検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

仏果山とは?見どころから登山で気になるコース情報を解説! 日帰りでも行ける?

仏果山(ぶっかさん)は、神奈川県丹沢山地東部にある山です。丹沢と言えば表尾根縦走が有名ですが、仏果山にも気軽に縦走気分を味わえるコースがあります。ここでは登山コースや、難易度、アクセス方法近くの日帰り温泉などを紹介します。
2020年8月27日
riku38
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

仏果山はどんな山

仏果山は、神奈川県の北部「愛甲郡愛川町」と「愛甲郡清川村」の境界線上にある標高747メートルの山です。清川村側は神奈川県丹沢大自然公園に指定されており地元では「半原富士」という名で呼ばれています。仏果山の魅力は都心からアクセスし易く低山でありながらも登りごたえがあるコースが設置されています。

春の桜、秋の紅葉シーズンには美しい景色を眺めながらのハイキング。そして周辺には神奈川県の水がめ「宮ケ瀬湖」があり山頂から湖を見下ろせます。仏果山北側にある「高取山」は仏果山との高低差も少なく難易度も低いため、仏果山から高取山へと日帰りハイキングも可能です。
 

仏果山の由来

丹沢山地は古くから山岳信仰の山として知られています。仏果山の名前は、700年前の室町初期の時代に麓の清川村にある正住寺を開いた僧侶「仏果禅師」が座禅修行をしたことに因んで名付けられました。仏果山山頂には小さな二体の仏様が祭られいます。

仏果山登山口へのアクセス

仏果山へのハイキングコースは複数あり、スタート地点となる登山口によってアクセスが異なります。
今回は初心者向けに2つのコース
・北側の愛川ふれあいの村から仏果山へ登るコース
・西側の宮ケ瀬湖から仏果山へ登るコース
を紹介します。どちらも登山口にバス停があるので公共交通機関でのアクセスも可能ですよ。

アクセス①「愛川ふれあいの村」付近の登山口

電車とバスを利用

小田急小田原線「本厚木駅」北口のバス乗り場から神奈川県中央交通バス「半原」方面行きバスに乗車。
「愛川ふれあいの村・野外センター前」で降車。乗車時間はおよそ30分です。

バスの詳細については神奈川県中央交通の公式サイトでご確認下さい。
●神奈川中央交通

バス停から登山口まで

バス停横の信号を左に曲がり、愛川ふれあいの村方面へ歩き、愛川ふれあいの村を過ぎ、案内標識に従い進んでいきます。青い高架橋の下を通ると、車止めのゲート近くにある階段が仏果山の登山口です。バス停から登山口までは20分程かかります。

車を利用

圏央道の相模原インターチェンジを下りて県道510号の相模湖方面へ進んだ後、国道412号厚木・半原方面へ。
しばらく行くと「愛川ふれあいの村」駐車場があります。駐車スペースは約70台程度あります。

トイレや登山届について

「愛川ふれあいの村」事務室で登山の申請駐車場の利用申請を行いましょう。トイレは「愛川ふれあいの村」のトイレが利用できます。

●愛川ふれあいの村
 日帰りでの施設利用は9:00~17:00までとなります。

アクセス②「宮ケ瀬湖付近」の登山口

電車とバスを利用

小田急小田原線「本厚木駅」北口のバス乗り場から神奈川県中央交通バス「宮ケ瀬」方面行きバスに乗り「仏果山登山口」で降車。乗車時間はおよそ45分。
「仏果山登山口」バス停の近くに仏果山への入り口があります。
 

車を利用


東名高速厚木ICを降りて、宮ケ瀬湖方面へ県道64号沿い「大棚沢広場駐車場」に停車。駐車場は約15台収容可能。開閉時間は午前8時~午後5時までになります。
 

トイレや登山届について

仏果山登山口周辺にはトイレはありません。事前に済ませておくと良いでしょう。仏果山登山口に登山届ポストがあります。

仏果山の登山コース①

愛川ふれあいの村から仏果山山頂へ

登山口の階段を上り、車道沿いの山道を進んできます。この山道は関東地方を一周する自然歩道「関東ふれあいの道」の一部になっています。森林の中にある鹿除けの策をくぐりながら林道に出るまで歩き続けます。その後、鉄塔の脇を通るとベンチの休憩所が見えてきます。そこから数十分でで山頂に到着します。登山口から山頂までの所要時間は1時間30分程度です。

