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唐辛子の育て方は?プランターでできる種まきから収穫までの栽培のコツを解説!

ピリッと辛い唐辛子。辛いもの好きな人だけでなく、適度に使うことで料理の雰囲気を変えて美味しさアップしてくれるありがたい野菜です。唐辛子の育て方は難しいのでしょうか。自宅のプランターで唐辛子栽培をしてみませんか。唐辛子の育て方のコツをお教えします。
2020年8月27日
佐藤3
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唐辛子のプランターでの育て方が知りたい!

自宅で唐辛子栽培!種まきや植え付けの時期は?

使いたいときにすぐに野菜が手に入る家庭菜園は、とっても便利ですね。そんなにたくさん使わないけれど、時々使いたくなる野菜に唐辛子があります。料理の味付けにパンチを加えてくれるありがたい野菜です。自宅に唐辛子を植えておくと、ちょっと使いたいときに役に立ちます。プランターで唐辛子栽培をする方法をご紹介します。

唐辛子の育て方:育て方難易度

プランター栽培は難しい?

畑がないと立派な野菜ができないと思っている人もいますが、プランターでも、家で食べる分くらいの野菜を育てることは可能です。唐辛子の育て方難易度は「ふつう」です。初心者は、注意をしつつ育てることで、立派な唐辛子が収穫できるでしょう。

プランターなら簡単になることもある

育て方難易度はふつうの唐辛子栽培ですが、実はプランターで育てることで育て方が簡単になることもあります。特にナス科の連作障害や、唐辛子の病気関連では、地植えでおくよりも、ずっと気をつけることが少なくなります。はじめて唐辛子栽培にチャレンジするなら、畑に地植えするよりもプランターに植えることをおすすめします。

唐辛子の育て方:苗つくり

自分で種をまいて苗を作ろう

唐辛子は苗を買ってきて植え付けるのが楽ですが、自分で種まきから育てた唐辛子ならなおいっそう愛着がわいてお世話できるでしょう。野菜つくりの楽しさをより味わうことができます。

苗作りに必要な道具

種まきから唐辛子の苗を作るには、種苗箱、ポットと土、種、水が必要です。直接ポットに種まきする場合は、種苗箱は必要ありません。ただし、ポットに直接種まきする場合は、唐辛子が発芽する温度管理をしなくてはいけませんので、発泡スチロールで覆ったりと25度以上の温度になるような環境で育てることが必要になってきます。

苗を選別して立派な唐辛子を作る

ポットに直接種まきをするときは、ひとつのポットに一定間隔をあけて2~3個の種を蒔き、一番発育のよいものを1本選ぶようにします。育ちの良いものを選ぶことで、丈夫で立派な唐辛子を作ることができます。箱に植える場合でも、育ちの良いものを植え付けしていきますので、ポットの苗の作り方と基本的には一緒です。温度管理だけが、ポットで育てる場合に注意する点になります。

唐辛子の育て方:種まきから発芽

種まきの時期

種まきから苗を作る場合は、種まきの時期は温暖地域では2月末ころから。寒地、暖地ではそれと半年ほど前後にズレて種まきをします。寒冷地は育ちが悪くなるので、遅くとも4月いっぱいまでには種まきを終わらせておくようにします。それ以外の地域では、5月ころまで種まきで育てることが可能です。

唐辛子の種の発芽率

唐辛子の種の発芽率はとても高いので、蒔いた種は、よっぽど運が悪くない限りは、ほとんどが発芽してくるでしょう。心配だからと苗つくりのためにたくさん蒔きすぎると間引くのが大変ですので、ほどほどに。

発芽までの期間は

種まきから発芽までの期間は5日~7日ほど。発芽にはある程度の気温が必要(25度以上30度以下)なので、気温が低い地域では、ポットに蒔くときは保温をしてあげると早く発芽しやすくなります。発芽した後は時期をちゃんと選んでいれば、それほど温度に気をつけることはありません。

唐辛子の育て方:発芽後のお世話

種まきから苗になるまで

種苗箱に種まきしたときは、発芽して本葉が2枚ほど出てきたら最初にポットに植え付けます。ポットに種まきしたものも、本葉2枚くらいになったら一番育ち方が良いものを1本選んで、その子を重点的に育ててあげるようにします。


苗として使えるようになるには

種まきした唐辛子が苗として植え付けできるようになるまでは、ポットで育てます。種まきから、その間の期間はだいたい70日程度。苗の高さが15センチから18センチほど、本葉の数が8~9枚になった頃が苗としての植え付け時期です。

