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クサギとは?花や実の特徴や育て方まで解説!食べると美味しいの?

クサギは臭いにおいを出すことから嫌がる人も多くいます。昔は山菜の一つとして食用で親しまれていました。クサギの独特なにおいは下処理することでなくすことができます!クサギを使って山菜料理をご家庭で作ってみてはいかがでしょうか?
更新: 2022年6月13日
くずうまま
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クサギとは?

クサギはシソ科の落葉小高木

クサギは落葉小高木なので冬には葉を落とし、小さいものでは2mほどの樹高になります。耐寒性ともに耐暑性もあるので育てるのは容易です。

クサギは北海道〜沖縄まで分布

クサギは中国や台湾でも分布していて、日本の至る所でも自生しています。アジアでの温暖な気候がクサギにも適温なのでしょう。

クサギの特徴

クサギの葉

クサギの葉は、大きなスペードのような形をしています。葉をちぎったり、傷をつけたりすると臭い匂いを発するのが特徴です。この臭い香りからクサギと呼ばれる由来にもなりました。

班入りの葉が魅力のクサギも販売されています。リーフも楽しみたいからには班入りのクサギがおすすめです。班入りの葉はガーデンを明るくしてくれる効果もありますよ。

クサギの花

開花期は7月〜9月ごろまでが、クサギの花が咲く時期です。クサギの花は葉と違って甘くいい香りがします。クサギの花を好んで、庭木にする家庭もあります。クサギの花は白やピンク、赤に近い濃い色の種類もあり、花が咲いた時のクサギはとても華やかで圧巻の見応えです。

クサギの実

クサギ花が蝶や虫によって受粉されると、秋には紫や綺麗なコバルトブルーの実をつけます。この実を使って染料として利用されていました。クサギのこぼれた種が露地で勝手に生えてくる時もあるので、種を取ってしまうか、花が枯れたら種がつかないうちに切り取るのも手です。

クサギの実は染料として使われていた

クサギの実は青い

クサギの実は青く、紫色をしていてとても綺麗な色をしています。この実を使って染物を作ることができるんです。

クサギの実を煮出す

クサギの実を煮出して染液をつくります。多く使うことでより濃い色になり、逆に使用する量を少なくすれば淡い色を楽しむことができます。

クサギの染料で自然な色味に

クサギを使って染めた物は、綺麗な水色や青、緑色になります。染め方次第で色は異なりますが、自然な色味を楽しむことができるのが魅力です。身近なものをクサギ色にしてみてはいかがでしょうか?

クサギは薬用としても使われていた


クサギは腫れ物にいいとされた

クサギには殺菌効果があると言われていて、クサギを使って腫れ物などを洗ったりするような使われ方をしていたようです。

下痢やリウマチを改善する効果も

クサギを煎じて飲むことで、下痢やリウマチ、高血圧を改善するような効果もあるそうです。クサギは昔から生活の中で染料や薬用としてもさまざまな形で利用されていました。

クサギは食用にもなる?

クサギの葉は食べることができる

クサギの葉は臭いにおいがすることから、食用には向いていないと思われがちです。しかし、しっかりと臭みやアクをとることで、食べることができるんです。昔は何も食べるものがなかった時に、保存食としてよく食べられていました。

クサギの葉の味

においやアクをとることで、香味野菜や葉物野菜のように料理に使うことができます。クサギは味は少し苦味があるのが特徴で、その苦味の虜になる人もいるようです。

クサギの育て方

クサギの苗を用意する

クサギを種から育てるのは大変なので、ホームセンターで苗を購入しましょう。通販でも販売されているので、近くで販売されていないのであれば、通販を利用しましょう。

クサギを植え付ける

半日陰を選んで植え付けましょう。あまり大きくしたくなかったり、移動させてたりしたい場合は鉢植えをおすすめします。クサギは乾燥が苦手なので、腐葉土を多く用土に含めると水もちがよくなります。

クサギの水やり

クサギを地植えにした場合は、植え付けてから1ヶ月程度はこまめに水やりをしていきます。その後はだんだんと地中に根を伸ばしていくので降雨だけでも問題ありません。夏は乾燥や水切れが心配なので、植え付け1年目は時々水やりをしてあげるといいでしょう。鉢植えの場合は、土がしっかり乾いてから水やりをします。

クサギの肥料

クサギを植え付けた時に肥料をたくさん施したのであれば、追肥はほとんど必要ありません。追肥をするならクサギの成育期の時にあげるといいですよ。ゆっくりと効果が持続する緩効性肥料がおすすめです。

