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ハクチョウゲとは?盆栽でも人気な植物の特徴と育て方や手入れを解説!

ハクチョウゲは生垣や盆栽に向く樹木です。強健でお手入れが簡単なので初心者にもぴったり。エネルギッシュに枝葉を伸ばすので、定期的な剪定などのお手入れ必須です。剪定した枝を挿し木すればすぐに根付くのも嬉しいところ。ハクチョウゲの育て方や増やし方をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)ってどんな植物?

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は、アカネ科に属する常緑樹です。半日陰の環境でも生育するため、よく生垣として利用されています。また、盆栽として楽しむ愛好家も多いようです。ただし、常緑樹ではあるのですが冬に葉っぱが落ちやすく、半分くらい葉っぱが落ちてしまうこともしばしばです。では、ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方や増やし方、お手入れ方法などを見ていきましょう。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の名前の由来

白くて丁子(ちょうじ)の花に似た花を咲かせるところから、「白丁花」と名付けられました。ちなみに「丁子(ちょうじ)」とは香辛料に利用されるクローブの和名です。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の寿命

強健で育てやすくお手入れいらずなハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)ですが、ひとつデメリットがあります。それは寿命が10年くらいということ。幸い、挿し木で簡単に増やせますので、寿命がくる前に挿し木をして新しい株を作っておくと安心です。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の花の特徴

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の花の咲く時期は、5~7月頃です。種類により白や淡いピンク色のとても可愛い花を咲かせます。ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は生垣として利用されることが多く、花の時期に関係なく剪定されることも多いそう。ですが、とても可愛らしいお花なので花の鑑賞を目的に植えるのもおすすめです。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の葉の特徴

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の葉っぱは、ややトーンを落としたグリーン色です。種類により白っぽい斑入りのものもあります。ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は枝分かれしやすく剪定で樹形を整えやすいので、昔から民家の生垣として重宝されてきました。白い斑入りの品種は明るい雰囲気が醸し出されるので、生垣としてぴったりです。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の基本データ

科名属名

アカネ科ハクチョウゲ属

学名

Serissa foetida

和名

白丁花、白鳥花(はくちょうげ)

別名

はくちょうぼく、ばんてんし、こうちょうげ、りとうはくちょうげ


英名

Snowrose

原産国

東アジア

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の花言葉・純愛

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の花言葉は、「純愛」です。初夏に咲く白と淡いピンク色のお花模様からいイメージされて、なんともロマンティックな花言葉がつけられました。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の種類

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は、花色と葉っぱの色でいくつかの種類があります。挿し木で増やしやすい植物なので、ひとつずつ入手したらあとは増やしていけばよいでしょう。たくさん増やしてミニ鉢をプレゼントにすると喜ばれそうです。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)・白花

ハクチョウゲの白色は、まさに何の混じり気もないピュアホワイト。しかも花付きがよいのでとても見栄えがよいです。ただの生垣と思っていてこんな花が咲いたら、嬉しくなりますね。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)・ピンク花

淡いピンク色のハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)もおすすめです。小さく仕立てて盆栽や寄せ植えにしても可愛らしいのではないでしょうか。優しいイメージから女性人気が高いそうです。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)・斑入り

斑入りのハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)なら、花の咲かない時期も葉姿を楽しむことができます。白が少しはいることでぐんと雰囲気が明るくなります。盆栽愛好家からも大変人気のある種類です。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の盆栽例

生垣としての利用が多いハクチョウゲ((白丁花・白鳥花)ですが、実は盆栽に仕立てるととても素敵で、小さな鉢のなかでさながら宇宙を体感できます。小さく仕立ててもしっかり花が咲くのも嬉しいところ。いくつか盆栽例をご紹介いたします。イマジネーションを膨らませて、自分だけの唯一無二の盆栽を作ってみませんか。

斑入りハクチョウゲの苔玉盆栽


瓦のような器に斑入りのハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)を配した盆栽です。足元に植え付けた苔がいい味を出しています。少し暗くなりがちな器ですので、斑入りの葉っぱが明るさを演出してくれています。和の風情を楽しめる素敵な盆栽です。

趣きのある器に植えられたピンクの花。器のモスグリーンとお花のピンクがとてもよいコントラストです。土は剥きだしにせず苔が張られています。こんなに小さな株でも可愛らしいお花を咲かせてくれるなんて、嬉しいですね。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方1・土作り

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は強い樹木なので、それほど土質にはこだわらなくても大丈夫です。よほど水はけの悪いところでなければ植えることができます。ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は庭植えに用いることの多い樹木ですが、盆栽などの鉢植えで育てることも可能です。鉢植えにする場合は、小粒の赤玉土に川砂などを少しミックスして水はけのよさをキープできるように心がけましょう。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方2・肥料

寒い冬、2月ごろに寒肥として、堆肥などを株元にほどこします。ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は強い植物なので、一年に一度寒肥をほどこすだけで、あとの追肥などはほぼ必要ありません。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方3・水やり

