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トウガラシの育て方は?家庭で栽培する方法や収穫までのコツを解説!

トウガラシは観賞用のものから辛味の少ないトウガラシまでいろいろな種類があります。どの種類も基本的な栽培方法を覚えると家庭菜園で簡単に来ることができるのでおすすめの野菜です。どのタイミングで収穫するのかも含めて育て方を紹介します。
2020年8月27日
揚げ餅
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トウガラシとは

種類が豊富な野菜

トウガラシと唐辛子は同じ野菜を意味していて唐から伝わった辛子という意味になります。ただし唐(中国)から伝来したわけではなく日本に持ち込まれたのは1542年にポルトガルから持ち込またと言われています。トウガラシの有名な品種は万願寺唐辛子や鷹の爪がありますが、現在はトウガラシの種類も豊富で、辛いことで有名なハバネロ、ジョロキアなどの苗も5月ぐらいにホームセンターや園芸用品に行くと手に入るようになりました。

トウガラシは辛い種類と辛くない種類がある

トウガラシは食用に使われるトウガラシと観賞用のトウガラシが2種類があります。どちらも家庭菜園やガーデニングで栽培されています。さらに家庭菜園で育てるトウガラシとしてはピーマン、ししとう、パプリカなどもトウガラシに分類されているので、トウガラシと栽培方法、収穫時期、種まきの方法などはよく似ています。ただし実の付き方はピーマンやししとうは下向きにつくことが多いですがトウガラシは上向きにつく違いなどもあります。

色、形状、味も豊富

ピーマンを甘トウガラシと呼ぶこともあるように、辛味の少ないトウガラシもあります。例えばししとうは本来獅子唐辛子といい家庭菜園で栽培していると稀に辛味のあるししとうもできます。ピーマンやパプリカのように黄色い品種もあり日本で有名な鷹の爪のような細長い形状だけではなくピーマンのような丸みを帯びた形などいろいろあります。また育て方がピーマンとほとんど同じなのでプランターなどの容器栽培も可能です。

トウガラシの基本情報

時期的には夏野菜の分類

トウガラシもナス科の野菜に分類され、暑さに強く寒さに弱いため日本では夏季に収穫できる野菜になります。そのため収穫時期は初夏から秋まででピーマンやししとうなどの他のナス科の野菜と同じです。ただしピーマンと少し違う特徴もあり気温が低いと成長速度が下がってしまいます。詳しい育て方は後述しますが、暖かな気候を好み寒さに弱いので植え付け時期と日当たりや風通しなどに注意が必要です。

トウガラシの基本情報

分類:ナス科  学名:Capsicum annuum
一年草 寒さに非常に弱く暑さに強いが乾燥に弱い
連作障害あり 毎年同じ土地(プランター)での栽培は不可
種類 鷹の爪、タバスコ、ハラペーニュなど

トウガラシの育て方1

種を発芽させる

トウガラシは香辛料として市販されている乾燥したトウガラシの種を発芽させて植え付けることも可能です。しかし低温に弱いので地域によりますが遅霜に気をつけて種まきの時期は暖かくなってからにしましょう。市販されている種も同じですが、一旦種を湿らせてから日光に当てないようにすると発芽します。そのまま畑に種まきをしてもいいですが温度が管理できない場合は苗がおすすめです。

種まきの方法1

夜間に20度以上あれば発芽しやすく、関東や東北など寒い地域にだと夜の温度が低すぎると発芽しにくいので、種まきの時期は5月を目安に行いましょう。また寒い地域で早く種まきをしたい場合は発芽するように小さなプランターやポットに種まきをした後、ある程度あたたかな室内で育てて苗の状態で植えたほうが確実です。保温さえできたら2月頃から種まき可能です。

種まきの方法2


市販の肥料入りの土を使って種を植えていきます。プランターや畑の場合は土を1センチほど溝になるように堀りその中に1~2センチぐらい間を開けつつ種を蒔いていき、薄く土をかぶせた後水与えます。気温が低いようであればプランターの容器にあった大きさの袋に入れて暖かくして発芽を促します。市販されている乾燥したトウガラシの種から発芽させた場合は直接畑に蒔いても大丈夫ですが気温には気をつけましょう。

トウガラシの育て方2

畑に植える場合

家庭菜園ならばすでに土がある状態なので市販の土は使いにくいと思います。そのため苗を植える時は土作りが必要です。土作りをしたことがない方でもプランターなどの容器で栽培する場合は市販の土でも大丈夫です。

水はけのいい土地を好む

トウガラシは水はけのいい土地を好むので腐葉土などを植え付け1週間ほど前に混ぜ込みましょう。混ぜ込むときに土も耕されるので柔らかくなります。肥料として完全に発酵した堆肥を混ぜておきます。家庭菜園でよく使っている畑なら心配はいりませんが放置されていた場所だと植え付け2週間ほど前に石灰を蒔いて酸度矯正をしたほうがいい場合もあります。

植え付けれる目安

育苗したトウガラシが植え付けれるようになる目安としては発芽してから1ヶ月、本葉の数が5枚ほどになったら植え付けましょう。またプランターや畑に直接種を巻いた場合はある程度の大きさなると葉の色が濃い元気のいい苗を残して間引いて管理します。家庭菜園の畑は株間50センチほど必要です。

植え付け方法

育て方がよければ種から育てた苗でも植え付ける時は結構大きくなっているので根鉢を壊さないように気をつけながら植え付けていきます。市販の苗も同じように根鉢(ポットの土)を壊さないようにしましょう。植え付け方は家庭菜園の畑の場合は根鉢が入るほどの大きさの穴をほりそこに植え付けていきます。

