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長ネギの正しい保存方法!冷凍や常温で美味しく長持ちさせる秘訣とは?

お鍋や味噌汁や蕎麦の薬味など、毎日のように使う野菜の代表格、長ネギ。しかし長ネギは保存方法を間違ってしまうと痛みやすく、長持ちさせられません。冷凍や常温での基本的な保存方法や、一般に知られない保存方法まで熟知して、長ネギ保存に役立ててください。
更新: 2021年1月27日
はぐれ猫
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長ネギは必要な野菜

人間世界でも、主役じゃないけど重要な人は必ずいます。長ネギも実は目立たないけれど、重要なポストを占める野菜のようです。

長ネギは人気の野菜ではない?

人気の野菜ランキングは、ニュースサイトなどいろんな情報系サイトで目にすることができます。上位の野菜は、まずはトマト、じゃがいもにナスに、とうもろこし。いつも目立つ野菜が並んでいます。

しかし世知辛いことに、長ネギが一番好きだという人の割合は低いようで、上位10位どころか20位以内に入らないこともあります。

しかし活躍する長ネギは保存したい

生でかじった美味しさや華やかさはないけれど、長ネギはあらゆる料理に登場できる万能性を持っています。「使える野菜ランキング」なら、きっと1位に入っていてもおかしくない、裏方の実力派なのです。

だからこそいつも家庭では、できるだけ賞味期限を見極めつつ長持ちさせて使いたいところです。

長ネギにも種類色々

ネギの代表格といえば、全国シェア1位の深谷ねぎや下仁田ねぎを始めとした、根深ねぎの種類です。その他関西で主流な、九条ねぎなといった葉ねぎの種類もあります。長ネギは太めのサイズのほうが、傷みにくく長持ちするとされています。

長ネギの賞味期限の見極め・1

黄ばみが出たら傷んでる

まず、長ネギをある程度の期間、冷蔵庫で保存していると、いつのまにか白い部分に黄ばみが出ていることに気づきませんか?これは明らかに傷み具合が出てきている状態で、放置すると黄ばみはどんどん広がり長持ちはしません。

黄ばみの原因は雑菌と酸化

黄ばんだ部分は細菌が増えて腐り始めていたり、酸化して枯れ始めている状態です。そのままで放置しておくと、長ネギの全体に傷みが広がってしまいます。食べると健康にも良くない部分です。

黄ばみは取り去って使う

長ネギの状態を毎日チェックしていれば、黄ばみの部分だけを取り去って、悪化を防ぐことは可能です。長ネギは葉っぱが幾重にも取り巻いている形なので、悪くなった部分を削ったり、薄皮一枚だけを取り除くだけでも日持ちさせられます。

長ネギの賞味期限の見極め・2

ふにゃっとしたら傷んでる

通常の新鮮な長ネギは、白い部分を触ってみて、硬さやハリがあるものです。しかし賞味期限が切れそうな状態の長ネギは、触ってみればふにゃっとして弾力が出て来ています。もうそろそろ賞味期限が切れそうで、日持ちできないことを表しています。

切断して確かめてみる

ふにゃっとした長ネギは、外側からの触覚だけで判断してはいけません。まずは切断してみれば、実際に傷んでいたり腐っているところが判明します。


ふにゃっとしていても食べられるけど

もし長ネギの白い部分がふにゃっとしている状態でも、すぐに捨ててしまうのは早計です。黄ばんだり枯れたり、腐った見た目やにおいがしていなければ、加熱して食材として使用するのに問題ありません。

ただやはり風味的にはかなり落ちていて、まずいと感じてしまうことも考えられます。

長ネギの賞味期限の見極め・3

葉っぱが枯れている状態

長ネギは外側の葉から枯れていくのが通常です。見た目として葉が枯れて来ている長ネギは、見栄えが悪いかもしれません。しかし実は外側の枯れ葉によって、新鮮な状態を保っているのです。

食べる時は、枯れている部分、枯れ始めている部分も、十分取り去ってください。

保存方法によっては枯れ葉を残していい

すぐに使う長ネギならば、パリパリと乾燥した枯れ葉は、取り去ってもいいでしょう。すぐには使わない長ネギの枯れ葉は、常温保存や、土に埋める保存方法なら残しておいても問題なく、むしろ内部の鮮度を維持して日持ちさせるのに好都合です。

