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家庭でできる「きゅうり」のプランター栽培!支柱や摘心など育て方のコツを解説!

家庭菜園でも人気のきゅうり。生育期間が短くプランターでも育てられます。きゅうりは育て方が簡単でベランダなど限られた場所でも栽培しやすい家庭菜園にぴったりの野菜。きゅうりの摘芯や追肥など肥料の施し方、育て方のコツやプランター栽培によい品種をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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この記事で紹介しているアイテム

キュウリ 種 『VR夏すずみ』 350粒 タキイ種苗

きゅうりってどんな植物?

夏野菜の代表格きゅうり。サラダやサンドイッチ、お漬物などさまざまに料理できる野菜です。野菜というと畑がないと育てられないと思う方もいらっしゃいますが、きゅうりはプランターでも簡単に育てることができます。きゅうりは種をまいてから収穫までの期間が短いので家庭菜園初心者にもぴったりです。またベランダなどでも育てられるので畑がないからと諦めなくても大丈夫。きゅうりは追肥や摘芯をきちんとおこなうと収量がアップします。きゅうりの追肥や支柱の立て方などの育て方のコツをご紹介いたします。

きゅうりの花の特徴

きゅうりの花の開花時期は、6~8月ごろ。きゅうりは直径3センチくらいの可愛らしい黄色い花を咲かせます。きゅうりには雄花と雌花があり、実がなるのは雌花の咲いたあとです。ただし、きゅうりは単為結果という特徴を持っていて、雄花と雌花が受粉しなくても実をつけます。

きゅうりの葉の特徴

きゅうりの葉っぱの色は明るいグリーン色で表面には細かい産毛が生えています。きゅうりの葉っぱの形は手のひらをぱーにしたようで、浅く切れ込みがはいっています。きゅうりの葉っぱは、ツルに互い違いに生える対生です。

きゅうりの実の特徴

きゅうりの実の収穫の適期は、だいたい7~9月ごろです。品種にもよるのですが、だいたい20センチくらいのサイズで収穫することが多いようです。きゅうりは江戸時代には現在のように緑色の状態ではなく、黄色く熟してから食べられていました。そのため、きゅうりは「木瓜(きうり)」「黄瓜(きうり)」と呼ばれることがあります。今、私たちが食べているのはきゅうりが肥大途中の未熟果。きゅうりはほとんどが水分で栄養素がほとんどなく「世界一栄養のない野菜」と言われています。

きゅうりの基本データ

科名属名

ウリ科キュウリ属

学名

Cucumis sativus L.

和名

きゅうり

別名

唐瓜(からうり)

英名

Cucumber

原産国

インド


きゅうりのプランター栽培におすすめの品種

きゅうりには、ツルを上に伸ばしていくタイプと、ツルを地を這うように伸ばしていくタイプがあります。地這いのきゅうりは、支柱を立てないでよいのが便利なところ。ただし、ベランダなど限られた場所でのプランター栽培によいのはツルを上に伸ばしていくタイプでしょう。きゅうりは品種によってそれほど味は変わりませんが、見た目のバリエーションはさまざまです。スーパーではあまり出回っていない品種を育てられるのが家庭菜園のよいところ。きゅうりのプランター栽培におすすめの品種をご紹介いたします。

VR夏すずみ

キュウリ 種 『VR夏すずみ』 350粒 タキイ種苗

うどんこ病やべと病に強く、育て方が簡単なので家庭菜園初心者にもおすすめのきゅうりです。後半まで収穫できます。20センチくらいのサイズで収穫するのがベストです。

マイクロキュウリ

とても小さく可愛らしい実をつけるきゅうりです。大変丈夫で育て方の簡単な品種です。実が小さいので肥料や追肥にそれほど神経質にならずともよくできます。ベランダで育てて、窓際に支柱とネットを張れば可愛らしいグリーンカーテンにもなります。実のサイズはだいたい2センチくらいで、表面にはスイカのようなまだら模様があります。ベランダを見て可愛らしいきゅうりがなっていると嬉しいですね。サラダやピクルスなどに切らずにそのまま使えるのも便利です。家庭菜園ならではの珍しいきゅうりを栽培できます。