唐辛子の育て方:土づくり

唐辛子栽培にむく土は

ポットに種まきして育てた唐辛子が、立派な苗になるころになったら、定植するための土つくりをしたりとプランターに植える準備をはじめましょう。唐辛子栽培用の土は、一般のホームセンターなどで売られている「野菜用の土」が簡単で初心者の方におすすめです。

自分で土を作るなら

唐辛子をプランターで栽培するための土を、自分で混ぜ合わせてつくる場合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割り合いでつくります。

唐辛子の育て方:苗の植え付け時期

プランターを用意しよう

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唐辛子栽培をおこなうなら、プランターは深型のものを使います。できれば30センチほどの深さがあるプランターがよいです。唐辛子栽培では、支柱を立てたりする必要もありますので、プランターも大きなものを選びましょう。

植え付けの方法1

深型のプランターの底に水はけをよくするための鉢底石を入れます。鉢底石の量は、底が見えなくなる程度。プランターが大きいので鉢底石もたくさん量が必要になるので多めに用意しておきましょう。野菜用の土または、自分でブレンドした土を入れ、ポットの大きさと同じサイズの穴を30センチ間隔であけます。

植え付けの方法2

ポットと同じ大きさの穴をあけたら、苗を植え付ける前にその穴にたっぷりと水を注いでおきます。唐辛子の苗に手を添えて落ちないようにして、逆さにしてそっと苗をポットから取り出します。さきほどの穴に水が染み込んだのを確認してから、苗を入れ、株元に土を被せて、軽くおさえます。

仮支柱を立てる

苗が土である程度固定されたら、苗の隣に仮の支柱を立てます。下から10センチほどのところに、ゆるく紐で仮支柱と苗を結んで固定します。仮支柱に苗が誘引できたら、たっぷりと株元に水を与えて、(プランターの底から水が流れてくるくらいまで)植え付けは完了です。

植え付けの時期

植え付けに適した時期は、ポットの苗が本葉8枚程度まで育ったとき、月でいうと5月から7月中旬ころまでに終えるようにしましょう。寒地の場合は、それよりももう半月ほど早くて、6月までには植え付けを終わらせておきます。

唐辛子の育て方:支柱を立てる

支柱を用意しよう

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唐辛子に使うならば、支柱は1メートルほどの長さのものを用意します。篠竹を使ってもよいですし、写真のものなら60センチから150センチまで伸ばして使うことができますので、低い植物の支柱から、唐辛子の支柱、もっと背の高い植物の支柱といろいろ使うことができます。

支柱の立て方

支柱は、できるだけ唐辛子の根を傷つけないように、土に差し込みます。仮支柱を抜いた穴に、背の高い支柱を差し替えるとよいでしょう。20センチほどの部分を、軽くひもで結束して、茎を支柱に固定します。強く結びすぎないように注意しましょう。

支柱を立てる時期


支柱は仮支柱と差し替えるようにして、先に立てておいても良いですが、一般的には摘心をしたあとに形を整える目的で使われるので、その時でもよいでしょう。唐辛子の発育がよく仮支柱では心もとなくなったら、摘心を待たずに差し替えてしまってかまいません。

唐辛子の育て方:肥料

唐辛子の肥料は

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唐辛子の肥料は、植え付けるときの元肥はせずに、追肥を与える形でおこないます。与える肥料は化成肥料。一株に対して約10g程度を与えます。2週間おきくらいに根元に化成肥料をあげることになりますが、前回置いた場所にはおかずに、位置をずらしてあげましょう。肥料は化成肥料でなくても、水やりをかねて液肥を与えてもかまいませんよ。

肥料を与える時期

追肥の間隔は2週間ごとですが、最初に与える時期は「唐辛子が1番花をつけたとき」です。一度にたくさん与えるのではなく、こまめにあげるので量はそれほど必要ではありません。

唐辛子の育て方:毎日のお世話

水やり

花をつけはじめる頃は、暑くなってきて土の乾燥が気になる季節になっているでしょう。乾燥が引き起こす石灰欠乏は根ぐされを引き起こす原因にもなります。乾燥が気になる季節は、水やりにも注意が必要で、カラカラにならないように朝、真夏なら夕方にも水をたっぷり与えます。それでも乾燥が気になる場合は、敷きわらをしてあげるとよいですよ。

置き場所

唐辛子は他の植物同様、日当たりをこのみます。夏場だからと、日陰に移動させる必要はありませんが、できるだけ風通しのよい日当たりに、プランターを置くようにしましょう。

唐辛子の育て方:摘心をしよう

摘心とは

摘心とは余計な芽を取り除くことによって、メインとなる植物の茎を丈夫にし、花や果実に十分栄養がいくようにするテクニックです。また、摘心をおこなうことにより、株がスッキリとして風通しもよくなり、植物の病気を防いでくれる働きもあります。

