検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

白馬大池山荘までの登山ルートガイド!営業期間や料金・口コミをご紹介!

標高2,380mの雲上に青く広がる白馬大池。その湖畔に建つ白馬大池山荘は、ここで空を眺める贅沢な時間を過ごす登山者に人気の山小屋。比較的登りやすい白馬大池山荘への登山ルートに、ここを通過する縦走ルート、白馬大池山荘の情報や口コミもご紹介します。
2020年8月27日
くろまめ
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

白馬大池とは

長野県と新潟県をまたぐ標高2,437mの白馬乗鞍岳の西側に、湖面に白馬連峰を映す「雲上の湖」といわれる白馬大池があります。一周2kmと北アルプスで2番目に大きな湖で、水源は冬に降る積雪。周辺にはチングルマ、ハクサンコザクラなどたくさんの高山植物が咲き誇り、登山者たちを楽しませてくれます。また、ナナカマドやダケカンバなどが色づく秋の紅葉も見事です。白馬大池の湖面の青さは、周辺の植物や木々の色づき、残雪の白などを際立たせ、そのコントラストの美しさに目を奪われます。(※当記事は2018年12月18日時点の情報をもとにしています)

白馬大池山荘について

白馬大池の湖畔に建つ白馬大池山荘は、収容人数150人の山小屋です。宿泊する部屋はカイコ棚式に2段ベッドが並んでいます。白馬岳など北アルプス縦走の際に利用されることも多く、夏の最盛期には混雑するので予約をしていくのがおすすめです。白馬大池山荘の宿泊については以下を参考にしてください。

白馬大池山荘の営業期間

営業期間は6月末から10月初旬。毎年の積雪の状態などで変わってきますが、2018年シーズンは7月6日〜10月8日でした。混雑のピークは夏のお盆時期と紅葉の時期。

白馬大池山荘の料金と予約

白馬大池山荘の宿泊料金は以下の通り。素泊りで自炊をするという手もありますが、おいしいカレーを食べてのんびり過ごす時間も捨てがたいもの。
宿泊料金:1泊2食/10,000円、素泊り/6,800円、1泊夕食/8,900円、1泊朝食/8,200円 
予約は、北アルプス総合案内所・白馬営業所(0261-72-2002)またはウェブサイトから。

白馬大池山荘 アーカイブ | 白馬館
白馬大池山荘

白馬大池山荘のテント場

30張ほどのテントが張れるテント場が白馬大池山荘の周辺にあります。夕方、暮れて行く空と夜の満点の星空、朝、明けて行く時間も贅沢な眺めです。

天幕料/1人1,000円、山荘で夕食利用/3,100円、山荘で朝食利用/2,400円

白馬大池山荘までの登山ルート①

栂池高原から白馬大池山荘へ

長野県小谷村の栂池高原からゴンドラ、ロープウェイを使って行くルート。標高1,900mまでゴンドラとロープウェイを利用して30分ほどで到着できるので、アクセスもよく、初心者にも挑戦しやすいルートです。

栂池高原へのアクセス

〈自動車なら〉上越自動車道/長野I.C.下車、または長野自動車道/安曇野I.C.下車。ともにインターチェンジから約60分で白馬村→栂池高原
〈列車なら〉JR大糸線・特急あずさ/白馬駅下車、または北陸新幹線/長野駅下車→長野駅からアルピコバス/白馬下車。白馬駅から栂池駐車場までバスあり

栂池高原の駐車場

ゴンドラ乗り場すぐにある400台駐車可能な栂池中央駐車場は、1日500円。少し離れた栂池第1駐車場(150台)と栂池第2駐車場(300台)は無料。混雑時には第1、第2駐車場の利用がおすすめです。

コース内容

栂池高原駅[839m](ゴンドラ・イブ)→栂の森駅[1,582m]→栂大門駅(ロープウェイ)→栂池自然園駅[1,900m]→登山口→天狗原[2,200m]→白馬乗鞍岳山頂[2,437m]→白馬大池[2,380m]→白馬大池山荘[2,380m] 
※栂池パノラマウェイ(ゴンドラ+ロープウェイ)の料金は1,920円

