ドイツの銃器メーカー「H&K」特集!エポック的な銃火器を徹底解説!のイメージ

ドイツの銃器メーカー「H&K」特集!エポック的な銃火器を徹底解説!

H&Kという銃器メーカーをご存知でか。WW2後に創業された銃器メーカーですが、旧モーゼル社の技術を受け継ぎ、エポックメーキングとなる製品を開発し、世界中のミリポリ関係から支持を受けました。それらの製品をご紹介と、H&Kが後世に与えた影響を、ご紹介します。

2018年08月04日更新

ijirare1960
ijirare1960
ijrare1960と申します。 トイガン歴とサバゲー歴、それぞれ数十年、トイガンはモデルガン全盛時から、サバゲーは日本で始まった頃から見てきました。 実銃の歴史やメカニズムの雑談系とエアガン、サバゲー関連の解説記事を、初心者の方にも分かりやすいように、お伝えします。
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目次

  1. H&K社とは
  2. H&K社のルーツは?
  3. H&K社の創業の背景
  4. H&K社の技術の特徴
  5. H&K社とローラーロッキング
  6. ローラーロッキングの詳細
  7. ローラーロッキングで使われた薬莢は
  8. H&Kとディレードガスブローバック
  9. H&Kとシンプルガスブローバック
  10. H&K社とポリゴナルライフリング
  11. H&Kを代表するライフル
  12. H&Kを代表するサブマシンガン
  13. HK MP5シリーズ
  14. H&Kを代表するハンドガン
  15. HK P9の特徴は
  16. HK USP
  17. H&Kを代表するアサルトライフル:HK G36
  18. H&KとPDW
  19. HK MP7 PDWはこうして生まれた
  20. H&K社とはーまとめ

H&K社とは

H&K社とはWWⅡ後、ドイツの銃器メーカー「モーゼル社」出身のエンジニアによって設立された新興銃器メーカーです。従来の設計思想に拘ること無く、常にイノベーティブな製品を送り出し、現在ではドイツ最大の銃器メーカーになっています。「H&K」の呼び方は、1980年代では英語読みの「ヘッケラー&コック」と読まれていましたが、近年では、ドイツ語表記の「ヘッケラー&コッホ」と読まれることが一般的です。

H&K社の概要

WWⅡ終戦間際のドイツでは、侵攻してきたソ連軍によって、銃器製造の工場施設や工作機械はほとんど破壊しつくされました。しかし、少数ですが生産設備と共にソ連兵の破壊から免れた銃器エンジニア達がいました。H&Kの創業者達もその様なエンジニアの一部でした。

davidasher86さんの投稿
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創業時のメンバーは3人でした。

モーゼル工場の技術者として勤務していたセオドール・コック、エドモンド・ヘッケラー、アレックス・セイデルの3名も最小限の工作機器とともにソ連軍の手を逃れた銃器エンジニア達でした。

bktacticsさんの投稿
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H&K社のルーツは?

この3名のエンジニア達は、戦後の西ドイツで小さな有限会社を設立します。初めは工業用ゲージ、ミシン、工作機械のパーツを作っていましたが、彼らの最終目標は、銃器生産王国ドイツの復興にありました。

weaponeers.viiさんの投稿
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スペインに渡ったモーゼルの技師たち

H&Kの創業者メンバー同様に、ソ連軍の手を逃れ、スペインに渡ったモーゼル社の技師達がいました。彼らはモーゼル社で、歴史上初めて生産されたアサルトライフルstg44とその改良型のstg45の開発に関わった技師たちでした。スペインに渡った彼らはセトメでStg45の試作開発を続け、完成させます。これが有名な「セトメ・アサルトライフル」です。

dwarvenwolfさんの投稿
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H&K社の創業の背景

スペインの渡ったモーゼル社の技師の中に、セトメルドイック・フォルグラマーという人物がいました。彼はスペインで「セトメ社」を興し、モーゼル社で開発中であったStg45の構造を改良してセトメ・アサルトライフルを完成させたのですが、このモデルの中にモーゼル社で研究中だった「ローラーロッキング」メカニズムを組み込んでいました。

cyclonezawaさんの投稿
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ドイツ連邦政府のNATO加盟が転機となった

