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にんにくの育て方と栽培方法!植え付けから収穫までを詳しくご紹介!

にんにくの育て方・栽培方法をご存知でしょうか?古くから滋養強壮・スタミナ食として愛されてきたにんにくですが、実は家庭菜園初心者でもご自分で育てて収穫することが出来ます。今回はそんなにんにくの育て方・栽培方法を植え付けから収穫まで詳しく解説します!
2020年8月27日
T・S
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この記事で紹介しているアイテム

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国華園 ニンニク種球 ジャンボニンニク種球 1kg【※発送が国華園からの場合のみ正規品です】

にんにく 無臭ニンニク 種球 約200g 【国産】 [ 葫 球根 種 ]

平戸ニンニク 種球 500g(入荷予定:2018年9月頃)

にんにく種球 1kg 10ネット = 1ケース 中国産 上海嘉定種(ホワイト)

にんにくの育て方・栽培方法は?

にんにくの育て方は難しいイメージがあるかもしれません。確かに、にんにくを育てるにはいくつか気を付けなければいけないことがあり、少し手入れも必要ではあります。その分収穫した際にはとても嬉しく感じる植物であり、注意点さえしっかり守れば家庭菜園初心者でも栽培が可能です。今回はそんなにんにくの育て方・栽培方法を詳しく解説していきます。

にんにくの特徴

アジア原産のユリ科植物

にんにくは中央アジア原産のユリ科の植物でした。今では世界的に使用されていますよね。にんにくがこれだけ広まったのは健康効果だけではなく、やはり料理に使いやすいからだと言えます。また家庭菜園初心者でも育てられる程度の栽培難易度ですので生産も容易。古代エジプトの時代から、ピラミッド検察者のスタミナの為に食べられてきた凄い野菜です。

にんにくの疲労回復・健康効果

にんにくは滋養強壮・スタミナをつける野菜というイメージがありますよね。それは本当のことで、にんにくは疲労回復・殺菌・血液を綺麗にする働きがあります。これは臭いの元であるアリシンという成分のお陰で、このアリシンが殺菌をし、またアリシンがビタミンB1と結びつくことで疲労回復効果が出るのです。ただし、刺激の強い食べ物ですので、食べる時は一日3片までに抑えましょう。

白皮と赤皮・紫のにんにくの特徴

今回はにんにくの育て方・栽培方法を解説しますが、にんにくには色の違うものがあり、それぞれに特徴がありますので覚えておきましょう。よく販売されている白いものと比べ、赤皮のものは味が少し濃厚で香りも少し違いがあります。紫色のものは白色のものと比べて少し甘味があるのが特徴です。まずは白色を育ててみて、慣れてきたら他のものにもチャレンジしてみましょう!

にんにくの育て方①品種・苗選び

にんにくは気候・天候の影響を受けやすい

苗を選ぶにあたって覚えておきたいのが、天候の影響を受けやすい性質についてです。特別寒い・暑い場所でなければ問題ありませんが、寒地・暖地にお住まいの方であれば、それに合った苗を選ぶ必要があります。一番多く生産されているのは青森県なのですが、青森県で育てている品種を西・南の地域で同じように育てるのは難しくなります。

寒い地域なら「ホワイト6片」

2018年新物 青森県産ホワイト六片にんにく 業務用 1kg Lサイズ中心

出典:Amazon
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最も一般的な品種が、画像の「ホワイト6片」です。こちらは寒冷地向けの品種となっていますので、寒地にお住まいの方に向いています。よく食べられている品種ですので、問題なく愛せる味なのもメリット。暖地で育てると病気になりやすいのでご注意下さい。

育てやすくて面白い「ジャンボニンニク」

国華園 ニンニク種球 ジャンボニンニク種球 1kg【※発送が国華園からの場合のみ正規品です】

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面白い品種を育てたい方におすすめなのが「ジャンボニンニク(エレファントガーリック)」です。こちらは名前の通り、とてもおおきな品種で、にんにくは苗として鱗片を使いますので苗も巨大。これだけ大きいからといって栽培が困難ということはなく、むしろ普通のものより育てやすいので、家庭菜園初心者でも挑戦することが出来ます。

香りが苦手なら「無臭ニンニク」

にんにく 無臭ニンニク 種球 約200g 【国産】 [ 葫 球根 種 ]

