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ツーリングトラブル脱出術!いざというときの応急処置のノウハウをご紹介!

ツーリング中のパンクや、マシントラブル、転倒による破損など走行が不能となるトラブルも、応急処置の技術があれば旅を続行できる場合もあります。ツーリングの際のトラブルシューティングのノウハウや、持っていくと便利な対策応急処置アイテムについてご紹介します。
2020年8月27日
ironman17
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この記事で紹介しているアイテム

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バイクトラブルが起きても慌てないで

ツーリングでトラブルに陥らないためには、ふだんからの点検やメンテナンスが不可欠です。でも転倒によるバイクのダメージや釘など踏むことによって起こるパンクなど、ふだんの努力では防ぎきれないトラブルもあります。そんなときに自分の力で応急処置をする知識や技術があれば、その場で復旧して旅を続けることが可能になる場合もあります。旅先でのトラブルに対処する方法や、ツーリングに持っていくと便利なトラブル対策アイテムについてご紹介します。

ツーリング先で起こるトラブルとは

ツーリング先で多く見られるトラブルとして代表的なのが、タイヤに穴が空くことによって空気が漏れるパンクです。またマシントラブルではオーバーヒートやバッテリー上がり、ワイヤーの断裂などがあります。また転倒によるトラブルとしてはブレーキやクラッチなどのレバー破損や、ペダル類の曲がり、カウリングやフェンダーなど外装系の破損が挙げられます。逆にこれらのトラブルは、道具と知識があれば、とりあえずバイク屋などまで走行可能な状態にまで復旧できる可能性のあるトラブルといえます。

バイクトラブルの応急処置術①

パンク

パンクは旅先のバイクのトラブルの中でも、もっともメジャーな故障です。最近はタイヤの性能および舗装路のクオリティも上がり、パンクの機会はかなり減っているといえます。でも釘などのゴミが集まりやすい路肩付近を走行する機会の多いバイクの場合、常にパンクの危険はあります。チューブレスタイヤが一般的となり、一気にタイヤの空気が抜けることはあまりないとはいえ、人里離れた場所をツーリング中にパンクに見舞われた場合、なんらかの方法で対策を施さないと走行不能な状態に陥ってしまいます。

パンクの際の応急処置

チューブタイヤの場合はタイやレバーでタイヤを外し、取り出したチューブにパッチをあててパンク修理をします。チューブレスタイヤの場合はこれより簡単で、修理キットさえあればタイヤを装着したままで復旧可能です。でもこれらパンク修理は、携帯ポンプなど空気を入れる方法が確保されていることが前提となります。近くにポンプがない場合の強い味方が、修理材と充填ガスを同時に注入できる瞬間パンク修理材です。これをタイヤのバルブに接続し、ボタンを押すだけでパンク修理とエア注入が同時に行えます。

バイクトラブルの応急処置術②

バッテリーあがり

バッテリー上がりもバイクの代表的な故障の一つです。近頃のバイクは始動時に多くの電気を消費するものが多く、電力の低下したバッテリーではエンジンをスタートさせることが困難です。特にスマホやタブレットなどのモバイルデバイスの充電にバイクのバッテリーを使用しすぎたり、冬場の寒さなどによっても突然のバッテリー上がりでエンジンがかからなくなる場合があります。

バッテリー上がりの際の応急処置

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バイクの場合、バッテリーが上がっても“押しがけ”という方法があります。でも最近の高性能バイクは始動時に多くの電力を使用するため、押がけでエンジンを始動させるのはたいへんです。そんな場合に役に立つアイテムがモバイルバッテリーです。スマホの充電などでモバイルバッテリーを持ち歩く人が増えていますが、このモバイルバッテリーにジャンプ機能がついたものを選ぶと、ふいのバッテリー上がりの際にはバイクにつなぐことでエンジンをスタートさせることができます。

バイクトラブルの応急処置術③

ガス欠

僻地でのガソリンスタンドの廃業が相次ぎ、ガソリンスタンド過疎地が増えています。土地勘のない旅先で給油タイミングを誤ると、リザーブのあるバイクといえどもあっというまにガス欠になり走行不能になってしまいます。対処法を知らないと、何キロにもわたって重たいバイクを押して歩くはめに陥ってしまうので注意が必要です。