コースタイム

栂池高原駅(ゴンドラ・イブ) →20分→栂の森駅→3分→栂大門駅(ロープウェイ) →5分→栂池自然園駅→5分→登山口→80分→天狗原→90分→白馬乗鞍岳山頂→30分→白馬大池→白馬大池山荘 


コース概要

栂池高原駅からゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで栂池自然園駅。栂池自然園の入口、栂池ビジターセンター手前に白馬大池への登山口があります。ダケカンバなどの木々の間を抜ける道が続く、整備された歩きやすい登山道です。大きな湿原、天狗原まで80分ほどで到着。白馬乗鞍岳の姿を見上げながら木道を進みます。大きな岩場や雪渓を登り白馬乗鞍岳山頂へ。山頂から少し下りハイマツの中を抜けると、眼前に真っ青な水を豊富に蓄えた白馬大池が現れます。その向こうにひときわ目を惹く赤い屋根の建物が白馬大池山荘です。

白馬大池山荘までの登山ルート②

蓮華温泉から白馬大池山荘へ

新潟県糸魚川市の蓮華温泉から白馬大池へのルート。起点になる蓮華温泉は秘湯といわれる野天風呂が魅力で、この温泉に入るためにこのルートを選ぶ人もいるようです。

蓮華温泉へのアクセス

〈自動車なら〉北陸自動車道/糸魚川I.C.下車。インターチェンジから約60分で蓮華温泉。
〈列車なら〉JR大糸線/平岩駅または糸魚川駅下車。平岩駅または糸魚川駅から蓮華温泉まで期間限定バスあり。バス/平岩駅から蓮華温泉まで約60分 。糸魚川駅から蓮華温泉まで約90分
※平岩駅または糸魚川駅からの登山バス「蓮華線」は、糸魚川バス(株)が運行。最盛期は毎日、お盆を過ぎると土日祝のみの運行になるので注意。時間など詳細は糸魚川バスまたは蓮華温泉ロッジのサイトで確認を。

蓮華温泉の駐車場

蓮華温泉ロッジ手前に登山者用無料駐車場があります。(70台)

コース内容

蓮華温泉[1,475m]→天狗の庭[2,093m]→白馬大池山荘[2,380m] 

コースタイム

蓮華温泉→120分→天狗の庭→90分→白馬大池山荘

コース概要

平岩駅から期間限定の登山バスで1時間ほどで蓮華温泉。北アルプスへの新潟県側からの玄関口です。蓮華温泉ロッジ裏手に登山口はあります。岩や石の多い登山道を登ると小湿地天狗の庭へ。天狗の庭は小蓮華山、雪倉岳などが望める絶景で、日本海が見えることもあります。樹林帯を過ぎると白馬大池が見えてきます。

白馬大池を通る縦走ルート①

白馬岳〜白馬大池山荘〜蓮華温泉 または 栂池高原へ

長野県白馬村の猿倉登山口から白馬大雪渓を通り白馬岳へ。1泊して、白馬大池を通り蓮華温泉へ下山するコースと、栂池自然園へ下りてロープウェイ、ゴンドラで下山するコースを紹介します。

猿倉へのアクセス

〈自動車なら〉上越自動車道/長野I.C.下車。または長野自動車道/安曇野I.C.下車。ともにインターチェンジから約60分で白馬村→猿倉
〈列車なら〉JR大糸線・特急あずさ/白馬駅下車。または北陸新幹線/長野駅下車 →長野駅からアルピコバス/白馬駅または八方バスターミナル下車。白馬駅から猿倉行きバスあり
 

猿倉・八方の駐車場

猿倉登山口には70台の無料駐車場がありますが、混雑で停められないことも多いので、白馬駅または八方バスターミナルからバスを利用するのがおすすめです。八方バスターミナルからバス利用の場合、車は八方第5駐車場(無料)に停めます。

