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インド「アガスティアの葉」で自分の未来がわかる?予言書は嘘?本物?

インドのアガスティアの葉について解説します。自分の未来がわかるという予言書。その歴史と実際の体験。トリックの有無、嘘か本物かについてまとめてみました。南インド「タミル地方」に伝わるアガスティアの葉。この秘密めいたものの正体の解明に挑戦してみました。
更新: 2021年1月19日
麦食くま
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はじめに (アガスティアの葉とは)

「アガスティアの葉」これは5000年前に聖者「アガスティア」が、神からの予言(預言)の言葉をヤシの葉に記したものです。

この予言は大ざっぱなものではなく、人間一人一人「自分の未来」のことが古代タミル語で書かれています。

それを読むことができるのは「ナディ・リーダー」と呼ばれる人だけで、現代タミル語に翻訳するそうです。今回はこのアガスティアの葉について様々な視点から見ていきます。

アガスティアの葉① アガスティアとは?

海を飲み干す賢者

アガスティアとは、インド神話に登場する「聖仙(リシ)」と呼ばれる賢者の事で、例えて言えば「仙人」のことです。彼は、ヴァルナとミトラの神の子で、リグ・ヴェーダ(知識を意味した古代の宗教書物)上でも登場します。

彼の様々なエピソード(叙事詩マハーバーラタ)では「海水を飲み干して、陸を干上がらせて、元に戻した」と言うトリックめいたものがあります。またタミル語文学の祖とも言われています。

ヤシの葉に「予言」を残す

彼は紀元前3000年頃に実在したとされているのですが、その際に「予言(預言)」を葉に残したと伝えられています。その葉こそが「アガスティアの葉」と呼ばれるものです。

そしてその「葉」は、広大なインド亜大陸の中でも、ごく一部、南インドの「タミル語文化圏」の場所でのみ保管されていると言われている秘密の書です。

アガスティアの葉② インドとの関連

南インドの「タミル人」とは?

タミル語圏の人たちとは、主に南インド四州に住んでいるドラヴィダ系人(古代からインドに定住していたと考えられるオーストラロイドの民族群の人たち)の中でもタミル語を話す人たちの事を指します。

タミル人はインドの他スリランカにも住んでいます。インドのタミル人の大多数は、インド南端部にほど近いタミル・ナードゥ州に住んでいます。

7世紀頃にタミール地方で成立した「聖典シヴァ派」

インドのヒンドゥ教は、多神教で不思議な神々のイメージですが、実は派閥があり、破壊と再生の神と言われる「シヴァ神」を最高神崇拝する「シヴァ派」と呼ばれる勢力が紀元2世紀ごろに登場します。

さらに「聖典シヴァ派」と呼ばれる派閥に分かれ、それはタミル地方から7世紀ごろに起こりました。実はこのシヴァ神からアガスティアを通じて「未来の予言」秘密の「アガスティアの葉」が伝えられたとされます。

アガスティアの葉③ 予言

アガスティアの同僚?聖者「スガル」

アガスティアの葉は、シヴァ神から5000年前に伝えられた「預言(予言)」で、「一人一人の自分の未来」が、わかるものとされますが、じつはここでアガスティアの他に「スガル」と言う予言者が登場します。

ところがこの「スガル」という聖者の事を調べてみるとほとんど情報がなく、何者なのか(存在自体が嘘?)わかりません。

唯一出てくるのがアガスティアと共にシヴァ神から予言を伝えられた人物(同僚?)と言う事だけです。

チャッティースガル州の不思議

聖者「スガル」を探していると、インド中部に興味深い地域がありました。「チャッティースガル州」は、2000年に出来たての新しい州です。名前はこの地域には古来より王国が36あった事から来ているそうです。

知名度は低いものの、2500年前の遺跡の発見や、宇宙人の壁絵が発見?と、秘密の未知な場所です。

タミル地域とは少し離れていますが、嘘か本物か?何か関係しているのかとも。

アガスティアの葉④ 日本での体験


最初は本を読んでみる

もし、アガスティアの葉に興味を持ち、実際に自分の未来を知りたいと思ったら、最初は関連書籍を読むのが良いでしょう。アガスティアの葉を体験するには、それなりに料金がかかります。