ガス欠の際の応急処置

もしもに備えて500ml程度の携行缶にガソリンを持ち歩くと安心です。また、耐油ホースを持っていれば、仲間のバイクや最悪の場合には通りがかりのバイクからガソリンを分けてもらうことができます。やり方は簡単です。救援車を歩道などの段差を利用して、ガス欠車より一段高い位置に並べます。給油口に差し込んだ耐油ホースにガソリンを満たし、反対の口をガス欠車の給油口に差し込めば、サイフォンの原理で救援車のガソリンがガス欠車の方に流れ出します。小さい割に大活躍してくれるので、ぜひ持って起きたいアイテムです。


バイクトラブルの応急処置術④

レバー欠損

ツーリング先のトラブルで以外に多いのが、ブレーキやクラッチの欠損です。走行中の転倒だけでなく、単なる“立ちゴケ”でもいともかんたんにレバーは折れてしまいます。折れた場所が末端部に近ければいいのですが、根元に近い部分で折れると、最悪の場合には走行不能となり、応急の対策が必要となります。

レバー欠損の際の応急処置

一番確実な復旧方法はスペアパーツを携行しておき、その場で交換してしまうことです。スペアパーツがない場合、車載工具を使うアイデアもあります。長さの合うレンンチなどをワイヤーで結束して応急修理をすれば、なんとか走行可能になったりもしますが、強度面で不安があり長時間の使用には耐えられません。またエポキシ系の金属用パテをもっていれば、折れた部分を修復することが可能です。パテが硬化するのに1時間程度は停滞を余儀なくされるものの、かなり堅固な強度を得られるので持っておいて損はないアイテムです。

バイクトラブルの応急処置術⑤

シフトペダル曲がり

ブレーキやクラッチレバーほど頻度は高くはないものの、シフトペダルやブレーキペダルも転倒の際に破損しやすいパーツです。最近のバイクに使われるアルミ製のペダルはちょっとした衝撃でも曲がりやすくできています。柔らかく粘りの少ない材質なので、力をかけて直そうとすると簡単に折れてしまいます。折れる位置によっては、レバー類と同様に走行が困難な状態に陥ります。

シフトペダル曲がりの応急処置

曲がったペダルを直す手っ取り早い復旧方法は、やはり新品に交換してしまうことです。オフロードなど転倒しやすいコースを走る場合は、スペアを持っておくのが懸命です。曲がったペダルが粘りに強く折れにくいスチール製であれば、復旧も可能です。曲がった部分にメガネレンチをかけ、テコの原理でじんわりと曲げて修復します。完全に欠損してしまった場合、バイスプライヤーをはさんでペダルの代用にするという荒技的アイデアもあります。

バイクトラブルの応急処置⑥

ヘッドライト切れ

最新バイクに使われるLEDライトであればライトの切れということはほとんどありません。でもかつて一般的であったハロゲンバルブでは、長年の使用によりライトが切れてしまうこともあります。通常であればバルブを交換すれば解決する問題ですが、旅先であればすぐに交換バルブが手に入るとも限りません。昼でも被視認性を高めるためにライト点灯は必要ですし、夜に無灯火で走ることは非常に危険なので、応急の対策が必要な故障と言えます。

ヘッドライト切れの際の応急処置

ヘッドライトのバルブ切れは、意外に簡単なアイデアで復旧可能です。通常バルブが切れるのは、使用頻度の高いロービーム側だけで、ハイビーム側は使用できる場合がほとんどです。そこでバルブが切れたらライトをハイビーム側にして、もし切れてなければ走行可能です。ただしこのまま走行すると対向車がまぶしく迷惑なので、ヘッドライトの上部をガムテープなどで塞ぐのがエチケットです。

バイクトラブルの応急処置⑦

オーバーヒート

走行中や渋滞中に水温計の針がH付近まで上がり、ラジエターのリザーバータンクから水蒸気が溢れ出したらオーバーヒートと思って間違いありません。旅先でのトラブルの中でも重大な故障で、そのまま走行するのは危険な状態です。すぐにバイクを路肩に止めて応急の対策を施すことが必要です。