コース内容

猿倉登山口[1,250m]→90分→白馬尻小屋[1,560m]→20分→白馬大雪渓 → 280分→村営頂上宿舎[2,730m]→白馬山荘[2,832m](頂上宿舎か白馬山荘で泊)

【蓮華温泉へ下山】
村営頂上宿舎[2,730m]→20分→白馬山荘[2,832m]→15分→白馬岳[2,932m]→45分→三国境[2,751m]→45分→小蓮華山[2,766m]→90分→白馬大池山荘[2,380m]→140分→蓮華温泉[1,475m]

【栂池自然園へ下山】
村営頂上宿舎[2,730m]→20分→白馬山荘[2,832m]→15分→白馬岳[2,932m]→45分→三国境[2,751m]→45分→小蓮華山[2,766m]→90分→白馬大池山荘[2,380m]→100分→天狗原→70分→栂池自然園→栂池自然園ロープウェイ駅
 


コース概要

猿倉登山口からしばらくは緩い登りの林道が続きます。白馬大雪渓は、その年の積雪量にもよりますが、全長3.5km標高差600mにも及ぶ日本一のスケール。アイゼンを装着し、赤いベンガラで印の付いたルートを登れば安全です。大雪渓を過ぎたら岩場を登り、高山植物のお花畑を眺めながら白馬岳を目指します。1日目は村営頂上宿舎か白馬山荘に宿泊。2日目は白馬岳、小蓮華山を抜けて白馬大池を目指します。そこから下山は蓮華温泉か栂池自然園へ。

白馬大池を通る縦走ルート②

栂池高原〜白馬大池(泊)〜白馬岳(泊)

栂池高原からスタートして白馬乗鞍岳を越え白馬大池山荘で一泊、白馬岳で白馬山荘または村営頂上宿舎に宿泊して八方へ下山するルート。ゆっくりとした時間が過ごせる余裕のある縦走が楽しめます。

栂池高原へのアクセス

〈自動車なら〉上越自動車道/長野I.C.下車。または長野自動車道/安曇野I.C.下車。ともにインターチェンジから約60分で白馬村→栂池高原
〈列車なら〉JR大糸線・特急あずさ/白馬駅下車。または北陸新幹線/長野駅下車 →長野駅からアルピコバス/白馬下車。白馬駅から栂池駐車場までバスあり

栂池高原の駐車場

ゴンドラ乗り場すぐにある400台駐車可能な栂池中央駐車場は、1日500円。少し離れた栂池第1駐車場(150台)と栂池第2駐車場(300台)は無料。

コース内容

1日目
栂池高原駅[839m](ゴンドラ・イブ)→栂の森駅[1,582m]→栂大門駅(ロープウェイ)→栂池自然園駅[1,900m]→登山口→天狗原[2,200m]→白馬乗鞍岳山頂[2,437m]→白馬大池[2,380m]→白馬大池山荘[2,380m] 

2日目
白馬大池山荘[2,380m]→小蓮華山[2,766m]→三国境[2,751m]→白馬岳[2,932m]→白馬山荘[2,832m]→村営頂上宿舎[2,730m]

3日目

村営頂上宿舎[2,730m]→→白馬大雪渓 → →白馬尻小屋[1,560m]→猿倉登山口[1,250m]→八方

コース概要

栂池高原からゴンドラ・ロープウエイで1,900mまで一気に登り、ここから登山開始。天狗原で休憩をはさみながら、ゆっくり白馬乗鞍岳を目指します。白馬大池山荘に到着したら、周囲2kmの湖をゆっくり散策して高山植物やここに生息するサンショウウオをみつけたりして過ごしても。白馬大池山荘泊かテントを張って星空を楽しむのもいいでしょう。2日目は小蓮華山、三国境を通り、山の景色や花を楽しみながら白馬岳を目指します。白馬山荘か村営頂上宿舎に泊まり、3日目に大雪渓を下って猿倉へ下山。猿倉からは八方バスターミナルまたは白馬駅までバスで降りられます。