「にんにくの健康効果は嬉しいけど、あの香りがどうしてもダメ」という方におすすめなのが「無臭ニンニク」です。全く香りが無い訳ではありませんが、かなり抑えられていますので安心して食べることが出来ます。また、1片あたりの大きさも大きく食べ応えがあるのも特徴です。こちらは暖地向きとなっています。

暖かい地域なら「平戸」

平戸ニンニク 種球 500g(入荷予定:2018年9月頃)

こちらも暖地向けの苗で「平戸」という品種です。平戸も育てやすい品種ですので家庭菜園初心者でも挑戦しやすいですね。

香りの強いにんにくなら「嘉定」

にんにく種球 1kg 10ネット = 1ケース 中国産 上海嘉定種(ホワイト)

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まだまだ沢山の品種がありますが、もう一つ育てやすい品種をご紹介するなら「嘉定(かてい)」です。こちらも暖地向けのものなのですが、早生となっており収穫が早いのが特徴。その分サイズは小さいのですが、香りはしっかりしています。どの苗もおすすめの苗ばかりですので、特徴を見比べて苗選びをしてみましょう!

にんにくの育て方②環境

にんにくの生育適温

育てるにあたって一番大切なのが適温かどうかです。基本的には涼しい気候を好み、10~22度が最も上手く育つ温度です。とはいえ冬越しをさせる野菜ですので、少し寒くなっても耐えることが出来ます。逆に、寒い時期なのに25度以上の気温となってしまいますと休眠状態に入ってしまいます。暑い地域にお住まいの方は暖地向けの苗を選びましょう。

プランターで育てる場合


プランターで家庭菜園を楽しみたい方は、標準サイズである60㎝幅のプランターを購入しましょう。深さは15㎝ほどあれば十分育てらえますが、20㎝くらいあると余裕があって良いですね。プランターで家庭菜園をした場合、地植えで育てるよりは少し小さめになるのが一般的です。とはいえ、プランターなら育てやすいので、家庭菜園初心者にはプランター栽培がおすすめです。

地植えで育てる場合

地植えで育てる場合は土の状態だけ良くしてあげましょう。加湿を嫌いますので、もし水はけが悪いとすれば赤玉土や腐葉土などを混ぜて少し土壌改善をしてあげます。また、土は放っておくと酸性に傾く為、苦土石灰を植え付け二週間前にまいてpH調整をしましょう。堆肥と化成肥料もまき、幅40㎝、高さ10㎝ほどの畝を作っておきます。

連作障害はあまりない

もし育てるのが二回目であれば連作障害のことも知っておきましょう。植物によるのですが、同じ土壌で連続して栽培すると「連作障害」という状態になることがあり、上手く育たなくなってしまうのです。にんにくは連作障害になることがあまり無いのですが、出来れば1年以上ユリ科植物を育てていない土壌に植えた方が良いですね。

にんにくの育て方③用土

土壌適応性の高いにんにく

土壌に上手く適応する性質を持っていますが、プランター栽培をする際は用土だけは気を付けてあげましょう。水はけも保水性も大切です。ご自分で用土を作ることも出来ますが、家庭菜園初心者の方は市販の培養土を使った方が安心かもしれません。

プランター栽培の場合の用土

販売されている培養土ではなく、ご自分で用土を作ることも出来ます。その際は赤玉土を7割、腐葉土を2割、バーミキュライトを1割混ぜるのがおすすめです。ここに少しだけ苦土石灰を入れてpH調整をし、化成肥料を少し混ぜて元肥としましょう。また、プランター栽培の場合は底に鉢底石を入れ、その上に用土を入れ、均等に慣らしましょう。

にんにくの育て方④植え付け時期

にんにくの植え付け時期

次に植え付けの時期です。植え付けの時期を間違えると上手く育たないのでご注意下さい。植え付けの時期は秋時期である9月、または10月に植え付けます。9月ですとまだ暑い日があるかもしれませんので、ある程度涼しくなってから植え付けて下さい。逆に、遅れてしまって気候が寒すぎると生育が悪くなってしまい大きなものが収穫出来なくなる可能性があります。

にんにくの冬越し

植え付けてすぐに冬時期に入りますが、極寒状態まで行くと生育が悪くなりますので、プランター栽培であれば日当たりの良い場所に移動してあげましょう。地植えで育てる場合は黒いマルチをするのがおすすめです。これは雑草を防ぐ役割もありますので、少し手間ですが張ってあげられると良いですね。肥料の効率も良くなります。

