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ケンサキイカの釣り方!釣れる時期から仕掛けなどの釣り方のコツを徹底解説!

初夏から産卵のために浅場に上がってくるケンサキイカ。アオリイカにも負けない味の良いイカであるにも関わらずあまりメジャーであるとは言えません。今回はすでにシーズンを迎えているケンサキイカの釣り方やタックル、食べ方なども含めてポイントを押さえて紹介していきます。
更新: 2022年4月16日
kuma10
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ケンサキ(剣先)イカってどんなイカ?

ヤリイカが「槍」に姿が似ていることからヤリイカと呼ばれるように、ケンサキイカもまた「剣先」に姿が似ていることからケンサキイカと呼ばれます。英語でもSwordtip squidと表記されます。産卵期に浅場にあがってきますが、産卵期自体が長く4~10月頃までに50個ほど卵嚢を産みます。食味が良く、夏場のイカ釣りターゲットとして人気です。

ケンサキイカの地方名

地方によってさまざま

せっかくケンサキイカの記事を読んでも「そのイカはこの地方には居ない」となってはいけませんので、各地方でのケンサキイカの呼び方を書いておきます。
まず関東では大型の物をアカイカ、小型の物をマルイカと呼びます。釣れた時の色からアカイカと呼ばれるのは分かりますね。アカイカは他に愛知県、和歌山県の各一部の地域で呼ばれています。

シロイカ?

ケンサキイカは釣れた瞬間から色をころころと変えます。赤白赤白と変わる途中の色で呼び方も変わります。ですから島根県の一部ではシロイカと呼ばれます。他にたくさん釣れる山口県ややはり島根の一部ではマイカ、五島列島近辺ではゴトウイカ、イカの聖地佐賀の呼子ではヤリイカと呼ばれています。他にも小型成熟のものをブドウイカと呼ぶ地域もあります。

ケンサキイカの生態

ケンサキイカの特徴

ヤリイカよりずんぐりした体形で胴の長さはオスで40㎝ほど、メスでも30㎝ほどになります。ミズイカなど他のイカと違い、冬場は100mほどの深場に潜り、春から秋にかけて浅場に産卵に訪れます。温暖な海水温が好きで、水温の上昇と共に浅場に現れます。主なエサは小魚や甲殻類、動物性プランクトン。寿命は1年です。

ケンサキイカの分布

画像は長崎県の釣り船のチラシですが、ここで言うイカは当然ケンサキイカのことです。長崎の真夏の海で釣られるイカですから暖かい海を好むのが分かるでしょう。青森県以南で釣果の報告がありますが、山陰から九州北部が主産地になっています。もちろん関東エリアでも釣果はありますが、漁ではなく遊漁レベルです。

ケンサキイカのハイシーズン

初夏のケンサキイカ

船釣りがメインのシーズンになります。ポイントなどは船長さん任せですし、釣果も見込めます。ロッドやタックルなどの仕掛けもレンタルできる船宿が数多くあります。ケンサキイカ初心者からベテランまで楽しめる季節です。

夏のケンサキイカ

エギングのできるシーズンです。産卵と栄養補給のためにかなり沿岸まで寄ってくる時期ですので、冬時期のアオリイカやコウイカシーズンが終わってエギングの欲求が高まった釣り師はケンサキイカにスイッチしましょう。ポイントさえ押さえておけば坊主の少ない釣りですので積極的に狙いましょう。


ケンサキイカの釣り方「船釣り」

釣果を上げる船釣りのコツ

まずは船長が魚探で仕掛けを落とすポイントを決めてくれますのでそれを待ちましょう。ケンサキイカは群れているため群れに当たったら手返しよく釣りをすることが大事です。一匹釣れたら集中してケンサキイカが仕掛けにノルように誘います。誘い方は「ゆっくり短いストローク」で誘って下さい。ケンサキイカには速い誘いは禁物です。

