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甲武信岳の登山情報まとめ!日帰りや宿泊向けのルートや楽しみ方をご紹介!

甲武信岳は山頂が3つの県にまたがっているので、多くの登山口から登山することができます。初心者でも日帰りが可能なコースもあります。また、山小屋がたくさんあるので、宿泊での登山もおすすめです。地図を見て自分の体力や経験に応じたコースで甲武信岳に登ってみませんか。
2020年8月27日
htam
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甲武信岳に登りませんか

写真は関東山地の山並みです。甲武信岳(こぶしがたけ)は標高2475m、関東山地の中心部に位置する奥秩父山塊の主脈の中央にあります。甲武信岳から眺める富士山の展望は特に美しい風景と評判です。(※2018/5/22現在の情報です。)

甲武信岳は日本百名山

甲武信岳(こぶしがたけ)は、小説家、随筆家の深田久弥先生が著した「日本百名山」のうちの一座です。日本百名山は、文筆家で登山家でもあった著者が、実際に登頂した日本の各地の山から100座を選んだものです。

甲武信岳はどこ

地理院地図
地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、国土地理院が捉えた日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。地形図や写真の3D表示も可能。

甲武信岳は山梨県・埼玉県・長野県の3県の境にあり、千曲川(新潟県では信濃川)、荒川、笛吹川(富士川上流部)の水源地となっています。奥深い山でその姿を見るのは難しい山です。すぐ隣に三宝山があります。この山の標高は甲武信岳より高く一等三角点が位置しています。しかし、日本百名山に選定されているのは三宝山でなく甲武信岳なのです。

甲武信岳頂上からの眺望は

山頂からは奥秩父山塊を始め、南、中央、北アルプスや八ヶ岳、木曽御岳まで日本百名山のうちなんと42座を見ることができます。晴れれば天の川もきれいに見えるなどの満天の星空は、宿泊で訪れるてながめるのがおすすめの山です。

甲武信岳で見られる花

甲武信岳は、レンゲショウマやクモイコザクラで、新・花の百名山に選定された山です。他にもアズマシャクナゲ、ウメバチソウ、キバナノコマノツメ、コイワカガミ、ゴゼンタチバナ、ヤナギランなど多くの花を季節に応じて眺めることができます。また、シャクナゲは特に人気で、山小屋のホームページに開花情報がありますから、チェックです。

甲武信岳の登山口

甲武信岳の登山口は地図で見ると、長野県側の毛木平登山口と西沢渓谷登山口一般的で日帰りも可能なルートがあります。また、縦走コースの登山口として、山梨県側の雁坂峠登山口や長野県の瑞牆山(みずかきやま)の瑞牆山荘付近からの登山口があります、2泊3日が必要な縦走コースであり地図を見て宿泊する山小屋などの計画を十分に練る必要があります。体力的には難易度は高いが危険なルートではないので、経験者と一緒なら初心者でもチャレンジしたいコースです。

長野県川上村の毛木平登山口

長野県側の毛木平が甲武信岳に登山する際の歩行タイムが最短コースです。駐車場やトイレも整備されています。ここから登る際は、写真のような水源地を眺めるのはかかせません。

毛木平へのアクセス

登山口となる毛木平に乗り入れている路線バスはありません、アクセスはマイカーやレンタカーを利用するのが便利です。毛木平から約4kmの梓山バス停までは小海線信濃川上駅からバスが出ています。その場合は往復2時間程度のアクセスタイムを考慮して計画をたてましょう。

毛木平登山口からのルートは2つ

毛木平から千曲川源流遊歩道を通って甲武信ヶ岳までピストンするのが最短コースであり、早朝から登れば日帰りが可能です。五里観音から十文字峠を経由し、三宝山山頂を通り甲武信岳に向かうルートもあります。2つのルートを周回するコースもマイカー登山客に人気があります。ピストンよりもコースタイムが2時間ほど長くかかりますが、難易度は高くないので健脚者なら日帰りも可能です。

