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ミッションオイルの交換時期は?必要性や効果含めて、交換目安と方法を解説!

ミッションオイルの交換時期や役割などを紹介します。交換頻度や交換の目安、悪化した場合の症状やそもそもミッションオイルの効果など、DIYでミッションオイルを交換してみたい方にぜひ読んでほしい内容です。粘度による効果などもお伝えします。
2020年8月27日
tryyua
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この記事で紹介しているアイテム

ギアオイル・デフオイル 5L 75W-90 化学合成油HIVI TAKUMIモーターオイル

はじめに

マニュアルトランスミッション車のトランスミッションの効果や症状に影響を与えるのがミッションオイルです。今回はミッションオイルとはどういうものか、その交換時期・頻度、劣化した場合の症状に交換する必要性、交換費用、さらにはDIYで交換するのに必要な工具やその交換方法を紹介します。費用節約のために交換方法を覚えたい方にぜひ読んでいただきたい記事内容です。

ミッションオイルとは

ミッション(変速機)に使用するオイル

ミッションオイルとはエンジン(内燃機関)を搭載する自動車やバイクに必要なミッション(変速機)に使用する油脂類の1つです。エンジンオイルと同じくらい大切なアイテムのひとつになります。エンジンオイルの交換時期と比較すると交換頻度はそれほど多くありませんが、適切な時期に交換する必要性のあるものです。

いろいろ種類がある

ミッションオイルにはいろいろ種類があります。モータースポーツのようなミッションオイルを酷使する場合にはグレードの高いものを、街乗り程度であればほどほどのグレードのものを、というような感じです。車の使い方に合ったグレードのミッションオイルを購入・使用すれば車両に必要以上に費用をかけずにトランスミッションを最大限活用することができます。適切な費用・効果をかけることはトランスミッションの長生きに大切な必要性の1つなのです。

ミッションオイルの役割

トランスミッションのギアの保護

ミッションオイルの役割・必要性はトランスミッションに使用されている変速ギアを保護することです。ミッションオイルで変速ギア部分を満たすことによって高速回転するギア同士に膜を作るようになり、ギアを滑らかに動かすと同時にギア鳴りや削れなどを防ぐ効果があります。

ギア鳴りなどの症状が出たら注意

ギアが劣化してくるとギアなりなどの症状が出たり、シフト操作をしているときにギアが入りにくいという症状が出てしまうことがあります。ミッションオイルを交換することでそれを防ぐ効果があることもありますが、そもそもギア自体が消耗していることもあるので、しっかり見極めることが大切です。ギア自体は消耗品のためある程度劣化したら交換する必要性は当然ありますが、ミッションオイルのメンテナンス不足でそのような症状が出るまで劣化させないことが長寿のポイントとなります。

ミッションオイルの粘度


〇W-△△が粘度の表記

ミッションオイルの粘度表記方法は〇〇W-△△というようになっています。〇〇と△△にはそれぞれ数字はいるようになっていて、その数字を見ればその見ションオイルがどれくらいの性能を持っているのか判断することが可能です。最初の数字は低温時のオイルの粘度を、後ろの数字は高温時におけるオイルの粘度を表しています。車の乗り方に適したミッションオイルを選ぶ必要性がありますが、街乗りメインであればメーカー指定の粘度のものを使用すれば良いでしょう。

API規格もチェック

ミッションオイルの交換時期になったら粘度だけでなくAPI規格もチェックしましょう。API規格とはAPI規格にはGL-1からGL-6までの合計6つの規格が用意されています。このうち自動車のミッションオイルに使用できるものはGL-3からGL-6までです(GL-6に関してはほとんど無し)。API規格を選ぶ目安としては、街乗り仕様ならGL-6、たまにワインディングをするくらいならGL-4、スポーツ走行をする車ならGL-5、といったようにギアに負荷がかかるような乗り方をする車にはGL-5を使う、と考えておけばよいでしょう。

ミッションオイルの交換時期・費用

自分で交換する場合

自分でミッションオイルを交換する場合、必要な工具がすべてそろっているとして、75W-90でGL-5のミッションオイル代が4Lで6,200円前後、オイルを捨てるための廃オイル受けが4Lもので300円くらいになります。ミッションオイルを入れる量は車両によって決められているので、一度ディーラーに質問してみましょう。メーカー指定量よりもミッションオイルを入れられることは良くある話ですので、少し多めに購入しておくのもありです。

整備工場でやってもらう場合

整備工場やディーラーでミッションオイルを交換してもらう場合には工賃が2,200円くらい、オイル代がリッターあたり1,000円ほどかかると考えておくと良いでしょう。オイル代に関しては選択するミッションオイルのグレードによって変化しますので注意が必要です。依頼する整備工場によっては工賃がもう少し安い費用で行うところもあります。

エンジンオイルと合わせて交換することが多い

エンジンオイルとミッションオイルの交換時期は同時期であることが多いです。頻度についてよく言われているのは、エンジンオイルの交換2回につき1回の頻度でミッションオイルとオイルフィルター(エレメント)を交換する方法になります。この方法でしなければならないというわけではありませんが、ミッションオイルが悪化する前や症状が出てくる前に交換して置こうというのが考えの根底です。