ケンサキイカの船釣りタックル

ケンサキイカのロッド

ケンサキイカの船釣りロッドは2m以下の短竿がベストです。良い群れに当たった時に手返しよくケンサキイカを釣り上げるためには短めのロッドが扱い易いでしょう。ただしケンサキイカは身切れし易いことと、誘いがスローであることからロッドの調子は胴調子のムーチング仕様がベストでしょう。

昔ながらのイカスッテ

夜光 4.0号 浮きスッテ 5色 25本

出典:Amazon

タックルはPE1号ほどのミチイトにフロロカーボン4号ほどの幹糸で仕掛けを作ります。幹糸の長さはスッテの数に合わせて決めます。スッテとスッテの枝間は1.5mほどにします。仕掛けの一番下に30号から50号位のオモリを付けケンサキイカの群れを目がけて降ろしていきますので、潮の流れに合わせてオモリは選びます。

仕掛け作りのコツ

とにかく群れに当たると忙しい釣りなので、手返しの良い方が釣果を上げます。仕掛け作りのコツはスッテの枝間にあります。おおむね2~3手繰りで次のスッテが現れるように調整して作りましょう。もともと漁師はロッドを使わないタグリ(手繰り)釣りで釣っていました。道具が船べりに現れてからが勝負の釣りです。ちなみにスッテは「素手」のことなんですよ。

最近流行のイカメタル

H.B concept イカメタルボンバー 20号

出典:楽天

最近流行っている「イカメタル仕掛け」は簡単に言えば「ディープシンキング型スッテ」なのですが、タックルの一番先に取り付けたイカメタルだけで釣るのではなく、エダスに幾つかのスッテを取り付けて連掛けも狙えます。落としを早くするためにこの仕掛けの場合はスピニングリールをおすすめします。

タカミヤのタックルがもっと気になる方はこちらもチェック!

おすすめのタックルの中にタカミヤのロッドなどをご紹介させていただきました。「暮らし~の」のサイトの中に詳しい記事がありましたので併載しておきます。安く高パフォーマンスで釣果を上げるタカミヤのタックルに興味のある方はこちらもチェックして下さいね。

ケンサキイカの釣り方「エギング」

釣果を上げるエギングのコツ

ケンサキイカのエギングは中層曳きがメインになります。カウントで一旦ボトムまで沈める方も多いでしょうが、上層から3カウントづつ(1mくらい)落としてテンションを掛けながらアタリを取る方法が手っ取り早いように思います。曳き方は「ゆっくりふらふらただ曳き」でいいと思います。コツはアタリが分かりづらいので糸ふけはとりましょう。

ケンサキイカのエギングタックル

ケンサキイカのロッド


ケンサキイカのエギングタックルは通常ライトタックルで充分です。しかし時期やポイントによってはイカ自体の大きさだけでなく、潮の速さなどにも対応した釣り方をしなければならないこともあります。アクションの違うタックルを何本か用意できればいいのですが、ご紹介のロッドならばティップの差し替えだけである程度対応できるのでおすすめです。

時期とポイントを見極める

ハイシーズンになるとケンサキイカは陸っぱりからも狙えます。よく「初夏から」と紹介している雑誌などがありますが、これは一概には言えません。ポイントによって時期が変わるのがケンサキイカの性質で、例えば兵庫県では7月下旬の盛夏からが時期になります。ご自分の釣りポイントのケンサキイカの時期情報はきちんと把握しておきましょう。

ケンサキイカのリール

ケンサキイカの釣り方は微妙なアタリを逃さないテンションをかけたままの釣り方になります。リールの性能的には「扱い易さ」がメインになります。ご紹介のリールは国内メーカーのとても扱い易いリールです。しかも最初からPEラインが巻いてあるのがうれしいですね。お値段も魅力的なリールです。

ケンサキイカの仕掛け

上層から下層まで正確なタナを測るために沈下速度がきちんと表示されているエギは助かります。加えていろいろな釣果情報をまとめますと、ケンサキイカエギングのアタリエギはどうやら「オレンジ系」「ピンク系」が良いようです。ヤマシタ釣具のエギ王Qはおすすめですよ。

ケンサキイカの食べ方

ケンサキイカはどんな料理にも!

