検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

カラフトマスの釣り方!釣れる時期やルアータックルでの狙い方をご紹介!

北海道で人気があるカラフトマス釣りの魅力や独特の生態に迫ります。初心者でも比較的簡単に釣れるといわれるカラフトマスですが、そのカラフトマスの基本的な釣り方について解説しています。また、ルアー釣りに必要なタックルや定番ルアーも紹介しています。
2020年8月27日
KERA
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

カラフトマスとは?

カラフトマス(樺太鱒)は英語名を「ピンクサーモン」と言います。アラスカなどではピンクサーモンという呼び名で知名度の高い魚です。日本でも様々な名前で呼ばれています。生鮮で流通される場合は、「アオマス」と称されることがあります。繁殖の時期になるとオスの背中が大きく突き出ることから「セッパリ」と呼ぶ地方もあります。北海道の一部では「オホーツクサーモン」というブランド名が確立されているサケです。カラフトマスは水産資源として重要な存在で、加工され缶詰として流通することが多い魚です。

カラフトマスの生息地

生息地は日本海北部、北極海、ベーリング海、オホーツク海、北太平洋に分布しています。日本でカラフトマスが遡上する川は日本海側の地域では北海道北部、太平洋側では三陸以北です。全漁獲量の80%以上がオホーツク海峡と根室海峡に集中しています。

カラフトマスのライフスタイル

冬のまだ水温が低い時期に卵からふ化した稚魚は、川で餌を探すことなく石の隙間などで春の訪れをそっと待ちます。4月になると海に下り9月ごろまで河口でプランクトンやオキアミを捕食し4㎝ほどに成長します。その後、沖合に出てイカや魚などを食べ成熟した2年後に生まれた川に遡上し産卵します。二回目の冬を過ごして夏の時期を迎えるころには故郷の川を目指します。メスは800~2000個の卵を産み付け、オスが受精させます。10月ごろまで産卵は続き、産卵直後に2年というその短い一生を終えます。

カラフトマスのおもしろい生態

ふ化から2年後に遡上するカラフトマスの産卵では、世代を超えた交配が起きません。これは世代間を超えて交配する秋鮭との大きな違いです。また、カラフトマスは60%しか生まれた川に戻ってこないと言われています。残りの40%は違う川に上りそこで産卵します。この点も100%生まれた川に遡上する秋鮭とは違います。世代間の交雑がないということは、異常気象など何らかの原因である年にふ化する稚魚の量が減少するとそのリズムを繰り返すことを意味しています。オホーツク沿岸では奇数年に漁獲量が高く、偶数年に少ないという変動を繰り返しています。

カラフトマスの釣り方

ルアー釣り

カラフトマスはルアー釣りで比較的簡単に釣ることができます。河川でも海でも1つのタックルで使いまわしができます。シーバス用ロットを使うのが主流で大型トラウト用のタックルも有効です。遠投ができるタックルで8~9フィートのロッドが使われます。ラインはPEラインが遠投に向いています。河川で釣る場合は遠投する必要がないのでナイロンのラインがおすすめです。ルアーはスプーンが有効で、ミノーで狙うことも可能です。

ウキルアー釣り

参考価格:500円~1000円

タックルはルアー釣りのタックルと同じものを使います。海でのカラフトマス釣りは表層を狙うため、スプーンから数十センチのところにウキを付けて、遠投しても表層を一定のスピードで巻くことができるように考え出された釣り方です。その日のカラフトマスのタナに合わせられるように、また遠投に支障をきたさないようにウキ止めを使用して遊動ウキを使うのが一般的です。これらが一体化した仕掛けが売られています。

ウキフカセ釣り


出典: https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dsporting&field-keywords=%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%88%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88&rh=n%3A14304371%2Ck%3A%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%88%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88