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)を庭植えにしている場合は、水やりの必要はほぼありません。よほど日照りが続くなど乾燥が気になる場合のみ少し水やりしてもいいかな、という程度です。ただし、真夏の時期の水やりは朝夕の気温の涼しいうちにおこないましょう。真昼の気温の高いときに水やりすると、水があたたまり根っこを傷めてしまうことがあります。なお、盆栽など鉢植えで楽しむ場合は、植えている土の表面が乾いたかな、と思ったらこまめに水やりをしましょう。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方4・場所

日当たりのよい風遠しのよい環境を好みますが、多少日陰になるようなところでも枯れてしまうことはありません。ただし、あまりに日当たりが悪いと、生育スピードが落ちる・花付きが悪くなるといった症状が出ることがあります。日陰の場所に生垣として使いたい、というときは白い斑入りの品種がおすすめです。花付きが悪くても、白い斑が明るい雰囲気を出してくれるからです。なお、ある程度の耐寒性があり冬越しにはそれほど気を遣う必要はありません。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方5・植え付け

植え付けに適した時期は、春から秋の気候のよいころです。ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は根付きやすい植物です。植え付けたいところの土を掘って、苗木を植え付けたらグラグラしないように少し土を踏みしめておくと安心です。根付くまでは、こまめに水やりをして、しっかり根付いて安定してきたら、水やりの必要はありません。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方6・植え替え

植え替えに適した時期も、植え付けと同じく春から秋の気候のよいときです。庭木や生垣として植え付けた場合は、植え替えする必要はありません。盆栽などの鉢植えにしている場合は、根詰まりを防ぐために定期的に植え替えをおこないます。ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は強健で生育しやすいので、根っこが鉢にまわりすぎてしまうからです。だいたい1~2年に一度の割合で植え替えをおこないましょう。育てている株をぽこんと土から抜き取り、新しい鉢に植え替えます。新しい鉢はこれまでよりひとまわり大きくして、土も新しく更新しましょう。植え替えた株がしっかり根付くまで、水やりを続けます。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方7・剪定

生命力にあふれ、枝分かれしやすい性質を持つため、こまめな剪定によるお手入れが必要です。春から秋のあいだなら、ある程度しっかり剪定しても構いません。育てている株を観察しながら、枝が伸びすぎて不格好になっているところや、葉っぱが枯れたようなところを剪定してお手入れしましょう。


剪定のコツ1・成長時期が年に二回

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は、年に二回、ぐっと成長する時期があります。一度目は春から夏にかけて、二度目は夏から秋にかけてです。いつでも剪定可能な植物ですが、このサイクルを覚えておくとなおお手入れがスムーズです。たとえば春にかなりダイナミックに剪定をしても、夏から秋に再び成長するので安心というわけです。逆に言えば、春にいい感じに樹形を整えたと思っても、夏から秋にかけて枝葉を伸ばすのでもう一度剪定をした方がよいということも考えられます。

剪定のコツ2・花をどうするか

単なるグリーンの生垣としてだけではなく、花も愛らしいハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)。花の咲く時期はだいたい5~7月ごろです。そのため、春のはじめに剪定してしまうと花芽まで落としてしまい、あまり花を楽しめない結果になります。単なる生垣として利用する場合なら、花芽のことを考えずに春先に樹形を整えてしまうのもひとつ。ですが、花を楽しみたい場合は、花が咲き終わったあとに剪定するのがベターです。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の育て方8・病害虫

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は、とても強い植物で、それほど病気や害虫の心配はありません。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の増やし方1・挿し木

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の増やし方のひとつめは挿し木です。発根しやすい植物で、挿し木による増やし方は初心者でも簡単です。なお、挿し木による増やし方に適した時期は春から秋にかけてです。栽培している株から、程度の良い枝を10センチくらい切り取ります。剪定の時に出る枝を挿し木用に使ってもよいでしょう。挿し木用の枝を数時間水につけておきます。挿し木用の土を入れた鉢などに挿し木します。直射日光があまりガンガン当たらない風通しのよいところで管理しながら、こまめな水やりを続けましょう。数週間から数カ月で発根し、新しい芽が芽吹いてきます。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)の増やし方2・株分け

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)のふたつめの増やし方は、株分けです。株分けによる増やし方も比較的簡単です。株分けによる増やし方に適した時期は、春から秋にかけてです。育てているハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)が大きくなってきたら株分けにチャレンジしましょう。株を土からシャベルなどで掘り起こして、根っこについた土を軽く手で落とします。根っこを等分になるように株分けしたら、それぞれを新しい場所に植え替えましょう。植え替えた株がしっかり根付くまで、こまめに水やりを続けます。

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)は花も楽しめる樹木

ハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)という名前を知らずとも、生垣に利用されているのを見たことのある方も多いようです。とても強くて枝分かれしやすいので見栄えがよく、生垣にはぴったりの植物と言えます。しかも初夏に咲くお花がとても可愛らしく、単なる生垣としての役目だけでなく観賞用にも最適です。根付きのよさから挿し木にして、小さく仕立てれば室内で盆栽を楽しむこともできるハクチョウゲ(白丁花・白鳥花)。ぜひガーデンに取り入れてみませんか。

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