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スイカの栽培方法と育て方!植え付けや間引き、摘心の時期などを詳しく解説!

夏に人気のスイカを家庭でも栽培できます。スイカ栽培の間引きや摘心、追肥の時期などの重要ポイントに触れながら、スイカ栽培の一連の流れを紹介します。スイカはプランターでも栽培可能なので、狭いスペースでの家庭菜園などでもおすすめです。
2020年8月27日
すがや
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スイカを栽培しよう

スイカは家庭でも栽培できる

夏に大人気のスイカは、実は家庭でも栽培可能です。育て方も難しくなく、またプランターでも育てることができるので、狭いスペースでの家庭菜園でも挑戦できます。

スイカ栽培の方法を紹介

スイカを栽培するときのポイントはいくつかあります。種から育てるときの間引きや、植え方、追肥や摘心の時期を覚えておくとスイカ栽培の成功率もあがります。スイカ栽培の方法を紹介します。

スイカ栽培の基本情報

小玉が育てやすい

スイカは、大きさや形、果肉の色などでさまざな分類があります。家庭菜園において栽培されやすいと言われているのは小玉スイカと呼ばれる大きさの小さなスイカです。小玉といっても1.5キロから2キロほどの大きさになるので、家庭で食すには十分なサイズです。

連作障害に気をつける

スイカはツル科の作物になり、連作障害に気を付ける必要があります。同じウリ科の植物、もしくはスイカを同じ場所で続けて栽培するということは避けた方がよいです。スイカの場合は同じ場所では5年から6年は栽培をしない方がいいと言われています。

暖かい気候を好む

スイカは生育適温が高めの作物になります。20度から30度の気温を好み、1日6時間以上は直射日光があたる場所がよいと言われています。また、12度以下では生育が止まってしまいます。このため家庭菜園などの場合では、比較的気候が暖かい場所でないとスイカを上手に育てるのは難しいかもしれません。

スイカ栽培1:種まきと間引き

種まきの時期は3月から4月ころ

スイカを種から育てる場合は3月から4月ころに種まきをします。種まきは家庭菜園であれば9センチから12センチほどのポットを使用するのがおすすめです。赤玉土などがスイカを種まきから育てる土として適しています。

種を撒いて水やり

ひとつのポッドに撒く種は3つから4つほどになります。1センチ程度の穴をあけ、そこに種を1粒ずつ撒いていきます。種をまいたら、土をかぶせ、適時水やりをします。適温の環境であれば、概ね4日ほどで発芽します。

育て方のコツは間引き

種まきから育てる際に重要なのは適切に間引きをすることです。本葉が2枚から3枚生えてきた段階で、最も成長のよい1枚を残して間引きします。間引きを終えた後も適時水やりをして、本葉が5枚から6枚になるまで育てます。種まきから数えると35日ほど本葉が育つまでを要します。

スイカ栽培2:土づくり

植え付けの前に土づくり


スイカを植え付ける2週間ほど前から土づくりを開始します。土づくりの工程は大きく2つに分けられます。はじめに2週間以上前の時期に石灰を混ぜて耕し、次に1週間前に堆肥と化成肥料を土に加えます。スイカは元肥が多すぎるとツルボケという症状が出るので前作の肥料の状態も鑑みて土を作りましょう。

ポリマルチを張る

スイカの土づくりでは黒いポリマルチを張ることも重要です。黒いポリマルチを張ることで、地温をあげてくれて、また雑草が生えてくるのを防いでくれます。スイカの上手な育て方のコツとして、黒いポリマルチを張るということは覚えておきましょう。

プランターでの育て方

スイカは畑などがなくてもプランターでも育てることが可能です。プランターで育てる場合には、幅が60センチ以上の大型のプランターを使用します。ひとつのプランターにつき、植える株の数は一つまでです。

プランターでの土づくり

プランターでの土づくりも植え付けの2週間ほど前から行います。プランターで育てる場合は、市販の培養土を用いるか、もしくは赤玉土が7、腐葉土が2、バーミキュライトが1という分量でプランターの8割程度まで土を入れておきます。また、プランターの底には鉢底石を敷いておきます。

スイカ栽培3:植え付け

植え付けの時期は4月から6月上旬ころ

スイカの植え付けの時期は4月から6月上旬ころにかけてになります。植え付けに適しているのは好天の日中です。植え方には少しコツがあります。スイカを上手に育てるための、スイカの植え方のコツを紹介します。

植え方のコツ

スイカの植え方としては2つのポイントがあります。ひとつめの植え方のポイントは株と株の間隔を十分にあけることです。概ね250センチほどの間隔でスイカの苗を植え付けていきます。もうひとつの植え方のポイントは、浅く植えることも重要です。スイカを植えたら、十分に水を与えます。

初心者は苗からがおすすめ

ちなみにスイカを育てる場合は種からはじめるよりも、苗からはじめた方が簡単だと言われています。苗を選ぶ際には本葉が5枚から6枚ほどあり、葉や茎が元気なものを選ぶとよいです。逆に茎が伸びすぎていたり、葉が変色しているものは避けた方がいいです。

スイカ栽培4:植え付け後

植え付け後の注意点

スイカを植え付けた後に注意すべき点として、生育環境があります。スイカは高温を好む作物です。もしも気温が低いなどで生育環境に問題があるようなら、植え付けたスイカにホットキャップをかぶせてあげましょう。

ホットキャップの利用

ホットキャップをかぶせることにより、保温効果を高めることができます。ホットキャップをかぶせたら、ホットキャップの天井にツルが届くくらいまでは、キャップをかぶせた状態で栽培しましょう。寒さが心配な場合などにおすすめです。

