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つるバラの育て方は?初心者が気になる剪定や誘引のやり方含めてご紹介!

つるバラを使ったガーデニングで、アーチや壁面を美しく飾ってみたいという人は多いですよね。つるバラの扱い方や剪定・難しい誘引方法について、詳しくまとめてご紹介していきたいと思います。つるバラの正しい育て方を知って春には満開のローズガーデンを作りましょう。
2020年8月27日
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つるバラの種類と育て方まとめ

つるバラをじょうずに誘引して、アーチや壁面・オベリスクに誘引することで、ステキなつるバラのお庭を作ることができます。ローズガーデンは、お庭を持った人なら一度は考えたことのある、定番のガーデニングスタイルではないでしょうか?つるバラの育て方や剪定・誘引方法は、つるバラの種類によって異なります。そのため、一見難しいと感じてしまいがちですよね。ここでは、つるバラの種類や植え替え方法・増やし方・支柱の立て方や、誘引方法といったお手入れ方法をまとめました。好みの種類のつるバラの育て方が、理解できるのではないでしょうか?

つるバラとは

バラには、木立ちのバラ・シュラブ樹形のバラ・つるバラに分けることができます。海外で育種されたバラやオールドローズの場合、シュラブバラでも日本の暖かい気候では、一部をつるバラとして扱うことがあります。ここでは、つるバラについてまとめていきます。

つるバラで空間設計する

バラは、植物ではなく樹木です。木立のバラは樹高が約1m前後に対して、つるバラは誘引をしながら好みの構造物へと仕立てることができますね。つるバラの樹高は、1.6mから7mまでと種類によって異なります。そのため、大型のつるバラは広い面積がある場所へ、中型ではアーチや壁面に誘引することができますよ。つるバラの種類や特徴に合わせて、誘引補法を選んで空間を自在に設計していきましょう。

つるバラでできる誘引方法

つるバラの特徴を生かして、誘引することで多様な空間設計を作ることができます。つるバラのアーチ・壁面への誘引・オベリスクへの誘引やトレリス仕立て・フェンス仕立てなどの誘引方法があります。つるバラの種類や誘引方法については、このまとめの中で細かくご紹介していきたいと思います。美しいバラの庭作りに欠かせない、つるバラのお手入れや薬剤散布・肥料のタイミングについても、種類によって変えていくのが理想的です。

つるバラの種類

つるバラの樹形については、前述のまとめの中でお伝えしました。ここでは、つるバラを選ぶ基礎になるような種類についてまとめていきます。つるバラを選ぶ際の参考にしたり、育て方の基本となるまとめなのでぜひチェックしてみてくださいね。

つるバラの樹形の種類

つるバラの樹形には、大きく4つの種類があります。①まっすぐと直立につるを伸ばすつるバラ②細く、しなやかなつるを持っている種類③横ばり性のつるを持ち、つるの樹高と横の面積が大きい種類④ほふく性で高さが出るよりもグランドカバーむきのつるバラになります。まっすぐに直立するつるバラは、オベリスクや低くて細かな誘引には向きません。アーチやパーゴラへの誘引に向いているつるバラです。しなやかさのあるつるバラなら、壁面やオベリスクにも誘引しやすいので初心者にも向いている種類ですね。仕立てたい場所や構造物・面積によってこれらのつるバラの種類も確認しておくとよいでしょう。

つるバラの育て方①植え方

それでは、つるバラの育て方やお手入れ方法について、まとめてご紹介していきたいと思います。つるバラの苗を購入してきたら、土作りをして植え替えを行いましょう。ここでは、つるバラの植え方についてまとめていきます。

つるバラの用土

つるバラにおいて、土作りは最初の重要なポイントの一つです。植え方の基本がこの用土作りで、有機質に富み、水はけ・水持ちがよいことで、つるバラの根がよく張り、しっかりした株に育つことができます。また、断層構造のある通気性がよい土にすることも重要になってきます。市販のバラ専用ばいい用土を使用すると、鉢植えの場合は簡単ですね。地植えの場合は、掘り返した土をよく観察して土作りをしましょう。天地かえしした土に、通気性が悪い場合は軽石・ピートモスやココチップなどを加えます。酸性土壌には燻炭や石灰を少量混ぜましょう。