【難易度】
整備されている道ですが、山頂近くは急登になっている箇所もあります。油断せずに登りましょう。
 

仏果山の登山コース②

仏果山登山口から仏果山山頂へ

仏果山登山口から登るコースです。所々にベンチが設置されているので休憩場所には困りません。途中、開けた道からは宮ケ瀬湖が良く見えます。
約1時間ほど歩いたところで宮ケ瀬越に到着。この分岐は仏果山山頂と高取山山頂の分岐になっており南へ進めば25分程で仏果山山頂へ辿り着きます。登山口から山頂までの所要時間は1時間30分程度です。
【難易度】
一番易しいコースです。杉やヒノキに囲まれた登山道は整備されており歩きやすくなっています。

仏果山山頂からの眺め

仏果山の山頂は樹木に囲まれているので、眺めが良いと言えませんが山頂にある展望台を上れば360度の大パノラマが楽しめます。眼下には宮ケ瀬湖。そして周りを囲む丹沢の山々が広がります。仏果山からは、三峰山と大山がとてもよく見えます。
 

仏果山から高取山へ縦走

仏果山から高取山へは1.3キロメートルある尾根を進んでいきます。ロープが張られたを下り、しばらくすると宮ケ瀬越の分岐にぶつかります。宮ケ瀬越の分岐を真っすぐ進み10分ほどで高取山山頂へ到着です。仏果山からの所要時間は30分程度です。

【難易度】
多少のアップダウンがあります。尾根部分は道が狭くなっているのですれ違う時は注意しましょう。

高取山山頂からの眺め

高取山山頂にも仏果山と同じ13メートルの展望台があり丹沢山、蛭が岳といった山々や美しい宮ケ瀬湖がより間近に見えます。天気が良ければスカイツリーやランドマークタワーもはっきりと見ることができす。仏果山と高取山からの眺めの違いを比べてみるのも楽しいですね。

仏果山登山のおすすめの季節は

お花見や紅葉ハイキングが人気

仏果山のハイキングにお勧めの季節は、桜が見ごろの春(3月中旬~4月)紅葉シーズンの秋(10月下旬~11月)が最も人気ですが広葉樹の葉が落ちた11月以降も、太陽の光を浴びながら気持ちのいいひだまりハイキングを楽しめます。

注意する季節は


難易度が低いく歩きやすい仏果山ですが夏(6月頃~9月中旬)のハイキングはヤマビルが多いため注意が必要です。また気温も高くなるため暑さ対策をしっかりしましょう。

11月以降の冬には雪が積もることもあり慣れていないとケガや事故に繋がりやすいです。事前に山の天気や気温、道の状態を確認しておきましょう。

仏果山で見られる植物

季節ごとにさまざま表情を見せてくれる仏果山。春はヤマザクラ、ミツバツツジ、桜すみれやアセビの花を見られます。秋になればイロハモミジやカエデの紅葉以外にも、ヤマザクラやコナラの紅葉も山を美しく彩ります。山頂から見る宮ケ瀬湖と紅葉の組み合わせはため息が出るほどの美しさです。
 

気になるヤマビル対策について

ヤマビルの特徴

ハイカーの天敵ヤマビル。地面から素早くズボンの裾に入り込み吸血するパターンが多いです。仏果山のある丹沢山地東部は、多くのヤマビルが生息している為注意が必要です。

登山前にできるヤマビル対策

ヤマビルが入り込む隙間を無くしましょう。厚手の靴下、タイツを履く。ズボンの裾は靴下の中に入れて足首を保護します。

アウトドアショップに行けば、ヤマビル対策のスプレーが売っています。靴や裾にスプレーすればヤマビルが這い上がることを防ぎます。ヤマビルは木の上に潜んでいることもあるので帽子や手ぬぐいにもスプレーしておきましょう。

