検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

デルフィニウムの花言葉や種類とは?ブーケとして人気な花を詳しく解説!

デルフィニウムは華やかな花姿が魅力的で素敵な花言葉からブーケの資材としても人気。青や白、マリンブルー、紫など種類が多くシネンシス、エラツム、ベラドン、リトルなどの系統に分けられます。デルフィニウムの清明や傲慢など多彩な花言葉や意味についてご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

デルフィニウムってどんな植物?

デルフィニウムは、モンゴルやシベリアを原産とする植物です。本来は多年草に分類されますが、日本のじめじめとした梅雨時期や夏が苦手で夏越しできないので、日本では一年草として扱われます。デルフィニウムの草丈は、だいたい2メートルくらいにまでなります。マリンブルーなど澄んだ青色が魅力的なお花ですが白や紫色のものもあります。どの種類もとても華やかで、花束やアレンジメントフラワーのほか結婚式のブーケとしてもとても人気があります。

デルフィニウムの花の特徴

デルフィニウムの花の咲く時期は、5~6月ごろです。デルフィニウムには、様々な種類のブルーのほか、ピンクや紫、白などの花色があります。ブルーにもいろいろあり、濃いブルー、マリンブルー、薄いブルーなどバラエティに富んでいます。デルフィニウムの花びらは、一重咲きのほか、八重咲きの種類もあります。

デルフィニウムの葉の特徴

デルフィニウムの葉っぱは、明るいグリーン色です。デルフィニウムは手のひらをパーに開いたような形の葉っぱで、ふちはぎざぎざと切れ込みが入っています。花茎の上部にはあまり葉っぱはなく、株の下のほうに葉っぱがたくさんつきます。

デルフィニウムの基本データ

科名属名

キンポウゲ科デルフィニウム属 

学名

Delphinium 

和名

デルフィニウム

別名

大飛燕草(おおひえんそう)

英名

Larkspur

原産国

モンゴル、シベリア、中国南西部

デルフィニウムを誕生花とする日

5月20日、6月6日

デルフィニウムの分類

デルフィニウムは、エラツム、シネンシス、ベラドン、リトル系の大きく4つの種類に分類されます。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

エラツム系


エラツム系は、西アジアに自生しているエラツムという種類のデルフィニウムをもとに品種改良で生み出された系統です。一般的にデルフィニウムと言うと、エラツム系の種類をを指すことも多く、エラツム系はデルフィニウムの代表的な種類です。長い花茎に華やかな花が穂のようにつきます。エラツム系の代表的な品種としては、パシフィックジャイアントがあります。

シネンシス系

シネンシス系は、モンゴルや中国に自生するグラディフロラムという種類のデルフィニウムをもとに生み出された品種です。シネンシス系の草丈はだいたい40センチくらいとやや低めで、花はまばらにつきます。また葉っぱの深い切れ込みもシネンシス系の特徴です。シネンシス系の代表的な品種は、ブデルシェルピンク、スーパーグランブルーなどです。

ベラドン系

エラツム系とシネンシス系をかけ合わせて生み出されたのがベラドン系です。ベラドン系の草丈は、だいたい100センチくらいで、大きく華やかな花を咲かせます。

リトル系

 

エラツム系のなかでも小型の種類を選別してそこから品種改良がなされたのがリトル系です。リトル系の草丈は100センチくらいと低めで、コンパクトな草姿が魅力です。リトル系の代表的な種類としては、クリアスプリングスシリーズ、マジックフォンテンシリーズがあります。

デルフィニウムの花名の由来

デルフィニウムの、学名や別名、英名は、どれもデルフィニウムの花姿が生き物に似ていることに由来して名付けられました。詳しく見ていきましょう。

学名「Delphinium」の由来

デルフィニウムの学名である「Delphinium」は、ギリシャ語の「delphis」に由来します。「delphis」は「イルカ」という意味です。デルフィニウムの花のつぼみはまるでイルカのように見えることに由来する学名です。

別名「大飛燕草(おおひえんそう)」の由来

デルフィニウムは、日本で「大飛燕草(おおひえんそう)」という別名で呼ばれることがあります。デルフィニウムの開花した様子が、つばめが飛ぶ姿に似ていることに由来してつけられた別名です。

英名「Larkspur」の由来

デルフィニウムの英名は「Larkspur(ラークスパー)」です。「Lark」は英語で「ひばり」を意味します。デルフィニウムの花の咲く姿がひばりが飛ぶ姿に似ていることに由来してつけられました。

デルフィニウムの花言葉<全体の花色>

デルフィニウムの全体の花色には5つの花言葉が存在します。4つの花言葉はポジティブでハッピーな印象のものですが、「傲慢」という花言葉だけは少し意味合いが違います。では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

全体の花言葉1・清明

デルフィニウムの濃いブルーや、マリンブルーは吸い込まれてしまいそうなほど美しいものです。デルフィニウムの澄んだブルーの花色からイメージされ、清明という花言葉がつけられました。

全体の花言葉2・高貴

デルフィニウムは、華やかな花姿からしばしば結婚式のブーケにも用いられます。デルフィニウムには、花嫁の持つブーケにふさわしい「高貴」という花言葉があります。

全体の花言葉3・あなたは幸福をふりまく

デルフィニウムは、伸ばした一本の花茎に、とてもたくさんの可愛らしい花をつける植物です。その花姿から、「あなたは幸福をふりまく」という花言葉がつけられました。 

全体の花言葉4・慈悲深い愛

「慈悲深い愛」はギリシャの伝説に由来する花言葉です。その昔、ある青年は漁師につかまりそうになったイルカを助けようと、イルカを逃がします。漁師に見つかった青年は逃げる途中、命を落としてしまうのです。イルカたちは青年の死を哀しみ、神様にお願いして青年を美しいデルフィニウムの花に変えました。慈悲深い愛は、青年とイルカとの間の愛情を意味する花言葉です。