山梨県山梨市の西沢渓谷登山口


山梨県側のルートは、西沢渓谷入口から徳ちゃん新道(戸渡尾根)を通って登るルートが一般的です。長野県側から登るよりも、東京からのアクセスは短いのですが、登りに約5時間30分かかり、日帰りは厳しい登山口です。登山道中はほとんど樹林帯で展望はあまりありませんが、時期によってはシャクナゲの群生を楽しむことができます。体力的には難易度は高いですが、ル-ト上に危険な場所はありません。

西沢登山口までのアクセス

西沢渓谷入口までは中央本線塩山駅から乾徳山登山口経由西沢渓谷入口行きのバスが出ています。車でのアクセスは中央道勝沼ICから60分で駐車場に着きます。市営駐車場60台、道の駅みとみ北側駐車場200台があります。

甲武信岳は縦走も人気

甲武信岳を通る縦走登山は人気があります。山梨県側の川又バス停から雁坂峠登山口、地蔵岩分岐、雁坂小屋、木賊山分岐を通り甲武信ヶ岳に向かうコース。かなりのロングコースとなりますが、瑞牆山荘から瑞牆山、金峰山、甲武信ヶ岳縦走するコースもあります。途中にある大弛峠の駐車場登山口からも直接向えます。様々な縦走ルートが可能です。いずれも、体力的難易度は高いので日帰りは困難です。1泊から2泊の宿泊コースになります。そのためこの山塊には多くの有人の小屋や無人の避難小屋があります。

雁坂峠までのアクセス

電車でのアクセスは秩父鉄道の終点三峰口駅で下車し中津川行きの川又線に乗り川又バス停で降車します。川又から雁坂登山口まで約2時間の歩行タイムです。車でのアクセスは川又バス停に観光トイレ駐車場があります。4台程度しか止められません。また、西沢登山口から雁坂峠を歩く約2時間の歩行タイムのルートもあります。どちらの登山口を洗濯するかは地図でしっかり確認しておきましょう。

大弛峠までのアクセス

東京、名古屋からの車でのアクセスはR140号を通り大弛峠小屋下駐車場までのルートです。電車を使用するアクセスは、塩山駅からタクシーとなります。また、土日祝日限定で塩山駅から大弛峠行きのバスが出ます。期間限定ですから前もって期間や時間などチェックしてください。またこの大弛峠は、車が通れる峠の日本最高地点で有名です。

甲武信岳は埼玉県からのルートもある

甲武信岳に埼玉県側から登る場合、秩父湖奥の栃本バス停近くの白泰山登山口から白泰山、赤沢山十文字峠と縦走する登山ルートがあります。歩行距離16km8時間半の歩行時間です。難易度が高く、地図での位置確認は必須です。十文字小屋で一泊となります。途中には、避難小屋しかありません。栃本までのアクセスは、三峯口駅から西武観光バス、秩父市営バスに乗り栃本関所跡バス停で下車します。車でのアクセスは、花園ICで下りて栃本広場駐車場へ向かいます。駐車台数は約40台です。

甲武信岳の日帰りルートの難易度と歩行タイム

甲武信岳の日帰り可能ルートは、毛木平登山道からのルートとなります。長野県山のグレーディングで難易度を見ると毛木平登山口から三宝山を通り甲武信岳ピストンのコースが体力度4、危険度Bの難易度となっています。8.9時間の標準歩行タイムですから、早朝に出発すれば日帰りが可能です。西沢渓谷入口からのルートや大弛峠からのルートは、健脚者でも10時間前後の歩行タイムとなります。日帰りは難しく、途中の山小屋での宿泊をおすすめします。

長野県山のグレーディング

山梨県山のグレーディング

山梨県山のグレーディング

山梨県から山梨県の山のグレーディングで登山の難易度が見られます。西沢渓谷入口からの徳ちゃん新道ルートと、大弛峠駐車場からのルートはどちらも体力度4、技術度Bの難易度となっています。標準歩行タイムは徳ちゃん新道が10時間、大緩峠からは12時間です。健脚者は日帰りで登っていますが、体力度4は1泊の宿泊登山がおすすめのコースとなっています。