トウガラシの育て方3

実をたくさんつけるので支柱をしておくと安心

家庭菜園だと畝を作ったりマルチを貼ったりとそこまで本格的にするのは難しいかもしれませんが本来はあったほうが雑草防止になったりするので便利です。マルチを張ったりする余裕がなくても最低限の作業としてピーマン、ししとうなどもそうですが、茎の割にたくさんの実をつけるうえに根は浅く張るので不安定になりやすいのでトウガラシを育てる時に支柱だけはしておきましょう。

トウガラシの水の与え方

水は土の表面がしっかり乾いてから与えるようにしましょう。ただし少なすぎるのも元気がなくなる原因になります。夏はすぐに水が切れるので朝与えて夕方地面が乾いていれば再び与えるようにしましょう。また水の量が少なかったり、地面が硬かったりとトウガラシにとってストレスのかかる状態で栽培していると辛さが増すと言われていて、ししとうが辛くなる原因でもあります。

トウガラシの整枝

特に必要ないとされていますが枝が混み合っていると支柱を立ててるときに大変なので整枝するのも大切です。整枝する場合は主枝と側面から生えてくる元気な枝を2つ、3つの選び後は剪定します。それぞれ全てに支柱しておきましょう。


トウガラシの肥料

トウガラシを植え付けて1ヶ月ほどすると肥料を与えます。与える肥料は化学肥料でもいいですが、有機肥料も枯れるまで時間が長いため効果的です。2回目以降の肥料は様子を見ながら2週間に1回ぐらいのペースで追肥していきます。

トウガラシの育て方4

トウガラシの収穫時期:青唐辛子

青唐辛子と呼ばれる緑のトウガラシは品種ではなく収穫する時期の違いです。トウガラシは花を付けて実った状態は緑で日にちが経つと徐々に熟していき赤くなります。つまり青唐辛子は未熟な状態で収穫したトウガラシです。余談ですがピーマンも未熟な状態で収穫したものが通常のピーマンとなり完熟したものを赤ピーマンといいピーマンも青唐辛子も収穫時期は実が成長したらすぐになので次々へと収穫できます。

トウガラシの収穫時期:唐辛子

青唐辛子が完熟したものが赤い一般的なトウガラシになります。早ければ6月ぐらいから収穫できるようになり10月いっぱいぐらいまで収穫できます。青唐辛子から完熟するまでは50日前後で開花してから60日程度と言われいて、収穫してすぐはあまり辛味がありませんが干すことで辛味が実全体に行き渡ります。乾燥させる時は風通しがいい場所に逆さまにして干しましょう。

トウガラシの収穫時期:葉唐辛子

トウガラシの葉も佃煮などに加工したり炒めもの利用できます。収穫するのはトウガラシの若葉なので実も一緒に楽しみながら収穫したい場合は少しずつ若葉をはさみを使って収穫するようにしましょう。枝を整枝した時は捨てないで葉唐辛子として利用してみてくだださい。トウガラシほどではありませんが少々辛味がありちゃんとした風味があります。

プランターでの栽培方法1

畑より株間は狭めでも排水に気をつけよう

プランターで栽培する場合は株間25センチと畑ほど広く取らなくても大丈夫です。用土は水はけの良い市販の土を利用してプランターはすのこがついていて二重になっているものや水はけを良くするため排水の穴が空いている物を使いましょう。鉢植えで育てる場合は底石をいれて水はけを良くします。深さは浅型以外のプランターなら大丈夫です。種まきや、植え方や支柱などは畑と同じです。

水やりについて

プランターでの水やりは表面の土が乾いてからしっかり水をやりプランターなどの容器の底から水が排水されるまで与えます。

プランターでの栽培方法2

肥料について

花が咲き始めると追肥が必要になってきますが、プランターで育てる場合は用土が少ないので肥料も畑と比べると少なめで大丈夫です。一株10グラムほどの化成肥料をトウガラシの周囲に与えるようにします。

選定について

プランターの場合は狭いので株同士が干渉しないように込み入って来る前に整枝します。方法は畑と同じで主枝が1本、側枝が2本にしましょう。


トウガラシを栽培する時の注意点

連作はできない

同じ場所でなんどもトウガラシを育てることはできません。トウガラシだけではなくピーマン、パプリカ、ししとうも同じです。またナス科植物も連作できないのでじゃがいもにも気を付けたほうが良いでしょう。プランターでの栽培は土を入れ替えると栽培可能になります。

混植に注意

ピーマン、ししとう、トウガラシは葉、花も非常によく似ています。ピーマンも形状によっては実ができた後でも分かりにくいので家庭菜園でいろいろな野菜を作っている場合は混植に気をつけましょう。ししとうと思って収穫したらトウガラシだったりしないように名札を付けておくなど目印があればわかりやすいです。

病害虫に注意

ピーマン同様にアブラムシ、カメムシ、アザミウマなどの害虫がよって来やすいので害虫対策も大切です。特にカメムシが来やすく、アブラムシは病気も運んでくるので対策として光を反射する素材のを近くに置いておく方法や植え付けるときに浸透性殺虫剤を使うなどして病害虫から守りましょう。捕まえて退治する方法もカメムシには有効です。

トウガラシの栽培方法のまとめ

難易度は高くない

トウガラシは難易度は高くないので初心者の方でも作りやすい野菜です。見た目や風味(味)を気にしないのであれば特に世話をしなくてもある程度は育つほどです。乾燥に弱いので夏季の水やりだけは忘れないようにしましょう。夏は必ず気温の低い朝夕に水を与えないと日中は暑すぎます。収穫時期をずらすだけで青唐辛子、葉唐辛子、トウガラシと楽しめるのでチャレンジしてみてください。

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