日本刀の作られ方!日本刀が作られるまでの工程を詳しく解説します!のイメージ

日本刀の作られ方!日本刀が作られるまでの工程を詳しく解説します!

日本の伝統美術品である日本刀の作り方はいくつもの時間と工程を得てようやく完成します。昔からの製法を伝えていますが、昨今では弟子が見つからずに消えていく技術もあるそうです。今回は日本刀の作り方について詳しく解説していきます!

2018年10月18日更新

ysakura3928
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目次

  1. 日本刀とは?
  2. 鍛造で作られる日本刀
  3. 現代でも日本刀は作られ続けている
  4. 日本刀の作り方No.①
  5. 日本刀の作り方No.②
  6. 日本刀の作り方No.③
  7. 日本刀の作り方No.④
  8. 日本刀の作り方No.⑤
  9. 日本刀の作り方No.⑥
  10. 日本刀の作り方No.⑦
  11. 日本刀の作り方No.⑧
  12. 日本刀の作り方No.⑨
  13. 日本刀の作り方No.⑩
  14. 弟子の減少が深刻
  15. 日本刀の作り方のまとめ

日本刀とは?

ginjerchai2511さんの投稿
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日本の伝統美術品

日本刀は日本に古くから伝わる伝統の美術品です。美しい刀身の姿と刃に映る刃紋はまさに目を惹かれるような光を放ちます。古くは武士や侍が所持して身分の証明や戦いに使いましたが、現代では古刀は貴重な文化財として、新刀はスポーツ用などとして使われています。日本刀のような武器は世界を探しても類がなく、日本だけの独自なものとして認識されています。

出典: https://www.amazon.co.jp

観賞用やスポーツ用

現代において日本刀は戦いに使われることはなくなり、美術品として鑑賞用途がメインになっています。美しい刀身を鑑賞することで日本の技術を見ることが出来たり、歴史を知ることができます。また日本刀は居合道などのスポーツにも使われるので、近年でも新しい刀が続々と作られています。古刀は鑑賞目的が多く、新刀はスポーツに使われます。

鍛造で作られる日本刀

8_eight_yuさんの投稿
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鍛造とは?

鍛造とは鉄を加熱して柔らかくすることで金づちで形を自由に変える技術です。日本では古くから刃物を作るときに使われている製法で、日本刀だけでなく包丁や鎌、彫刻刀などもこれで作られます。日本刀を作るときには師匠と弟子が大槌と小槌で叩き作り上げるのが通例でした。ただし現在では弟子の数が減少しているので、機械を使う鍛冶屋が増えています。

現代では機械を使う

鍛造を行うのには非常に労力と人力を使っていましたが、現代では電動ハンマーなどを使って一人で鍛造を行う鍛冶屋さんが多くなっています。電動ハンマーはペダルを操作することでモータが回転してハンマーを動かす機械で非常に楽に鍛造ができるようになっています。この電動ハンマーのおかげで弟子が少なくなってもなんとか刀を作り続けることができました。

現代でも日本刀は作られ続けている

伝統文化の保存

日本刀は今も日本の伝統的な文化を守るために技術が伝えられて作り続けています。過去から日本刀の製法は宗派内での口伝や秘密として伝わっていたので、技術が伝わらずに失ってしまうことが多いことが問題としてありました。今も現存している日本刀の中には失われた技術が使われているものも多く、今後も刀工の減少が問題視されています。

様々な用途向けに

現在作られている日本刀の多くは観賞用に、あとはスポーツ用や祭事に使われるものが多くなっています。日本等は美術品として価値のあるものですから、古刀だけでなく新刀もそれなりに高額で取り扱われていますね。個人が所持することも難しくないので、刀剣店で売られている日本刀の中にも新品の刀は多く存在しています。

日本刀の作り方No.①

takayuki_factoryさんの投稿
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素材の玉鋼

日本刀の材料は「玉鋼」と言われる鋼を使います。玉鋼は松の炭と出雲地方の砂鉄から特殊な製法で作られる鋼で、非常に硬く粘り強く切れ味のよい刃がつきやすいと日本刀にとって最適な鋼となっています。日本刀と認められるのはこの玉鋼で作られたものだけなので、非常に貴重な鋼として管理されています。

たたら製鉄①

たたら製鉄とは日本刀の材料となる「玉鋼」を作るための製法です。このたたら製鉄は遥か昔から日本刀を作るために使われていた製法で、たたらと呼ばれる大規模な精錬場を組んで松の炭と砂鉄などをじっくりと時間をかけて溶かして精錬する方法です。たたら製鉄によって作られる玉鋼は最上級の鋼で、玉鋼は現在では年に数回しか作られない貴重な鋼となっています。

