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【南アルプス】光岳の登山コース・ルートガイド!天気・アクセス情報も!

光岳は、日本百名山の山で、南アルプス国立公園内の名峰として、明治時代より名前を残しています。ライチョウやハイマツ地帯の日本南限で、南アルプスの各名峰や富士山が望め、高山植物や動物の観察にも素晴らしいものが感動を与えてくれます。光岳の由来の光石も見られます。
2020年8月27日
kawana yukio
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光岳の基本情報

光岳の場所

静岡県静岡市葵区と静岡県榛原郡川根本町そして、長野県飯田市の三市町村にまたがる南アルプス(赤石山脈)南部の標高2591.52mの山です。北緯35度20分17秒 東経138度05分02秒の座標位置の山です。ヒカリダケ、と読むのではなく、テカリダケと読みます。2500mを超える山としては、日本の最南端にある山です。

光岳の名称由来

ふもとの旧井川村史では、古くは三隅嶽と呼ばれており、夕方に遠州(静岡)側から山頂部をながめる、石灰岩のてかり岩といわれる山峰が、夕陽に照らされて白く光っていたことから、明治時代に陸軍陸地測量部の測量技官が名付けました。明治時代は、絵地図ではなく、きちんと理論にもとずく正確な地図つくりが急ピッチで作られており、測量技官が名前を決める山が多かったのです。

光岳の特徴

山頂部が少しだけ森林限界を超えていて、この山が高山性植物の日本における南限となっている。ハイマツは世界における南限ともなっています。ライチョウの生息地も南限になっていることも良く知られています。山の上部は南アルプス国立公園に指定されており、山頂部とイザルガ岳との間にあるゼンジヶ原は二重稜線を構成し、周氷河地形の名残りを見せ窪地状の亀甲状土の地形をしている。

電車・バス利用で光岳登山口へのアクセス

飯田市側から易老渡登山口へのアクセス

光岳アクセスに起点駅は、JR飯田線の飯田駅になります。JR飯田線の起点えきは、名古屋となります。東京・大阪・名古屋から飯田までの高速バスが運行されますので、それを使うのも一考です。高速バス停より、駅までは現地でバス運行地図を参考してください。飯田市広域バス飯田駅前バス停より乗車し、上島バス停で下車。上島バス停より易老渡登山口まで、地図を頼りに徒歩で20㎞以上。登山口で一泊が必要となります。

静岡市側から草薙第一ダム平沼登山口のアクセス

静岡市側からアクセスは、JR東海道本線の静岡駅が起点となり、草薙第一ダム平沼登山口を目指します。静岡駅からバス停より、しずてつジャストライン南アルプス登山線が運行されています。7月中旬~8月末に予約制で運行予定となっていますので、しずてつジャストラインに要確認となります。南アルプス登山線を草薙第一ダムで下車となります。現地案内地図を頼りに平沼登山口に向かいます。周辺に宿泊施設もあります。

マイカーで光岳登山口へアクセス

飯田市側からのアクセス

中央高速道路飯田ICから易老渡登山口登山を目指します。ICを降りたら、国道152号を使用。そのまま12kmほど直進し、上島トンネル手前で右の側道に入り、上島トンネルの上を通り、林道赤石線に入ります。トンネル付近に案内板があります。下栗集落を通り越し、 北又渡の北又渡発電所で遠山川を渡ります。ここから林道は市道南信濃142号線となり、易老渡に向かいます。上島トンネルから易老渡登山口まで20㎞以上で、40分以上かかります。

静岡市側からのアクセス

東名高速道路静岡ICまたは新東名高速道路新静岡ICを使用し草薙第一ダム平沼登山口を目指します。インターチェンジをおり、県道27号線を油島に向かいます。油島で玉機橋を使い安倍川を渡り、県道189号線を井川に向かいます。井川より県道60号線を草薙第一ダムに向かいます。東名高速道路相良牧之原ICや新東名高速道路島田金谷ICを使用する場合、国道473号線で井川を目指してください。井川から先は、県道60号で同じルートになります。