シャキット

病気や害虫に強く、家庭菜園向きの品種です。ややごつごつとした印象ですが、口当たりはよいです。だいたい20センチ前後のサイズで収穫するとよいでしょう。定期的な追肥をおこなって肥料を切らさないようにすると、次々と実がなります。肥料とともに水やりもこまめにおこないましょう。

ホワイトワンダー

白いきゅうりです。通常のきゅうりと比べると、太く寸胴な形をしています。シソ漬けなどにすると、美しい色に染まりやすいです。実が重いので、しっかり支柱を立ててツルを麻ひもで固定して誘導してあげるとよいでしょう。こまめな水やりと、元肥や追肥など肥料をしっかり施すことが育て方のポイントです。だいたい15~25センチくらいのサイズで収穫しましょう。

うぐいすキュウリ

外皮も中もうぐいす色をした美しいきゅうりです。だいたい15~20センチくらいのやや小ぶりサイズなので、ベランダ栽培や家庭菜園向きです。収穫するとしゃきしゃきと美味しくサラダの彩りにも素敵です。珍しい野菜を家庭菜園で育てたい方にもぴったりです。元肥や追肥など肥料をしっかり施すのが上手な育て方のコツです。

レモンきゅうり

サイズも色もまるでレモンのような、黄色いきゅうりです。見た目が可愛いのでベランダでのグリーンカーテンにもおすすめ。ベランダにこんなキュートな実がなると気分が明るくなります。ただしレモンの味はせず、ふんわりと甘い香りがします。サラダのアクセントにも素敵ですし、ピクルスや中をくり抜いてサラダを入れるといった詰め物にしても食卓が映えます。スーパーなどではあまり購入できない品種なので、家庭菜園でたくさん育ててプレゼントすると喜ばれそうです。小さめの実なので、それほど追肥などの肥料に神経質になることなく、家庭菜園初心者にもおすすめです。

きゅうりのプランター栽培のコツ1「土づくり」

きゅうりは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の野菜用の土を利用しても便利です。きゅうりはややアルカリ性土壌でよく育ちます。植え付ける2~3週間くらい前に苦土石灰を施して寝かしておきましょう。また植え付ける一週間くらい前に腐葉土などの肥料を元肥として土に混ぜておきましょう。

きゅうりのプランター栽培のコツ2「肥料」

きゅうりは肥料を好む植物なので、こまめに肥料を施すことが育て方のポイントとなります。きゅうりには、はじめに苗を植え付ける際に、元肥として穏効性の固形肥料を与えましょう。そして、きゅうりがぐんぐん成長しつるを30センチくらいに伸ばしてきたころから、追肥をおこないます。追肥の方法としては、だいたい2週間に一度のペースで、液体肥料を施しましょう。生育に応じて、追肥にも元肥と同じ穏効性の固形肥料を与えてもよいでしょう。

きゅうりのプランター栽培のコツ3「水やり」


きゅうりは、「水で育てる」と言われるくらい水を好む植物で、乾燥を苦手とします。きゅうりのプランター栽培には毎日水やりすることが育て方のコツです。とくにベランダなどよく日の当たるところで管理するときは、きゅうりが乾燥していないかこまめにチェックしましょう。真夏の暑い時期の水やりは、朝夕の気温が低い時間におこないましょう。昼間の気温の高い時間に水やりすると、水やりした水がプランターのなかで温まり、きゅうりの根っこを傷めてしまうことがあります。

きゅうりのプランター栽培のコツ4「場所」

きゅうりは、日当たりのよい風通しのよいところを好む植物です。夏野菜なので、太陽の日差しを浴びることでぐんぐんと育ちます。きゅうりを植えたプランターは、日当たりのよいところで管理しましょう。ベランダなど日差しをさえぎるものの少ないところがおすすめです。