参考価格:700円~1000円

海で釣る場合、ルアーより安定した釣果が期待できるのがウキフカセ釣りです。タックルはルアー釣りで使うものを流用できます。3号くらいの磯竿を使う人も多くいます。仕掛けはウキルアー釣りとほぼ同じですが、発砲遊動ウキの下にスプーンではなくタコベイトや羽が付いているハリを使用します。エサは赤く染めた短冊イカが一般的です。色が落ちたら新しいものにマメに変えることがポイントです。遠投してゆっくり仕掛けを引いて誘う方法が効果的です。

カラフトマス釣りおすすめのルアーロッド

シマノ ディアルーナ XR S906M

ロッドの重さ:162g

ダイワ ラテオ 96M・Q

ロットの重さ:155g

ML~Mクラスのシーバスロッドかトラウトロッドがおすすめです。7~9フィートの長さのものを使います。海で使う場合は遠投を繰り返すことになるので、丈夫で軽いものを使うことがおすすめです。

カラフトマス釣りおすすめのルアーリール

シマノ バイオマスター2500

リールの重さ:260g

ダイワ ルビアス 2506

リールの重さ:200g

海でカラフトマスを狙う場合は遠投を繰り返すので、ロッドと同様軽量なリールが有効です。遠投してなおかつ大物がかかった場合ドラグが出ることを考えるとリールはラインを100m以上巻けるサイズのものを使うことをおすすめします。

カラフトマス釣りおすすめのライン

参考価格:1500円~2000円

ラインは遠投を考えるとPEラインがおすすめです。PEラインはミシン糸のようなテイストのラインです。PEラインはナイロンと違い伸びないのが特徴です。細くても強度があるので、とにかく飛距離が出ます。PEラインであれば0.8号~1.5号、ナイロンなら10lb~14lbを使います。リーダーにはフロロカーボン20lbを使用します。遠投する必要がない河川の釣りでは、取り回しがしやすいナイロンラインの方がおすすめです。

カラフトマス釣りおすすめのルアー


参考価格:700円~900円

カラフトマスのルアー釣りはスプーンが主流です。10~30gのスプーンがおすすめです。ミノーであれば12㎝程度のものを使います。色は赤系が絶対の実績を誇ります。その他にも金系も定番です。カラフトマスのルアー釣りの特徴はあまり多くの種類のルアーを必要としないことです。1つのルアーを1日中投げ続ける人もいます。回遊魚なので食うか食わないかよりも、いるポイントに投げられるか、その日のタナを探れるかどうかが大きなカギを握るからです。表層を探るため根掛かりするリスクも少なくコストパフォーマンスはかなり良い釣りと言えます。

ルアーのフックシステムを変える

参考価格:300円~500円

参考価格:200円~300円

スプーンのシングルフックにタコベイトを付けて食わせをよくするパターンがあります。また、魚影が濃くなるとスレて背中などに引っ掛かりそのままラインを切られることも多発します。そういう状況ではスレがかりを防ぐために、ミノーなどではトリプルフックを使うことは避け、シングルフックやスイミングフックまたはダンシングフックといわれる仕掛けにするのも有効です。ダンシングフックとはシングルフックを二つ付けたような状態になります。フォール中に食わせてあたりを取る場合はアシストフックとしてスプーンの前にシングルフックを取り付ける方法もあります。

ルアー釣りでのカラフトマスの釣り方

カラフトマスのタナ

海でカラフトマスを釣る時のタナは表層です。水面から50㎝ほどのところを回遊していることが多いです。深くても150㎝程度です。時期や気候によって多少の変動がありますので、周りで釣っている人を観察しながらタナを探ってください。ウキルアーの仕掛け、あるいは餌を使ったフカセ釣りの仕掛けの人のウキゴムの位置を見るとその日の正確なタナが分かります。釣れた人のウキゴムの位置をこっそり見て、タナを合わせる方法がおすすめです。

