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マートルの育て方!剪定や増やし方から精油としても活用できる使い方をご紹介!

マートルは全草に嬉しい効果効能を持つハーブ。真っ白でキュート、さらによい香りをもたらす花を咲かせガーデナーに人気があります。アロマの世界でもマートルの精油が大人気。マートルは鉢植え、庭植えどちらでも栽培可能。マートルの精油の効果効能や育て方をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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マートルってどんな植物?

マートルは、地中海沿岸を原産とする常緑低木です。マートルの樹高は1~3メートル。マートルはヨーロッパはおめでたい樹木とされていることから、日本でも「祝いの木」という別名があります。とくにイギリスでは古くより、結婚式に花嫁が持つブーケにマートルが利用されてきた歴史があります。マートルはハーブとして有名で、花、葉っぱ、茎、実のすべてに効果効能があると言われていて、マートルの精油はアロマの世界でとても人気があります。またガーデナーからは、生垣や庭のシンボルツリー、鉢植えなど多彩に使えるハーブとして人気です。

マートルの花の特徴

マートルの花の咲く時期は、5~6月ごろです。マートルの花の色は真っ白。梅によく似た花びらをしていて、糸のような細いおしべが花びらより目立つような個性的な花姿です。梅に似た白い花ということから、「銀梅花」という別名で呼ばれることもあります。

マートルの葉の特徴

マートルの葉っぱの色は明るいグリーン色です。葉っぱの形は楕円形で先がややとがっています。葉っぱにはツヤがあり、花の咲いていない時期も照りがあり美しいです。マートルの葉っぱには油線があって、手でもみこむとフルーティなよい香りがします。

マートルの実の特徴

マートルは、花を咲かせたあと、秋になると黒っぽい果実をつけます。果実からはよい香りがします。マートルの果実は食べることができ、ほんのりと甘くておいしいです。

マートルの基本データ

科名属名

フトモモ科ギンバイカ属

学名

Myrtus communis 

和名

マートル

別名

銀梅花(ぎんばいか)、祝いの木(いわいのき)

英名

 common myrtle

原産国

地中海沿岸の国々

マートルの花言葉

花言葉1・愛のささやき

マートルは、イギリスで古くより結婚式の花嫁が持つブーケに利用されてきた歴史を持ちます。その習わしから、日本でも「祝いの木」と呼ぶことがあります。「愛のささやき」という花言葉は、そんなマートルにぴったりなものです。

花言葉2・高貴な美しさ


マートルは、純白とも言える何の混じり気もない真っ白な花を咲かせます。梅に似た上品な花姿と花色から、イメージされ、「高貴な美しさ」と言う花言葉が生まれました。

マートルの種類

マートルにはいくつかの種類があります。種類によって香りが違いますので、お好みのタイプをチョイスしましょう。

種類1・マートル

スタンダードなマートルです。春にとても清楚でよい香りの花を咲かせてくれるので、お庭に一本植えておくと春が楽しみになります。

種類2・マートル(斑入り)

葉っぱに白い斑の入ったマートルです。とても可愛らしい葉っぱなので、花の咲いていない時期も楽しめます。半日陰の場所でも育つので、お庭の暗くなりがちなところに植えておくとよいでしょう。

種類3・レモンマートル

通常のマートルの香りに加えて、レモンのような香りのするマートルです。含まれているシトラールはレモンのおよそ20倍。「レモンよりレモン」と言われています。

種類4・シナモンマートル

シナモンマートルは、その名の通り、通常のマートルの香りにプラスしてシナモンのような香りがほんのりと漂うマートルです。

マートルの効果効能

マートルは、全草に効果効能があるハーブです。アロマの世界では、マートルから採取された精油のことを「オーダンジュ」と呼ぶことがあります。「オーダンジュ」とは「天使の水」という意味で、それほどマートルの精油には高い効果効能があるというわけです。それでは、マートルの精油の効果効能について詳しく見ていきましょう。

効果効能1・リラックス効果

マートルの香りを嗅ぐと、リラックス効果が得られます。イライラやストレスを軽減させ、心を落ち着かせてくれる香りです。忙しさで自分を見失っているときにマートルの精油を使うと、忘れていた初心を取り戻し精神を安定させることができます。

効果効能2・皮膚の状態を整える

マートルにはお肌を洗浄、鎮静させる効果があると言われていて、お肌の調子を整えてくれます。

効果効能3・呼吸器系のトラブルによい

マートルの香りは、気管支炎や鼻づまり、花粉症など呼吸器系のトラブルによいと言われています。

効果効能4・抗菌作用

マートルには抗菌作用があり、風邪やインフルエンザの症状を軽減してくれます。

マートルの収穫と使い方

マートルには心身共によい効果があるとされます。鉢植えや庭などで自分で育てたものを収穫して使うほか、市販の精油を利用するのもおすすめです。では、マートルの収穫方法や使い方を詳しく見ていきましょう。


収穫

マートルは、春から秋の気候のよいあいだならいつでも収穫できます。マートルの実は秋に濃く色づいてから収穫します。ただしマートルの実は美味しく庭に鳥がやってきて収穫より先に食べられてしまうこともしばしばです。

マートルの花の使い方

マートルの花は、生で収穫してそのままサラダなどに利用できます。

マートルの葉っぱの使い方

マートルの葉っぱは、そのままでは食べづらいので収穫してお肉料理の香りづけにする使い方がおすすめです。ほかにも、乾燥させてポプリにしする、枝ごと収穫して丸く形づけてリースにするという使い方も素敵です。

