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富士山登山の所用時間は?4ルートを比較しながら徹底解説!服装はどうする?

富士山登山で気になる所要時間をご紹介します。富士山は毎年30万人に近い登山者がここを訪れます。山の初心者でも無理をしなければ安心して登れます。服装や装備はそれなりに必要ですが、靴以外は普段のもので大丈夫です。時間ができたら1泊2日の素敵な経験をしてみませんか。
2020年8月27日
htam
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時間があったら富士山に行こう

世界遺産にも認定された、名峰富士。日本人でなくとも憧れる山です。富士山を見るだけでも得した気持ちになれます。標高3776mの富士山、一度は登ってみたいですね。ここでは、富士山の登山について、それぞれのコースの所要時間や難易度、富士登山に必要な服装や装備。加えて富士登山の注意点などを徹底解説します。1泊2日の時間ができたら富士山に登りませんか。

富士山

まずは、富士山について知りましょう。富士山、英語では、 Mount Fuji と書きます。富士山は裾野が広大なことから静岡県の4つの市町村(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県の2つの市町村(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)にまたがっています。 言わずと知れた日本の最高峰で、その四季折々の美しい姿は日本国外でも広く知られています。

富士山あれこれ

富士山は日本三名山(三霊山)の一つに挙げられています。古くから山岳信仰の盛んな日本の三大霊山として富士山・白山・立山をそう呼んでいます。また、深田久弥先生が記した日本百名山の一つにも名前が挙がっています。その他、日本の地質百選に選定されています。1952年には特別名勝、2011年に史跡、さらに2013年には関連する文化財群とともに「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名称で世界文化遺産に登録されました。

富士山の登山者はどれくらい

富士山の登山者数の推移

環境省は、平成17年から各登山道の8合目付近に赤外線カウンターを設置して登頂者数調査を実施しています。富士山8合目における平成29年の開山日(吉田ルート:7月1日、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート:7月10日)から9月10日までの登頂者数の合計は約28.5万人で昨年の同じ時期と比較すると約3.9万人の増でした。そのうち約6割の17万人が吉田ルートから登頂をしています。残りの4割の登山者は富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートの順に利用しています。この傾向はしばらく変わっていません。

富士登山は時間がかかるので五合目から

富士山の4つの登山道はどれも五合目を起点としています。開山中はどの登山口も多くの登山者で賑わっています。もちろん、時間はかかりますが1合目から登れるルートもあります。地図を眺めると富士吉田ルートに、ふもとから5合目までを結ぶ登山道が見つかります。このルートは富士参詣の道として江戸時代を中心に利用されており、その時の古道が今もあるということです。傾斜は緩やかですが、五合目まで約3時間半、標高差850mを登ります。

富士山の1合目までのアクセス

富士急行線富士吉田駅から車で約20分で馬返しに到着します。ここがスタート地点となります。1964年に5合目まで行ける有料道路富士スバルラインが開通するまでは、多くの登山者がこの馬返しから登っていました。標高を1520mに1合目の標識があります。標識の後ろには古びた木造の建物「鈴原天照大神社」がありますが、現在は閉じています。

富士山の登山路は4つ

地理院地図
地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、国土地理院が捉えた日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。地形図や写真の3D表示も可能。

富士山登頂をめざす登山路には、御殿場登山路、須走登山路、富士宮登山路、吉田登山路の4つがあります。

富士おすすめ山登山路①:吉田ルート

吉田ルートは富士山の登山路の中で一番登山者が訪れる登山路です。道中にはたくさんの山小屋がありますが、開山中は混雑しています。難易度は比較的低い登山路ですから、初心者でも登頂可能なルートです。


吉田登山路の特徴と登山時間

吉田登山路には登りと下り別々のルートがあります。途中から須走ルートと合流しますからその上は大変混み合います。出発は標高約230mの富士吉田登山口で山頂までは約1400mの標高差、距離にすると15kmを10時間程度で往復します。

吉田登山路のおすすめと注意点

吉田ルートは山小屋が多いため、給水やトイレなどの心配がありません。東海道からのアクセスも大変便利です。富士山東側の登山道なので、登山中はどこからでも御来光が望めます。山小屋の宿泊者もかなり多く賑わいます。下山ルートには山小屋はほとんどありません。須走登山路との道間違いには注意しましょう。