ルアー釣りの基本スタイル

海岸の一か所でカラフトマスの群れが回遊してくるのを待つアングラーもいますが、群れを探して歩きながら釣りをするスタイルもあります。群れを見つけたら、群れの向こうに遠投して群れを驚かせないようにキャストします。あとは特にアクションを付けづに早めのダダ巻きでヒットさせることができます。オスを狙いたいときは群れの表層を、メスを狙いたいときは群れの下層を狙うと効果的と言われています。

初心者にもおすすめのルアー釣り

回遊魚で岸に近づいてきたカラフトマスの釣り方は、そんなに難しくありません。それは、カラフトマスがルアーを見たことがなくスレていないからです。大切なのは回遊してくるポイントを知っていることと、その日のタナをしっかり当てることです。遠投して表層をゆっくり引いてくるのは難しいので、ウキルアー釣りから始めるのがおすすめです。

釣り人を魅了するカラフトマス

本州に住んでいるとほとんどなじみのない魚ですが、北海道では釣り人に人気の釣りです。カラフトマスの釣り方はシンプルでタックルとスプーンを1つもって岸に行くだけなので、お金がかかりません。カラフトマスはサケの中では小型に分類されると言われるものの、60㎝あり体高があるオスのカラフトマスのファイトは強くスリリングです。ドラグの調整は必須です。しかし、やはり釣り上げたあと嬉しいのは子持ちのメスではないでしょうか。カラフトマスのいくらは絶品です。まさに釣ってよし!食べてよし!の魚です。


カラフトマス釣りの時期

カラフトマス釣りの時期は7月~9月ごろです。北海道のオホーツク海、知床、太平洋沿岸の堤防、海岸にカラフトマスの群れが押し寄せてくると、沿岸はカラフトマスを待ちに待ったアングラーで賑わいます。ただし、河口周辺ではサケ・マス釣りが禁止になっているエリアもありますので注意してください。釣れるポイントを知る一番の方法は現地の地元の釣具屋さんで聞き込むことです。

カラフトマスを食す

カラフトマスの食べ方

カラフトマスの食べ方はサケと同様に、ムニエル、塩焼き、フライ、ルイベなどが一般的です。北海道ならではの食べ方としては、ちゃんちゃん焼きが有名です。ホットプレートか鉄板にキャベツ、ニンジン、もやし、ピーマンを敷き詰めカラフトマスの身を豪快に乗せて味噌、みりん、酒、だし汁をかけて蒸し焼きにします。

いくらの醤油漬けのレシピ

筋子を取り出したら、ぬるま湯に塩を一つまみいれてほぐしながらイクラを取り出していきます。その後、皮とつぶれてしまったイクラを丁寧に取り除きます。この処理をしっかり行うことで舌触りがよくなります。イクラが白く変色してしまうことがあっても、冷やせば元に戻ります。酒と醤油を1対1、みりんを少し入れた漬け汁を用意し、いくらを漬け込めば完成です。お酒の量が多いとパンパンのいくらになります。少ないとやわらかめのいくらの醤油漬けができあがります。

食べる時の注意

新鮮であったとしても、カラフトマスを刺身で食べることはほとんどありません。それはアニサキスという寄生虫がカラフトマスの身にいる可能性があるからです。生で食したい場合は、アニサキスを殺すために、一度カラフトマスの身を冷凍にします。一般家庭で使われている冷凍庫で冷凍にしてもアニサキスは死なないので注意してください。マイナス20℃以下で24時間以上の冷凍処置が必要です。

まとめ

時期が到来しカラフトマスの群れに遭遇すれば短時間で10匹以上釣ることもできる人気の釣りです。仕掛けも釣り方もシンプルなので、初めてルアー釣りに挑戦する方にはおすすめの釣りです。釣り上げた後、いろいろな食べ方ができますし、取れたてのいくらの味は絶品です。是非、まず赤系のスプーンを1つ買って海岸に出かけてみてはいかがでしょうか。