きゅうりのプランター栽培のコツ5「種まき」

きゅうりは発芽率が高く、種まきから比較的簡単に苗を育てることができます。育苗ポットもしくはプランターに種を直まきします。プランターなどに種まき用の土を入れたら、だいたい直径3センチ、深さ1センチくらいの丸い穴を作ります。その穴に2~3粒のきゅうりの種を、種同士が重ならないようにまきます。軽く土をかぶせたあと鎮圧し、水やりしましょう。種まきしたプランターや育苗ポットを、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

4~5日で発芽する

発芽適温である20~25度の環境下で、だいたい4~5日で発芽するでしょう。きゅうりの本葉が2枚くらいになるまで育ったら、程度のよい1本だけを残して、あとの1~2本は間引きます。管理を続け、本葉が4~5枚に育ったら苗の完成です。プランターや畑などに植え替えましょう。

きゅうりのプランター栽培のコツ6「植え付け」

きゅうりをプランター栽培する場合、土の容量が20リットル以上になる大きめのプランターを選びましょう。20リットルの容量につき一本のきゅうりの苗を植えます。土を入れたプランターにきゅうりの苗を植え付けます。自分で種まきから育てた苗のほか、時期になるとホームセンターなどで多くのきゅうりの苗が販売されます。きゅうりの苗を植え付けたら、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

きゅうりのプランター栽培のコツ7「支柱立て」

きゅうりはツルを伸ばしながら成長する野菜なので、植え付けの際に支柱を立ててあげましょう。プランター栽培でツル性の植物を育てるのに便利な支柱がいろいろ販売されています。自分で作るときは、支柱を何本か等間隔で立てたあと、きゅうりネットを張りましょう。きゅうりのツルが好きな方向に伸びていけるようになり生育がスムーズです。

根っこを傷めないように注意

きゅうりに支柱を立てるときは、きゅうりの株の根っこを傷めないように端っこに突き刺すように支柱を立てましょう。きゅうりが成長してツルを伸ばすにしたがって、誘引しながら支柱に麻ひもなどで軽くツルを固定しましょう。

きゅうりのプランター栽培のコツ8「病気」

つるわれ病

きゅうりがつるわれ病にかかると、株元の葉っぱが日中しおれる症状があらわれます。はじめのうちは、夜間には回復するのですが、しばらくするとしおれは上部の葉っぱに広がり、やがて葉っぱは黄色く変色し枯れてしまいます。それに伴い茎に縦のひびわれが入り、白や茶色のかび状の病斑部があらわれます。つるわれ病はかびを要因とする病気です。きゅうりの水やりの際に土が葉っぱに飛び散らないように与える、きゅうりの枯れた葉っぱをこまめに摘み取るなどして、きゅうりをつるわれ病から守りましょう。

べと病

きゅうりにはべと病が発生することがあります。きゅうりがべと病にかかると、葉っぱに薄い黄色っぽい小さな斑点があらわれます。次第に斑点は、褐色へと変化していき大きくなります。病斑部が大きくなってくると、光合成を妨げきゅうりの生育が阻害されます。べと病を見つけたらすみやかに葉っぱを切り取って駆除しましょう。

炭そ病

炭そ病は、どちらかというと畑などのきゅうりの露地栽培で発生しやすい病気です。はじめのうち、きゅうりの葉っぱに小さく丸い黄色の病斑部があらわれます。放っておくと病斑部は大きくなってほかの葉っぱへとどんどん広がります。炭そ病を見つけたら、病斑部を切り取ってすぐに駆除しましょう。

褐斑病

褐斑病は、おもにきゅうりの葉っぱに発生する病気です。褐斑病にかかると、はじめ黄色いふちどりに黄褐色の小さな斑点状の病斑部があらわれます。病斑部は次第に大きくなり、灰褐色へと変色します。とくに、ブルームレス台木の接ぎ木苗のきゅうりに発生しやすい病気です。


