検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

名車伝説再び!Z900RS古いようで新しいネオレトロの魅力に迫る!

名車Z1が甦ったかのようなスタイリングが人気のカワサキZ900RS。スタンダードなZ900RSをベースにカフェレーサー風のカスタマイズを施したZ900RSカフェ。人気のカワサキの2台のネオレトロバイクの魅力や、Zシリーズの歴史についてご紹介します。
2020年8月27日
ironman17
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

Kawasaki純正 99994-1023 カワサキ ハイシート 35mmUP Z900RS

名車伝説カワサキZ900RS STD・カフェの魅力

かつてビッグバイクのカワサキの名を世界に轟かせるきっかけとなった伝説の名車がZ1です。そのZ1の姿を彷彿とさせる旧車風のスタイリングで、発表と同時に世間の注目を集めるバイクがZ900RSです。Z1の再来を思わせる火の玉風のグラフィックを施された丸タンクながら、水冷4気筒エンジンや1本サスなど現代の技術が投入された人気のネオレトロバイクでるZ900RSスタンダードモデル(STD)と、レトロなカフェレーサー風のスタイリングで、インプレでも評価の高いスポーツライディングも楽しめるZ900RSカフェの魅力に迫ります。

カワサキZ900RS STD・カフェのスタイリング

Z900RS STDのスタイリング

Z900RSスタンダードは、まさに名車Z1の再来を思わせるスポーツネイキッドバイクイメージのスタイリングです。丸みを帯びたタンクには、Z1のシンボルともいえる「火の玉」をイメージさせるグラフィックが施され、サイドカバーからテールカウルまで流れるようなラインを形づくっています。砲弾型メーターや丸型のバックミラーなど細部までこだわって作り込まれた外観は、Z1、Z2時代を知る旧車ファンからも高く評価されています。

Z900RS カフェのスタイリング

Z1イメージのレトロなスポーツネイキッドスタイルにこだわったZ900RSスタンダードに対し、ビキニカウルやローポジションのハンドル、専用設計のマフラーやシートなどカフェレーサー風のカスタムを施されたのがZ900RSカフェです。専用グラフィックの採用などスペックも外観もレーシーな雰囲気で、攻めの走りもを楽しめるレトロスポーツバイクとなっています。

カワサキZ900RS STDとカフェの違い

カフェレーサーとは

カフェレーサーとは、レトロなスタイルを愛する旧車好きの人たちが好むカスタム手法の一つです。イギリスのロッカーズと呼ばれた若者たちが行きつけのカフェに集まり、自らがカスタムしたバイクでスピードを競ったことに端を発し、よりカッコよく、より速くといったことに主眼が置かれます。低く遠いハンドルにバックステップ、シングルシートに、ロケットカウルやビキニカウルなどのカウリングを装備するといったスタイルが代表的なカスタムになります。

Z900RS カフェ独自の装備

Z900RSカフェには、カフェレーサースタイルの独自のカスタムが施されています。フロントにはカフェレーサーを思わせるビキニカウルに、ブラック塗装仕上げのローポジションハンドルが装備され、ミラーステーはレーシーなイメージにふさわしいショートタイプに交換されています。シートはシングル風の段付きシートとされ、専用のサイレンサー、マフラーカバーを装備。タンクにはカフェレーサー風のオリジナルカラーとグラフィックが施されています。

カワサキZ900RS STD・カフェのエンジン

Z900RSに搭載されるエンジンは、ベース車となったZ900と同じ水冷4ストロークの並列4気筒エンジンです。ストリートファイターであるZ900のハイスペックエンジンはそのままに、サウンドチューニングを施されたマフラーはスロットルをひねると同時にトルクフルな加速感をライダーに与えてくれます。エンジン外観にもカワサキのこだわりが感じられ、水冷エンジンでありながら空冷を思わせる冷却フィンや、Z1をイメージして作られたクランクケースなど旧車Z1ファンも納得の見た目にも貢献しています。

