検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

アロエの効能とは?美容や健康に効果のある成分や使い方の種類を解説!

アロエは様々な効能があるので古くから世界各地で利用されてきた有用植物です。日本でも馴染み深いアロエですが、古くに伝来して各地で帰化しているためその利用も多く、民間療法が広まっています。そういったアロエの利用法や効能、アロエの種類をご紹介致します。
更新: 2021年4月26日
HI-D
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

アロエの効能はいくつも知られている

アロエと聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?アロエヨーグルトでしょうか、母の影響でアロエヨーグルトを食べる事が多かったため私も子供の頃はそうでした。私がアロエの効能ついて考えさせられる事になったきっかけは、小学生のころ国語の授業で教科書にあったお話しに、主人公の少年が怪我をした際、主人公の少年のおばあちゃんがアロエを少年の傷に貼り付けるシーンがあったことでした。それからしばらくして、アロエのエキスを頭に塗りマッサージする事によって育毛効果があるとテレビでやっていたので私もやってみたのを覚えています。髪は元々フサフサでしたが、髪質が良くなった気分になっていた気がします。大人になって色々調べてみると、アロエには沢山の種類があり、沢山の効能があることがわかりました。

アロエの効能1、殺菌作用

アロエには食べるタイプのアロエと薬用や美容に利用されるタイプのアロエが存在します。そのうち薬用や美容に利用されるタイプのアロエには苦みが強いことが知られていますが、この苦味成分の一つが殺菌作用を持つ成分で、アロインと呼ばれています。前述の少年のお話しで、傷口にアロエを貼るというものがありましたが、このアロインの殺菌効果を利用した素晴らしい民間療法と言えるでしょう。アロインは大腸に作用して便秘の解消に役立つ効果があることも知られているので、便秘の解消には苦味の強い薬用アロエを利用すると良いかもしれません。ただ食べるのでは苦いので、乾燥させて粉末にしてオブラートに包むか、スムージーに少しエキスを混ぜるという方法が良いでしょう。副作用としては緩下作用があるので摂り過ぎると下痢になることです。

アロエの効能2、整腸作用

アロエには便秘の解消以外にも、便秘の予防効果がある成分が含まれています。人間は腸が荒れると肌も荒れると言われるほど腸と美容の関係は密接に関わっていますので、腸の働きを整えるアロエはこの点でも美容に対する効能があると言えます。でもとても残念な事実をお知らせしなければなりません。腸の働きを整える成分であるアロエエモジンというこの成分は、アロイン同様に苦味が強い成分なのです。そのため整腸作用を期待する場合もアロインと同じく粉末にするかエキスにして、上手く苦味を抑えた利用法で摂取すると良いでしょう。

アロエの効能3、鎮痛作用

おばあちゃんが少年の傷を治療するのにアロエを利用していましたが、じつはアロエには殺菌作用以外にも傷の治療に役立つ効果がもう一つあります。先ほどお話ししたアロエエモジンという整腸作用がある成分は驚くべき事に鎮痛作用も併せ持っているのです。さらに、アロエエモジン以外にももっとメジャーな鎮痛成分、サリチル酸もアロエから摂取出来ます。

その効能が古くから知られるサリチル酸

サリチル酸と言えば、古くよりヨーロッパや中国ではヤナギの木から煮出して鎮痛成分として利用されてきたことは有名です。爪楊枝の「楊」という字はヤナギという意味ですが、これもヤナギに含まれるサリチル酸が歯のうずきを抑えるために、本来の爪楊枝はヤナギで作られていました。ですが皆さん、またもや残念なお知らせです。じつはサリチル酸はアロエに含まれていると言うよりも、アロエに含まれているアロエエモジンやアロインなどが分解されてはじめて出現するため、結局は苦味から逃れることは出来ないのです。副作用としては摂取しすぎると胃が荒れます。過ぎたるは及ばざるがごとしという事です。

アロエの効能4、美容効果


アロエには便秘の解消や整腸作用など腸の健康に役立つ効果がありますが、こうした体内で効果を発揮する以外にも、肌に塗るなどして得られる美容効果があります。その時に働く成分としてアロエシンという成分が存在しますが、これはメラニン色素を作り出す酵素として知られるチロンシナーゼの働きを抑制する効果があります。過労や睡眠不足は美容の大敵だと言われますが、こういったストレスによってもチロンシナーゼが活性化してしてしまうため、素肌を紫外線にさらさなかったとしても黒色メラニンが生成されてしまいます。そういった場合にもアロエシンは有効で、メラノサイトの抑制や肌の再生を促す効果もあるため、すでに存在するシミやソバカスを徐々に薄くしていく作用があります。また、アロエシンには解毒や抗炎症作用もあるので傷や火傷、虫刺されに対する効能が期待できます。