オーバーヒートの際の応急処置

まずはバイクのエンジンを切り、バイクが冷えるまで待ちます。そして真水を入手します。水道水でも自販機の飲料水でもかまいませんが、糖分の入ったジュースはダメです。バイクが冷えたことを確認し、リザーバータンクに水を補充します。この応急対策でとりあえずは復旧可能ですが、オーバーヒートの原因を探す必要があります。ラジエターの漏れや冷却ファンの故障など、原因はいろいろ考えられますが、とりあえず修理工場で故障の根本原因を修理することが必要です。


バイクトラブルの応急処置⑧

オイル漏れ

古い車両のパッキン不良によるオイル漏れはある程度は仕方のない故障です。この場合のオイル漏れは、転倒などによるクランクケース割れなどの原因による深刻なものです。そのままではオイル切れでエンジンを壊してしまいますし、漏れたオイルが事故を引き起こす可能性もあるので非常に危険です。すぐさま対策を施す必要のある重大な故障と言えます。

オイル漏れの際の応急処置

ツーリング先でオイル漏れを止めるのに便利なアイテムが、エポキシ系の金属パテです。降下剤を混ぜた粘土状のエポキシパテをよく練ります。エンジンが十分冷えてから漏れている箇所のオイルをよく拭き取り、穴をふさぐようにパテで覆います。このまま1時間程度乾燥させて硬化すれば修理完了です。すべてのオイル漏れがこのアイデアで復旧できるわけではありませんが、滲む程度まで漏れを抑えることができれば、なんとか自宅まで走行して帰り、修理に出すことも可能です。

バイクトラブルの応急処置⑨

ウィンカー切れ

電球切れや転倒によるウィンカーレンズ割れなど、ウィンカーの故障もツーリング先でよく見られるトラブルです。ウィンカーを点灯させずに曲がったり、進路変更をすることは、危険なだけでなく他車に対しても迷惑となります。そのままの状態では整備不良車として取り締まりの対象ともなりますので、早急に対策を施すことが必要です。

ウィンカー切れの際の応急処置

電球切れの場合は、スペアの電球を持っていればすぐに交換することができます。ヒューズ切れの場合も、ヒューズを交換すれば復旧しますが、この場合はヒューズが切れた原因となる故障箇所を究明する必要があります。スペアの電球やヒューズを持っていない場合には、手信号で切り抜けるのも一つのアイデアです。やり方はウィンカーを出すタイミングで、左折の場合は左腕を水平に伸ばします。右折の場合は水平に伸ばした左腕を肘のところで垂直に立て合図します。

バイクトラブルの応急処置⑩

クラッチワイヤー切れ

最近のバイクではコーティングがしっかりしているためほとんど見られなくなったものの、それでも古いバイクではワイヤーが劣化して断裂することもまれにあります。頻度は決して高くないものの、バイクの走行に直接影響する部分なので、早急に対策を施す必要がある故障と言えます。

クラッチワイヤー切れの応急処置

シフトチェンジ時の衝撃は大きくなるものの、クラッチなしでも走行は可能です。ギアをローに入れた状態でセルを回して動きはじめ、エンジンがかかったら発進します。その後はエンジンの回転をうまく合わせ、スロットルをわずかに戻すと同時にシフトアップします。シフトダウンはスロットルをあおって回転を上げ、回転が下がってきたタイミングでシフトダウンします。またワイヤー切れの際に便利なアイデアグッズがケーブルエンドセットです。断裂したワイヤーの末端につけてネジで締めこむことによってタイコを作ることができます。使用頻度は少ないものの値段も安いので、保険とおもって購入しておいても損はないアイテムです。

トラブル対処に持っておきたいアイテム

ツーリング先でのトラブルに対処するには、知識と技術だけあってもどうしようもありません。応急処置を施して、バイクを走れる状態に復旧するためには、それなりの道具を準備しておくことが必要です。トラブルシューティングに不可欠な必須アイテムについてご紹介します。

工具類

車載工具を基本に必要なものを買い足したり、車載工具では使いづらいものを使いやすいものに買い替えたりしてそろえます。工具としての本来の目的意外にも、折れたレバーのかわりにしたりなどアイデア次第でその使い道は無限大に広がります。