にんにくの育て方⑤植え付け方法

にんにくをばらばらにする

用土も用意して準備が整ったら、苗である鱗片を購入しましょう。大体苗は8月頃からネットショップでもホームセンターでも販売され始めます。その苗をばらばらにして1片1片に分けてしまいましょう。球の一番外側の皮はもちろん剝がしてしまいますが、1片を包んでいる皮はそのままにして使います。この時、小さい片や状態の悪そうなものは捨ててしまいましょう。

にんにくをプランターに植え付けする場合

プランターに植え付けをする場合は15㎝ほど感覚をあけて、5㎝ほどの深さで植え付けましょう。穴を掘って植え付けをするのではなく、片を置いてから増土してかぶせていきます。最終的にはプランターの上面から3㎝ほどのところまで土がくるようにし、水やりをする際はその3㎝から溢れないようにします。深植えをしてしまうと発芽・生育が悪くなりますのでご注意下さい。

にんにくを露地に植え付けする場合

露地に植え付けする場合、先に畝を作っておいて、穴をあけ、尖った方を上に向けて植え付けます。穴に入れた後に周りの土をかぶせて軽く押さえ、水やりをしてなじませましょう。

にんにくの育て方⑥水やり

にんにく植え付け直後の水やり

プランターも地植えの場合も、植え付けをした後は一度たっぷりと水やりをしてあげましょう。発芽するまでに乾燥してしまうと失敗してしまう可能性がありますので、発芽までは乾燥に気を付けます。2週間ほどで発芽し、それ以降は通常時の方法で水やりをします。

通常時の水やり


基本的に乾燥に強い野菜ですので、逆過湿には弱い傾向にあります。ですので水やりのしすぎには注意しましょう。土の表面がちゃんと乾いてから水をあげるのが上手く栽培するコツです。冬時期は中々乾燥しなくなりますが、その場合は少し待ってあげて、表面が乾いてから水やりをします。地植えと比べてプランターは地面からの水分供給がなく、乾燥しやすいので注意が必要です。

春先に乾燥させるのは危険

水やりで一番気を付けたいのが春時期です。春に乾燥してしまうと病気・障害が発生する可能性があります。特に春は冬と比べて乾燥しやすくなりますので、この時期は毎日しっかり見てあげたいですね。

にんにくの育て方⑦肥料・追肥

にんにくは追肥が必要

元肥とは別に追肥を行う必要があります。追肥は合計2~3回行います。プランターの場合は窒素8:リン8:カリ8の化成肥料を合計で20g、12月と2月と3月に追肥しましょう。地植えの場合も同様の時期に行います。与える時は株の根本ではなく株の間にまいて、土ごと株本に少し寄せてあげます。

にんにくは追肥が遅れると失敗してしまう

プランター栽培をする場合は特に肥料が抜けやすいので、追肥が遅れてしまうと生育が大きく悪くなります。もし化成肥料を与えるのを面倒に感じる方は液体肥料がおすすめ。液体肥料であればあまり手間がかかりません。追肥が遅れると病気になりやすくなりますのでご注意下さい。

にんにくの育て方⑧手入れ

にんにくの芽かき

にんにくが発芽してくると、中に2本以上の芽を出しているものがあるかと思います。この場合、栄養が分散してしまいますので、大きい方だけを残して小さい方を抜き取ってしまいましょう。

にんにくのトウを摘み取る

春になると花をつける茎「トウ」が出てきます。このトウをつけたままにしておくと大きく育たなくなりますので、トウが出てきたら抜き取ってしまいましょう。このトウは上から掴んで引っ張ると「スポッ」と抜くことが出来ます。また、この抜き取った花芽がスーパーなどでも販売されている「にんにくの芽」で、お肉と一緒に炒めると大変美味しく食べられます。こちらも健康効果が高いので是非食べましょう!