アロエの効能の裏に隠れた注意すべき副作用

アロエはその効能の強さゆえにいくつかの注意すべき副作用が存在します。まず効能とともにご説明しましたように、アロエを食べる事によって下痢や腹痛を起こす場合があります。これが代表的な副作用ですが、大量に摂取した例では肝機能障害を起こした様なので、食べる量には注意が必要です。また、アロエ1gにつき1mgのカリウムが含まれているため、こちらも注意が必要です。さらにアロインには子宮収縮作用が確認されているため、妊婦は例え美容や健康のためであっても摂取を控えるべきでしょう。

アロエの種類と効能

日本では古くからアロエが栽培されていますが、その種類ごとに成分や期待できる効能が異なります。アロエは基本的には乾燥地帯で生育するため、葉に水分をため込む葉幅の広い多肉植物ですが、アロエ・ボウィエアのように細長い葉を持つ種類も存在します。食べる事ができる種類から食べられない薬用の種類まで様々な形で人々に利用されていますが、基本的には食べると苦味が強い種類が多いため、あまり食用にはされないようです。

アロエの種類①:キダチアロエ

日本では鎌倉時代に持ち込まれたため、一般の人も見る機会が多い種類がこのキダチアロエです。美容健康分野では、粉末が便秘薬として利用されており、エキスは美肌化粧水などに利用されています。ただやはり粉末は苦味が強いためオブラートに包むか、甘みの強い飲料に粉末をかけるなど、毎日キダチアロエ粉末の利用を続けるのには工夫が必要なようです。いっぽうキダチアロエエキスを美肌化粧水などに利用する場合は苦味を気にする必要がありません。しかし、エキスが肌に合わない場合は肌がかぶれる場合があるので、必ず肌の目立たない部分にエキスを試しに少量つけるなどしてパッチテストを行って下さい。

キダチアロエの効能

キダチアロエは別名医者いらずとも呼ばれるほどで、ヨーグルトなどで食べる事が多いアロエベラと比べてもアロエニンやアロエウルシンなど、ほかの種類のアロエが持たない有効成分を何種類も保有しています。古くからアロエの美容効果の成分として知られるのは保水力の強いムコ多糖類ですが、200種類もの有効成分を同時に含むためキダチアロエは美容効果も抜群です。葉が大型のアロエベラと異なり食用にはあまり利用されませんが、皮を剥けば苦味がないので食べる事が出来ない訳ではありません。むしろビタミンB12など他の野菜が持たない成分も含むので、適量であれば健康食品としても優れています。剥いた後の皮は乾燥させて粉末にすると便秘薬として利用出来ますし、パックの代わりに肌に貼ってシミやソバカスの予防に利用するのも良いでしょう。粉末をお風呂に溶かすと抗炎症作用や殺菌解毒作用などが期待できる上に美容美白効果があるため肌に良いとされています。

キダチアロエは効能が強すぎる

日本でアロエの副作用が問題になるのは大抵がこのキダチアロエです。古くから傷や火傷の治療に利用されてきたほか、手に入りやすかったために様々な民間療法があります。キダチアロエの1日の摂取目安量は15gとされているので、少量でもとても効果があるということがわかります。裏を返すとその分少量でも副作用が出やすいので気をつけてください。ただ、一般的な薬品であっても必ず副作用が存在するため、キダチアロエの副作用が特別危険というわけではありません。

アロエの種類②:アロエベラ


ヨーグルトでお馴染みのアロエベラです。肉厚で葉が大きいために食べる部分が多く海外でも健康食品として食べる地域は多いようです。アフリカやインドなどに自生する植物なので、キダチアロエなどと比べると寒さに弱く、小苗のうちは関東でも冬に保温が必要です。とはいっても霜に当たらなければ枯れることはないのでベランダや軒下であれば無保護でも冬を越すかもしれません。低温ストレスで葉が赤く染まってきたら保温を始めましょう。

アロエベラの育て方と効能

アロエヨーグルトで有名なあの会社から栽培キットが出ているのをドン・キホーテで購入したことがあります。見事に3株を育て上げました。アロエは光がないと種子が発芽しないので、土を湿らせた後に種子をパラまきしてラップをかぶせます。そうすることによって光に当てつつ乾燥しないようにする知恵です。中が蒸れますが、雨期の再現になるので芽が出るまでは気にしないで大丈夫です。その後はあまり水をやらなくても育ちますし、管理が非常に楽な種類ですね。ただ、葉が4枚くらいになると栽培キットでは鉢が小さいので、大きい鉢に植え替えましょう。食べる事ができるサイズになるまで1年半ほどになります。アロエベラのエキスは糖尿病や過敏性腸症候群、胸焼けなどに効果があるとされているので、やはり粉末やエキスにするよりも普通に食べた方が効果があると思われます。しかし、美肌効果や抗炎症作用もキダチアロエ同様に持ちますし、傷や火傷にも効果があります。さらに保湿性成分のムコ多糖類の量はキダチアロエの数倍です。つまりアロエベラは万能アロエと呼べるかもしれないという事です。

