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フランネルフラワーとは?その特徴や育て方を解説!寄せ植えでの相性は?

フランネルフラワーは清楚な雰囲気の白いお花がとてもキュート。切り花として人気が高く近年鉢植えが出回っています。フランネルフラワーは軒下など風通しのよい場所で管理するのがベスト。フランネルフラワーの育て方や増やし方、寄せ植えの相性のよい植物をご紹介いたします。 
2020年8月27日
Yukari.S
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フランネルフラワーってどんな植物?

フランネルフラワーは、オーストラリアを原産とする常緑性の多年草です。日本では、もともと切り花としてのみ出回っていました。フランネルフラワーの切り花は人気が高く、そのため、最近、鉢植えのフランネルフラワーも出回るようになりました。フランネルフラワーは、日本ではまだ新しいお花で、ガーデンの寄せ植えなどに利用され始めています。フランネルフラワーの白い花はとても清楚で、結婚式のブーケなど特別なシーンでの切り花としても使われています。

フランネルフラワーの花名の由来

フランネルフラワーの、花や茎、葉っぱには、びっしりと細かい毛が生えています。フランネルフラワーに触れるとやわらかな敷物のような手触りで、この特徴から「フランネルフラワー」という花名がつけられました。

フランネルフラワーの花の特徴

フランネルフラワーの花の咲く時期は、4~6月と9~12月です。フランネルフラワーは開花時期が長く、また白い花色なのでガーデンに植えておくと素敵です。フランネルフラワーの花は、マーガレットに似た花姿ですが、中心は緑色をしていて、花びらの先がとがった特徴をしています。フランネルフラワーの花びらの先と中心もほんのりとやわらかな緑色をしていて独特の特徴があります。フランネルフラワーは水持ちがよく、切り花に最適です。

フランネルフラワーの葉の特徴

フランネルフラワーの葉っぱの色は、シルバーグリーンです。フランネルフラワーの葉っぱは、菊の葉っぱのような雰囲気で、ぎざぎざとしています。

フランネルフラワーの基本データ

科名属名

セリ科アクチノータス属

学名

Actinotus helianthi

和名

フランネルフラワー

別名

アクチノタス

英名


Flannel flower

原産国

オーストラリア

フランネルフラワーの花言葉

フランネルフラワーには、3つの花言葉があります。どの花言葉も、フランネルフラワーの花のカラーである白からイメージされてつけられていて、ピュアなイメージのあるものばかりです。フランネルフラワーは結婚式のブーケにもよく利用されるのですが、フランネルフラワーの3つの花言葉はすべて、結婚式や花嫁にぴったりのものです。

花言葉1「高潔」

フランネルフラワーの花の白は、ほかの植物の白と違い、グリーンのかかったとても印象的なものです。またフランネルフラワーの花びらは先がとがっています。こうしたフランネルフラワーの花姿から、「高潔」という花言葉が生まれました。

花言葉2「誠実」

「誠実」という花言葉も、フランネルフラワーの白い花色に由来してつけられたものです。白は誠実をあらわすカラー。なかでもフランネルフラワーの白は、真っ白に少しグリーン味を帯びた美しいものです。

花言葉3「いつも愛して」

フランネルフラワーの花は、4~6月、9~12月の長いあいだ開花します。またフランネルフラワーのひとつひとつの花は、一度開花してから枯れるまでに長期間咲いています。白くて愛らしい花が長い時間咲いている様子から「いつも愛して」という花言葉が生まれました。

フランネルフラワーの品種

フランネルフラワーの品種は、全部で15品種ほどあり、そのほとんどが原産国オーストラリアで生育しています。フランネルフラワーは、ひと昔前までは、日本では輸入された切り花の販売のみが中心でした。2009年にある園芸メーカーが、フランネルフラワーの鉢植え品種を生み出し、そこから鉢植えのフランネルフラワーが市場に出回り、人気に火が付いたそうです。なお、フランネルフラワーには、一季咲きの品種、二季咲きの品種、四季咲きの品種があります。

フランネルフラワーの育て方1「土づくり」

フランネルフラワーは、水はけのよい土壌を好む植物です。鹿沼土とビートモスを半分ずつ混ぜた土を準備しましょう。また、フランネルフラワーは、酸性土壌を好む特徴を持つので、準備する土は酸度無調整のものを選びましょう。市販の草花用培養土などは、あらかじめアルカリ性に配合されているものが多く、フランネルフラワーには不向きで、枯れてしまうこともあります。

フランネルフラワーと寄せ植えの相性のよい植物

フランネルフラワーは、白い花色が可愛らしくまた常緑性なので、寄せ植えのポイントにしたいと考える方も多いようです。ただし、フランネルフラワーは酸性を好む植物。実は、寄せ植えによく用いられる植物の多くは、アルカリ性を好む特徴を持つものが多く、フランネルフラワーとの相性がよくありません。フランネルフラワーと相性のよい植物は限られてきます。フランネルフラワーと同じ酸性を好み相性のよい植物として、サザンクロスやブルーベリーが挙げられます。またアイビー(ヘデラ)は、弱酸性を好む植物なので、なんとかフランネルフラワーと寄せ植えできるでしょう。

フランネルフラワーの育て方2「肥料」


フランネルフラワーは、比較的肥料を好む植物です。ただし、フランネルフラワーの根っこはとても繊細なので、一度に高濃度の肥料を与えると、「肥料やけ」という状態となり、フランネルフラワー株が傷んでしまいます。フランネルフラワーに肥料を施す場合には、液体肥料を薄めにすることがフランネルフラワーの手入れのコツです。だいたい通常の2倍くらいの薄さに希釈してからフランネルフラワーに与えるとよいでしょう。