ガムテープ、ビニールテープ

テープの使い道も多岐にわたります。単に物と物をつなぐだけではなく、巻きつけて保護したり、穴をふさいだり、目隠しに使ったりなどアイデアひとつで便利に使える必携アイテムです。電気の絶縁としても使えて水にも強いビニールテープと、幅広い部分に使えて接着力も強力なガムテープの両方を持つことをおすすめします。


針金

針金は割れたカウリングが脱落しないよう留めておいたり、折れたレバーなどをスパナで代用する場合の結束に使ったりします。他にもアイデアひとつで意外な使い方ができる便利アイテムです。大量に持っていく必要はありませんので、ある程度の長さを切り出して何かに巻きつけておくとよいでしょう。

予備パーツ類

ウィンカーやテールランプなどの電球類やヒューズ類、スパークプラグ類は常に携行しておきたい必携アイテムです。またオフロード走行などを行う場合は、転倒にそなえてブレーキやクラッチなどのレバー類や、シフトペダルなどの予備を持っておけば、折れた場合もすぐに復旧可能です。

瞬間タイヤ修理剤

THREEBOND スリーボンド 瞬間 パンク 修理剤 タイヤパンドー ( オートバイ用 ) J5016-0004

出典:Amazon

人里離れた場所でのパンクは、修理しても空気をタイヤに充填することが困難です。そんなときバルブに差し込んで注入するだけで、パンク修理とエア充填を同時におこなってくれる便利アイテムが瞬間タイヤ修理材です。これ1本でパンクの際もすぐに復旧可能です。

エポキシ系金属パテ

【USA在庫あり】 TECHNICAL CHEMICAL ブルーマジック クイック アルミニウム エポキシ 340333 JP店

粘土のように自由に整形でき、固まると金属同様の硬度が得られるのがエポキシ系の金属パテです。主材と硬化剤を混ぜて練り合わせると発熱が始まり、整形した状態で乾燥させると約1時間で硬化します。折れたパーツの修復や、割れてオイルの漏れたクランクケースの修復など、アイデア次第でその使い道は無限に広がる便利アイテムです。

ケーブルエンドセット

0900-901-90001 ケーブルエンドSET 6×10 クラッチ用レバー側/適合ワイヤー径φ2.0 キタコ A:5.8×B:10×C:2.2 1個

出典:Amazon
出典:Amazon

クラッチワイヤーやブレーキワイヤー、スロットルワイヤーなどのケーブル類が断裂した際に、ワイヤーの末端部につけてタイコの役目を果たしてくれるアイデア商品です。これ一つで強い不可のかかるケーブルエンドの修復が短時間で行えます。通常の走行に耐えうる強度はあるものの、あくまで緊急用なので、ツーリングから帰ったら正規のワイヤーに交換する必要はあります。

対処できないときは潔さも必要

ツーリング中のトラブルに対し、持っている装備やアイデアを絞って復旧することは自信にもつながりますし、苦労したツーリングは後でよい思い出になったりもします。でもエンジンの故障や駆動系の不具合など対処できないトラブルや、そのまま走行すると危険なトラブルもあります。そんなときは潔く救援を頼むことも大切です。JAFなどの会員になっていれば無料や安い料金で救援に来てもらえますし、最近ではバイク保険にロードサービスの特約が付加されたものも多く見られます。転ばぬ先の杖として、あらかじめそれらのサービスに加入しておくのも対策として重要なことです。

とっさの応急処置でトラブル脱出

ツーリング先でのバイクのトラブルシューティングについてご紹介してきました。旅先でのトラブルを避けるためには、日常の点検やメンテナンスは不可欠です。でもどれだけ準備をしていても避けられないトラブルもあります。パンクやマシントラブル、転倒によるバイクの故障などふいに起こってしまうトラブルも、知識と技術、応急処置の対策アイテムなどで切り抜けられるものも数多くあります。トラブルを切り抜ける方法を知っているかどうかということが、旅を続けられるかどうかの分かれ道です。みなさんもトラブルシューティングの技術を磨いて、トラブルを恐れないツーリングライフを楽しみましょう。