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入道ヶ岳の登山コースガイド!初心者におすすめのルートや時期をご紹介!

入道ヶ岳の登山コースで、初心者におすすめのルートや時期をご紹介します。鈴鹿山脈の「鈴鹿セブンマウンテン」の1つに数えられる入道ヶ岳。比較的登りやすく山頂からは360度の好展望が望めます。おすすめの時期は紅葉と新緑のころ。春にはアセビの群生が登山者を魅了します。
2020年8月27日
川口 貴史
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入道ヶ岳とは

三重県と滋賀県の境界を南北に走る鈴鹿山脈。その中の御在所岳や釈迦ヶ岳と並び「鈴鹿セブンマウンテン」に数えられる入道ヶ岳は、標高906mの山です。鈴鹿セブンマウンテンの中では比較的登りやすく、優れた展望を望めることから人気の山です。また近畿百名山にも数えられる入道ヶ岳。山頂には県指定天然記念物であるアセビの大群落やササ原が見られます。一般的な登山コースは5つあり、近鉄四日市駅からバスで登山口へアクセスできます。

入道ヶ岳の登山時期

おすすめの登山時期は、新緑やアセビの花が咲く4月〜5月。紅葉の楽しめる10月下旬から11月上旬です。夏は低山ゆえ厳しい暑さですが、谷筋を行くルートを選べば涼しげで暑さも和らぐでしょう。冬は鈴鹿山脈の特に北部は厳しい気候に見舞われます。特に12月中旬から2月下旬は必ず降雪し雪山登山の領域になりますので、常に気象状況に気をつけ初心者だけでの入山は控えましょう。南部の山であっても、最低限の雪山装備は用意しておきましょう。

入道ヶ岳登山コース1 北尾根

椿大神社〜498m小ピーク

椿大神社をスタートし、北側尾根を経由し入道ヶ岳へ登るルートです。椿大神社から川沿いの舗装路を歩くこと5分、愛宕社から続く急な石段が北尾根コースの登山口です。体が温まっていない状態での急登、しかも階段はため息が溢れてしまうかもしれませんが、気力をふりしぼって登りましょう。どんなに慣れても登り始めが一番きついものです。階段を登りきればよく踏み固められた尾根道に出ます。一旦尾根道に出てからは、緩やかな傾斜の登山道が続き、送電線の下を通りすぎたあたりから徐々に視界が開てきます。

498m小ピーク〜入道ヶ岳

小さなアップダウンを繰り返して標高498mの小ピークに到着。ここから先は急な登りが連続します。途中には簡易避難小屋があり雨風をしのげます。無人であり収容人数も5人程度と、あくまで緊急用の小屋です。小屋を通りすぎ標高が上がるにつれて、鈴鹿山麓から伊勢湾に渡る好展望が広がって行きます。椿大神社から歩くこと約2時間。頂上手前の北ノ頭に到着。宮妻峡やイワクラ尾根方面への分岐点です。北ノ頭から約10分も歩けば、入道ヶ岳山頂です。

ルート・難易度

山と高原地図 標準コースタイム

 

ポイント
椿大神社
↓ 2時間10分・3km
入道ヶ岳

難易度

急登ではあるものの、片道歩行時間2時間10分と初心者向けコースです。

アクセス・駐車場

往復:近鉄「四日市駅」からバス「椿大神社」下車
自動車:東名阪自動車道「鈴鹿IC」から約5km
椿大神社に無料駐車場(約500台)あり
 

入道ヶ岳登山コース2 二本松尾根

椿大神社〜竜ヶ谷分岐


椿大神社をスタートし、二本松尾根を経由し入道ヶ岳へ登るルートです。北尾根コース登山口の愛宕社を通り過ぎさらに川沿いに進みます。井戸ヶ谷コースの登山口を過ぎ川を渡ったところが二本松尾根の登山口です。登り始めは緩やかな登山道ですが、竜ヶ谷道分岐に近づくに連れて傾斜が急になります。何度か涸れ沢を横切りスタートから約40分。竜ヶ谷分岐です。