苗の植え方

植え方は、まずよく日が当たり、風通しの良い場所に植えましょう。大きめの穴を掘って、用土作りをしておきます。つるバラの植え方は、根鉢を崩さないようにして植えるようにしましょう。裸苗や植え替えたばかりの苗を購入した場合は、良く根をほぐして植えることもあります。つるバラなので、支柱を立てて誘引しましょう。長尺苗などで、夏場に購入したものは、支柱に誘引せずにまっすぐに伸ばしておきましょう。支柱にしっかり止めておくと、枝折れの心配が少ないです。

つるバラの育て方②植え替え方法

鉢植えでつるバラを栽培している場合は、毎年用土を入れ替えて植え替える必要があります。また、購入したばかりのつるバラは、根の成長や根詰まりのような状況では、その都度年に何回か植え替えを行うとよいでしょう。

植え替えの時期

成長期に良く根を伸ばし、水を吸収するスピードも速くなります。しかし、根鉢いっぱいに根が回ってしまうと、酸素や水分をうまく吸収することがでくなくなってしまいます。こうなると水切れをおこしたり、根腐れしてしまうことがあるんですね。そのため、バラの鉢底から白い根が見えていたり、いつもと同じように水やりをしているのに枝先がしおれている、といったサインを見逃さず、植え替えを行いましょう。植え替えの時期は休眠期に入った、12月から3月に行います。このほか、春から秋にかけてつるバラの苗を購入してきた際や、水切れを起こしそうになっているつるバラは、適時植え替えを行うようにするとよいでしょう。

植え替え方法

冬のつるバラが、休眠期に入っている際の植え替えですが、鉢増しせずに同じ鉢を使う場合は、根鉢の1/3程度の根は園芸ばさみやナイフで切り落とします。新しく作った用土に植え替えて、支柱を立て良く水やるをしておきましょう。その他の時期の植え替えは、なるべく根鉢を崩さずに新しく有機質に富んだ用土へと植え替えるようにしましょう。植え替えを行った際に、一時的に根が傷んで成長が止まることがあります。休眠中は、水やりのし過ぎで根腐れしないように気を付け、その他の時期に植え替えを行う場合は、根付くまでの間水やりを欠かさないようにしましょう。


つるバラの育て方③肥料

つるバラは、一般的に「肥料食い」とも呼ばれる花の女王です。ここでは、つるバラの肥料やタイミングについてご紹介します。

寒肥

寒肥は、冬の剪定のあとに、春の芽吹きと共に必要となる肥料分を与えておくことを指します。特に寒肥は、オールドローズなどのあまり肥料を必要としない種類のバラや、たくさん肥料を必要とする種類のバラでも欠かせないお手入れの一つです。寒肥には、化成肥料ではなくたい肥や馬糞・発行油かすを使用します。株もとから30cm程度の場所に、穴を掘ってすき込みましょう。

お礼肥

花後に与える追肥のことを、お礼肥と呼びます。お礼肥は土にすき込まず、撒くようにするとよいでしょう。oお礼肥をまく際には、直接根や葉に当たらないように注意しましょう。夏場の御成長が鈍くなっているときには、活力剤を使用します。

つるバラの育て方④薬剤手入れ

バラの種類によりますが、病気になりやすいバラとそうでないバラがあります。薬剤のお手入れをしっかり行うことで、葉も花も美しく保つことができますよ。

つるバラの害虫

つるバラに見られる害虫は、スリップス・チュウレンハバチ・ネキリムシ・アブラムシ・カイガラムシ・コガネムシ・ハダ二などです。害虫は一度発生してしまうと駆除するのが大変です。季節によって様々な虫がやってくるため、美しく保ちたい場合には薬剤散布が必要になります。

つるバラの病気

つるバラがかかる病気は、黒点病・うどん粉病・灰色カビ病・すす病・たち枯れ病・サビ病・がんしゅ病などがあります。主に気温や種類、与える肥料などによっても左右されます。