スイカ栽培5:水やりと摘心

水やりはほぼ必要なし

スイカ栽培の水やりと摘心について説明します。スイカ栽培においては、水やりはほぼ気を遣う必要はありません。植え付けのときは水やりをしますが、それ以外の時期に関してはよほど乾燥した状態にならなければ、水やりをせずに雨などだけでも育ちます。


収穫時期はより少なく

水やりで気を配った方がよいのが収穫時期です。収穫時期には、収穫する10日ほど前から水やりをさらに少なくするとよいと言われています。このことにより、スイカの果実の中の水分量を減らすことにより、スイカの甘みを増すことにつながります。収穫時期に意識しておくとよいです。

スイカの摘心

スイカの摘心を行う際には、スイカの実がどのようになるのかを覚えておくと作業しやすいです。スイカは雌花が受粉することによって、スイカの果実が作られます。そしてスイカの雌花は小ツルや孫ツルにできやすいです。つまりスイカの摘心では基本的に親ツルが優先的に摘心されます。

摘心の方法

親ツルを摘心するタイミングは本葉が6枚から8枚ほど育ったころになります。この時期に親ツルを先端から摘心します。基本的には生育のよい子ツルを3本から4本残して摘心、孫ツルは摘心しないという方法をとります。

スイカ栽培6:追肥

追肥は2回

スイカ栽培で一般的に2回追肥されます。追肥のタイミングについてわかりやすいのは実の状態で判断することです。最初の実ができて、ピンポン玉くらいの大きさになったタイミングで1度目の追肥、実がさらに育ちテニスボールほどの大きさになったら2度目の追肥を行いましょう。

肥料の与え方

追肥で与える肥料としては原肥のときと同様に化成肥料が適しています。一度目、二度目の追肥ともに化成肥料を1株につき10グラムほど与えます。肥料の与え方としては株元から少し離れたところに肥料を撒いて、周りの内と合わせます。

追肥は実の状態で判断

ちなみにプランターでスイカを栽培するときには、追肥は一度でも大丈夫です。追肥のタイミングとしては、こちらも実の状態で判断して、実がソフトボール程度の大きさになったときに加えましょう。土で育てる場合も、プランターの場合も実の状態で追肥のタイミングを判断します。

スイカ栽培7:育て方のテクニック

育て方のテクニック1:人工授粉

スイカを上手に育てるためにはいくつかの育て方のテクニックがあります。そのひとつが人工授粉です。人工授粉は高層階での栽培、防虫ネットをしての栽培のときには特に重要です。雄花をとって、雌花にこすりつけるようにします。花粉は寿命が短く、晴れた日の9時くらいまでには行いましょう。

育て方のテクニック2:摘果

摘果と呼ばれるスイカの実を摘み取る作業も重要です。スイカの実がいくつもできると栄養が分散され、結果的にあまり美味しくないスイカが出来上がります。1本のツルにつき1つまで、1株では2つ程度がスイカの栽培における適量だと言われています。

育て方のテクニック3:玉返し

スイカを栽培するときには玉返しというテクニックも重要です。玉返しというのは、スイカの実をひっくり返して日の当たっていなかった側にも日をあてることです。収穫までに4回から5回玉返しをするとよいです。ちなみにプランターの場合は実が小さいときに紐などで吊り下げるという方法もとられます。

スイカ栽培8:注意点

病気に注意


スイカ栽培の注意点として病気があります。スイカの代表的な病気としてはうどんこ病と呼ばれるものがあります。うどんこ病はカビが原因で葉茎が白くなり、光合成ができなくなる病気です。また、ツル割れ病というツルがしおれて上手く成長しなくなる病気などもあります。

病気の予防方法

スイカの病気を防ぐためには排水や風遠しを良くすることが重要です。また、不要なツルは早めに摘み取ることも病気の予防につながります。またはじめにも触れましたが、スイカは連作障害の出る作物です。連作を避けることでも病気の予防になります。

スイカ栽培9:収穫

収穫のタイミング

スイカは収穫の時期を判断するのが難しい作物になります。最もわかりやすい判断の方法は受粉から数えるという方法です。受粉してから大玉の場合は約45日、小玉の小玉の場合は35日ほどが収穫のタイミングです。このため人工授粉をさせると収穫のタイミングがわかりやすいです。

受粉時期がわからない場合

受粉の時期がわからない場合の収穫時期の見極め方法にはいくつかあります。ひとつめがスイカを叩いてみることです。スイカを叩いて音が濁らなければ収穫時期です。この他、実の節の葉や巻きひげが枯れていても収穫の時期になります。受粉時期がわからない場合は参考にしてください。

収穫方法は簡単

スイカの収穫方法は簡単です。スイカのヘタの部分をハサミで切り落として終了です。自分で育てたスイカは味もひとしおです。暑い夏を自家製のスイカを食べて乗り切りましょう。

スイカ栽培のまとめ

スイカ栽培に挑戦!

スイカ栽培について、種から育てる場合の間引き、土やプランターへの植え方、追肥や水やりなどを紹介してきました。スイカは環境さえ整えば家庭でも育てることができる作物です。ぜひスイカ栽培に挑戦してみてください。

スイカ栽培の情報はこちら

本記事以外にもスイカ栽培について紹介した記事もあります。併せてチェックすることでスイカ栽培に役立つ知識をさらに得られるでしょう。こちらのスイカ栽培の記事もおすすめです。