しかし明らかに水分を伴って腐っている葉っぱは、取り除くべきです。

長ネギのぬめりは大切

長ネギの青い部分を切ってみると、ぬるっとしたぬめり成分が出てきます。これは一体何なのかというのは、子供の頃から疑問に思うところでした。

ぬめりが気になる

出典: https://kotokyoto.co.jp/kujonegi/kujonegi-top.html

長ネギを買ったばかりだというのに、青い葉っぱの中にぬめりが出ていることがあります。これってあのスーパーが、劣化したのを販売してたんじゃないか?なめくじが這ったんじゃないか?と気になって夜も眠れなくなります。

しかし実は長ネギのぬめりは、腐ったりなめくじによって、発生しているものではないのです。

ぬめりの正体とは

長ネギの葉っぱに見られるぬるっとした物質は、ペクチンという糖質やセルロースと呼ばれるもの。これは長ネギが自らの身を守るため、葉っぱの中に滲み出しているものです。ペクチンが多めな長ネギは、甘みが出てシャッキリ感が強くなるとされています。

ネギのぬめりは免疫力を向上させる

それと同時にペクチンのぬめり成分は、人間の健康効果を高める物質としても注目されています。特に免疫力の向上をさせる効果が高いことが判明しており、長ネギを食べれば風邪が治るというのもこのためです。

鮮度が保たれている状態のぬめりだったら、気にせず料理に使ってみましょう。

長ネギの保存方法1・常温

常温での賞味期限

連日30度を超えてくる真夏日の常温では、長ネギは2~3日程度で、根っこや葉っぱが腐り始めることがあります。しかし真冬の場合には、熱やカビによる長ネギの傷みは加速することなく、おおむね3週間程度は良い状態で保存が効きます。

しかし長い期間保存したい場合にも、条件があります。

日持ちさせる涼しさと風通し

真夏に常温で長期間の保存をする場合、直射日光を避け、涼しく風通しの良い部屋に置くのが好ましいです。涼しい部屋なら夏でも1週間は日持ちさせられます。真冬の時期なら、風通しの良い場所に置けば3週間から1ヶ月は鮮度を保てます。

冬なら雨に濡れない屋外に置くこともできます。

必ず袋から出すこと

長ネギを販売している時、多くの場合はぴったりした袋に入っています。常温の場合、ぴったりした袋に入れた状態で保存すると中に湿気が溜まってしまい、カビたり腐りやすくなります。必ず購入した長ネギは袋を開封し、外気に当てて保存してください。

長ネギの保存方法2・冷蔵

切断してパックに保存


冷蔵庫に入れたネギはパリパリに乾燥するので、人によっては切断しないで保存したほうが良いという人もいます。そんな長ネギですが、実際は冷蔵パックに合わせて三分の一に切断して保存しても問題ありません。

パックに水を入れて縦置き保存する

近頃はこの方法で長ネギを保存すると、長持ちすると言われています。冷蔵パックの底に長ネギを入れて、立てて保存します。この時に冷蔵パックの底に1~2センチほど水が溜まるようにするのです。長ネギは水を吸い上げるので、長期間の鮮度を保つのに役立ちます。

根っこを落として冷蔵する理由

冷蔵庫に入れても、時に食品はカビてしまうものです。野菜も同様で、雑菌が付いている食べ物であるほど、カビてしまいます。長ネギの場合は根っこに土の雑菌が付着している状態なので、そこから傷み出したり、カビが生えやすくなります。

冷蔵庫で保存するなら、まずは根っこを切除して袋に入れて保存するのが好ましいです。

長ネギの保存方法3・冷凍

冷凍しても風味は落ちない?

