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紅葉が綺麗な「ナンキンハゼ」とは?花や実の特徴から育て方をご紹介!

ナンキンハゼは、春は新緑を楽しめ、紅葉がとても美しい樹木です。ナンキンハゼの可愛らしい白い実は、クリスマスリースにもお馴染みですね。園芸用品種も出ているので、玄関先や庭先のシンボルツリーとして人気があります。ナンキンハゼの特徴や育て方をご紹介します!
更新: 2021年12月22日
Nory
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目次

ナンキンハゼの特徴

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ナンキンハゼは、街路樹や公園などでよく見かける樹木で、大きさは15~20メートル程です。耐寒性があり、害虫にも強いので、剪定のコツさえつかめば、庭木でも定植できます。

春はハート型の葉っぱを青々を茂らせ新緑を楽しめ、初夏には黄色いかわいらしい花を咲かせます。そして、ナンキンハゼはなんといっても、その紅葉の美しさで有名です。冬にはナンキンハゼの実でクリスマスリースを作ったりと、1年中楽しめる樹木です。

ナンキンハゼの基本情報

■ナツハゼの学名/トクダイグサ科シラキ属 ■ナツハゼの原産国/中国大陸南部 ■分類/落葉高木 ■樹木の高さ/3メートル~最大15メートルくらい ■樹木の横幅/3メートル~最大10メートルくらい ■耐寒性/強い ■耐病性/強い ■成長のスピード/速い ■育てやすさ/易しい ■ナンキンハゼの見どころ/秋の紅葉

ナンキンハゼ/花の特徴

ナンキンハゼは6月~7月にかけて、枝先に長い穂状の黄色い小さな花を咲かせます。よく見てみると、長い穂に見えるのは雄花が連なって咲いたもので、根本のほうに雌花が2~3個咲いています。芳香もあるので、春の風で揺れながらなんとも言えない良い香りを放ちます。

ナンキンハゼの花言葉

ナンキンハゼの花言葉は「真心」「心が通じる」です。空に向かってまっすぐ伸びるナンキンハゼの姿そのものの花言葉です。大切な人を思いながら秋の紅葉を鑑賞するゆっくりとした過ごし方、何物にも代えがたい時間ですね。

ナンキンハゼの実

ナンキンハゼの黄色い花が咲き終わった夏の終わりに、緑色の実がなります。秋になりその実が熟して茶色くなると、下部が裂けて中から白い種子が3つ飛び出します。クリスマスリースでもお馴染みの可愛らしい白い実。実はナンキンハゼの実だったのですね。


ナンキンハゼの実はインテリアにしてもかわいい!

クリスマスリースで大人気にナンキンハゼの実は、小さな小瓶に入れて部屋に飾ったり、作家ものの趣きのある器にそっと添えるだけで、ぐっとシャビーな雰囲気に近づき、素敵なインテリアになります。

ナンキンハゼは紅葉が美しい

ナンキンハゼの見どころはなんといっても紅葉の美しさです。紅葉が美しく、剪定すればある程度、形が綺麗にまとまるので、公園や街路樹に多く植えられている人気の高い樹木です。

樹高15メートル、枝を大きく広げたナンキンハゼの葉が一斉に紅葉する景色は圧巻です。園芸用の品種も出ているので、庭木として自宅に植え付ければ、家のリビングから見事な紅葉が見れます。

暖かい土地でも紅葉するナンキンハゼ

通常、紅葉は、寒暖差が大きくなければ綺麗に紅葉しないと言われています。しかし、ナンキンハゼは暖かい土地でも鮮やかな紅葉を見せてくれます。ハートの形をしたナンキンハゼの葉が一斉に赤く染まった風景は、美しい日本の秋を感じさせてくれます。

ナンキンハゼの園芸用品種

紅葉で人気のナンキンハゼ。鑑賞用の庭木として、自宅で植えるケースも近年増えています。園芸用の品種は大きくなっても高さ3~5メートルほどで、成長のスピードも比較的ゆっくりなため、剪定の手間も本種に比べれば、それほど必要ありません。

そのため庭先や玄関先、坪庭などのシンボルツリーとして人気があります。ナンキンハゼの園芸用品種である代表的な3つ紹介します。

メトロキャンドル

庭木に最適な「メトロキャンドル」は、葉に黄色い模様が入るタイプです。家のシンボルツリーや、庭のポイントツリーとして人気の高い品種です。夏以降、葉は緑色になり、秋には綺麗に紅葉します。