カワサキZ900RS STD・カフェの足回り

かつての名車であり、カワサキZ900RSのモデルともいえるカワサキZ1・Z2は当時一般的だった左右2本のサスペンションでした。旧車好きの中にはこの2本サスに対するこだわりが強い人も多く、かつてネオレトロバイクとして一世を風靡したカワサキゼファーも、やはりこの2本サスを採用していました。Z900RSでは、これに対してモノショック式の1本サスペンションを採用しています。セッティングとしてはやや硬めで、これによりZ900RSのエンジンパワーを受け止め、街乗りから長距離ツーリング、ワインディングを攻めるスポーツ走行まで、安定した走りを実現してくれます。

カワサキZ900RS STD・カフェの基本スペック

エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
排気量:948㎤
最大出力:82kW(111PS)/8,500rpm
最大トルク:98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpm
始動方式:セルフスターター
全長×全幅×全高:
STD 2,100mm×865mm×1,150mm、カフェ 2,100mm×845mm×1,190mm
シート高:STD 800mm、カフェ 820mm
車両重量:STD 215kg、カフェ 217kg
燃料タンク容量:17L
燃費:28.5km/L(60km/h、2名乗車時)
 

カワサキZ900RS STD・カフェのライバル

往年の名車を彷彿とさせるレトロなネイキッドでありながら、最新のエンジンや足回りで武装してスポーツ走行も楽しめるバイクであるカワサキZ900RS。そんなZ900RSのライバルともいうべき2車を比較してみます。


XSR900

ヤマハXSR900は同社のスポーツネイキッドMT-09をベースに、ハイスペックなエンジンを旧車を思わせるレトロなボディに搭載したネオレトロのカテゴリーに分類されるバイクです。MT-09と共通の直列3気筒エンジンは、市場インプレでも低回転からトルクフルに回ると高評価を得ています。往年のヤマハのレーサーを思わせるアルミのタンクもレトロな雰囲気を漂わせ、Z900RS同様にカフェレーサー風のカスタムパーツも数多くラインナップされています。

基本スペック

エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列3気筒
排気量:845㎤
最大出力:85kW(116PS)/10,000rpm
最大トルク:87N・m(8.9kgf・m)/8,500rpm
始動方式:セルフスターター
全長×全幅×全高:2,075mm×815mm×1,140mm
シート高:830mm
車両重量:195kg
燃料タンク容量:14L
燃費:29.4km/L(60km/h、2名乗車時)

CB1100RS

ホンダCB1100は同社のフラッグシップモデルであるCB1300とは一線を画し、散歩するようにゆったり走ることをコンセプトに作られたツーリングにぴったりのバイクです。特に2017年モデルから新たにラインナップに加わったRSは、往年の名車CB750FOURを思わせる空冷4気筒のエンジンにメッキパーツを多用したレトロなデザインで、旧車ファンも納得のクラシカルなスタイリングで人気を集めています。

基本スペック

エンジン:空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
排気量:1,140㎤
最大出力:66kW(90PS)/7,500rpm
最大トルク:91N・m(9.3kgf・m)/5,500rpm
始動方式:セルフスターター
全長×全幅×全高:2,180mm×800mm×1,100mm
シート高:785mm
車両重量:252kg
燃料タンク容量:16L
燃費:31.1km/L(60km/h、2名乗車時)

カワサキZ900RSの走りについて

Z900RS STDの走り

Z900RSの水冷並列4気筒のエンジンは、Z900というストリートファイターがベースとなっていることもあり、かなり俊敏な走りであることが各インプレからも見てとれます。。948㎤のキャパシティを持つエンジンは111PSとネイキッドバイクとしては十分すぎるほどのハイパワーを絞り出します。4into1とされた専用設計のエキゾーストはサウンドチューンを施され、大排気量らしい図太い排気音とともに中低速域からもトルクフルな加速を体感できます。