薬剤の与え方

つるバラの場合は、高いところまで登って薬剤を散布するのは、大変な作業になってしまいます。スプレーや薬剤を散布できるものを購入して効率よく手入れを行ってください。病気や害虫は、葉の裏に浸透したり隠れてしまうのでは脳hらにも届くように、丁寧に散布していきます。また、薬剤の散布濃度を守らないと、薬剤に負けて葉っぱが枯れていきますので注意しましょう。

つるバラの育て方⑤水やり

つるバラの伸長速度は、春と秋に活発になります。過ごしやすい気候で、雨によって水分をたっぷりと蓄えたつるバラは、生き生きとつるを伸ばしていきます。普段の水やりのタイミングについて、まとめていきます。

効果的な水やり

根付くまでは、しっかりと毎日水やりをする必要があります。しかし土の中の水分がなくなる前にすぐに水やりをしすぎている場合は、つるバラの株や根が甘やかされてしまいます。このような状態が続くと、根が下に伸びずに筒の表演へと伸びてくることがあり、上手に活着しません。水はけが悪い土壌では、根腐れの原因にもなるので、効果的な水やりのタイミングで行いましょう。水やりは、少し新芽がしなっとしてきたころに与えるのがよいとされています。

つるバラの育て方⑥増やし方

つるバラの夏剪定や冬剪定の際や、植え替え時に出た枝を挿し木にした増やし方も可能ですし、ローズヒップから行う増やし方もあります。増やし方も、草花の挿し木とあまり難易度は変わらないので、積極的に挑戦してもらいたいと思います。種まきの増やし方と、挿し木を使った増やし方について、みていきましょう。

挿し木を使った増やし方

剪定の際に出た挿し木を使っても、容易に増やし方が可能です。今年伸びた若く勢いのある挿し木を作りましょう。葉の上から挿し木をカットして、一番上の部分は挿し木に使用しません。挿し木を水につけて置き、十分水を吸わせたら、挿し木を15cm程度に切りましょう。挿し木の下のほうの葉っぱをかきとり、挿し木専用培養土か、赤玉土に挿し木をします。増やし方のポイントは、挿し木の切り口に、発根促進剤のルートーンをぬっておくことです。

ローズヒップからの増やし方


一季咲きの種類のつるバラや、冬にローズヒップが実ったら、種まきからの増やし方にもチャレンジしてみませんか?ローズヒップの中から種だけを取り出しましょう。実の中についている毛などは何度もこすっておらい流すようにしてください。種の周りについている毛などは、発芽抑制物質なのできれいにしておくことが重要です。種は湿らせた新聞紙にくるんで、冬の間はタッパーに入れて冷蔵庫で冷温保存しましょう。低温にさらさないと発芽しませんよ。春になったら種をまいて、加温しておくと発芽します。

つるバラの育て方⑦剪定

つるバラの大きなお手入れ作業の一つが、剪定になります。剪定をしっかりと行えば、誘引も容易でつるバラの開花にも差が出てきます。ここでは、夏剪定と冬剪定についてまとめていきたいと思います。

夏剪定

春に花を咲かせて夏の間まで、新しい枝葉を伸ばしていきます。バラには咲き方に種類がありますが、四季咲き性などの場合は、秋にも花を咲かせてくれます。夏の暑い時期には、花も小さくなってしまいますが、秋に大きな花を開花させるために夏剪定を行いましょう。剪定は、全体の1/4程度に抑えます。

冬の剪定

冬の剪定は、秋バラが終わって12月から2月までの間に誘引を兼ねて行います。葉をかき取って、新しいシュートが出た場合は更新するので株もとで切りましょう。また、古くなった枝や込み合ってしまっている枝も整理するようにします。誘引の前に冬剪定を行っておくと、誘引までの作業がスムーズにいきますよ。

つるバラの育て方⑧誘引

春から夏の間に、支柱にまっすぐに伸ばしていた新しい枝も、冬には誘引を行うことになります。支柱から外して新しく支柱に誘引してい行く作業は、寒さの中大変な作業になりますね。この誘引の出来具合によって、毎年思い描くつるバラのお庭作りを楽しむことができるんですよ。