中途半端な「知識」だけで受けると、嘘と本物の違いも判らず非常に危険なので、最初に本を読んでからでも遅くありません。

こちらの「青山 圭秀(あおやま まさひで)氏」が出している本が最もアガスティアの葉を知るのに適しています。

アートオブサイエンス
青山圭秀が主催する<プレマ倶楽部>では、瞑想講座をはじめ、各種セミナーや講演会、巡礼ツアーの日程をお知らせしている他、書籍、CD/DVDも販売しています。現在、月例セミナーでは、東洋の聖書『バガヴァッド・ギーター』と『マタイによる福音書』を、ヴェーダの精髄と共に解説しています。

本物の葉は日本では?

「アガスティアの葉」をインドから日本に持ち込み、体験が可能かについては、どちらかと言えば否定的です。

実はインドの本場「アガスティアの里」と呼ばれている所に数多くの「館」があるのですが、アガスティアの葉の写本が中途半端な人も多く、日本に「本物の葉」持ってくる人がいても、トリックの可能性もあり、信憑性に疑問があるとか。

「指紋」を採取してインドに送って確認する「代行取得」業者に依頼するのがベターです。

アガスティアの葉⑤ 現地へ向かう

タミールナディ州のアカスティアの里

代行業者に頼まずに直接自分の目で確かめたい人は、インドの現地に向かって体験する方法があります。

場所は南インドのタミールナディ州にある「ヴァテーシュワンコイル」という街には「アガスティアの里」と呼ばれるところがあります。

そこにある「館」でアガスティアの葉を取得。自分の未来を予言してもらう事ができます。

南インドの「フランス」ポンティシェリ経由

ヴァテーシュワンコイルまでのアクセスですが、最初にタミル・ナードゥ州と隣接している連邦直轄地域の「ポンディシェリ」まで向かいます。この町までは、デリーなどを経由して飛行機で行くことができます。

ちなみにこの「ポンディシェリ」はフランス植民地時代があり、その痕跡ともいえる西洋の教会等の建物が並んでいます。

南インドにいながら、どこか「フランスの風」を体験することができます。

バスに乗って到着/インド渡航は注意が必要

ポンディシェリからは、バスの移動となります。走行ルートは左側が「ベンガル湾」になっています。途中チダンバラムの町で、別のバスに乗り換えて「ヴァテーシュワンコイル」に到着します。

これとは別にチェンナイの南側にあるカンチープラムの町にもアガスティアの館があると言う情報もあります。

ただ、インドに渡航する際は、外国人観光客を狙った悪いインド人も多いので、最新の注意と心構えが必要です。

アガスティアの葉⑥ 現地の体験

最初に指紋を取る

秘密のアガスティアの葉を探すための体験で最初にすることは、「指紋」を取る事です。これは男女で取る指紋の位置が違います。男性は右手の親指、女性は左手の親指をとります。その指も全体を押す必要があります。

この指紋を元にその人の「葉」を探します。実は人類の指紋は、(煩悩の数と同じ?)108種類あるそうで、それをさらに4つに分けられており、そこから秘密が特定されていきます。

YESかNOの繰り返しで自分の葉を特定する

指紋である程度まで葉が絞られた後、ここからはナディ・リーダーによる質問が続きます。質問内容は名前の文字や兄弟家族構成。家族の仕事内容などを順番に聞いてきます。

質問は2択となっていて、Yes/Noで答えていくだけです。この繰り返しで「自分の未来がわかる」その人の「葉」が嘘のように特定されます。この葉が見つかる時間は人によって違うようで、残念ながら見つからない人もいます。

アガスティアの葉⑦ 自分の未来?