家のリビングでくつろぎながら心ゆくまで秋の紅葉を鑑賞することができます。樹高は大きくても5メートルほどにおさまります。

スノーマウンテン

美しい白覆輪の葉を楽しめるスノーマウンテン。夏でも日焼けせず、葉は緑よりも白い部分が多くなり、夏にぴったりの爽やかなシンボルツリーとなります。時の移ろいとともに日々、変化してゆく葉の色の変化を楽しめます。成長も非常にゆっくりしているので狭いスペースでも楽しめます。


グリーンホーネット

春~秋の終わりまで、クリーム色の斑入りの葉を鑑賞できます。気温が熱くなるにつれて葉の黄色いところが濃くなり、秋には緑の部分だけ紅葉します。まだら模様の紅葉になるので見た目に好き嫌いが生じるかもしれません。 樹高は5メートルほどで、成長ペースもゆっくりです。

ナンキンハゼの育て方

ナンキンハゼが好む土地や、種まきや増やし方、剪定の時期やポイントなどナンキンハゼの育て方を詳しくご紹介します。

ナンキンハゼの育て方1:植え付け

ナンキンハゼはとても強い性質を持つ樹木であるため、どんな土壌でもたくましく育ちます。ただ、湿気の多いジメジメした場所を嫌うので、日当たりがよく水はけのよい場所を選んで植え付けましょう。

植え付けに最適な時期は、10月~6月の梅雨入り前です。耐寒性もありますが、潮風にも比較的強いと言われているので、海のそばでも育ちます。初心者でも育てられるナンキンハゼ、条件さえ合えばぐんぐんと成長します。

ナンキンハゼの育て方2:植え付け場所の注意点

ナンキンハゼは、成長のスピードが速く高さ15メートルまで育ち、横にもどんどん枝を伸ばして大きくなるので、十分なスペースのある場所を確保してから植えましょう。

余裕のあるスペースが確保できる公園や街路樹にするには問題ありませんが、一般家庭では、広い庭があるもしくは園芸用に改良された品種を植え付けるようにしましょう。

ナンキンハゼの育て方3:肥料と水やり

日当たりのよい場所であればどんな土壌でも育ちますが、美しい葉色を期待するならば、油かすや鶏糞、骨粉などの肥料や、緩効性肥料を2~3月に施します。緩効性肥料はゆっくりと溶けるため、肥料やけや根腐れを起こしにくくします。

水やりは基本的には必要ありませんが、あまりにも土壌が乾くようであれば土の表面にたっぷりと与えるようにします。

ナンキンハゼの育て方4:剪定

ナンキンハゼを植え付けるうえで最も大事なポイントは剪定です。ナンキンハゼは成長スピードが速く、1年に1~2メートル枝を伸ばします。ただ剪定にも強い樹木で、のこぎりでバサバサと切ってしまうような強剪定でも構いません。

剪定の時期は初夏(6月~7月頃)と、紅葉の時期です。この時期に不要な枝を枝元から切り、葉の先を整える剪定を行うと、美しい紅葉が鑑賞できます。厳寒期の剪定は避けます。

ナンキンハゼ育て方5:増やし方


ナンキンハゼはの増やし方には、「種まき」と「根伏せ」という方法があります。種まきは、白い実の中に入っている本種子を取って地中に植えます。種まきの時期は、種が取れたすぐあとに(10月くらい)植え、種まきを終えた後はたっぷりと水をあげましょう。

「根伏せ」は挿し木の一種で、根を15センチくらいに切って、地中に横向きに植えて発根させる方法です。根伏せの適期は、気温が少しずつ上がり始める3月~4月上旬ころです。根伏せという増やし方を覚えておくと非常に便利です。

ナンキンハゼの育て方6:注意点

ナンキンハゼは初心者でも育てやすい性質ですが、成長スピードが速いので樹木の形を整える剪定を怠ると大木になってしまいます。

病害虫がつくこともないナンキンハゼは消毒も必要ありませんが、剪定を怠り日当たりや風通しが悪い環境になってしまうと、まれに害虫がつくこともありますので注意が必要です。

また、紅葉が終わると葉が落葉するので、ご近所の方や通路の邪魔にならないよう、落ち葉の掃除を忘れずに行いましょう。

ナンキンハゼのまとめ

頑強な性質でどんな土地にも育つナンキンハゼ。園芸用の品種を植えれば、自宅でも美しい紅葉が鑑賞できる樹木です。ナンキンハゼの種は、ろうそくの原料にもなりますので、紅葉が終わった後は、種を使ってクリスマスリースやハンドメイドのロウソク作りまで、1年を通して楽しめる樹木です。

あなたも庭木として検討してみてはいかがですか?

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