甲武信岳周辺の山小屋

甲武信岳の登山コース上には山小屋がたくさんあります。山小屋での人とのふれあいは登山の楽しみのひとつです、地図を見ると、山頂に一番近い山小屋は甲武信小屋です。毛木平登山口からは十文字小屋という有人の山小屋があります。雁坂峠からは雁坂小屋と無人の山小屋の破風山(笹平)避難小屋があります。大弛峠登山口には有人の山小屋大弛峠小屋があります。埼玉県側には無人の山小屋、四里観音避難小屋と避柳難小屋があります。有人の山小屋はホームページや電話で営業日などを確認しておきましょう。無人の山小屋は避難小屋ですから通年使用が可能ですが、寝具と食事の準備が必要です。避難小屋は最初から無人の山小屋泊の計画はおすすめしません 

甲武信岳の肩にある甲武信小屋

甲武信岳山頂の南東200mにある甲武信小屋について紹介します。

甲武信小屋の概要


収容人員:約150名、テント約30張り サイト料一張り500円+1人500円  営業期間:4月下旬~11月下旬>年末年始休業 宿泊料金:1泊2食付き7500円+税=8100円、3食付9100円、素泊まり5500円 水場:小屋から約300m、有料1リットル50円

甲武信小屋のおすすめ

甲武信小屋は徳さんと呼ばれるご主人が営業しています。徳ちゃん新道の名前にもなっている有名人です。その他のお手伝いさんは、ホームペーシに”詳しくは、謎です。謎の多い人のようです”と書いてあります。徳さんや謎のお手伝いさんに会いに甲武信小屋へ宿泊しませんか。

4月22日小屋荷揚げ完了、25日から食付営業を始めまし た。お泊りの方は電話で予約してください。ゴールデンウイーク前の残雪状況、 今年は例年の半分程度の残雪です。西沢渓谷からは木賊山の2300m付近ま でほとんどありません。ですが千曲川水源から山頂までの日陰には50センチく らいあります。気温が上がり雪が解けてくると膝くらいまで入る所もあります。ア イゼン、スパッツ、ストック等をお忘れなく。 甲武信小屋 山中徳治

十文字小屋は毛木平の拠点

シャクナゲが群生する花園の中にあり、女性の小屋番のきめの細かいサービスと食事が評判の山小屋です。毛木平から、約2時間の歩行タイムです。ここに宿泊し、甲武信岳山頂を目指したり、大弛峠方面へ縦走したりすることもできます。様々なコースの拠点となります。

十文字小屋の概要

収容人数:約80名1泊3食付 9,100 円 2食付 8,100 円 1食付 7,020 円  素  泊:5,500 円  弁  当:1,000 円  テント泊:一張500円 + 一人500円 = 合計 1,000 円  

十文字小屋のおすすめ

十文字小屋では様々なイベントがあります、小屋始めから始まり、シャクナゲを愛でる会、甘酒まつり、おいしい酒を飲む会、小屋閉めまで。お正月も元気に営業する予定とか、小屋主人が振る舞うお酒と料理をご堪能ください。さらにこの小屋の魅力はシャクナゲと紅葉そして美味しいキノコです。

東アルプス楽集国(がっしゅうこく)とは

東アルプス楽集国

秩父多摩国甲斐立公園内の山岳地域山小屋有志で構成する「団体(仮想国)」の愛称です。平成15年3月に、秩父多摩甲斐国立公園内を4地域に分けて各州とし建国されました。モットーは、”私達はお客様が「楽しく集える国(楽集国)=山域」を目指して日夜努力してまいります所存です”ということです。甲武信岳など、秩父多摩国甲斐立公園内をハイキングされる方は、参考にしましょう。富士見平小屋特性ビールがあります。