竜ヶ谷分岐〜入道ヶ岳

竜ヶ谷分岐から入道ヶ岳は連続した急登です。杉林の中から標高を上げ徐々に展望が広がり、右手には前述の北尾根が望めます。二本松尾根の途中にも避難小屋があり休憩適地です。小屋を過ぎたあたりからアセビが群生する急登にさしかかります。新緑の時期にはアセビが美しく花咲いていることでしょう。ロープが貼られた箇所もありますが、特に危険箇所ではありませんので初心者でも大丈夫。急登を登りきった先は入道ヶ岳頂上。広々とした山頂では視界を遮るものは無く、360度の好展望が広がります。

ルート・難易度

山と高原地図 標準コースタイム

 

ポイント
椿大神社
↓ 40分・1.8km
竜ヶ谷道分岐
↓ 90分・0.9km
入道ヶ岳

難易度

入道ヶ岳山頂までアップダウンがほとんど無く連続した登りです。片道歩行時間2時間10分、距離2.7kmの初心者向けコースです。

アクセス・駐車場

往復:近鉄「四日市駅」からバス「椿大神社」下車
自動車:東名阪自動車道「鈴鹿IC」から約5km
椿大神社に無料駐車場(約500台)あり

入道ヶ岳登山コース3 井戸ヶ谷

椿大神社〜避難小屋

椿大神社をスタートし、井戸ヶ谷を経由して入道ヶ岳に登るルートです。北尾根登山口をさらに奥に進み、河原の分岐点が井戸ヶ谷登山口です。登山口から舗装路を進むといきなり渡渉ポイントです。防水かつグリップに優れた登山靴があると安心ですね。3番ポイントを過ぎたあたりから井戸ヶ谷に入り急登が続きます。また井戸ヶ谷コースにも簡易避難小屋があり、雨風を防げます。

避難小屋〜入道ヶ岳

避難小屋を過ぎると一旦緩やかな谷道を進みます。樹林の中を歩き抜けるとササ原が広がります。眼科には伊勢平野の絶景が。標高を上げるごとに広がる雄大な景色に、疲れも吹き飛ぶことでしょう。稜線の縦走路に合流すれば山頂はもうすぐ。アセビのトンネルをくぐり抜け、鳥居のある山上広場が広がっています。

ルート・難易度

山と高原地図 標準コースタイム

 

ポイント
椿大神社
↓ 1時間50分 2.8km
入道ヶ岳

難易度

椿大神社〜入道ヶ岳までの最短コースです。片道歩行時間1時間50分。初心者向けコースですが、渡渉や谷筋の湿った登山道を歩くため防水の登山靴が望ましいです。

アクセス・駐車場

往復:近鉄「四日市駅」からバス「椿大神社」下車
自動車:東名阪自動車道「鈴鹿IC」から約5km
椿大神社に無料駐車場(約500台)あり

入道ヶ岳登山コース4 小岐須渓谷


小岐須バス停〜小岐須渓谷山の家

小岐須バス停から小岐須谷渓谷を経由して入道ヶ岳に登るルートです。小岐須バス停をスタートし、まずは小岐須渓谷山の家を目指します。集落を抜け林道を奥に進んで行くと、徐々に渓谷は深さを増していきます。バス停から進むこと約40分、小岐須渓谷山の家に到着。手前には石で形成されたピークのような珍しい地形「石大神」の展望台があります。県内においても石大神でしか見られない地形。せっかくなので景観を楽しみましょう。そこからさらに渓谷奧へと進んでいきます。

小岐須渓谷山の家〜大石橋〜入道ヶ岳

小岐須渓谷山の家から林道をさらに進むと、大石橋の手前に分岐がありここから本格的な登山道です。(小岐須渓谷山の家に駐車された方はここからスタートです)登り始めからの急斜面。足を滑らすと下まで落下しそうな箇所もあるので注意が必要です。谷筋を登りきったところで避難小屋があり、その先は一旦流れから離れます。雑木林の中を進み竜ヶ谷からの登山道に合流。さらに進むと再び谷筋に戻ります。途中藪漕ぎがありますがめげずに進みましょう。谷筋を進み標高を上げていくと、それまでの雰囲気とは一変。杉林の先にはササ原が広がっています。アセビが群生する斜面を登れば、好展望の広がる入道ヶ岳山頂です。