にんにくの育て方⑨収穫

葉が枯れ始めるタイミングで収穫

春を過ぎて梅雨時期あたりに入ってくると少しずつ葉が枯れて休眠期に入ろうとします。ここが収穫のタイミングで、50パーセントほど葉が枯れたあたりで収穫をしましょう。何日か雨天が続いたあとすぐに収穫をすると傷んでしまいますので、数日晴天が続いた後に収穫をして下さい。

茎葉の収穫は春に行う

茎葉の収穫は球の収穫よりも早く、春時期に行います。大体丈が40㎝ほどの大きさになったら収穫のタイミングです。この時期の若葉はまだ柔らかく、葉にんにくとして食べやすいのでおすすめです。臭いもそこまで強くなく、ネギ扱いで食べると使いやすいですね。

葉が枯れるのが早すぎる場合

収穫は大体の場合6月頃になるのですが、早生品種でもないのに葉が早く枯れてしまった場合、病気で枯れている可能性があります。その場合は早めに収穫をしてしまいましょう。放っておくと状態が悪化して収穫出来なくなるかもしれません。

収穫したにんにくの保存

収穫したものは風通しの良い日陰に干しておき、カラっとするまで乾燥させることで保存が出来ます。また、みじん切りにしてラップで包み、冷凍しておくことでも長期間保存出来ます。味付けが変わってしまいますが、醬油や蜂蜜、味噌やオリーブオイルなどに漬けることでも長期保存が出来ます。

にんにく栽培での注意点①病気

赤さび病

にんにくがかかりやすい病気の一つが赤さび病です。名前の通り赤、またはオレンジっぽい色のさびのような斑点が出てきてしまいます。ネギなどでよく見かける病気ですね。

春腐病


他にも色々な病気がありますが、春腐病になることもあります。これは春時期に過湿状態になることが原因でなってしまいます。

にんにく栽培失敗の原因は主に病気

家庭菜園初心者で栽培に失敗してしまったとすれば、多くの場合病気が原因のはずです。特ににんにくは病気にかかりやすいので、より注意が必要です。各病気にはそれに対応した農薬があり、事前に予防として農薬を散布することで病気を防ぐことが出来ます。農薬に抵抗のある方も多いかもしれませんが、少量でも良いので使っておくと成功確率が上がりますよ。

土壌環境がおかしくないかもチェック

病気の大きな原因は土壌環境にあります。例えばpH調整がされていない、肥料が多すぎる、水やりをしすぎているなどがよくあるケースです。家庭菜園初心者は可愛がるあまり、ついつい肥料や水やりをしすぎることがよくありますのでお気を付け下さい。また、少し面倒に感じるかもしれませんが、pH調整も大事な作業です。苦土石灰を入れるだけですので、是非行いましょう。

にんにく栽培での注意点②害虫

アザミウマ

病気の他に害虫被害を受けることもあります。中でも一番被害が多いのが「アザミウマ」です。農薬を使うのが最も簡単な方法ですが、農薬を使わずに対策出来るアイテムも色々と販売されており、ハエトリ紙なども効き目があります。

ネギアブラムシ

モザイク病の原因にもなるのが「ネギアブラムシ」です。こちらは体長が2㎜程度のアブラムシで、群がって吸汁してきます。モザイク病になってしまいますと葉がねじれたりすることがあります。適切に農薬を使って防除することをおすすめします。

にんにくの育て方に関するTwitter

お世話をすることで立派なにんにくになる

こちらは、同じ環境でも世話をするかしないかで生育に違いが出ることが分かる話しが書かれています。野菜の中には放っておいてもしっかり育つものがありますが、にんにくはある程度手間をかけてあげないと立派なものになってくれません。手間暇をかけて美味しいものを作りたいですね!

にんにく好きは家庭菜園にチャレンジ!

こちらの方は自家製にんにくを頂いて家庭菜園にチャレンジしようとしています。スーパーで安価に販売されているものがありますが、日本産の多くのものは実は高価格。その分質が良く、味や香りに違いがあります。美味しいにんにくは少し高いので、ご自分で作って沢山食べましょう!

まとめ~にんにくの育て方~

今回の「にんにくの育て方と栽培方法!植え付けから収穫までを詳しくご紹介!」はいかがでしたでしょうか?

特徴から育て方、追肥の方法などまで具体的に解説させて頂きましたが、育ててみたくなりましたか?ご自分で育てたものは格別に美味しく感じますので、是非チャレンジしてみて下さいね。

にんにくの育て方が気になる方はこちらもチェック!

今回はにんにくの育て方について解説致しましたが、他にも沢山の家庭菜園・ガーデニングの記事があります。気になる方は是非見てみて下さい。