光岳登山口の駐車場情報

草薙第一ダム平沼ゲート


畑薙第一ダムのダムサイトや堰堤上に駐車する人もいるが、原則的に駐車場ではありません。電力会社のパトロールや工事の車両の妨げにならないように駐車すること。絶対に路上・路肩の駐車は厳禁となります。周辺には、民宿・ロッジ・山小屋などの宿泊施設が数多くありますので、そこに一泊すればダムまで送迎してくれるプランがありますので、それを利用すれば駐車場にこまることはありません。

易老渡登山口

易老渡登山口には、公共交通機関のアクセスが不便なため、車でのアクセスを見込んで駐車場が整備されています。道中は地図などで確認して進んでください。駐車場が満車の場合は右岸へ渡る橋の手前にも駐車スペースがあります。舗装した駐車場で、30台分の駐車スペースがあります。簡易トイレも設置され、駐車料金は無料です。国道から20㎞以上の場所にあるため、利用前にガケ崩れなどで、通行止めがあるか、飯田市役所に確認するべきです。

光岳の登山コース・ルート

モデルコース・ルートの概要

畑薙第一ダム⇒茶臼岳⇒易老岳⇒光岳⇒易老岳⇒易老渡をモデルコース・ルートとしました。畑薙第一ダムから茶臼岳はかなり高度をかせぎ、一気に森林限界まで登ります。茶臼岳⇒易老岳⇒光岳は大きな高低差はありません。易老岳から易老渡登山口までは、高度的に1500mを下るので、急な下りに感じるコース・ルートとなります。畑薙第一ダムから易老渡登山口までは、一泊二日の登山コースとなります。

モデルコース・ルートの特徴

茶臼岳⇒易老岳⇒光岳は、森林限界となり、高度的にはなだらかものとなります。各所の好展望地が望めるコース・ルートです。水場がかなり出てくるので、見つけた場合、必ず汲んでください。森林限界付近特有の動物や植物を見ることができ、南アルプスの山々を展望できるので、山頂で地図を見ながら、各山の名前などをおぼえるのも、楽しめます。コース・ルート上には、山小屋も点在していますので、登山プランもたてやすいコース・ルートです。

その他の登山コース・ルート

その他の登山コース・ルートとして、寸又峡温泉より光岳のコースがあります。寸又峡温泉より寸又川に沿って光岳に向かうコースがあります。寸又峡温泉より登山口まで11時間、登山口から光岳まで6時間のコースタイムです。途中には山小屋などはありません。秘境を行く感じのコース・ルートですが、近年、登山道のガケ崩れなどがあり、川にかかるつり橋も古くなり、ほとんど使用されないのが現状です。山地図にはルートが記載されています。

光岳の魅力

光岳周辺は、南アルプス国立公園に指定されているほか、南東部のツガなどの針葉樹林帯は環境省によって大井川源流部原生林自然環境保全地域にも指定されている。人間がかってに手をいれる事ができない地域なので、昔からの自然が手つかず状態で残されています。アクセスの関係で、日帰りは無理ですが、6月~8月中旬は高山植物、8月中旬~11月は紅葉の時期となります。南アルプス縦走路の南端部であり、多くの登山者をトリコにしている山です。

光岳周辺の山小屋情報

ウソッコ沢小屋

草薙第一ダム平沼ゲートより茶臼岳・光岳を目指すルート上にある山小屋です。その先のルート上には、横窪沢小屋があります。草薙第一ダムから横窪沢小屋の中間にある山小屋で、草薙第一ダムから2時間、横窪沢小屋まで1時間50分の地点に建っています。現地周辺は急な登りが多いので、天気が悪くなったときの避難小屋に多く使用されています。無人の山小屋ですので、使用上の注意を守って使用してください。山地図に記載されています。