アロエベラの副作用

アロインが含まれているため、大量に摂取すればキダチアロエと同様の副作用がありますが、葉肉からアロインを取り除いて副作用を防ぐことも可能です。一般に販売されているアロエジュースやシロップ漬けアロエは基本的にはアロインが取り除かれていますが、デパ地下などで稀に販売されているホールのアロエは、アロエそのものなので摂取量に注意が必要でしょう。ただ、キダチアロエほど副作用が起こりやすくはないため皮を剥いて利用すればそれほど神経質になる必要はないと思います。

アロエの種類③:ケープアロエ

アロエ界の隠れた立役者がこのケープアロエです。遙か彼方太古の昔から薬用に利用されてきた種類のアロエで、南アフリカが原産の植物。古くはパピルスに載るほどですが、現代では漢方薬としての需要も高いため粉末で販売されていることが多いようです。日本ではケープアロエそのものではなく、ケープアロエのエキス分を乾燥させた粉末が美容化粧品や便秘薬として広く利用されていて、薬局などで見られるアロエ製品の原料はほとんどケープアロエだとも言われています。6mほどのサイズになる上に成分が濃いので、エキスから成分を抽出しやすく製品化に最適だったようですね。

ケープアロエの効能、ケープアロエは薬品である。

医薬品の品質規格に登録されているアロエがそもそもケープアロエのことで、アロインの含有量も多い。体内でアロエエモジンに変化するバルバロインという成分はキダチアロエの15倍もあるそうです。アロインもバルバロインも苦味成分なので、ケープアロエは強い苦味をもっており、サプリメントや粉末などに利用されますが、葉肉は入らずエキスを乾燥させた粉末がすべての原料になっています。医薬品として登録されているだけあって副作用も起こりやすいので摂取量には十分気をつけてください。効能としては胃もたれや便秘に効くこと、古くはミイラの保存にも使われていたほどの抗菌作用があるので、傷や火傷にも効果があります。

アロエの種類④:鬼切丸

鬼退治には使えませんが、原産地の南アフリカでは栽培されている種類の中で最も苦味が強いことで知られています。薬用に利用されているようです。4メートルにまで成長する大型種でトゲが多いのが特徴です

アロエの種類⑤:不夜城


苦味の少ないアロエで、わずかですが食用改良種も出回っているようです。断崖絶壁に生えるためか過酷な環境にも耐えられる丈夫な種類です。

アロエの種類⑥:アロエ・セブリナ

すぐに増えるため、一日一枚葉を食べる事により健康になるとされるアロエ・セブリナです。日本へは明治時代にマダガスカルからやってきました。寒さに弱いので冬は保温が必要です。

アロエの種類⑦:藤井アロエ

野生には存在しない品種で、キダチアロエにアロエベラを掛け合わせた日本アロエセンターで購入できる品種です。元々キダチアロエも葉肉には苦みがないので、葉を大型にしてなおかつアロエベラのように食用にしやすい味にしたかったのだと思います。さらにアロエベラよりも寒さに強いことが予想されるので、思ったよりも素晴らしい品種かもしれません。

アロエの種類⑨:A.cv.クロスビー

健康まるかじりできるアロエです。詳細は不明ですが帝王錦と不夜城の交配種でしょうか。トゲをとればそのままかじれるそうで、不夜城と同じく苦味成分が少ないのだと思います。

まとめ

アロエには驚くべき効能がいくつもあり、医薬品としても活躍しています。食用から薬用まで様々な利用がある植物ですが、ただ効能が強い分アロエの薬効成分には副作用があり、摂取量を間違えると逆に体を壊してしまいますので気をつけましょう。化粧品や傷薬としての利用はとても有効なので、肌に合いさえすれば心強い味方になってくれることでしょう。アロエを調理する場合は、塩コショウ、ビーフコンソメで下味をつけ、小麦粉をはたいてガーリックオイルで焼き、軽く煮詰めたステーキソースをかけるアロエステーキがオススメです。色々な効能があるので沢山あっても様々な利用法で活用出来ますね!私もさっそく藤井アロエを注文しようと思います。