摘心の時期

唐辛子の摘心をする時期は、一番花が咲いたあとです。ほとんどが、一番花が咲いたら摘心をおこないつつ、同時期に本支柱をたてていくという作業の流れでおこないます。一番花は、摘心をおこなう上での、よい目安になります。

摘心のやり方

唐辛子の摘心は、一番花より下の部分に対しておこないます。やり方は簡単で、一番花よりも下にでてくる脇芽は、すべて摘み取ってしまいます。こうすることで、風通しをよくして、丈夫な唐辛子が育ちます。また、摘心ではなく、一番果を摘み取る摘果も必ずおこなうようにします。そうしないと、株が弱ってしまうためです。唐辛子を収穫できるのは二番果からです。

一番花より上の部分の摘心は?

一番花より下は摘心しましたが、それより上はそのままでもよいのでしょうか。基本的に、唐辛子の育て方としていわれているのは、二番花、三番花などの脇芽は摘まずにそのまま放置で良いといわれています。しかし、あまり葉が込み入って蒸れるようであれば、枝や芽には手は触れずに、葉だけを少し整理してあげるようにするとよいでしょう。

唐辛子の育て方:収穫時期は

唐辛子の旬・収穫時期

種まきをして、苗をつくり、植え付け後に最初の花をつけます。ここまできたら、支柱も立て、摘心もすでにおこなったことでしょう。あとはその花が唐辛子の実になるのをまつだけですね。唐辛子の旬・収穫時期は、だいたい6月から11月いっぱいまでと長い間収穫できます。

収穫の方法

唐辛子の収穫は「青唐辛子」「赤唐辛子」「葉唐辛子」の3種類の収穫時期と方法があります。青唐辛子と赤唐辛子はそれぞれの食べごろタイミングで収穫することになります。青唐辛子なら長さが4センチほどになった頃。赤唐辛子は色づいたときが収穫のタイミングです。葉唐辛子は少し収穫方法が違って、青唐辛子よりも少し前の状態で株ごと引き抜いてしまい、葉だけを摘み取って収穫します。


唐辛子の育て方:病害虫

唐辛子の病害虫は

唐辛子は、有機肥料の原料にされるくらいですので、非常に虫が寄りつきにくい植物です。病気の心配はほとんどないといっても良いでしょう。しかし、病気に対しては注意が必要です。特に、湿気を嫌う植物なので梅雨や秋の長雨など雨が多い時期には注意が必要です。(写真はバラのうどんこ病)

唐辛子の病気

唐辛子に発生する病気は、「斑点病」「うどんこ病」「モザイク病」などがあげられます。この病気の原因となるのが、ナス科の植物の連作による影響や、雨や雨のための泥跳ねによる感染です。プランターで育てているのであれば、このどの原因も簡単に対策できるでしょう。プランターでの育て方で気をつけるのは、水の与え方くらいでしょう。「乾いたらたっぷりあげる」を守っていれば問題ありません。(写真はモザイク病のミニトマト)

唐辛子の育て方:注意点

唐辛子が辛すぎる

唐辛子栽培でよくある困ったことが「栽培した唐辛子が辛すぎる」というものです。最近の唐辛子は辛味がマイルドになるように品種改良されていますが、それでも数本に1本は辛い株ができてしまいます。これは、どの株が辛くなるのかわかりませんので、辛い唐辛子ができてしまったら「ハズレを引いた」と思ってあきらめ、使う量を少なくする、辛いのが大好きな人におすそわけするなどできるだけ活用できるようにするとよいでしょう。

ししとうのそばに置かない

唐辛子栽培で気をつけることは、ししとうのそばに置かないということです。同じ種類の植物ですので、唐辛子がまじってししとうが辛くなってしまいます。また、ピーマンが辛くなるという人もいますが、それは面白おかしく話をでっちあげただけ。実際にピーマンを唐辛子のそばに植えても辛くなることもありませんし、唐辛子が辛くなくなることもありませんので安心してください。

まとめ

プランターで唐辛子を育てよう

プランターでの唐辛子栽培のやり方、種まきから苗を作って収穫するまでを解説してきました。いかがでしたでしょうか。唐辛子栽培は、初心者向けではないですが、難しすぎて育てられないというほど難易度の高いものでもありません。ご紹介した育て方を守っていただければ、プランターであれば初心者でも十分収穫まで育てることは可能です。自分で収穫した唐辛子でピリッと辛いパンチの効いた料理を作って楽しんでくださいね。

野菜栽培が気になる人はこちらをチェック

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