全体の花言葉5・傲慢

デルフィニウムには、「傲慢」という花言葉が存在します。ほかの花言葉と違ってややマイナスイメージとも言える傲慢という花言葉。デルフィニウムは美しい花ですが、有毒で口にすると食中毒症状がもたらされます。そんなデルフィニウムの特徴から傲慢という花言葉がつけられたようです。またマイナスイメージにも思える傲慢と言う言葉ですが、女性が持つと小悪魔的な独特の魅力的な印象にも。

デルフィニウムの花言葉<花色別>

デルフィニウムには、全体の花色とは別に、花色別の花言葉が存在します。花色によって花言葉のイメージがかなり違うものもあるのが興味深いです。

マリンブルーの花言葉・壮大な心

マリンブルーは、大きな海や広い空を思わせるカラーです。そんな色のイメージから、壮大な心という花言葉が生まれました。

ピンクの花言葉・移り気

ピンクのデルフィニウムには、「移り気」という花言葉があります。デルフィニウムのピンクは少女を思わせるような美しいカラー。少女の気持ちというのは移り気なものです。そうしたイメージから、「移り気」という花言葉がつけられました。

紫の花言葉・高貴

紫色のデルフィニウムには、「高貴」という花言葉がつけられています。古来日本では、紫色は高貴な色とされ貴族の着物などに用いられてきた色です。デルフィニウムの上品な紫は、高貴な印象そのものです。

デルフィニウムがブーケに人気な理由

デルフィニウムは、華やかな花姿に鮮やかな花色が魅力的で、よく結婚式のブーケに使われます。デルフィニウムがブーケに人気の理由をひも解いていきましょう。

理由1・サムシングブルー

サムシングブルーとは、欧米に伝わる結婚式の言い伝えです。これからお嫁にいく花嫁は、何か青いものを身につけると幸せになれるのだそう。デルフィニウムにはマリンブルーなどさまざまな種類のブルーが美しい花なので、サムシングブルーの言い伝えにぴったりというわけです。

理由2・花言葉が結婚式のイメージにぴったり

デルフィニウムには、「清明」という花言葉があります。清明を辞書で引くと、「清く明らかなこと」という意味。新郎新婦がこれから新しい出発をする結婚式にこれほどマッチする言葉はありません。

別名の印象が結婚式にぴったり

デルフィニウムには「大飛燕草(おおひえんそう)」という別名があります。昔からの言い伝えで、つばめが巣をつくる家には幸せがもたらされるという意味があります。つばめが飛び立つと書く別名は、結婚式のイメージにぴったりです。

花の咲く時期がジューンブライドとマッチ

欧米では、6月に結婚式を挙げると幸せになるという意味があり、ジューンブライドと呼ばれています。デルフィニウムの花の咲く時期は、5~6月。ちょうど花の美しく咲く時期とマッチするため、デルフィニウムは結婚式のブーケとして人気なのです。

デルフィニウムの育て方のコツ

デルフィニウムは日当たりのよい風通しのよい環境を好みます。また水はけのよい土壌を好む植物。小粒の赤玉土に腐葉土やバーミキュライトを少し混ぜたもの、もしくは草花用培養土を準備します。早春に苗が出回りますので鉢や庭に植え付けて、根がしっかり安定するまで水やりを続けましょう。デルフィニウムには1カ月に1度の割合で、穏効性の固形肥料を施します。また植えている土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。デルフィニウムは日本の梅雨時期や暑さに弱く、花を咲かせたあとは枯れてしまうのが一般的です。

デルフィニウムのおすすめの種類


デルフィニウムには、実にさまざまな種類があります。なかでも人気の品種についてご紹介いたします。

おすすめの種類1・スカイブルー

スカイブルーもしくはマリンブルーの花色がとても美しい品種です。デルフィニウムは水持ちがよく、切り花としても人気があります。お部屋に一本いけておくだけでも存在感があり、お部屋を明るくしてくれます。

おすすめの種類2・ラベンダー

やわらかいラベンダー色がなんとも言えず魅力的なデルフィニウムです。代表的ともいえるブルーも素敵ですが、ラベンダー色も素敵。合わせて生けると大層華やかになりますよ。

おすすめの種類3・ホリークックランド

紫の花びらの中央に、濃い褐色のおしべとめしべがはいりアクセントになっているデルフィニウムです。真ん中に濃い色がはいるだけで、かなり印象が変わります。

おすすめの種類4・スウィートセンセーション

スウィートセンセーションは、少し珍しい雰囲気のデルフィニウムです。花色は濃いブルーと紫色がグラデーションをなす独特のもの。花の形やつきかたもスタンダードなタイプとは少し違っています。個性的なデルフィニウムを探しているかたにもおすすめです。

おすすめの種類・クラウンジュエル

クラウンジュエルは、マリンブルーのニュアンスカラーがとても美しいデルフィニウムです。お花屋さんなどで目にしたら忘れられないような魅力的なマリンブルーは、花嫁の持つブーケとしても大人気です。

デルフィニウムをお部屋に飾ってみませんか

デルフィニウムはとても華やかで美しいお花。とくに女性に人気があり、結婚式のブーケにも使われます。結婚式のブーケにぴったりな「清明」という花言葉のほか、「傲慢」という花言葉も。ちょっと小悪魔的な印象です。5~6月に花を咲かせるデルフィニウムですが、今では需要に合わせてビニルハウス栽培なども盛んで、フラワーショップなどでは年中販売されています。水持ちがよく一度生けると長い期間楽しめるのも嬉しいところ。デルフィニウムのお花を一輪飾ってみませんか。

デルフィニウムが気になる方はこちらもチェック