甲武信岳おすすめ縦走宿泊ルートの難易度は

甲武信岳を登頂する縦走ルートは、登山口や下山口を変えれば様々なルートが選択できます。登山口から甲武信岳の山頂までの標準時間を紹介します。お好みでバリエーションを楽しんでください。

縦走は登山口や下山口を変えて選択

西沢渓谷から1869m地点まで約3時間、1869m地点から甲武信岳まで約2時間30分、標準タイムは5時間半です。下山は約4時間です。雁坂峠から甲武信岳までは約4時間の標準タイムです。途中破風山頂と木賊山頂を通過します。甲武信岳から雁坂峠の下山も約4時間です。大弛峠から甲武信岳までは標準タイム約6時間30分、甲武信岳から大弛峠は約6時間30分です。いずれも急登箇所などはありますが、特に危険な箇所はありません。

甲武信岳の登山適期と気温

てんきとくらす

甲武信岳は年間を通して登山者が訪れる山です。しかし、11月から5月中旬までは雪山ですから、登山適期は6月から10月になります。10月から5月は最低気温の平均が氷点下となりますから防寒具は必需品です。また、有人山小屋は冬季間は休業となります。避難小屋かテントでの宿泊となります。天気や気温はホームページなどの情報をチェックして入山してください。

甲武信岳の服装

帽子

サファリハット、コットン 大きいサイズ 55cm-64cm ナチュラルカラー 全8色【2wayサファリハット】


おすすめ時期の6月から10月までは、帽子、ウインドブレーカー、ダウンベスト、ダウンジャケット長袖シャツ、フリース、トレッキングパンツなどの服装で登山しましょう。ダウンベストやダウンジャケッド、フリース等は持参し防寒着として活用します。どんなに晴れていても雨具は必要です。陶器に登山する場合は、アンダータイツやセーター、手袋、ネックウォーマーが必要です。

甲武信岳と合わせて楽しもう

甲武信岳は周辺に温泉や渓谷などの観光名所がたくさんあります、登山と共に楽しみましょう。

温泉を楽しむ

登山口近辺には温泉があります。登山の疲れを癒やし明日の仕事への活力を養うために温泉でのんびりはいかがですか。西沢渓谷には、はやぶさ温泉、白龍閣、笛吹の湯があります。毛木平には海ノ口温泉和泉館、たかねの湯、ヘルシーパークかわかみ、増富の湯があります。川又には、大滝温泉があります。おすすめは、西沢渓谷のはやぶさ温泉です。源泉かけ流しで評判が高い温泉です。

渓谷を楽しむ

西沢渓谷は巨大な花崗岩を清流が浸食してできた渓谷です、まさに天然の芸術であり原生林を流れる渓流がいくつもの滝を作り、神秘的な魅力にあふれています。「日本の滝百選」にも選ばれた七ツ釜五段の滝を筆頭に、三重の滝、竜神の滝、恋糸の滝、貞泉の滝などの渓谷美はまさに圧巻です。

縦走は地図とコンパスで位置確認

山と渓谷地図

登山口や縦走ルートを決めるにはこの地図が詳しく載っています。また、裏側の東日本地図は登山口までのアクセスを調べるのにおすすめです。登山中は地図とコンパスやGPSの地図を使って、自分の位置を確認して登りましょう。

GPS

GARMIN(ガーミン) eTrex30xJ Handy GPS 地図バンドルセット 日本登山地形図V4

地図とコンパスで位置確認をすることは大切ですが、できればGPSの地図も持参しましょう。樹林帯の中で迷ったときも安心です。最近はスマホ用のソフトも充実しています。ただし、電池切れには中が必要です。

まとめ

甲武信岳は関東山地の中央に位置する奥深い山です。しかし、富士山を始めとした様々な眺望が楽しめる山です。体力的には難易度が高いコースがありますが、危険度は低いコースばかりです。また3県にまたがることから様々な川の源流を地図を見ながら探すことも楽しめます。有人の山小屋で宿泊も便利です。

山小屋が気になる人はこちらをチェック