ルート・難易度

山と高原地図 標準コースタイム

 

ポイント
渓谷口
↓ 40分・1.8km
小岐須渓谷山の家
↓ 30分・1.5km
大石橋
↓ 2時間20分・2.4km
入道ヶ岳

難易度

片道歩行時間3時間30分の初心者〜中級者向けコースです。谷筋の登山道には鎖場もあります。井戸ヶ谷コース同様足元は固めておきましょう。

アクセス・駐車場

往復:近鉄「平田町駅」からバス「小岐須バス停」下車
自動車:東名阪自動車道「鈴鹿IC」から小岐須渓谷
駐車場:「石大神展望台」または「小岐須渓谷山の家」に駐車場あり
    椿大神社駐車場から「小岐須バス停」まで徒歩約40分

入道ヶ岳登山コース5 宮妻峡

宮妻口バス停〜宮妻峡キャンプ場

宮妻口から宮妻峡を経て入道ヶ岳に進むルートです。宮妻口バス停をスタートし林道を歩いていきます。約50分歩いたところで宮妻峡の登山口に到着。ここから本格的な登山が始まります。(宮妻峡駐車場を利用された方はここからのスタートです)

宮妻峡キャンプ場〜入道ヶ岳

歩き始めてすぐ渡渉ポイントがあり、その先から急な尾根道に入ります。標高が上がるに連れて雑木林の中から徐々に展望が開てきます。振り返れば鎌ヶ岳や御在所岳の雄大な姿が。さらに標高を上げていき、ササ原の急登を登れば北の頭に到着。山頂からの展望も良いですが、北の頭からの展望もなかなか素晴らしいものです。北の頭を少し下って登りかえした先が入道ヶ岳山頂です。

ルート・難易度

山と高原地図 標準コースタイム

 

ポイント
宮妻口
↓ 50分・2.5km
宮妻峡キャンプ場
↓ 2時間・2.1km
入道ヶ岳


難易度

片道歩行時間2時間50分、距離4.6kmの初心者向けコースです。

アクセス・駐車場

往復:近鉄「四日市駅」からバス「宮妻口」下車
自動車:東名阪自動車道「鈴鹿IC」から宮妻峡
駐車場:宮妻峡に駐車場あり
    椿大神社駐車場から宮妻口バス停まで徒歩約50分

アセビについて

入道ヶ岳山頂付近にあるアセビ群落は、1962年2月14日に「入道岳いぬつげ及びあせび群落」として県の天然記念物に指定されました。入道ヶ岳では新緑の時期、4月から5月にアセビやツツジの花を咲かせ、登山のベストシーズンを迎えます。入道ヶ岳の素晴らしい展望と共に、登山者を楽しませてくれる大きな魅力の1つです。

入道ヶ岳付近の温泉

入道ヶ岳登山でいい汗をかいた後は、温泉でゆっくり汗を流したいですよね。入道ヶ岳近くのおすすめ温泉に、「片岡温泉」があります。豊富な湯量による源泉掛け流し温泉で、加水・加温・循環なしの贅沢な温泉です。ぜひお立ち寄り下さい。

片岡温泉 アクアイグニス

出典: https://aquaignis.jp/spa_kataoka.php

住所:〒510-1233 三重県三重郡菰野町菰野4800-1
TEL:059-394-7733

【アクセス】
電車:近鉄湯の山線「湯の山温泉駅」から徒歩8分
自動車:椿大神社駐車場から県道11号〜国道306号 約25分

入道ヶ岳まとめ

入道ヶ岳の登山コースを紹介してきましたが、いかがでしょうか?駅からバスでアクセスでき、手軽に山頂からの好展望を望めます。どのコースも危険箇所はなく初心者でも安心。また今回紹介したコースは、全て入道ヶ岳山頂までの片道コースです。体力や時間に合わせて、往路は北尾根コース、復路は二本松コースと自由に組み合わせ可能。是非あなたに合ったコースを見つけて下さい。おすすめは新緑と紅葉時期の登山。春にはアセビの群落に魅了されること間違いありません。

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