イカの王様といえばアオリイカ、イカの女王様といえばヤリイカですが、実は科学的に見てケンサキイカはこの2種類のイカにうま味成分の量が負けていません。細かい成分表は控えますが、うま味成分であるアミノ酸量がケンサキイカはヤリイカより多く、アオリイカとほとんど同量含まれています。どんな料理にも合うケンサキイカを釣り上げて美味しくいただきましょう。

佐賀の呼子が有名ですね

佐賀の呼子ではヤリイカと呼ばれているケンサキイカですが、呼子のイカ刺しは「美味い」と全国的にも有名ですね。ケンサキイカを釣り上げたらまずはお刺身で食べて頂きたいと思います。たくさん釣れたら卵黄と醤油を混ぜた「黄身醤油」の醤油を麺つゆに換え、ごはんにぶっかけていただくと豪快な漁師飯風イカどんぶりになります。贅沢な美味さです。

釣り人ならではの楽しみ

たくさん釣れるようなら「沖漬け」はいかがでしょうか。ジップのできるビニール袋を一つ持っておくととても便利ですよ。沖漬けのタレまで用意できなければ醤油だけでもいいのですが、2倍濃縮ほどの麺つゆを1本持っておくと何にでも使えてとても便利です。ジップ袋に麺つゆをダバダバと入れ、釣れたそばからイカを活きたまま入れていくだけ。簡単ですよ。

自宅に着いたら即冷凍

ジップロック フリーザーバッグM

出典:Amazon

フリーザーバッグの良いところは「冷凍」が前提で作られているところです。アニサキスの害の怖いイカ類も一旦冷凍してしまえば何の害も無くなります。沖漬けにしたケンサキイカを自宅の冷凍庫で一晩寝かせると美味くて安心な沖漬けが食べられます。スルメイカは皮付き、ケンサキイカは皮を剥いてブツに切って食べましょう。


小ぶりのものは

小ぶりのもの(ブドウイカ含む)が獲れたら、ただ湯がいただけでとても美味しい一品ができます。ホタルイカなどと同じように酢味噌で食べると美味しいのですが、個人的には辛子を効かせた辛子酢味噌がおすすめです。簡単でとびきり美味い食べ方です。シーズン中1度はいただきたいですね。

自家製がうまい

イカの一夜干しはとても良い保存食ですが、島根県などで作られるケンサキイカの干物は超の付く高級品として流通しています。開いて内臓をはずしたケンサキイカを干すだけで手軽に一夜干しの完成です。湿気の多い夏のイカなので、冷蔵庫で半日干して水分がある程度抜けてから天日で2~3時間干すのもアリです。

釣り人の特権

ケンサキイカが釣れたら絶対に作ってもらいたいのが「塩辛」です。皮を剥いて下処理をしたケンサキイカは冷凍しておきます。ワタに塩を振って、ラップに包んでこれも冷凍庫へ。一日たったら酒とミリンでワタをのばし、短冊に切ったケンサキイカの身とあわせます。すぐに食べても美味しいですが、寝かせてもまた美味しいですよ。釣り人の特権ですね。

NEWクレラップ お徳用ミニ 22cm×50m

出典:楽天

ケンサキイカを釣りに行こう!

これからハイシーズン

ケンサキイカは夏ごろハイシーズンに入ります。すでに各地から釣果報告が続々と入っています。釣って楽しく食べておいしいケンサキイカをぜひ狙ってみて下さい。

ケンサキイカがもっと気になる方はこちらもチェック!

「暮らし~の」のサイトの中にケンサキイカの生態や特徴などとても詳しい記事を見付けました。パスタの美味しいレシピなども載っています。興味のある方はこちらもチェックして下さいね。