セトメ・アサルトライフル完成後、ドイツに戻ったセトメルドイック・フォルグラマーはH&Kでローラーロッキング作動の基本構造、プレス工法などを取り入れてセトメアサルトライフルをブラッシュアップさせて、DM3という試作ライフルをつくります。おりから西ドイツは、NATO加盟が決定していて、国産の制式採用ライフルのトライアルを開始しており、その結果としてDM3が制式採用され「G3ライフル」となったのです。このG3ライフル制式採用がH&K社の今日を築く基礎となりました。

b_star_b2005さんの投稿
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H&K社の技術の特徴

H&K社の技術の特徴は、旧モーゼル社の技術を受け継ぎながら、常に斬新でユニークな発想で、独自の銃器開発を行うところにありました。ここでは、その斬新な技術と特徴をご紹介します。

first_class_productさんの投稿
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H&K社とローラーロッキング

ローラーロッキングシステムとは、発射時のガス圧を100%有効に活用するために開発されたディレードブローバックシステムです。H&Kでは、旧モーゼル社で開発されたローラーロッキングを改良してG3ライフルに組み込み、ドイツ政府の制式ライフル選定を勝ち取りました。

ローラーロッキングの仕組み

ローラーロッキングとは、ボルトヘッドに組み込まれた2個のローラーが、弾丸の発射時にバレルエクステンションに設けられた窪みに入り込み、バレル内のガス圧が低下するまで、ボルトヘッドをロックするという仕組みです。

出典: https://ja.wikipedia.org

ローラーロッキングの詳細

画像の紫の部分がローラーで、弾丸の発射時にガス圧によってボルトヘッドが下がり始めると、バレルエクステンション内の窪みにローラーが張り出し、ボルトヘッドをロック状態にします。その後、プレッシャーに耐えきれなくなったローラーがボルトヘッドに戻る頃には、バレル内のガス圧も下がり、安全に排莢するというシステムです。

ローラーロッキングの特徴

ローラーロッキングではボルトヘッド後退時にボルトは完全にロックされていません。弾丸の発射と同時に、燃焼で生じたガス圧によって、ボルトは後退を始めています。この時、薬室内の薬莢はガス圧によって膨らんだ状態で薬室に張り付いています。

j.world.01さんの投稿
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ローラーロッキングで使われた薬莢は

この状態でボルトヘッドが後退すると、張り付いた薬莢は千切れてしまうので、ローラーロッキングシステムでは、薬莢の張り付き防止のため、チェンバーにフルートが設けてあります。ローラーロッキングでの発射に使われたケースはこのフルートの後が残るので、一目で分かります。

ローラーロッキングはH&Kの代名詞だった

H&K社がブラッシュアップしたローラーロッキングシステムは、他の銃器メーカーで採用する企業はありませんでした。他の銃器メーカーは、コンベンショナルなショートストロークピストンのガスオペレーションシステムで銃器をデザインしていました。そのため、ローラーロッキングシステムは、H&K社の代名詞的な技術となりました。

H&Kとディレードガスブローバック

H&Kはハンドガンにおいて、じつにユニークなディレードガスブローバックシステムを実用化させています。他社がブローニング式ショートリコイル一色に染まる中で、このディレードガスブローバックを組み込んだP7というハンドガンは異色の存在でした。

pete.2aさんの投稿
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HK P7のスペック

HK P7の主なスペックは下記の通りです。 口径     :9×19パラベラム 作動方式   :ディレードガスブローバック 発火方式   :スクウィズ・コッキング/ストライカー方式 ライフリング :ポリゴナルバレル105㍉ 装弾数    :8発/13発 となっています。

pete.2aさんの投稿
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HK P7M13の特徴とは

HK P7シリーズの主な特徴は、ディレードガスブローバックとスクウィズコッキングと呼ばれる発射システムです。 ハンドガンの作動方式は大きく3つにわかれます。  ①シンプルブローバック  ②ディレードガスブローバック  ③ショートリコイル の3種類です。