吉田登山口へのアクセス

吉田登山口へのアクセスは、富士山駅、河口湖駅 から 吉田口までのバスが出ています。車でのアクセスは富士スバルライン(有料)で登山口の駐車場に向かいます。富士山では、登山期間中マイカー規制を実施しています。規制期間中は登山口までシャトルバスが出ています。シャトルバスの時間は前もってチェックしましょう。

富士山おすすめ登山路②:須走ルート

須走ルートは、富士山の東側にあり、吉田ルートや富士宮ルートと違って登山者が比較的少ないためのんびり登山が楽しめます。登り下りとも山小屋が少なめです。テント泊など経験者向きのルートとなります。

須走登山路の特徴と登山時間

この登山路は登山口から林間を暫く歩きます。また、途中に砂走りという歩きにくい場所があります。このルートも下山用の登山路があります。出発は標高約2000mの須走5合目で山頂までは標高差1800m、距離にすると14kmを6時間程度で往復します。

須走登山路のおすすめと注意点

須走ルートは、登山者が比較的少ないためのんびりと登山が楽しめます、暫くは林間で涼しい登山が楽しめます。8合目で吉田ルートと合流するため頂上付近は混雑します。砂走は靴に砂が入るので、スパッツ等がおすすめです。吉田ルートとの道間違いに注意です。

須走登山口へのアクセス

須走登山口へは御殿場駅から登山口までのバスが出ています。車でのアクセスは、麓の小山町から登山口まで富士あざみラインが通っています。富士山では、登山期間中マイカー規制を実施しています。規制期間中は、登山口までシャトルバスが出ています。シャトルバスの時間は前もってチェックしましょう。

富士山おすすめ登山路③:富士宮ルート

富士宮ルートは山頂までの距離が一番短く吉田ルートの次に登山者が訪れるルートです。

富士宮登山路の特徴と登山時間

この登山路は、登りと下り同じ登山路を通りますからすれ違いは注意が必要です。山頂への時間と距離は4つのルートの中で最短です。富士山の南側なので御来光は新7合目から上でしか見ることができません。出発は標高約2500mの富士宮口で、山頂まで標高差1300m、距離10kmを7時間程度で往復します。

富士宮登山路のおすすめと注意点

富士宮ルートは、山小屋がたくさんあり、給水やトイレなどの心配はありません。登りと下りのルートが同じなので、道間違いがありません。南東側斜面を登るため駿河湾が一望でき、御来光が望めます。吉田ルートに次いで登山者が多いため混雑します。登山道と下山道が一緒なので、すれ違いが生じます。比較的登山道が急で岩場があります。短時間で一気に頂上へ登ってしまうので高山病にかかりやすくなります。五合目で体を高度に慣れさせることやゆっくりと登ることを心がけましょう。

富士宮登山口へのアクセス


富士宮登山口へは三島駅から富士宮口までのバスがあります。マイカーでは麓の御殿場市と富士宮市から登山口まで富士山スカイライン(無料)が通っています。富士山では、登山期間中マイカー規制を実施しています。規制期間中は登山口までシャトルバスが出ています。シャトルバスの時間は前もってチェックしましょう。

富士山おすすめ登山路④:御殿場ルート

御殿場ルートは、4つのルートのうち山頂への距離と時間が一番長いルートですから、健脚者向きとなります。登山者が少なめで、ゆっくり時間を取って登山ができます。

御殿場登山路の特徴と登山時間

この登山路は山頂までの距離が最長となります。登山道の傾斜が比較的緩やかなため登りやすいコースです。途中山小屋はあまりありません。また、下りの登山路に富士登山レースで有名な大砂走りがあります。出発は標高約1500mの御殿場登山口で、山頂まで標高差約2300m、距離19kmを約10時間で往復します。

御殿場登山路のおすすめと注意点

御殿場ルートは比較的登山者が少なく静かな登山が楽しめます。マイカー規制がないため、車でのアクセスが便利です。なだらかな斜面で歩行時間が長く単調です。山小屋が少ないのでトイレ休憩の場所などの注意が必要です。霧が発生しやすいので富士宮ルートとの分岐は迷いやすく注意が必要です。7合目までは山小屋がないので、水や行動食などの準備はしっかりしておきましょう。

御殿場登山口へのアクセス

御殿場登山口までは御殿場駅からバスがあります。車でのアクセスは「富士山スカイライン」(無料)で登山口までいけます。富士山の他の登山口では、毎年、自家用車の通行を規制するマイカー規制を実施していますが、この御殿場ルートは実施していません。アクセスの時間は一番読みやすいです。