Z900RS カフェの走り

Z900RS カフェの走りについては、スタンダードとは若干趣きが異なることがさまざまなインプレからも読み取れます。カフェとスタンダードではエンジン自体は同じながら、カフェレーサースタイルを意識したZ900RSカフェの方は、ローポジションのハンドルや専用の段付きシートがもたらす前傾姿勢や、ビキニカウルによるウィンドプロテクション効果もあいまって、クイックなハンドリングやレーシーなスポーツ走行が楽しめます。

カワサキZ900RSの街乗り性能

Z900RS STDの街乗り

Z900RSスタンダードの街乗り性能は悪くはありません。軽量でコンパクトなボディのおかげで、渋滞した中でもすり抜けは容易に行なえます。トルクフルなエンジンのおかげで、頻繁なストップアンドゴーを強いられる街中でも、ストレスを感じることはありません。シート高は800mmと決して低くはないものの、スリムな車体のおかげか足つき性も比較的良好であることがインプレでも高く評価されています。

Z900RS カフェの街乗り

Z900RS カフェはスタンダードモデルに比べると若干前傾姿勢がきつくなるものの、インプレの評価では決して街乗り性能も悪くはありません。カフェレーサー仕様にありがちな極端なバックステップなどはなく、しなやかな足回りやスリムなボディも、路面変化が多く交通量の多い街中でも十分対応可能なレベルであると言えます。

カワサキZ900RSのツーリング性能

Z900RS STDのツーリング


オーソドックスなライディングポジションに、軽量・コンパクトなボディがもたらす取り回しの容易さなど、Z900RSスタンダードモデルのツーリング性能は非常に高いと言えます。カウリングのないスポーツネイキッドモデルながら風のバタつきもあまりなく、トルクフルなエンジンはロングツーリングでの高速巡航も難なくこなします。フラットなシートに、荷物固定用のバンジーフックなど、荷物の積載性も非常に良く、実際にロングツーリングに使用したインプレでも、そのツーリング性能は高く評価されています。

Z900RS カフェのツーリング

一見ツーリングには不向きと思われがちなZ900RS カフェですが、そのツーリング性能は意外にもインプレでも高評価を獲得しています。スタンダードよりは若干前傾がきついものの、長距離で極端な疲労を招くレベルのものではありません。またビキニカウルによるウィンドプロテクションも疲労度の軽減には貢献してくれますし、シングルシート風の専用シートはスタンダードモデルのものよりクッション性は高く、ロングツーリングでもあまりお尻が痛くなりません。スタンダードのようなシートのフラットさはありませんが、こちらもバンジーフックを装備しており、工夫次第で十分にツーリングの荷物を積載することは可能です。

カワサキZ900RS STD・カフェの純正アクセサリー

カワサキZ900RSをカスタムする手法の一つとして、純正アクセサリーを使用する方法があります。スポーツ走行を可能にするタンクパッドやラジエタースクリーンのほか、ドレスアップにもなるメーターカバーやインジケーターカバー、タンデムに便利なグラブバーやサイドグリップなど、そのラインナップは多岐にわたります。車体とのマッチングも純正ならではの良好さで、カスタムの第一歩の方法としておすすめです。

Kawasaki純正 99994-1023 カワサキ ハイシート 35mmUP Z900RS

カワサキZ900RSをカスタムする

シンプルでレトロ調デザインのZ900RSは、発売当初よりカスタムベースとしても高い評価を得ています。なかでもカスタムの方向性として人気の高いのが、Z900SRSのモデルともなった名車Z1をリスペクトしたような旧車ストリート仕様です。旧車ファンの間でいまだ人気の衰えないZ1・Z2シリーズはリプロパーツも多く、ウィンカーやテールランプなどこれらの車両パーツを流用したカスタムが数多く見られます。

すべてはZ1から始まった

ホンダが4ストロークの大排気量車として発表したドリームCB750FOURから遅れること3年、DOHCのハイパワーエンジンを搭載し時速200キロを超える運動性能を持ちながら、流麗でスマートなフォルムのスタイリングのカワサキSuper4(Z1)はまたたく間に世界を席捲しました。ティアドロップ型のタンクに火の玉をイメージするグラフィックや、美しく輝く4本出しマフラーは、いまだに旧車としての評価が世界的に高く、中古車相場でも高値で取引されています。