H&Kがディレードガスブローバックに拘る理由とは

H&Kでは最初のハンドガンであるHK P4ではシンプルブローバックでしたが、それ以外の口径9㍉以上のハンドガンは、ディレードガスブローバックに拘りました。P9Sはローラーロッキングを組み込みこみましたが、ローラーロッキングもディレードガスブローバックの一種です。H&Kがディレードガスブローバックに拘ったのは、フレームにバレルを固定できるからです。バレルが上下運動をするショートリコイルより、バレルがフレームに固定されているディレードガスブローバックのほうが、命中精度に狂いが出にくいのが拘りの理由です。

triggerwholesaleさんの投稿
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ディレードガスブローバックのデメリットとは

ディレードガスブローバックには、命中精度を維持できるメリットと引き換えに、設計や構造が複雑になり、コストが高くなるというデメリットがあります。同時期のハンドガンの中で、ディレードガスブローバック方式を取っていたのは、他には、「ステアーGB」だけでした。

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グロックに止めを刺された

1980年代にアメリカに輸入されたハンドガンの中では、SIG SAUERやFNからすると、かなり割高な価格でしたが、輸入されたハンドガンの中では一番の人気アイテムでありました。しかし、オーストラリア軍制式採用の実績を謳ったグロックの登場には、価格的に敵わずその人気に陰りがではじめました

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HK USPからはショートリコイルを採用した。

HK P7シリーズ以降のH&Kのハンドガンは、ディレードガスブローバックを手放し、オーソドックスなブローニング式ショートリコイルを採用して、各国の政府機関からの制式採用を勝ち取っています。これは、後でお話するアサルトライフルやサブマシンガンにも同様のことが起こります。

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H&Kとシンプルガスブローバック

H&Kでは、最初のハンドガンであるHK P4とHK VP70でシンプルブローバックを取り入れています。両者とも、同じシンプルブローバックですが、その目指すところには、大きな違いがあります。口径9㍉パラベラムを使用しながら、VP70は何故シンプルブローバックにしたのか?その疑問をここで説明します。

HK VP70のスペック

HK VP70のスペックは下記のとおりです 口径   :9×19パラベラム 作動方式 :シンプルブローバック バレル長 :116㍉ 装弾数  :18発 重量   :920㌘ 発射方式 :ダブルアクションオンリー となっています。 HK VP70では、3バースト機能付きをVP70M、セミオートのみをVP70Zとして販売していました。

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HK VP70の特徴

HK VP70には3つの特徴があります。 ①専用のストックを付ければ3バーストで発射できる ②世界初のポリーマーフレームを採用したハンドガン ③9×19パラベラム弾を使用しながらシンプルブローバック という3点です。

HK VP70がポリマーフレームを採用した理由

HK VP70は後にポリマーフレームをハンドガンに採用して大成功を納めたグロック17より、10年も先にポリマーフレームのハンドガンを製造していました。しかし、VP70がグロック17ほど成功しなかったのは、VP70がポリマーフレームの特色を活かしきらずに、コストダウンのみの方向で開発したからです。

ポリマーフレームの特色とは?①

ポリマーフレームの特色は下記の通りです。 ①素材による軽量化と耐久性のアップ ポリマーフレーム以前はハンドガンの軽量化の手法として軽合金を使用していました。しかし、軽合金では、耐久性に難があり、強壮弾の発射にフレームが耐えられませんでした。しかし、ポリマーフレームは素材に柔軟性があり、軽量化も成し遂げるという一石二鳥の効果があったのです。

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ポリマーフレームの特色とは?②

ポリマーフレームの特色の②番めはコストダウンと温度変化への柔軟性です。 ポリマーフレームでは、金型を使って大量生産できるので、コストを下げれます。さらに、極寒地や高熱地帯でもフレームの温度変化にあまり影響を受けません。高熱地帯で銃が熱すぎて握れなかったり、極寒地で皮膚に張り付いて離れなかったりという影響が出にくいのです。

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HK VP70が成功しなかった理由①

HK VP70が成功しなかった理由の1つ目はコストダウンに走りすぎたため、パーツを極限まで減らし、9×19で通常は使われるショートリコイルやディレードガスブローバックを採用しなかったことです。9×19をシンプルブローバックで作動させるために、リコイルスプリングとスライドを重くして、9×19の反動に対応しました。

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VP70は邪道に近い手法を使った

さらに、自慢のポリゴナルライフリングではなく、通常のエンフィールド型ライフリングの溝を深くして、発射ガスを逃し9×19をシンプルブローバックで発射できるまでにバレル内のガス圧を下げたことです。そのため、軍用強壮弾である9×19を発射しながら、威力は、ワンランク下の.380ACPという弾と変わらないという使いにくさでした。いわばコストダウンのために、邪道に手を染めたのです。

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HK VP70が成功しなかった理由②

重たくて威力も少ないHK VP70はそのままでは、各国から引き合いが来ません。そのためにストック使用時に3バースト発射という機能をつけて、途上国などにマシンピストルとハンドガンの機能を一丁で賄えますよ!と売り込んだのですが相手にされず、3バーストを付けたがために、民間市場でも販売できず、HK VP70は、終わってしまいました。

グロックがポリマーフレームで成功したのは?

