて下さい。

水槽の苔対策⑥アオコの場合

既に生えている苔の掃除・取り方

アオコが充満している場合は、水替えで一旦除去するのが有効です。一気に全部換える必要はなく、毎日水槽の4分の1程度水替えをすると良いでしょう。頻繫に水替えをするのは魚にとってストレスもありますので、換える水の量は控え目がおすすめです。また、フィルターも汚れてしまっているはずですので、フィルターの掃除もしましょう。生物での対策が難しいので、光の照射時間も含めて対策していきたいですね。

薬剤を使う場合

【ポイント10倍】 ニチドウ 日本動物薬品 ニューモンテ水槽用 6個入り 【水槽 熱帯魚 コケ対策】

薬剤で対策する場合はニューモンテがおすすめです。こちらを入れることで光合成を防げます。薬剤を頼りたくない場合は、定期的なメンテナンスと光の当たり具合を調整してみて下さい。光があたるほどアオコは発生しやすく、逆に光の具合が調整出来ればアオコ対策はかなり進むはずです。

水槽の苔を食べる生物①オトシンクルス

オトシンクルスはどんな魚?

オトシンクルスは4㎝程度の小さな魚なのですが、画像のようにあらゆるところに張り付いて苔を食べてくれる有用な魚です。水槽のお掃除屋さんとして有名な魚の一つで、水草水槽でよく見かけますね。サイズが小型ですので扱いやすく、気軽に水槽に入れることが出来ます。また、他の魚とも仲良く過ごせる魚なのも嬉しいですね。価格も安いので、是非検討してみて下さい。

オトシンクルスはどの苔を食べる?

オトシンクルスは茶ゴケ、斑点状藻、アオミドロ、藍藻などを食べてくれる魚です。水槽内で困るほとんどの苔に対応していますので、困る前から入れておきたいですね。ただし、オトシンクルスさえ入れておけば対策は完璧ということもありませんので、日ごろのメンテナンス、水替え等はしっかり行いましょう。

水槽の苔を食べる生物②ヌマエビ

ヌマエビはどんなエビ?

ヌマエビも非常におすすめです。ペットショップに行くとヤマトヌマエビ、もしくはミナミヌマエビが販売されていることが多いのでチェックしてみて下さい。画像のように透明な体をしており、サイズも小さく、水草水槽のレイアウトにとても合います。ただし、よく苔を食べてくれる生き物ではあるものの、普通の餌を食べると苔をあまり食べなくなってしまいますので、魚に与える餌が残りすぎないようご注意下さい。

ヌマエビはどの苔を食べる?

ヤマトヌマエビもオトシンクルスと同様に、あらゆる苔を食べてくれます。厄介なハケ状の苔の対策にもなりますので、是非入れておきたいですね。複数匹入れても問題ないエビですので、積極的に入れていきましょう。ただし、大きな魚と一緒に入れると隠れてしまうことがありますので、小型魚の水槽に入れることをおすすめします。

水槽の苔を食べる生物③プレコ

プレコはどんな魚?

プレコも色々な場所に張り付いて苔を食べてくれる魚として愛されています。上記ツイートの方はセルフィンプレコを育てていますが、小さい水槽に入れるのであれば、ミニプッシープレコがおすすめ。大きさが5㎝ほどしかない魚ですので、小さな水草水槽でも飼いやすい種類です。


プレコはどの苔を食べる?

プレコもあらゆる苔を食べてくれる魚ですので、とりあえず入れておきたい魚と言えます。オトシンクルスよりも大きくなりますので、その分苔の掃除効果も期待出来ますね。ただし、プレコは水草もかじってしまうところがありますので、プレコ用の餌も多少与えて、水草に被害がいかないよう注意しましょう。

水槽の苔を食べる生物④貝

苔を食べる貝は色々いる

水草水槽の苔ハンターと言えば、貝も外せません。貝類はレイアウトとしても良いですし、ゆっくり移動する姿は癒されます。水槽に入れられている貝は色々ありますが、よく入っているのはイシマキガイかラムズホーンという巻貝です。どちらの貝でもいいので、とりあえず入れておきたいですね。ただし、貝は繫殖しだすと一気に増えてしまうことがありますので、入れる時は一匹にした方が良いでしょう。

貝で対策出来る苔は?

貝類もあらゆる苔に対応しています。水槽立ち上げ初期から入れておいて、苔掃除をしてもらいましょう。

水槽の苔を食べる生物⑤ペンシルフィッシュ

ペンシルフィッシュはどんな魚?

ペンシルフィッシュはネオンテトラ等で知られるカラシン系の魚です。名前の通り、ペンを想わせる外見をしているのが特徴。価格も安価で大きさは3~6㎝程度の魚で、苔を食べてくれることで知られています。他の苔取り生物と比べるとあまり能力は高くないのですが、少しは取ってくれますのでおすすめです。

ペンシルフィッシュはどの苔を食べる?

ペンシルフィッシュはアオミドロなどに効果があります。アオミドロに困ってから入れてもいいですね。これから水草水槽を立ち上げるという時に、特に入れる魚にこだわりが無い場合は選んでみても良いのではないでしょうか。オトシンクルスには劣るものの、他にもブラックモーリーやサイアミーズフライングフォックスという苔取り魚もいます。合わせてチェックしてみて下さい。

まとめ:水槽の苔の対策方法は?

今回の「水槽の苔の対策方法は?種類別の対処方法と、苔を食べる生物を紹介!」はいかがでしたでしょうか?苔の発生原因から種類別の対処方法、苔を食べる生き物まで紹介させて頂きましたが、一番大切なのはやはりメンテナンスや環境です。栄養が水の中に溢れていたり、光が当たりすぎているとどうしても苔が大量発生してしまいますので、餌の量の調整、水替え、照射時間の見直しから対策を始めてみましょう!

水槽の苔が気になる方はこちらもチェック!

今回は水槽の苔対策をご紹介させて頂きましたが、他にも熱帯魚などに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。