カワサキZ1基本スペック

エンジン:空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
排気量:903cc
最大出力:82PS/8,500rpm
最大トルク:7.5kg-m/7,000rpm
始動方式:セルフ・キック併用
全長×全幅×全高:2,200mm×865mm×1,170mm
シート高:780mm
乾燥重量:230kg
燃料タンク容量:18L

カワサキZシリーズの系譜

カワサキZ1以降、Z900RSまでつながるカワサキZシリーズの系譜を振り返ってみます。

カワサキ750RS(Z2)

当時、国内販売されるバイクの最大排気量が750ccであったことに合わせ、Z1をスケールダウンして販売されたのがZ2です。ボア・ストロークの縮小によりエンジンフィールは逆に刺激的になったというインプレも多く、こちらも旧車市場でいまだに高い評価を得ています。

750RSの基本スペック

エンジン:空冷DOHC 2バルブ4気筒
排気量:746cc
最大出力:69ps/9,000rpm
最大トルク:5.9kg-m/8,500rpm
発売年:1973年
 

カワサキZ1-R


カワサキZ1000をベースに、ビキニカウルや集合マフラーなどの採用でカフェレーサー風のカスタムを施したバイクがZ1-Rです。独特なスタイリングとスポーツライディングもこなす基本性能の高さで、旧車市場でもいまだに高い人気を誇るモデルです。

Z1-R基本スペック

エンジン:空冷DOHC 2バルブ4気筒
排気量:1,015cc
最大出力:90ps/8,000rpm
最大トルク:8.7kg-m/7,000rpm
発売年:1978年

カワサキZ750FX

それまでの丸型タンクからガラリとイメージを一新した直線基調のデザインを採用したのがFXです。ホイールもスポークからキャストホイールに変わるなど現代的になり、インプレでも評価の高い洗練した走りのフィーリングもあいまって、カスタムベースとしても高い人気を誇りました。

Z750FX基本スペック

エンジン:空冷DOHC 2バルブ4気筒
排気量:748cc
最大出力:70ps/9,000rpm
最大トルク:5.7kg-m/8,500rpm
発売年:1979年

カワサキZ1000R

アメリカの二輪レーサーであるエディ・ローソンがAMAスーパーバイクでチャンピオンになったことを記念して発売されたのがZ1000Rです。ビキニカウルにカワサキ伝統のライムグリーンのカラーリング、スーパーバイクマシンを彷彿とさせるスペックはインプレでの評価も高く、大人気を博しました。

Z1000R基本スペック

エンジン:空冷DOHC 2バルブ4気筒
排気量:998cc
最大出力:102ps/8,500rpm
最大トルク:8.5kg-m/7,000rpm
発売年:1982年

カワサキZEPHYR750

レーサーレプリカ全盛の時代、原点回帰とばかりに直線基調から丸型タンクに戻し、時代に逆行するかのようにして誕生したスポーツネイキッドバイクがZEPHYRです。ハイスペックを誇る最新モデルとは異なるマイルドな乗り味はインプレの評価も高く、ベテランライダーからも歓迎されました。

ZEPHYR750基本スペック

エンジン:空冷DOHC 2バルブ4気筒
排気量:738cc
最大出力:68ps/9,000rpm
最大トルク:5.5kg-m/7,500rpm
発売年:1990年

選ぶならZ900RS

カワサキが誇る名車Z1の再来を彷彿とさせるスタイリングに、最新式のハイスペックで攻めの走りも堪能できるスーパーネイキッドモデルZ900RSについてご紹介してきました。スタンダードのオーソドックスなスタイルやカフェのレーシーなスタイルなど、あなたの好みに合わせてカスタムも思いのままです。古いようで新しい、ネオレトロの魅力あふれるZ900RSをあなたの愛機に加えてみませんか。