長ネギの冷凍保存は、2ヶ月以上の期間も、ずっと長持ちさせられます。1ヶ月以内であれば、長ネギ本来の風味はまず落ちにくく、賞味期限は続くでしょう。

ただし一旦解凍をするので、長期に渡り保存するほどに、長ネギ本来のしゃっきりした食感は失せています。それに、あまりに長期保存すると、長ネギが冷凍庫味になってしまうので気をつけてください。

ぶつ切りにして冷凍保存

長ネギを冷凍で保存する時には、まずはぶつ切りにする手法があります。仮にぶつ切りにすれば、ある程度の大きさを保つことができ、料理に使う時の幅も広がります。保存するときには、冷凍可能なタッパーやパックを使うようにすると良いです。

刻みネギでの冷凍保存

刻みネギや小口切りの状態で、冷凍保存をすることでも日持ちが効きます。冷凍刻みネギは、1ヶ月間ほどの期間、風味も落ちずに使うことができます。

青い葉の部分と、白い部分を使い分けたいなら、予めタッパーに刻みネギの種類を分けて保存するようにしてください。

冷凍ネギの使い方

味噌汁などに冷凍ネギを使う時は、刻みネギなど細かいものなら、そのままでも、水でさっと洗っただけでも使えます。ぶつ切りにしたものを切り分けるには、いったん解凍するのが良いでしょう。

長い形で冷凍しないほうがいい理由

長ネギを長いまんま冷凍保存すると、ねぎで釘が打てるほどコチコチの硬さで凍っています。それだとすぐに切り分けることが難しく、使いづらさを感じてしまいます。これが長い状態で保存せず、ぶつ切りや刻み状態で保存すべき理由です。

長ネギの保存方法4・土に埋める

根っこ付きなら土に埋めたい

もしあまりにも長ネギの量が多かったり、長期間も自宅を留守にするとなったら、土に埋めて保存する方法があります。ただしこの方法が使えるのは、長ネギに根っこが付いている場合のみです。長ネギの白い部分のみを地中に埋めるようにします。

土に埋めると良い理由

土の中で育った野菜ならば、本来の環境に戻せば活力を取り戻して成長を再開します。長ネギも土の中にもぐらせ、水を与えれば、細かい根っこが地中に伸び、切られた葉っぱも伸ばして元気に長持ち保存できます。


虫に気をつけたい

土に埋める保存方法にも、ひとつ問題があります。それは長ネギになめくじや青虫などの昆虫が集まることです。雑草がボウボウな場所、石や落ち葉がある場所などは特に、虫が集まりやすくなります。

長ネギを地中に埋めるなら、虫がいそうな場所は避けて、風通しの良い、雑草や落ち葉を排除した場所を選んでください。

長ネギの根っこから再生する

ちなみに、長ネギは土に埋めてみると、再生してくれる野菜として知られています。根っこの先のほうを土に埋めておくだけで、わずか数週間~1ヶ月という短期間で、立派な青い葉っぱが再生しているのです。

根っこの先から5センチ以上を残して埋めると、再生しやすくなります。長ネギの再生を目撃してみたいなら、ぜひトライしてください。

長ネギの保存方法5・乾燥させる

乾燥させた長ネギは常温でも長持ち

スーパーで長ネギやわけぎの、乾燥した商品を買ったことがありますか。完全に乾燥させたネギは腐る心配が無くなって、日持ちするので長期保存にも向いています。もし自宅の長ネギの使いみちに困ったら、乾燥させてみることもおすすめします。

刻みネギか小口切りで天日干し

乾燥長ネギの作り方は簡単で、まず長ネギを刻みか小口切りにします。この時に水気はできるだけ無くしておくと良いです。次に日当たりの良い場所にシートや紙を敷いて、天日干しにします。暖かい時期なら2~3日乾燥させれば完成します。

乾燥ネギを作る時の注意点

乾燥ネギは水気をよく飛ばしておかないと、後になってカビてしまうことがあります。日持ちさせるため、カラカラに乾いた状態を目指してください。野鳥が多い場所だと、天日干し中に食べられてしまうかもしれません。

天候のことも考慮して、晴れた日を選ぶようにしてください。

乾燥ネギを使う時の注意点

青く硬い葉っぱの部位は、乾燥させると硬い可能性があり、そのまんまで味噌汁に乗せて使うと、硬くて美味しくないことはありうることです。そんなことがないよう、ぬるま湯で戻して使うことが一般的です。

長ネギはちゃんと保存で美味しい料理に

長ネギの保存方法は、1種類だけでなく、冷凍や土に埋める方法など、色々な種類があると理解ができたでしょう。日頃の生活スタイルや趣向に合わせて、長ネギの保存方法を選べるし、時々保存方法を変えてたら気分も違います。

長ネギの保存方法を極めて、一流の長ネギマスターになってみてください。

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