マートルの実の使い方

マートルの実は、そのまま食べると上品な甘さとよい香りがして美味しいです。またジャムやお料理のソースに使ってもよいでしょう。

マートルの育て方1・土づくり

マートルは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の草花用培養土やハーブ用培養土を利用しても便利でおすすめです。

マートルの育て方2・肥料

マートルには、はじめに植え付ける際に、元肥として穏効性の固形肥料を少し土に混ぜ込んでおきます。そのあとは、3~10月くらいまで1~2カ月に1度の割合で、同じ穏効性の固形肥料を施しましょう。

マートルの育て方3・水やり

マートルは、比較的水を好む植物で、水が不足してくると葉っぱの先が傷んできてサインを送ります。マートルを鉢植えにしている場合は、植えている土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。マートルを庭植えにしている場合は、それほど水やりの必要はありません。よほど乾燥が気になるときのみ水やりをしましょう。

マートルの育て方4・場所

マートルは、日当たりのよい風通しのよい環境を好む植物です。マートルは強いハーブなので半日陰の環境でも枯れてしまわずに育ちます。ただし半日陰の環境ではマートルの花付きが悪くなります。花や実も楽しみたい場合は、太陽のよく当たるところに植えましょう。生垣など葉っぱだけでもよい場合は、ほかの植物の育ちにくい庭の半日陰の場所に植えてもよいでしょう。

マートルの冬越し

マートルは、暖かい気候を好む植物で、冬の寒さにあたると葉っぱが傷み成長がストップしてしまいます。マートルの耐寒温度はだいたいマイナス5度です。それよりも寒くなる地域でマートルを育てる場合は、マートルを庭植えではなく鉢植えにして、冬のあいだ暖かい場所に移動させましょう。

マートルの育て方5・植え付け

マートルの植え付けに適した時期は、4~5月です。マートルの苗を根っこの土を崩さないようにすぽんと抜き取ります。土を準備した鉢や庭にマートルの苗を植え付けましょう。植え付けた苗がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

マートルの育て方6・植え替え

マートルは、比較的成長スピードの早い植物です。マートルを鉢植えにしている場合は、根詰まりを防ぐため定期的に植え替えをおこないましょう。だいたい1~2年に1度の割合で植え替えをします。マートルの植え替えに適した時期は、4~5月ごろです。マートルは寒さを苦手とするので、外気温がしっかり高くなってから植え替えをしましょう。これまでより一回り大きな鉢を準備して、マートルを植え替えます。植え替えた鉢植えの株がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

マートルの育て方7・剪定


マートルの剪定に適した時期は、花の終わった直後です。マートルは次の年の花芽をすぐに発生させるので、花が終わってすぐに剪定しないと、次の年の花芽を剪定してしまうこととなり次の年に花が咲きません。マートルは枝をぐんぐん伸ばして成長するので、放任しておくと頭でっかちになり不安定になります。剪定をして樹形を整えてあげるとすっきりすると同時に、風に吹かれても倒れにくくなります。伸びすぎた枝や混みあったところを切り取り剪定します。そのあとだいたい3分の1~2分の1くらいまで切り詰めて剪定しましょう。

マートルの育て方8・病害虫

病気

マートルには、ほとんど病気の心配はありません。

害虫

マートルには、ほとんど害虫の心配はありません。

マートルの増やし方1・種まき

マートルの増やし方のひとつめは、種まきです。マートルは発芽率が低く種まきによる増やし方は、少し難易度が高いです。ただし発芽してからは成長スピードが早いので、たくさん育てたい場合など種まきによる増やし方にチャレンジしてみましょう。

種の採取

マートルの種はあまり市販に出回っていないので、育てているマートルから自家採取しましょう。マートルは秋に果実をつけます。果実がしっかり熟したらなかから種を採取します。採取した種の周りについている果肉を水洗いして落とします。ペーパータオルなどに包んで密閉容器などに入れたあと、冷蔵庫で保存しておきましょう。

種まき

マートルの種まきによる増やし方に適した時期は、4~5月ごろです。自家採取しておいた種を冷蔵庫から取り出します。種まき用の土を入れた育苗ポットなどに一粒ずつ種まきして、薄く土をかぶせます。発芽するまで日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

マートルの増やし方2・挿し木

マートルの増やし方のふたつめは挿し木です。マートルの挿し木に適した時期は、春から夏にかけて気温が20度を超えるころです。育てているマートルから、程度のよい茎を10センチくらい切り取ります。下のほうについている葉っぱを落として挿し木用とします。挿し木用の茎を、発根剤を入れた水に数時間つけておきます。挿し木用の土を入れた育苗ポットや鉢に、挿し木します。挿し木したものから発根して安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。発根して新しい芽が出てきたら挿し木苗の完成です。お庭など好きなところに植え替えましょう。

マートルを育ててみませんか

マートルは、肌を整える、リラックス効果といった効能に優れたハーブです。強くて育てやすい植物ですが、日本の冬を苦手とします。鉢植えにして冬のあいだ室内などの暖かいところに取り込む方法がおすすめ。育てたマートルの葉っぱを摘んで乾燥させれば、フルーティな香りのポプリが完成します。お花や果実は美味しく食べられ、鑑賞するのも食べるのも楽しい植物ですよ。

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