ポリマーフレームを世界で最初に採用しながら、成功しなかったVP70シリーズをグロック社のガストン・グロックは見ていました。VP70を反面教師として、グロックでは、 ①ショートリコイルを採用してスライドを軽量化した。 ②ストライカー方式で毎回均一なトリガープルを得られるようにした。 ③外部セフティーを無くし、シンプルな操作方法にした。 を取り入れ、10年後のオーストリアでのトライアルでサイドアームの制式採用を勝ち取ります。その後、グロックは各国の軍、警察機関に採用され、いまでは、ポリマーフレーム・オートの覇者となりました。

HK VP70開発の背景

WWⅡ末期、ドイツではフォルクス・ピストル(人民ピストル)構想というものがありました。対戦末期、設備も資材も困窮していたドイツでは、使い捨てのVP(フォルクス・ピストル)で連合軍を迎え撃つ構想を練っていたのです。そのプロジェクトメンバーの中に、H&K社の創業メンバーであった、ザイテルがいました。

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ザイテルからVPの話を聞いた若い技師が、インスピレーションを得て、1970年代の技術で人民ピストルを蘇らせようとしたのが、VP70だったのです。当時、MP5やG3がプレス加工でレシーバーを成形して、生産性を上げていました。これをポリマーフレームに置き換えて、コスト低減を計ったのがVP70だったのです。もし、グロックと同じ方向性で、VP70を開発していれば、世界初のポリマーフレーム・オートとしての名声は、VP70のものになっていたかもしれません。

H&K社とポリゴナルライフリング

バレル(銃身)にはライフリングと呼ばれる施錠溝が刻まれています。近代では、エンフィールド型とメタフォード型、ポリゴナル型が主流です。一般的によく知られているのが、エンフィールド型で、エアガンの銃口でも、このライフリングが再現されています。メタフォード型は銃身寿命の延長を目的に開発されたもので、ポリゴナルはそれをさらに発展させたライフリングです。

出典: https://pixabay.com

USPでもポリゴナルを採用した

H&Kでは、創業時より、ポリゴナルライフリングのメリットをアピールして、自社のハンドガン、アサルトライフル、サブマシンガンに採用し続けています。一部、エンフィールド型との併用も見られますが、USPなどの近代のハンドガンにもポリゴナルライフリングを採用しています。

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H&Kを代表するライフル

ここまでは、H&K全体のテクニカルな特徴をご案内してきましたが、ここからは、H&Kを代表するアサルトライフル、サブマシンガン、ハンドガン等をご紹介すると共に、その特色にも触れてみたいと思います。

HK G3シリーズ

G3シリーズはH&Kの基礎を築いたライフルです。セトメ・ライフルの構造を発展、改良して、ドイツお得意のプレス加工でフレームの生産性を上げ、ドイツはもとより、各国で採用、ライセンス生産された、傑作ライフルです。このライフルで培った技術を基本に、MP5やP9Sを生産して、世界中のミリポリ用銃器メーカーとしての認知を得ました。

HK G3のスペック

G3ライフルの口径は7.62×51㍉NATO弾で、威力的には、アサルトライフルより上のバトルライフルのカテゴリーに属します。対戦終了後、NATO標準弾の選定において、小口径高速軽量弾の優位性を見抜いていたイギリスは、現在の5.56㍉に近いカートリッジを提唱したのですが、アメリカが自軍に採用していた7.62×51㍉ウィンチェスター弾をゴリ押ししたため、このカートリッジがNATO弾に制定されました。

はた迷惑なアメリカ!