アーチの誘引

アーチへの誘引は、S字を書くようにして誘引していきましょう。枝は左右交互に誘引していくと全体位のバランスがよいですね。

オベリスクでの誘引

オベリスクの誘引は、支柱を立てて作ることもできる万能な誘引物です。オベリスクや支柱に誘引する場合は、このおっべリスクの中に苗を入れてしまうと、誘引しにくくなるので気を付けたほうがよいと思います。交差している場所には枝を重ねて止めておくとよいですね。

壁面への誘引

壁への誘引は、支柱を立ててひもや針金を通しておくと誘引しやすいと思います。支柱の色が目立たないように背景の色と合わせて塗り替えたりするとおしゃれですね。大きく広がるように誘引します。なるべく枝が平行になるようにして、誘引しておきましょう。

つるバラの育て方⑨その他の手入れ

つるバラには、そのほかにいも様々なお手入れ過程があります。ここでは、メインのお手入れについてまとめてみました。

花がらの手入れ

つるバラにはが花を咲かせた後は、結実する前に花がら切りをする必要がありいます。種をつけようとすると、つるバラの株の大量を使ってしまいますし、次の花が上がらなくなってしまいます。しぼんでしまった花をそのままにして多くと病気の原因にもなるので、おわりそうなものは切りましょう。

冬越しお手入れ

耐寒性の強い種類と弱い種類のつるバラがあります。また、栽培する地域によっても、防寒の対策が必要ない場合もあります。冬越しには、マルチングをしておき、敷き藁などでかまくらを作って寒風や霜・積雪に備えるとよいと思います。

つるバラの育て方⑩人気の種類


それでは、栽培しやすいつるバラの種類を見ていきましょう。

アンジェラ

四季咲き性のつるバラです。香りはあまりありませんが、耐陰性が少しあるので半日掛けでも栽培することができそうです。

つるピース

平和を祈るバラとして発売された歴史の長い名花です。黄色の花にピンクの覆輪で花径が大きいのが特徴的で人気です。

つるバラの仕立て例

つるバラの種類や樹勢の違いなどが詳しく分かったのではないでしょうか?それぞれの種類のバラを好みに合わせて、仕立ててみましょう。

アーチやパーゴラの仕立て

アーチ・パーゴラに誘引したつるバラは、一つでもとてっも華やかな印象を作ってくれます。ローズガーデンなどの仕立て方法では、アーチを何連にも重ねてナチュラルなバラのトンネルに仕立てていることが多いですよね。アーチやパーゴラは、横の面積とは違って頭上を彩ってくれるので、お庭の面積が少ないお庭でも取り入れやすい仕立て方法だと思います。

一季咲きを取り入れた仕立て

つるバラの一季咲きを取り入れて、四季咲き性のつるバラと絡ませるといった仕立て方法も人気です。秋に四季咲き性のつるバラが開花すると、春に割いた一季咲きのつるバラからは可愛らしいローズヒップが顔をのぞかせます。その対照的な姿を演出することができる、上級者向けの仕立て方法なのではないでしょうか?

フェンスを覆う仕立て

広いフェンスや背丈の低いフェンスでも、つるバラで華やかに仕立てることができます。低いフェンスでは、しなやかなタイプのバラや、よこばり性のつるバラの種類がおすすめです。誘引しやすく、S字や枝分かれしても誘引しやすいですね。フェンスをキャンバスにして、素敵な背景に仕立ててみましょう。

つるバラを誘引して庭一面花畑に

つるバラの育て方や、種類のまとめはいかがでしたか?つるバラは、木立ちやシュラブとは違って毎年つるを伸ばして大きく育ちます。誘引方法も、一年間の花の咲き具合や日の当たり方によって、翌年の誘引や仕立て方法を変えていけるといった、楽しみ方もあります。挿し木での増やし方も、他の草花と変わらず比較的容易なので、バラ仲間にプレゼントしたり、万が一枯れてしまったときの保険にもなりますよ。素敵なつるバラの庭作りを、ぜひ楽しんでみてくださいね。

つるバラについてもっと知りたい方へ