日本刀の作り方No.②

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たたら製鉄②

たたら製鉄で作られた鋼は最初は大きな鉄塊で、それを砕いてより上質な鋼のみを選別するとある程度の玉鋼が集まります。たたら製鉄によって作られたそのほかの鋼も貴重な和鉄として様々な用途に使われるので、非常に無駄なく良い鉄が取れるのがこの製法の良いところですね。たたら製鉄は今では年に数度、しかも日刀保(にっとうほ)の所持するたたらのみで製鉄されるので、たたら製鉄で精錬できた玉鋼は国によって刀工の元に管理されて届けられます。

へし作業

たたら製鉄によって作られた鋼は炭素の含有量などを選別してランク分けされます。ランク分けされた鋼でいくつかの分類をしたら、それらを再度加熱して1cmほどの板へと作り替えます。この板はへし金といって今後の作業をしやすくするための下準備の段階となるものです。今後はこのへし金を積み重ねて、刀身を作り始めます。

日本刀の作り方No.③

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積み沸かし

へし作業で作られたへし金をコテという平らな板の上に積み重ねて加熱します。へし金がばらけないように和紙で巻いたあとに水で溶いた粘土と稲藁の灰をつけて加熱して、周りの粘土が溶けるまでそのままにします。この時の温度は1300℃にもなるそうです。加熱されたへし金はハンマーで叩いて崩れないように圧着されます。

折り返し鍛錬①

積み沸かしによって圧着された鋼は鍛造されて不純物などを取り除きつつ鍛錬されていきます。鍛造をすることによって玉鋼はより強靭に精錬された金属になっていくのです。ある程度鍛錬が進んだら鋼が平坦化してくるので、半分ほどにタガネを使って切れ込みを入れて、途切れさせないように鋼を折り返して再度加熱して鍛造します。この方法を「折り返し鍛錬」といって日本刀の中でも重要な工程として折り返し作業が行われます。

日本刀の作り方No.④

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折り返し鍛錬②

折り返し鍛錬は日本刀を作る際には欠かせない工程です。折り返しを行うことによって玉鋼は硬く粘り気のある鋼になる他にも、日本刀の地金に現れる模様などもこの折り返し鍛錬によって変わってきます。この折り返し鍛錬は日本刀に使われる部分にもよりますが、8回から20回の折り返しが行われてようやく日本刀の形へと作りこまれていきます。この折り返しの回数は宗派によっても細かく分かれていて、製法の中でも秘密とされている部分でもあります。

作り込み①

折り返し鍛錬によって作られた鋼は主に日本刀の刃となる刃金と峰などになる皮金に別れます。作り込みではこの刃金や皮金をあわせて鍛造することによって、日本刀の形の基礎を作りこんでいくことになります。現在では刃金と皮金の2つ合わせる製法が多いくなっていますが、宗派によっては4つの刃金を組み合わせるなど、それぞれの作り方が存在しました。

日本刀の作り方No.⑤

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作り込み②

刃金と皮金を組み合わせたら再度加熱して鍛造していきます。鍛造によって組み合わさった玉鋼は鍛接されて一つの玉鋼へと変わっていきます。この作り込みの製法ですが、既に失われてしまった製法もあってどのような方法で作られたのかわからない重要文化財や国宝も存在しています。玉鋼や鍛造の方法などが検討されましたが、未だに製法の解明はされていません。

素延作り

作り込みで鍛接が終わったらいよいよ日本刀の形を作り込んでいきます。刀工はこの段階で全体的な日本刀の形を作り込んで、焼入れ後の反りなどを計算しながら作り込みを進めます。大雑把な形を作るときは電動ハンマーを使って、歪みや細かい調整は小槌を使って修正します。意外と加熱した状態以外でも叩いて調整するなど、意外と細かい調整も行われます。

日本刀の作り方No.⑥

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形成

素延によって作られた状態から全体的な形の作り込みが行われます。この段階までいくと刃も付き始めて日本刀らしい形になってきますね。この状態では日本刀に反りはなく、ほぼ直刀の状態となっています。日本刀の反りは焼入れの段階で発生するものなので、形成の状態では付けることは少ないです。過去に制作された直刀に至っては焼入れによって発生する反りで真っすぐになるように逆方向に反らせていたという話もあります。

火造り

火造りでは日本刀の切っ先を作りこんでいきます。日本刀の切っ先は素延された日本刀の先端を斜めに切りだして、峰側に伸ばすことで作られます。こうすることで刃金が均一的に刃側に出ることになり、頑丈な切っ先を作ることが出来るのです。切り取った先端は焼入れなどの試験として使われます。これで日本刀の全景が完成となります。