しかし、7.62×51㍉をゴリ押しした当のアメリカは、ベトナム戦争中に7.62×51㍉弾に見切りをつけて、アッサリと、小口径高速軽量弾の.223レミントンを自軍の制式採用口径に切り替えて、NATO各国を唖然とさせました。7.62㍉では、反動が強すぎて連射コントロールの支障が出ると、FALのフルオートを取り外し、サービスライフルにしていたイギリスなどは、このアメリカの態度に、かなりの不満を抱えながらも、7.62㍉を使い続けました。

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G3とFALは西側の標準になった

この様な事情で、7.62㍉を使うG3シリーズは、FN社のFALと共に各国で採用されて、世界標準になっていきます。

H&Kを代表するサブマシンガン

H&Kを代表するサブマシンガンと言えば、誰もがMP5シリーズを思い浮かべます。1960年代に開発されたこのサブマシンガンは、当時としてはオーバースペックとも言うべき構造で設計され、その後のサブマシンガンの設計に多大な影響を与えました。

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HK MP5シリーズ

G3で実用化されたローラーロッキングシステムを組み込んだことで有名なMP5シリーズですが、MP5の特色はそれだけではありません。それまでのサブマシンガンと言えば、人間が銃に合わせていた面が合ったのですが、MP5では、ドイツらしい合理性と人間工学を取り入れ、それまでのサブマシンガンとは、一線を画しました。

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HK MP5サブマシンガンのスペック

MP5シリーズのスペックは、口径9×19パラベラム、セミ・フルのセレクティブファイアー、ローラーロッキングによるクローズドボルトシステムということになります。

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HK MP5サブマシンガンが後世に与えた影響

それまでのサブマシンガンといえば、大戦後に生産されたUZIサブマシンガンでさえも、オープンボルト方式で発射し、弾幕を張るのが主な役割で、精密射撃には向いていませんでした。ボルトが前進する時の衝撃で銃口がブレて、テロリストの頭だけを撃ち抜き、盾にされた人質を助けるという精密射撃にはリスクが高かったのです。

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MP5はサブマシンガンの精度を上げた

しかし、ローラーロッキングシステムでクローズドボルトから発射するMP5は、ボルト前進時の慣性ショックがなく、アサルトライフル並みの精度で射撃ができるので、ハイジャック犯から人質を救出するといった任務に最適でした。また使用弾薬の9×19弾はライフル弾より威力が低いので、犯人の身体を貫通した弾丸の2次被害を防げるのも、特殊部隊任務に歓迎される一因でした。

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MP5は世界中の特殊部隊に支持された

この、クローズドボルトシステムで発射し、人質に被害を及ぼすこと無く犯人を制圧するというコンセプトが警察関係の特殊部隊を中心に浸透していき、各国特殊部隊や、SEALSでの採用に繋がり、後世のサブマシンガンに与えた影響は多大なものでした。日本の警察のSATもMP5サブマシンガンを採用しています。

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H&Kを代表するハンドガン

既に、ディレードガスブローバックと、シンプルブローバックの項目で2つのハンドガンについてご説明をしましたが、ここではその他のH&Kのハンドガンについてご案内します。

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H&Kのハンドガンは2つのパターンがある

H&Kのハンドガンは、2つの方式に別れます。HK P7までのバレルをフレームに固定した方式と、USP以降のブローニング式ショートリコイルを採用したUSP以降のモデルの2種類です。

HK P9の特徴は

HK P9と過去のオートピストルの違いは、ピストルそのもののファブリケーションにあります。H&Kは極めてイノベーティブな技術で、オートピストルにローラーロッキングディレードガスブローバックをハンドガンに組み込むという芸当をやってのけました。

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HK P9のスペック

P9Sのスペックは、口径が9㍉の固定バレル、ローラーロッキングによるディレードガスブローバックということに尽きます。この、凝りに凝ったシステムは、さすがにオーバーエンジニアリングだったのか、その後、H&Kでも、ハンドガンにローラーロッキングを組み込むことはしていません。しかし、ユニークな発想を独自の技術で具現化し、誰も成し得ないことに挑戦するというH&Kの姿勢は、世界中のガンデザイナーに強烈な印象を与えました。

HK USP

自社で世界初のポリマーフレームオートを開発しながら、その名誉をグロックに持っていかれたH&Kは、1990年代半ばに、一つのポリマーフレームオートピストルを開発します。それが、「HK USP」です。