横窪沢小屋

草薙第一ダムから茶臼岳・光岳のルート上にある山小屋で、草薙第一ダムから3時間50分で到着します。有料でテントサイトもあります。7月中旬から8月末まで営業しています。井川観光協会に確認予約してください。スタッフがいますので、食事もできます。山小屋収容人数は60人、テントサイトは60張の規模です。

茶臼小屋


草薙第一ダムから茶臼岳・光岳ルート上にある山小屋。横窪沢小屋から2時間20分の地点にあり、有料でスタッフもいます。7月中旬から9月中旬まで営業します。山小屋収容人数60人、テントサイトは45張で、確認・予約は井川観光協会にしてください。天気と時期によりますが、ダイアモンド富士もみられ、高山植物やライチョウも近くで観察できます。

光小屋

光岳山頂を少し下った所にある山小屋です。7月中旬から9月中旬まで営業しています。建物収容人数40名 テントサイト6~8張の規模です。スタッフもいますので、食事も可能です。確認・予約は、川根本町役場 総合支所(企画観光課)です。期間外は宿泊棟を開放しています。光岳の命名の基となった光石や、南アルプスの山々、富士山などが望める眺望です。周辺は、高山植物や動物も観察できます。

光岳のお天気情報

有効な光岳周辺の天気の調べ方

登山にとって大事な情報は、天気です。テレビなどの予報は、範囲が広く登山には向きません。スマホなどが普及していますので、インターネットからの天気情報が有効です。一週間前位の天気予報が得られますので、登山計画に活用できます。当然、光岳周辺の天気もピンポイントで調べられます。YAHOO天気、GOO天気、tenki.jpを検索してみてください。

Yahoo!天気・災害 - 天気予報 / 防災情報
天気予報はもちろん、天気に関するあらゆる情報・災害情報を迅速にお伝えする天気・災害総合サイト。全国各地の雨雲の動きをリアルタイムにチェックできる「雨雲レーダー」や、花粉や熱中症、積雪情報など、季節ごとの天気情報も。
goo天気 - 天気予報 / 防災情報
各地の天気予報・ピンポイント天気・週間天気・地震情報・台風情報をお伝えします。ゴルフ場、スキー場、釣り場、レジャー施設の天気予報や、紫外線、花粉、桜の開花、紅葉など季節の情報もお届けします。
日本気象協会 tenki.jp【公式】 / 天気・地震・台風
日本気象協会公式の天気予報専門メディアです。市区町村別のピンポイントな天気予報に加え、専門的な気象情報、地震・津波などの防災情報を提供します。気象予報士が日々更新する日直予報士、花粉や熱中症、スキー積雪などの季節特集も人気です。

光岳の季節別山行情報

光岳の春山行状況

3月~5月を春とした調査資料から、情報をお伝えします。3月は積雪期であり、山行パーティーは確認されていません。4月は8パーティー山行、5月は32パーティー山行となっています。4月は降雪は少なく残雪期です。5月は降雪は少なく雪も解け始めます。3月4月はまだ雪が多く、5月あたりから登山する人が多くなります。

光岳の夏山行状況

6月~8月を夏とした調査資料から、情報をお伝えします。6月は32パーティー山行、7月は214パーティー山行、8月は286パーティー山行となっています。完全に無雪期となり、光岳周辺は夏山が人気です。一日当たりの降雨平均は、6月は10,1mm、7月は11,3mm、8月は10,8mmとなり、豪雨の日も含まれます。

光岳の秋山行状況

9月~11月を秋とした調査資料から、情報をお伝えします。9月は144パーティー山行、10月は55パーティー山行、11月は41パーティー山行となっています。9月の一日降雨量平均が13,2mmとなり、年間での最高値となります。10月11月は急激に降雨は少なくなり、雪に移行します。

