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自作ナイフにダマスカス鋼を使おう!ダマスカス鋼の特徴と魅力をご紹介!

自作ナイフのブレードに使う鋼材にはダマスカス鋼(積層鋼)が存在します。ダマスカス鋼(積層鋼)は削ることによって独特な模様が現れて自作ナイフに神秘的・かっこいい印象をつけてくれます。今回はそのダマスカス鋼(積層鋼)について特徴と魅力を紹介します!
2020年8月27日
ysakura3928
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ダマスカス鋼とは?

不思議な模様の金属

ダマスカス鋼とは金属の表面に独特な模様が見られる金属です。名前にもあるように出自はダマスカスで過去にはこのダマスカス鋼を使った刀剣や工具などが使われていました。非常に強度が高くて硬くしなやかなので刃物の鋼材としてはかなり優秀な存在とされています。不思議な模様はかなり印象に残るので一目見たら忘れないでしょう。

刃物だけでなくアクセサリーなどにも

ダマスカス鋼は刃物だけでなくアクセサリーなどにも使われました。様々な模様はかっこいいものから神秘的なものまで数多くあるので、ブレスレッドやネックレスなどどんなものに使っても非常に栄える存在です。現在においてもその人気は衰えておらず、かっこいいアクセサリーにはよくダマスカス鋼を見かけます。

錆びないダマスカス鋼

ダマスカス鋼は錆びない?

ダマスカス鋼は単一の鋼を坩堝法を使って生成します。それによって不純物が入らずに極めて純度の高い鋼になったとされています。金やクロムが単一の元素で出来ていて錆びないのと同様に、単一元素で作られている金属は酸化がしにくくサビない傾向にあります。勿論、完全にサビないのではないのでメンテナンスは必要です。

過去のダマスカス鋼

発見されているダマスカス鋼製の刀剣は非常に保存状態がよくてほとんどサビが発生していないものでした。発見数自体が数少ないので全てがそうだとは言い難いですが、一番有名なダマスカス鋼製のものとしては「錆びないデリーの鉄柱」というものがあります。1600年も地表で錆びずに立っているデリーの鉄柱はその全てがダマスカス鋼製だとされています。

失われたダマスカス鋼

製法は失われた?

このように素晴らしいダマスカス鋼ですが、過去に作られていたダマスカス鋼の製法は現在では失われてしまっています。何しろ古い時代に作られたもので文献や伝達もないことからダマスカス鋼の製法は一部の情報からと現物からの科学的な調査のみで考察されています。それによってある程度の製法は確立してきましたが、未だに完全なダマスカス鋼の再現は出来ていません。

再現はできていない。

ダマスカス鋼の製法を解明しようと国や各機関が研究をしていますが、未だに本物のダマスカス鋼の再現は出来ていません。問題としては使っている鉄鉱石など土地的な問題などもあるとされていますが、まだまだ謎が多いままです。現在、世界中でダマスカス鋼とされている本物に非常に似た鋼がありますが、これは現代製法によって開発された似て非なるものです。しかし、形式的にはダマスカス鋼と呼ばれています。

現在のダマスカス鋼(積層鋼)

多数の鋼材を重ねたもの


現在、世界で主流になっているダマスカス鋼は多数の鋼材を重ねて作った積層鋼です。刃金を中心にいくつかの炭素含有数などの違う鋼を重ねることで直接的に本物のダマスカス鋼の模様を再現しているのが積層鋼の特徴です。本物のダマスカス鋼とはまったくもって違うものですが、強度や模様自体は非常によく似ているのでダマスカス鋼と呼ばれています。

魅力的な模様から自作ナイフに人気

ダマスカス鋼をエッチングして現れる模様は本物に似て非常に綺麗でかっこいいものが多いです。特に自作ナイフの刃物用鋼材にはばっちりで、数多くのダマスカス鋼が作られていて人気となっています。本物のダマスカス鋼が使えない今はより魅力的な模様の表現できるダマスカス鋼(積層鋼)は大変な需要があります。

自作ナイフではダマスカス鋼(積層鋼)は高級素材!