HK USPのスペック

HK USPのスペックや特徴、詳細については、以前の記事でご案内していて、重複するため、そちらをご参照ください。下のリンク欄から記事に辿り着けます。

H&Kを代表するアサルトライフル:HK G36

G3で実用化したローラーロッキングを使用した、5.56㍉口径のアサルトライフルを、いくつか発表したH&Kでしたが、ドイツ政府に採用されたのは、ロティティングボルトをショートストロークピストンで作動させる、オーソドックスなガスオペレーションシステムを組み込んだアサルトライフル、HK36,HK36K、HK36Cのシリーズでした。

HK G36アサルトライフルのスペック

G36アサルトライフルシリーズは過去の技術の積み重ねで、H&Kが今まで革新的なアイデアや技術は、使われておりません。これは、ケースレス弾薬を使うアサルトライフルG11の開発に拘っていたため、G36の開発期間が短くなり、今ある最良の技術を寄せ集めて開発したからなのです。しかし、信頼性のたかいオーソドックスな技術で開発されたG36シリーズは、ドイツ軍、ドイツ国境警備隊などの採用され、現在でも一線級の活躍をしています。

H&KとPDW

H&KとPDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポンと呼ぶ)の関わりは、旧ソビエト軍のアフガニスタン侵攻まで遡ります。当時、東側勢力の雄として君臨していたソ連軍は、兵士達にフラグメンテーション・ベスト(防弾ベスト)が支給され、着用されていました。このベストを着用した兵士には、拳銃弾を使用するサブマシンガンでは、威力不足でした。

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PDWとは

また当時から、テロリスト達も市販の防弾ベストを着用して、市街地を中心に活動するようになり、サブマシンガンの威力不足が叫ばれ始めていた頃でした。そこで、ピストルやサブマシンガンに変わって、射程が長く、威力も高く、フラグメンテーション・ベストに対する貫通力もある、自衛用兵器の必要性が認識されました。 これが、PDWへの開発に繋がっていきます。

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PDWに求められたスペック

1990年代、NATOからPDWのスペックとして要求された項目は下記の通りです。 ※1.6㍉のチタニュウム・プレートを数枚。 ※ケプラー素材20層 で形成されるCRISATベストを200㍍の距離から貫通できること この要求を満たすべく、H&Kでは新たなスペックを持つカートリッジを開発して対応します。

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4.6㍉×30PDWカートリッジ

この新しいカートリッジが、NATOの要求するPDWのスペックに対するH&Kからの答えでした。H&Kによると、このPDWカートリッジで、 ※200㍍先のケプラーヘルメットをほぼ貫通 ※同距離でケプラー防弾ベストを無効化 ※50㍍ならCRISATベストを2枚貫通できる ということだそうです。

HK MP7 PDWはこうして生まれた

そしてPDW用の新しいカートリッジを使用する兵器して、開発されたのが、MP7A1PDWなのです。同様の兵器として、開発されたのが、FN社のFN-P90です。コロンビアでの日本大使館立て籠もり事件で、現地の特殊部隊に使用されて、一躍有名になった銃ですが、開発、運用のコンセプトは、HK MP7と同じPDWです。

SMGとPDWの違いは

よく、サブマシンガンとPDWを同じ様な兵器を思っておられる方がいらっしゃいますが、上記のように、開発、運用の思想も、使用する弾薬が違う、全く別の種類のカテゴリーの銃なのです。この記事を読まれた皆さんは、サブマシンガンとPDWを混同することのないように、お願いします。

H&K社とはーまとめ

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H&K社の創設から各種アサルトライフル、ハンドガン、最新のPDWについて革新的なアイデアや、技術的なイノベーションについてご案内してまいりました。まだまだ、狙撃銃や、ケースレス弾薬へのチャレンジ、H&Kによって蘇ったSA80などの話に触れていないのですが、スペースの関係でお伝えしきれません。続きはまた、機会があれば、ご案内します。では、最後までご覧頂きありがとうございました。

H&Kの銃が気になる方はこちらも!

USPについて説明しています。

Thumb東京マルイ新ハンドガン「USP」特集!各国政府が採用する実力とは? | 暮らし~の[クラシーノ]
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G36のエアガンについての説明です

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