白馬大池への登山前または後にも楽しめるスポット情報

白馬大池山荘へのルート情報などを紹介してきましたが、この2つの登山口にある栂池自然園と蓮華温泉についてご紹介。登山の前または後に立ち寄れば、さらに楽しめるおすすめスポットです。

栂池自然園

白馬大池への登山口のひとつ、長野県小谷村の栂池自然園は、標高1,900m高所に広がる植物と山に囲まれた大自然の楽園。園内約5.5kmに整備された木道からは、白馬連峰を間近に望むことができます。6月の雪解けとともに姿を見せるミズバショウの大群生からはじまり、夏の間にたくさんの種類と数の高山植物が次々に咲き誇ります。9月下旬から色づきはじめる紅葉は、白馬連峰の姿と重なりさらに美しさを際立たせます。四季を通じて何度でも訪れたくなるスポットです。

開園期間と入園料

開園は6月1日から10月31日。6月と10月は積雪があることがあるので、服装や足下の配慮は忘れずに。
入園料:大人/300円、小児/250円

宿泊も

栂池自然園の入口手前には、レストランと売店を備えた2つの宿泊施設があります。
栂池山荘と栂池ヒュッテ。どちらも個室があり、風呂も完備されています。食事もボリュームがありおいしいと評判です。

蓮華温泉

新潟県側から、白馬大池をはじめとする北アルプス登山の玄関口、蓮華温泉。150人収容の蓮華温泉ロッジは、個室や内湯も完備された宿泊施設です。ロッジの裏手の山道を登ると、自然の中に天然温泉が湧く4つの野天風呂があります。縦走のゴールをここに設定して、絶景の野天風呂に浸かれば、心も体も癒されリラックスできるでしょう。


日帰り入浴料金

内湯+野天風呂/大人800円 小人500円、野天風呂のみ/大人500円、小人200円
内湯のみ/大人800円、小人500円

宿泊も

1泊2食付(9,800円)や素泊り(6,800円)で宿泊することもできます。夜、満点の星空の野天風呂は宿泊者だけの特権です。
ロッジの営業期間は3月から10月20日頃まで。

白馬大池山荘の口コミを紹介

最後に、白馬大池山荘の口コミをいくつかご紹介します。一度は泊まってみたい山小屋です。

ロケーション最高! 白馬岳への中継地点として泊まられる事が多いのですが、此処「白馬大池」の夜を楽しみにくるだけでも充分価値あると思います。

たくさんの星座が降ってくるような星空に包まれる「白馬大池の夜」。天気や時期によって天の川や流れ星などがみられることも。

チングルマその他の高山植物が有名で、白馬大池沿いに位置する山荘。栂池自然園から白馬乗鞍岳を経て白馬岳に登る際の休憩スポットとして最適。

白馬岳などへの縦走の際、休憩スポットとしても利用できる白馬大池山荘。山荘内にはコーヒーや軽食などの喫茶スペースもあります。

最高のロケーションにあって、テント場も広く気持ち良い山荘です。収容人数多くないので繁忙期は予約必須。

夏の登山シーズン、特にお盆のころは混みあうようです。それ以外の時期でも予約をしていけば安心ですね。

まとめ

白馬大池山荘へは、長野県側と新潟県側からアクセスできる比較的登りやすいコースが整備されています。絶景の白馬大池登山は日帰りでも十分楽しめますが、憧れの白馬連峰縦走を目指して、まずは白馬大池山荘に泊ってみてはいかがでしょう。登山前後の楽しみ方も、自分スタイルでみつけてみてください。

他の北アルプスの山小屋情報が気になる方はこちらもチェック!

白馬大池山荘の次は、少しレベルアップして北アルプスのほかの山小屋泊にチャレンジしてみてはいかがでしょう。北アルプスには魅力的な山小屋がほかもたくさんあります。気になる山小屋情報はこちらをチェック!