クサギの増やし方

クサギは種や挿し木でも増やすことができます。あらかじめ種を採取しておくと種からでも育てることができます。挿し木はクサギの枝でさし穂を用意するだけなので、剪定した枝や折れてしまった枝を使って挿し木しましょう。


クサギの剪定

クサギは特に剪定を必要とはしませんが、樹高が乱れたり、整えたい場合は剪定していきましょう。剪定することで、よりクサギの美しい姿を楽しむことができます。クサギに混み合った枝があったら剪定してあげると、光合成を助け花付きがよくなるメリットもありますよ。

クサギの病害虫

クサギは病気や害虫にも強く、初心者にも簡単に育てることができる植物です。病害虫で枯れる恐れもほとんどないため、手間もかからず管理も楽です。鉢植の場合は、根腐れだけには気をつけてください。クサギの鉢植えを加湿にしすぎないように水やりをすればクサギも問題なく育ちます。

クサギの冬越し

耐寒性もあるクサギですが、マイナス5度を下回るような環境では越冬できるように手助けしてあげる必要があります。鉢植えの場合は軒下にクサギを移動させてあげ、地植えの場合はマルチングするなどして冬越しをさせましょう。

クサギを食べる下処理

①クサギの塩もみ

クサギを食べるには、まず新しくて柔らかそうな葉をつみましょう。つんだ葉をよく流水で洗い、塩もみをします。クサギから緑色の汁が出てくるのでギューっと水気を絞ります。

②クサギを茹でる

塩もみしたクサギを湯がきます。塩もみの時にある程度アクも出ているので、サッと茹でるだけで大丈夫です。茹でたクサギをザルに取り、冷水で冷まします。

③クサギを水に浸けておく

水に浸し半日ほどそのまま寝かせておきます。この時点ですでにクサギのにおいは大分薄れていますが、こうすることでさらにクサギのアクやにおいを減らすことができます。

④クサギの葉を乾燥させる

新聞紙などに広げて、風で飛ばないような所と日がよく当たる場所でクサギを乾かします。しっかり乾かさないとカビが生えてしまうので、数日かけてカラカラに乾かしましょう。乾燥させることで日持ちもします。クサギを食べる時には水でゆっくりと時間をかけて戻しましょう。

クサギを使った料理

クサギは郷土料理や精進料理にも

古くから山菜として扱われていて、郷土料理やお寺の精進料理にもクサギが使われています。乾燥させたクサギの葉を水で戻してから調理に使います。

クサギの佃煮


クサギは佃煮にもおすすめです。茹でたりアク抜きをすれば独特の臭みは無くなります。味が濃いめの佃煮にすれば、苦味も美味しくお酒のつまみにもなりますよ。大豆や厚揚げといった食材を混ぜて作るとクサギがとても美味しく仕上がります。

クサギの炊き込みご飯

クサギを使って山菜の炊き込みご飯をつくりましょう。調味料と一緒に水で戻したクサギを入れて炊くだけなので簡単です。クサギの風味と甘みがご飯にも染み込み相性が抜群です。

クサギの油炒め

クサギを炒め物にすればさまざまな料理にアレンジできます。あまりにおいや苦味が気にならない方は、クサギの葉をつんでサッと下ゆでしてから食べてみましょう。クサギの独特な味わいや風味の虜になる人も多いようです。さまざまな具材と一緒に調理してクサギを食べてみてくださいね。

クサギの天ぷら

クサギを揚げたり天ぷらにするのであれば下処理はしなくても大丈夫です。クサギの天ぷらはシソのような仕上がりになり、お好みで天つゆや塩でいただくのがいいですよ。お蕎麦と一緒にクサギや山菜の天ぷらはいかがでしょうか?

くさぎな飯の素

出典:楽天
出典:楽天
出典:楽天

自宅でも簡単にクサギを楽しむことができます。このクサギの素を使えば、面倒な下処理もする必要なく、ご飯と混ぜるだけで作れます。もしスーパーなどで乾燥クサギを見つけた場合にはぜひ購入してみましょう!

クサギを育てて食べてみよう!

クサギを育てて美味しく食べよう!

クサギの実は染料にも使われ、葉は食用にもなる植物です。クサギを自宅で育てて、美味しい料理を作ってみてはいかがですか?クサギの独特な美味しさの虜になる人が続出です!味が気になる方は、ぜひクサギを育ててみましょう!

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