自作ナイフの高級素材

ダマスカス鋼(積層鋼)は自作ナイフで人気のある素材ですが、作り方が普通の鋼よりも手間が掛かっている分だけ価格が少しだけ高くなっています。単調な模様なら比較的に安価ですが、複雑な製法で作るダマスカス鋼(積層鋼)は通常の鋼よりも数倍高くなるので購入する際にはよく考えないといけません。しかし、その分だけ切れ味や強度などは素晴らしいものが多いです。

高い分だけかっこいい!

複雑なダマスカス鋼(積層鋼)は価格も高いですが、その分だけかっこいい模様や切れ味を発揮します。複雑なダマスカス鋼(積層鋼)はそれだけ手を込められて作られているので強度などもありますから、よりよいナイフのブレードになってくれること間違いなしです! また、ブレード以外にもヒルトやバットキャップなどにも使えるのでナイフに統一感が生まれます。

海外の方が充実している

ダマスカス鋼が高い理由には国内で生産されているダマスカス鋼よりも海外で生産されているダマスカスの方が種類も多いからです。海外だとダマスカス鋼は自作する人も多くショップ等も多いので日本への輸出も多くなっています。そのせいで税金の分だけ日本国内での値段が上がってしまっているのです。

自作ナイフのダマスカス鋼(積層鋼)No.①

一般的な積層模様

炭素含有量や違う金属を重ね合わせただけの基本的なダマスカス鋼(積層鋼)です。単純に重ねただけではこのような段々しか現れないので、ここから更に複雑な模様になるように鍛造を重ねていきます。しかし、これはこれで良い物でもあって積層数が多ければかっこいい模様になります。

波目模様

基本的なダマスカス鋼(積層鋼)を鍛造してそれぞれの模様を波立たせたのがこの波目模様です。積層数が少なければゆったりと、積層数が多ければ複雑な波目に変化します。どんなものにも合うかっこいい模様なのでブレードだけでなく、アクセサリなどにも多く使われますね。購入もしやすく、手にいれやすい模様の一つです。

自作ナイフのダマスカス鋼(積層鋼)No.②

目玉模様


ダマスカス鋼(積層鋼)に丸い目玉のような模様が浮かび上がります。神秘的でかっこいい模様ですが、すこし使いどころが難しいかもしれませんね。本物のダマスカス鋼にはない模様ですが非常に映えるので人気があります。購入も比較的簡単ですので、価格もそんなに高くはなっていません。

ワイヤーダマスカス

ワイヤーダマスカスは非常に特殊な作り方によって作られるダマスカス鋼です。いくつもの鋼材を線材にして捻るように鍛造することで強度を確保し、非常に独特な模様を作り出します。本物のダマスカス鋼にも似た模様が出ますが、本物とは作り方が全然違うという特徴があります。強度もあって切れ味もよくかっこいい模様が出るので非常にかっこいいナイフが作れますが、ダマスカス鋼の中でもかなり価格が高く日本では手に入りにくい素材です。

ダマスカス鋼(積層鋼)はどこで購入できるの?

ネットショッピング

ダマスカス鋼の購入はネットでいくつかの刃物屋や金属ショップがダマスカス鋼を販売しているので、そこから購入することが可能です。しかし、このダマスカス鋼は刃金が入っていない可能性があるのでブレードに使えないことがあるので注意してください。ナイフなどに使える刃金がある場合は使っている素材に記載があるので確認してから購入するようにしましょう。

カスタムナイフショップ

一番確実なのが自作ナイフの材料を購入できるカスタムナイフショップです。素材を明確にしてくれていますし、種類なども豊富に取り揃えているので自分に合ったダマスカス鋼を購入できます。またダマスカス鋼は黒皮付きのものが多いですが、平面研磨などもしてくれていて自作しやすくなっています。一部のショップではレアなダマスカス鋼を仕入れている場合もあるので要チェックです!