登山路別難易度と混雑度の比較

登頂の難易度が低い順に登山道を比べてみましょう。富士山の登山は日本最高峰ですから登頂難易度Aのルートはありません。難易度Bは富士宮登山路と、須走登山路になります。混雑度は富士宮ルートの混雑度が高く、須走ルートは低くなります。難易度Cは吉田登山路になります。混雑度は大変高いです。難易度Dは御殿場登山路になります。混雑度は低くなっていますが距離が長いので、初心者にはおすすめしません。

渋滞時間を避けて登ろう

富士山登山の大渋滞を避けて登りましょう。富士山は週末特に土曜日が混雑します。できれば避けたいものです。混雑する時間帯について紹介します。登山者は頂上近辺でご来光を眺めたいものです。ですから日の出前後の時間帯は8合目付近が大渋滞となります。その時間帯を避けて出発しましょう。

コース別混雑回避法

登山路別にいうと吉田登山路は道中ずっと日の出が見られますから、混雑時間をずらすことがおすすめです。富士宮登山路は7合目以上でしか御来光は見られません。その時間に山頂付近にいなければ大丈夫です。須走登山路はどこからでも御来光が見られますから、吉田登山路との合流手前ならどの時間でも混雑をさけて見られます。御殿場登山路はどの時間帯も混雑はないのでゆっくりご来光が見られます。

初心者におすすめのコース

これまで4つのコースを紹介してきました。それではどの登頂コースが初心者におすすめなのでしょうか。難易度だけで考えれば、難易度Bの富士宮登山路です。しかこのコースは比較的急登となりますから、高山病の危険が高くなります。途中の岩場が危険です。特に岩場の下山は初心者には危険です。

下りはプリンスルートがベストチョイス

歩行距離や時間は長くなりますが、下山は御殿場コースの途中から宝永噴火口へ向かい、富士宮登山口に戻るプリンスルートを下ることがおすすめです。また、初心者にとって、多少難易度が上がっても、山小屋がたくさんある吉田登山路もひとつの選択肢です。また、初心者で自分のペースでゆっくりと時間を取って登りたいときは須走登山路という考えもあります。登山者が少ないのと、途中日陰が多いという利点があります。山の初心者が富士山登頂を目指すときには自分の体力や体調を考え、経験者に相談するなどして決定しましょう。

登山計画はゆとり有る時間設定を


富士登山は健脚者でも登山渋滞に巻き込まれるなど時間がなかなか読めません。特に初心者が登山する場合は、様々なトラブルを加味して余裕ある時間設定をしましょう。

富士登山の服装や装備は

富士登山は初心者もかなり多く登りますが、3000mをはるかに超える山ですから、防寒や防風のための服装や1泊2日に耐えられる装備が必要です。軽装で登山して生命を落とす登山者もまれにいます。甘く考えずに準備しましょう。

富士山頂の気温

富士山頂の天気

富士山は独立峰のため駿河湾や相模湾からの風と北側からの風が複雑に巻きます。山麓や五合目と山頂では、天気や気温は大きな差があり、短い時間で天候は急変します。五合目と山頂との標高差は1500mほどありますから、約9度の温度差があります。山頂の平均気温はマイナス6.4度と夏でも真冬並みの気温となります。また、同じ気温でも風が吹くと体感温度が下がりますので防寒対策や風対策の服装が必要です。

富士山登山のおすすめ服装

富士登山での服装で重要なポイントを紹介します。一つは汗をかいてもすぐ乾く素材を選ぶことです。登山中は暑くなり汗をかきますが、休憩中はすぐに冷えてきます、速乾性の素材の着用がおすすめです。二つ目は重ね着とこまめな脱ぎ着で体温調整をすることです。山頂は寒いといっても厚手のセーターやダウンでは荷物になります。重ね着ができるよう薄手のダウンやフリースを持参しましょう。まや、富士山の天気は変わります。朝晴れていても、レインウエアーは必ず持ちましょう。レインウエアー山頂付近での風よけや防寒の役割も果たします。

アンダーウエア

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まとめ

富士山登山についてご理解いただけましたでしょうか。世界中から登山者が集まる富士山。登山のおすすめ時期は7月、8月の2ヶ月です。9月になると冷え込んできます。ですから、この二ヶ月に登山者が集中するのです。御来光をどこで見るのか、宿泊はどこがいいのかなど場所と時間の計画をしっかり立て、富士登山をお楽しみください。

服装や装備が気になる方はこちらをチェック