きゅうりのプランター栽培のコツ9「害虫」

アブラムシ

きゅうりには、アブラムシが発生しやすいです。アブラムシは春の気温が上がってくると同時に発生しやすくなる害虫です。アブラムシは、きゅうりの葉や茎に寄生して、きゅうりの栄養素を吸ってしまいます。アブラムシは一匹の大きさは小さいですが、群れで発生することが多いので、あっという間に栄養素を吸い尽くしてしまいます。また、アブラムシの排泄物は甘い香りがしてほかの病害虫を引き起こすことがあります。アブラムシを見つけたら、二次被害を防ぐためにもすみやかに駆除しましょう。

ウリハムシ

ウリハムシは、2ミリくらいの黒とオレンジ色のツートンカラーの害虫です。食欲旺盛で、あっというまにきゅうりの新芽などを食べてしまいます。成長点を食べられてしまうと、その後のきゅうりの生育がストップしてしまいます。ウリハムシを見つけたらすみやかに駆除しましょう。

ハダニ

きゅうりには、ハダニが発生しやすいです。ハダニはとても小さな害虫なうえ、きゅうりの葉っぱの裏に寄生するので発見が遅れがちになります。ハダニは水を苦手とするので、水やりの際に葉っぱにも水を少しかけるなどすると防除に有効です。ハダニは群れで発生し、きゅうりの栄養分を吸ってしまいますので、見つけ次第すぐに駆除しましょう。

きゅうりのプランター栽培のコツ10「剪定」

摘芯

きゅうりは、摘芯をおこなうと収穫量がアップします。摘芯と聞くと難しいイメージがありますが、実際に摘芯をおこなってみると意外と簡単です。摘芯はきゅうりの成長に伴っておこないます。まず、きゅうりのツルが伸びてきたら、はじめの5節までに出ている側枝や雌花をすべて摘み取って摘芯します。その後さらにきゅうりのツルが伸びてきたら、すべての側枝の先端を、葉っぱを2枚くらい残して先端を摘芯します。摘芯をおこなうと、きゅうりが縦横無尽にツルを伸ばすのを防ぐことができるので、ベランダなど限られた場所でプランターで育てるときに便利です。また摘芯をおこなうと余計なところに栄養分がまわらず、きゅうりの実付きがよくなります。

葉っぱの摘み取り

きゅうりがぐんぐん成長してきたら、足元にある葉っぱを少し整理しましょう。手や清潔なハサミできゅうりの葉茎を切り取ります。きゅうりは水を好む植物ですが、じめじめした環境下では病害虫が発生しやすくなります。そのため、こまめに混みあった葉っぱや傷んだ葉っぱを摘み取って、きゅうりをできるだけ風通しよくしてあげましょう。

きゅうりのプランター栽培のコツ11「収穫」

きゅうりに実がつきはじめたら、1番目と2番目の実は早めに収穫します。きゅうりの株の消耗を防ぐためです。きゅうりは、品種によって収穫すべきサイズが違ってきます。種の裏などに書かれている説明書きをもとに、一番おいしいサイズで収穫しましょう。きゅうりは、種をまいてからおよそ2カ月半から3カ月で収穫できます。夏の気温の高い時は、花の開花からだいたい1週間もすれば、収穫できるサイズの実がふくらみます。あまり放っておくと、きゅうりが成熟しすぎて、へちまのようなウリのような大きなサイズになってしまいます。大きなサイズになっても食べられるのですが、真ん中の種部分が気になってくるので、種を取り除いて塩もみやお漬物に利用するとよいでしょう。

きゅうりのプランター栽培にチャレンジしよう

育て方が簡単で鉢植えやプランターをベランダなどでも栽培できるので家庭菜園にもひっぱりだこのきゅうり。きゅうりは水を好む野菜なのでこまめな水やりが上手に育て方のポイント。また追肥を定期的におこない、摘芯すると収量がアップします。とは言え、それほど難しく考えなくても大丈夫。自分で育てたきゅうりの味は格別なので、ぜひきゅうり栽培にチャレンジしてみませんか。