ダマスカス鋼(積層鋼)の自作ナイフの魅力!

唯一無二のダマスカス鋼(積層鋼)の模様

ダマスカス鋼の模様は作られた時の積層と鍛造方法、そのあとでのナイフへの加工方法によって様々な模様に変化します。その模様はその時によっての唯一無二なものですから同じものは作ることはできません。個性を出したい方や、自分だけのナイフが欲しい方にはこれ以上の素材はないでしょう。エッチングによる差も出るので調整なども行えます。

自作ナイフに高級感!

ダマスカス鋼を使用することで自作ナイフに高級感を出すことができます。ダマスカス鋼の模様はエッチングによる黒色酸化処理によってブレードを黒く染め上げることが多いので、黒と銀色のコントラストが非常にかっこいいデザインで栄えますね。積層数の多い鋼材を使えばコントラストが細かくなるのでシックな雰囲気が増えて高級感あふれるナイフに仕上がります。

ダマスカス鋼(積層鋼)の自作ナイフの切れ味!

自作ナイフの刃金によって変わる

ダマスカス鋼の切れ味は刃金に使われている素材によって変わります。基本的にダマスカス鋼に使われる鋼は炭素鋼が多いですが、炭素鋼は錆びやすい分切れ味が鋭いのでよく切れるナイフがつくれます。ステンレスも使われていて安定した切れ味も実現できますから幅の広いブレードを自分のナイフに選択することができます。

柔軟性のあるブレードに

ダマスカス鋼に使われる素材はエッチングによって明確な変化を出すために炭素含有量をかなり違う素材で組み上げます。よく使われるのはニッケルが多めの鋼でニッケルダマスカスなどと呼ばれることもありますね。硬さはなく、柔らかいので柔軟性が高くブレードにしなやかさが出やすくなります。ただし、傷にも脆くなりますので、使用用途によっては適さないので注意しましょう。

自作ナイフでダマスカス鋼(積層鋼)を綺麗に見せるには?


自作ナイフの模様とデザイン

ダマスカス鋼を使って自分のナイフを綺麗に見せるにはダマスカス鋼に合ったデザインと鋼材の配置が必要になります。ダマスカス鋼が綺麗に見えるのは積層模様がよく見える部位と鎬などの段差ができる部分です。これをダマスカス鋼を削った時に出る模様に合わせてデザインすることがダマスカス鋼をうまく使うコツになります。また溶接などが行われているダマスカス鋼では強度的なデザインにもつながります。

エッチングの方法について①

ダマスカス鋼を綺麗に見せるためには薬品を使ってエッチングをする必要があります。使う薬品は塩化第二鉄液というもので薬局などで購入することができます。強めの薬品で鉄に塗りこむと表面を素早く黒錆で覆うことができますが、油などで処理しないと腐食が止まらなくなるので注意してください。うまくいくと酸化した黒と参加しなかったニッケルなどの部分で綺麗なコントラストが生まれます。

エッチングの方法について②

塩化第二鉄を使わないエッチング方法ですと酸性の強い薬品に付けるというのも非常に効果的です。こちらだと酸化が弱く鋼の表面がうっすらと酸化するくらいで銀色と白であっさりとしたダマスカス鋼に仕上がります。切れ味や表面の強度も下がらないので、実用的にするならこちらのほうがおすすめかもしれません。

ダマスカス鋼(積層鋼)のまとめ

ダマスカス鋼(積層鋼)のまとめ

ダマスカス鋼については本物と現在の積層鋼の両方があることを知っていただけたと思います。自作ナイフのダマスカス鋼は積層鋼ですが、そのかっこよさは本物に負けない魅力を持っているので是非とも試してみてもらいたい素材ですね。自分だけのナイフを作りたい方にはおすすめですので、色々と試してみてください!

自作ナイフが気になった方はこちらもチェック!

自作ナイフが気になる方は下記にまとめ記事のリンクを張っておきますのでよろしければあわせてお読みください!