日本刀の作り方No.⑦

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荒仕上げ

鍛造によって完成した刀身は最後にセンがけやヤスリによって形を整えて砥石を使って慣らします。日本刀というと金づちで叩いてるだけの光景が思い浮かびますが、あの綺麗な形を整えているのは流石に金づちだけではありません。ここではまだ多くの工程が残っているので大まかな形を仕上げるのと表面をなめらかにする程度に仕上げられます。

土置き

土置きとは焼き入れを行う前に刀身を焼入れ用の土で覆う作業です。刀身を土で覆う理由にはいくつかあって、まず最初に刀身が火で焼けないようにするためと刃紋を出すため、また焼入れ時の刃先と峰側の冷却速度に差を出す目的があります。刃側は薄く土が盛られて峯側は厚く盛られます。これによって刃先は急激に冷やされ、峯側はゆっくり冷やされる状態が作られます。

日本刀の作り方No.⑧

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焼入れ

焼入れは日本刀に命を吹き込む一番重要な工程です。よく刃物を作ったあとに水に入れている作業が焼入れですね。焼入れとは800℃程度まで鋼を熱して急速に冷却することで鋼の組織変化を起こして鋼を更に強固にする方法です。焼入れをすることによって刃として初めて機能するようになる他、刀身の反りや刃紋もこの段階で現れるようになります。焼入れの温度管理は非常にシビアで、夕方から夜にかけて暗闇の中で鋼の色を頼りに行います。

銘切り

銘切りは作刀をした刀の名前を中子に刻む作業です。たがねによって彫り込むのは作刀した年号と名前になります。この時刻んだ名前が刀の名前になるのですが、ほとんどは宗派の名前と作刀した刀工の名前などを組み合わせたものとなります。現在でも有名な宗派の刀は高値が付くことも多く、あまり出来の良くない刀の場合は無名として放出されることもあります。

日本刀の作り方No.⑨

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研ぎ

研ぎは刀工の手から一時的に離れて専門の研ぎ師に渡されます。研ぎはいくつもの砥石を交換しながら細かく刀身を研いでいきます。特に刀身の先端である切っ先と刃先は力を入れて研がれるので、研ぎ師の腕が試されるところになります。この研ぎによって私たちが見ているいつもの綺麗な刀身がようやく現れます。

金具作り

金具とは日本刀におけるはばきやせっぱ、鍔などのことをいいます。昔はそれぞれを専門に作る職人がいて「白銀師」と呼んでいました。はばきなどに使われていた金属は金や銀を含んでいたものが多いことから付いた名前で、現在でもそれぞれが美術品としてコレクターなどが収集をおこなっています。

日本刀の作り方No.⑩

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鞘作り

日本刀の鞘はそれぞれが一つの刀専用に作られる換えのきかない大事なパーツです。鞘も専門の鞘師が作ることが多く、日本刀の外見を映えさせる重要な仕事になります。保存をするとき用の白鞘と実用するときの拵えの2種類が作られることが多く、使わない方は竹光をダミーとして差し込んで保存します。

完成

以上の工程を追って日本刀は完成します。ここで紹介した内容も一部を省略しており、日本刀がより複雑な工程をいくつも辿って作られていることがわかります。一人の刀工によって作られる日本刀は年に数本から十数本とされていますので、1本1本にじっくりと苦労がかけられて作られています。完成した日本刀は祭事やスポーツ用として全国の刀剣販売店に渡ります。

弟子の減少が深刻

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刀工が減っている!

日本の伝統文化を支える日本刀ですが、年々のその数は減少の一歩をたどっています。一番の問題は若い世代の減少ですが、刀工という職業自体が中々気軽になれる様なものではなく、募集自体が少なくなっているなど様々な要因が絡まっています。刀剣業界としては少しでも若い世代に興味を持って貰うために、刀剣の公開や作業風景の公開もおこなっています。

技術の継承がなくなったら?

刀工がへればそれだけ技術の継承もなくなります。未だに口伝など感覚で教えなければいけない技術も多く、弟子にならないとわからないことも多く存在しますので、弟子の募集はかなり重要視されて行われています。もしも今後も弟子が増えずに刀工が減っていった場合には、また伝統技術の一部がなくなってしまう可能性もありますので、どんどん日本刀のことを広めて業界が活性化するようにしましょう。

日本刀の作り方のまとめ

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日本刀の作り方のまとめ

今回は日本刀の作り方について大まかな流れとすこし重要な部分について詳しく解説させてもらいました。日本刀の作り方は1種類だけでなく、宗派によって変わる部分もあるので気になる方は調べてみると新しい発見があるかもしれません。日本刀剣保存協会などにはそれぞれの工程のサンプルなどが置いてあるので、興味がある方は見に行ってみてください。

日本刀が気になった方はこちらもチェック!

日本刀が気になった方は下記に日本刀についてのまとめ記事を紹介させていただきますので、よろしければあわせてお読みください!

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