ミッションオイル交換に必要な工具

ジャッキ類


自動車の下に潜り込んで行う作業のためジャッキ類が必要となります。具体的には、フロアジャッキ、ジャッキスタンド、場合によってはスロープ、車両転落防止用に使うスペアタイヤ2本、といったところです。車両によってはスロープに乗せるだけで下に潜れる車種もありますが、その場合には自動車が勝手に動かないように輪留めを使う必要もでてきます。ジャッキアップして作業したほうが作業性は高いです。これらの工具を揃えるだけでも費用がかかるので、エンジンオイル交換も自分でするようにすると良いでしょう。

メガネレンチ

ミッションケースのドレンボルトとフィラーボルトを緩める必要があるのでメガネレンチやラチェットレンチなどが必要となります。規格の合ったメガネレンチを用意しておけばOKです。ボルト類を規定トルクで確実に締めたいという方はトルクレンチも必要となります(タイヤ交換でトルクレンチ必須ですのであとは対応するソケットがあればよいでしょう。)。

オイル関係

ギアオイル・デフオイル 5L 75W-90 化学合成油HIVI TAKUMIモーターオイル

出典:Amazon
出典:Amazon
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オイルを扱うためオイルに関わる工具・アイテムも必要です。ドレンプラグを緩めて出てくるミッション内部のオイルを受ける廃オイル受け、そしてその廃オイルを捨てるための廃油処理ボックス、そして空になったミッションケース内に新しいミッションオイルを入れるためのサクションガン又は灯油ポンプないしはじょうごと耐油チューブを組み合わせたもの、などが必要となります。使用頻度が少ないものもあれば、他の作業でも必要性のある工具など、いろいろです。

ミッションオイル交換手順その1

ジャッキアップする

ミッションオイル交換手順その1はジャッキアップすることです。下にもぐる作業となるためジャッキアップする必要があります。ジャッキアップポイントというジャッキアップする部分とフロアジャッキを掛ける部分が車両ごとに決まっているので、事前に場所をディーラーなどに問い合わせて確認しておきましょう。フロントエンジンの自動車が大半を占めているので、フロントさえジャッキアップしておけばOKです。ジャッキアップしたら自動車のサイド部分にスペアタイヤを潜らせる方法で自動車がジャッキスタンドから落ちても挟まれないようにしましょう。

ジャッキアップ時の注意

ジャッキアップをする際にはいくつかの注意事項があります。まず、できるだけ舗装された平坦な道で作業をすることです。地面のしっかりした平坦なところでジャッキアップすることでジャッキアップがより安定したものとなります。砂利の上でもできますが、フロアジャッキをうまく使うことができないので下に板を引くなどしてフロアジャッキが動けるようにしてください。四輪全てジャッキアップするとオイルをより完全に抜ききることができますが、そこまでしなくてもOKです。

ミッションオイル交換手順その2

古いミッションオイルを抜く


ジャッキアップを終えたら次に古いミッションオイルを抜き取ります。ドレンプラグを外すとオイルが出てきますが、まず先に外すのは上部にあるフィラーボルトです。フィラーボルトが外れたことを確認してから、ドレンボルトを取り外します。この時、取り外すと勢いよくミッションオイルが飛び出てくるので、それを目安として下に廃オイル受けを配置してください。オイルの出方を見ながら、廃オイルを動かしてオイルを抜き切りましょう。

ミッションオイルを抜くときの注意

ミッションオイルを抜く方法で注意することにはフィラーボルトを外せるか確認することと飛び出てくるミッションオイルを廃オイル受けで正確に受けることです。フィラーボルトを先に取らずに先にドレンボルトを外す方法ですと、フィラーボルトが抜けなかった場合に走行できなくなります。そのため先にフィラーボルトを外すのです。ドレンボルトを取り外すと勢いよくミッションオイルが出てくるので、それをメガネレンチで緩めたらゴム手袋を着けてゆっくりボルトを緩める方法で作業をしてください。

ミッションオイル交換手順その3

新しいオイルを入れる

古いオイルを抜き切ったら、それを目安として次に新しいオイルを入れる作業に移ります。まず、ドレンボルトを締めてください。締める前にパーツクリーナーでボルト類を綺麗にしておくと良いでしょう。ドレンボルトを締めたら、灯油ポンプとミッションオイルを使ってフィラーボルトの部分からオイルを入れてください。フィラーボルト部分からオイルが漏れるか漏れないかギリギリまで入れてしまいましょう。

新しいオイルを入れる時の注意点

新しいオイルを入れる時の注意点はドレンボルトとフィラーボルトを締める程度です。ドレンボルトやフィラーボルトの締め付けが甘いと走行中にゆるみ、場合によっては外れてミッションオイルが漏れてきます。そうなるとミッションのギアにも環境にも悪いです。締め付ける目安を確認する、程よい程度または規定トルクで締め付けましょう。これを着付けないとさらに費用がかかってしまう可能性もあります。ミッションオイルの効果を高めるためにもこれを徹底しましょう。交換頻度が増えてこれば目安もわかってきます。経験が大切です。

まとめ

交換頻度や交換する際のミッションオイルの目安など、初めて作業をする場合にはわからないことがいろいろあることでしょう。しかし、交換頻度はエンジンオイルの交換2回に1回、オイルの量はディーラーに問い合わせれば確認できるので特に問題ありません。安全性に気を付けて作業を進めれば良いです。エンジンオイルと合わせてミッションオイルの交換作業に挑戦してみましょう。