光岳の冬山行状況

12月~2月を冬とした調査資料から、情報をお伝えします。積雪期となり、一日当たりの積雪量平均は、12月15mm、1月25mm、2月27mmとなります。平均降雪量なので、その量が積み重なって、かなり積雪量になります。12月は7山行、1月は4山行、2月の山行は確認されていません。

年間山行状況について

光岳周辺は、夏山が人気です。冬山は、積雪が多くラッセルに時間をとられ、行くにしても日数や時間が必要となり、山小屋も営業をしていません。2月の平均気温は10,9度となり、平均ですので、それを下回る気温となります。 夏は8月の平均気温12,4度が最高となります。2月3月の山行が確認されないのは、それほど危険ということです。

光岳の周辺の温泉情報

赤石温泉 白樺荘

日帰り入浴施設として、静岡市葵区田代(井川地区)あります。中学生以上510円 小学生200円 6歳未満無料の入浴となっています。単純硫黄泉で、神経痛、関節痛、糖尿病、皮膚病などに効果があると言われています。市営の温泉施設。大浴場のほか、大部屋の休憩室、食堂などもあります。宿泊も可能となっています。問い合せTEL:054-260-2021で状況確認してください。


南アルプス井川温泉

田代地区に湧く田代温泉のことで、井川の旅館・民宿は、すべてここから温泉を引いています。神経痛やリュウマチに効能があるといわれています。源泉に入浴したい人は、オートキャンプ場で入浴できます。TEL:054-260-2322オートキャンプ場で問い合わせてください。

寸又峡温泉 露天風呂 美女づくりの湯

有名な寸又峡温泉にある町営の露天風呂です。硫化水素系・単純硫黄泉で、湯上がりの肌がつるつるすべすべとした感じになります。その効用から美女づくりの湯といわれます。切り傷、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病などに良いと言われています。TEL:0547-59-3985で確認してください。

光岳の動植物

樹木としては、ハイマツやツガなどの針葉樹が多く見られ、その景観自体も素晴らしいものです。高山植物は、シナノキンバイ・ハクサンフウロ・ホソバトリカブト・チョウノスケソウなどが見られ、南アルプスの固有種・ミヤマムラサキも可憐な花も見られます。鳥類は、日本の南限生息地として知られるライチョウが見られ、時期によって羽根の色を変えてくれます。動物は、ニホンカモシカやニホンカモシカやクマが見られます。

光岳登山の注意

山小屋のスタッフの話として、最近ハイキング感覚で、地図も持たずに登ってくる人が多く、あきれていました。登山は危険なものです。その認識をもって、南アルプスを楽しんでください。光岳の周辺では、クマの出現がありますので、クマ鈴・ラジオや撃退スプレーの準備は当然として、撃退スプレーは素早く使用できるように携帯してください。南アルプス国立公園のため、指定されたところでしかテントは張れません。

光岳周辺のお楽しみスポット

静岡市側のスポットは、最初に南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンターで観光用の地図を入手します。ここは、周辺の情報発信基地となっています。井川大仏を代表とする神社仏閣関連の施設、井川の歴史館、釣り情報など、さまざまなお楽しみスポットがあります。HPも開設しています。川根本町側は、奥大井 音戯の郷やフォーレなかかわね茶茗舘など自然関連のスポットが多いです。川根本町HPを検索してください。

井川観光協会
井川の情報は、すべて見られます
ホーム/川根本町公式ホームページ
川根本町の観光情報はこちらで

まとめ

南アルプス南部の光岳の南側稜線は、樹林帯で地味な地域というイメージが定着していますが、実際に光岳を登山してみると、おもしろさ・たのしさが十分に味わえます。周辺の山小屋に泊まりながら、明るくなだらかな道や落ちついた景観、高山植物やライチョウ・カモシカなどにも出会えます。個性的で大人の感じがする山です。天気が良ければ、展望もすばらしく、山地図を見ながら山名を確認していると、光岳の楽しさは倍増します。