フランネルフラワーの育て方3「水やり」

フランネルフラワーは、比較的乾燥に強い植物です。地植えの場合にはほとんど水やりの必要はありません。鉢植えの場合には、フランネルフラワーを植えている土の表面が乾いたら水やりをしましょう。

フランネルフラワーの育て方4「場所」

フランネルフラワーは、日当たりのよい風通しのよい場所を好みます。ただし、フランネルフラワーは日本の夏を苦手としています。夏のあいだは、なるべく涼しい半日陰で管理して上手に夏越しさせましょう。

フランネルフラワーは軒下に植えるのがベスト

地植えの場合には、軒下などに植えるのがベストです。軒下は、適度に日当たりがよく風通しがよいので、フランネルフラワーにぴったりの環境です。さらに軒下は強い雨にかかることもなく、フランネルフラワーを傷めることがありません。軒下がない場合には、建物やほかの大きな植物の陰になるような軒下に準じたところがよいでしょう。

フランネルフラワーの育て方5「植えつけ」

フランネルフラワーの植えつけに適した時期は、4~5月および9~10月ごろです。フランネルフラワーの根っこはとても繊細です。そのため、植えつけの際にフランネルフラワーの根っこが少し傷つくと、せっかく植えつけても枯れてしまうこともあります。また、フランネルフラワーの根っこが乾燥してしまっても、枯れることがあります。フランネルフラワーの植えつけは、この特徴を知っておくことが大切です。ポットなどからフランネルフラワーの苗を取り出すときは、ぽこんとそのまま取り出して、根についた土を崩さないようにそのままの形で、さらに乾燥させないように、すみやかに新しい鉢に植えつけましょう。

フランネルフラワーの育て方6「植え替え」

フランネルフラワーの植え替えに適した時期は、4~5月もしくは9~10月ごろです。フランネルフラワーの根っこはとても繊細なので、不要に植え替えするのは避けておきましょう。地植えの場合には、ほとんど植え替えはしなくてよいでしょう。鉢植えの場合には、フランネルフラワーがぐんぐん育ってきたら、ひとまわり大きめの鉢に植え替えます。

フランネルフラワーの育て方7「剪定」

フランネルフラワーは、花がら摘みや切り戻しなど、こまめなお手入れをして風通しよくしてあげると、生育がぐんとよくなり、花付きもさらによくなります。

花がら摘み

フランネルフラワーの開花時期は、4~6月および9~12月のロングスパンです。花が咲いたあとそのまま放っておくと、病害虫の発生源になりますし、風通しも悪くなります。咲き終えた花がらはこまめに摘み取ってお手入れしましょう。ただし、種を採取する場合は、程度のよいものを少しだけ残しておきましょう。

切り戻し

フランネルフラワーは、常緑性の植物です。こまめに切り戻してお手入れすることで、新芽の発生が促されて、グングン成長します。なお、フランネルフラワーを切り戻す際には、枝に葉っぱが残るようにゆるめに切り戻すとよいでしょう。あまり強剪定しすぎると、フランネルフラワーは元気をなくし枯れてしまうことも。せっかくのお手入れが逆効果になってしまいます。


フランネルフラワーの育て方8「病害虫」

病気

フランネルフラワーには、灰色かび病が発生することがあります。灰色かび病は、じめじめした環境を好みます。花がら摘みなどのこまめなお手入れをして、できるだけフランネルフラワーを風通しよく管理しましょう。灰色かび病にかかると、葉っぱや花が灰色になり、最後には株が枯れてしまうことがあります。病斑部を見つけたら、速やかに切り取って駆除しましょう。

害虫

フランネルフラワーには、ハダニが発生することがあります。ハダニはじめじめしたところが好きな害虫です。ハダニは葉っぱの裏などに寄生し、とても小さいので、発見が遅れがちです。水やりのときに葉っぱの裏にも水をかける、花がら摘みなどの細やかな手入れをする、軒下など涼やかなところに置く、といったフランネルフラワーにできるだけハダニが発生しない手入れや環境づくりを目指しましょう。もしもハダニを見つけたら、速やかに駆除しましょう。

フランネルフラワーの増やし方

フランネルフラワーの増やし方としては種まきが一般的です。フランネルフラワーは比較的新しい園芸品種で、あまり種が出回っていないので、種まきによる増やし方は、まず種の採取からはじめます。育てているフランネルフラワーが開花したら、種まき用にいくつかの花をそのままにしておきます。やがて種がつくので採取して、5月まで保存しておきます。土を入れた育苗ポットにフランネルフラワーの種をまきましょう。土は必ず酸性のものにすることが増やし方のポイントです。そして、日当たりのよい風通しのよい場所で管理して水やりを続けると芽が出てきます。

フランネルフラワーの増やし方には注意が必要

フランネルフラワーは、種まきによる増やし方で比較的簡単に増やせます。ただし、増やした苗は、無断譲渡や販売が禁じられています。自分で楽しむためにのみ種まきによる増やし方を実践しましょう。

フランネルフラワーは酸性を好む珍しい植物

フランネルフラワーの白いお花とシルバーグリーンの葉っぱは、なんとも素敵です。一度見ると虜になりそうな花姿で、新しい品種ながら人気急上昇中。フランネルフラワーは切り花としても人気が高く、結婚式のブーケなどスペシャルな切り花にも使われています。フランネルフラワーは酸性土壌を好むので、ほかの植物と寄せ植えするときには相性のよいものを選ぶことが大切です。ブルーベリーやサザンクロスは酸性土壌を好み、フランネルフラワーとの相性がよいでしょう。まだまだ新しいフランネルフラワーをぜひガーデンに取り入れてみませんか。

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