※忌避剤には、刺激が強い物質が入っている場合もあります。成分表示や注意事項をよく読んで使いましょう。

もし吸血られたら

ヤマビルがまだ身体に付いている場合は、落ち着いてはがしましょう。乾燥を嫌がるため、消毒用エタノールをかけたりライターの火であぶったりするとポロっと剥がれ落ちます。ヤマビルに直接塩をかけるのも効果があります。剥がれ落ちたヤマビルは、エタノールや火を使って駆除をしましょう。
 

吸血された後の処置

傷口の血を絞り出しながらよく洗います。抗ヒスタミン剤が含まれる軟膏を塗布し絆創膏を貼って保護します。痒みや炎症などが続く場合は、医師に相談しましょう。

ヤマビル対策について、神奈川県の公式サイトに記載されています。
●神奈川県ヤマビル対策ページ

服装や持ち物について

例え難易度の低い山であっても、事前準備が大切です。当日朝に慌てて準備をして「アレを忘れてしまった!」なんてことがあったらハイキングの楽しさも半減してしまいます。天気予報で山の天気、気温、降水確率をチェックし登山計画と一緒に服装や持ち物のリストを作りましょう。

登っている最中は暑くても登頂後は汗で体が冷えやすくなります。脱ぎ着しやすい上着が1枚あると良いでしょう。意外と忘れがちなのが登山地図です。仏果山のような整備されている低山であっても「案内看板が古く確認できない」なんてこともあるかもしれません。実際に使う事がなくても、持っているといざという時に安心です。

仏果山から近い日帰り温泉施設

登山の後の楽しみと言えば温泉。たくさんかいた汗を流してリフレッシュ出来たら最高ですよね。仏果山の近くにある日帰り温泉施設を紹介します。

 

東丹沢と言えば七沢温泉

七沢温泉は神奈川県厚木市にある人気の温泉郷です。この地域にある複数の旅館では、日帰り入浴ができます。
 

七沢荘


美肌の湯として、人気の高い「七沢荘」の温泉。日本庭園のような趣のある露天風呂は、紅葉の時期になるとより美しく感じられます。

利用料金:大人1000円 子供700円(2018/8/1現在)
住所:神奈川県厚木市七沢1826
●公式サイト
 

盛楽苑

七沢温泉の一番手間にある旅館 「盛楽苑」広くて清潔感のある内風呂と露天風呂に癒されます。
利用料金:大人900円 子供600円(2018/8/1現在)

アクセス:神奈川県厚木市七沢1811
●公式サイト
 

広沢寺温泉

玉翠楼という一軒宿の日帰り温泉施設です。ゆったりとした贅沢な時間を過ごせます。
利用料金:大人1000円 子供700円(2018/8/1現在)

アクセス:神奈川県厚木市七沢2607
●公式サイト
 

その他のおすすめ温泉施設

リッチランド

日帰り温泉施設もあるキャンプ場。木々に囲まれた露天風呂がでリラックスしましょう。
利用料金:700円(2018/8/1現在)

アクセス:神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷4513-1
●公式サイト
 

山歩きをもっと楽しむために

仏果山や高取山も、それぞれの山のコースごと、季節によって楽しみ方も変わってゆきます。

山を満喫するためには、プランニングの段階で行程にゆとりを持たせることです。歩きながら美しい景色を堪能することはもちろん。山頂でのご飯や、コーヒータイム。草花・野鳥などの自然観察、写真撮影など難易度が低く、短時間で登頂できる低山だからこそプラスの要素に時間をかけて楽しめます。
自分のお気に入りの過ごし方を見つけて仏果山ハイキングを思う存分楽しんで下さい。

行楽シーズンには沢山の人が訪れます

桜、紅葉がピークを迎える行楽シーズンは宮ケ瀬湖周辺にも観光局が多く訪れます。仏果山行きのバスや付近の駐車場も混雑しやすいため事前に交通状況を把握しておきましょう。ゆとりを持って楽しいハイキングを。