自分の未来が書いてあるアガスティアの葉が見つかれば、ナディリーダの人が古代タミル語から現代タミル語に翻訳し、ノートに書き写します。

されにそれを英語でCDなどに吹き込んだりします。第一章の場合は、この時からの未来について、死の直前までの予言が続いていきます。ちなみに過去に関しては一切触れないそうです。

アガスティアの葉⑧ 料金

「葉」が見つからなかっかったら料金不要

アガスティアの葉に関する料金は、日本での代行取得手続きを依頼するときと現地まで出向いて「館」で直接聞くのとではもちろん違います。当然ながら日本の方が高くなります。

ただ例えばアガスティアの葉が必ずしも見つからない場合があるそうで、その時には、日本で申し込んでも料金が発生しませんし、現地では仮に「葉」が見つかっても、内容を聞かなければ料金が不要です。

全体的な予言「第一章」は基本料金/後は追加料金

第1章と言われている最初の「予言(カンダム)」を聞くのが基本料金で、安いところで3万円。高いところでは10万円を請求される場合もあるようです。

現地は2100-2600ルピアでこれは日本円では、4-5000円くらいですが、インドでの物価水準を考えると非常に高い(体験料)です。第2章以降にも様々なテーマの予言内容があり、追加料金が発生します。現地でタミル語からの通訳は別料金です。

アガスティアの葉⑨ トリック

非科学的なトリックなのか?

アガスティアの葉について、「自分の未来の予言」と言う現代の科学技術の文明社会からは「理解不能」な事なので、どうしても「嘘でトリックがある」と疑いたくなります。

特に日本で最初にこの「アガスティアの葉」の事が知られた時に、利用料金が非常に高かったために「詐欺」的なニュアンスでとらえられていたフシがあります。では実際にトリックがあるかどうか?実際に検証を試みた人がいます。

自分の未来の予言は「絶対的」なものにあらず

アガスティアの葉が「トリック」かどうかを調べた人の意見を見ると、意外にもトリックと考えない方が正しいという見方が多いです。実はこのアガスティアの葉の予言は「絶対的」なものではないのです。

つまり「対象の人」が、この行いを続けるとこうなるという運命を「予測」として予言していているので、その人自らがそれ聞いて「全く違う意志で行動」すれば、違う「予測」になると言うものです。

すべては「自分自身」の意志で決まる

そういう意味では、世の中にある「占い」に近いものかもしれません。もし「占い」すべてがトリックならば、なぜ占い師が「職業」として世の中に存在しているかという話になります。

あくまで「予言」は、自分の未来の方向性を言われるので、それを聞いて最終的に生き方を判断するのは本人。良い話は従えばより良くなり、悪ければ逆の行いをすれば改善するという事のようです。

アガスティアの葉⑩ 嘘?

アガスティアの館により差がある

アガスティアの葉はトリックとは違う意味で「嘘」と見なされる落とし穴が2つあります。一つはアガスティアの葉を保管している館の所蔵量です。

南インドのアガスティアの里と呼ばれている所を中心に館が多数ありますが、最初は1か所だけだった館が知らない間に増えてきました。

そのため、アガスティアの葉のすべてを所有していない館も多く、その時には自分の葉が見つからない場合があります。(その手続きで嘘のように見えることがある)

ナディリーダーの技量による差

もう一つは古代タミル語を翻訳する「ナディリーダー」の技量です。南インドに8000人いるナディリーダーは、10歳前後から6年以上かけて特別な訓練を受けた者だけがなれるとされています。

しかしそこには個人差があり、中には古代タミル語を完全に翻訳しきれない者もいます。さらにそのタミル語から英語などに訳しますので、キーワードが欠落する可能性もあります。

そのため、せっかく現地で体験しても「嘘」のように感じる可能性があります。

「その時」ではなかった?

南インドの本場に渡航して体験したのに、そういった理由で自分の未来を予言した「葉」が見つからなかったり、本来の予言と違う事を言われる可能性が十分にあります。

これは情報収集力の問題も考えられます。事前に予約すると自分の葉を見つけてくれる可能性が高まるという情報もあります。ただその時に出会わなかったのは「まだその時」ではないという事かもしれません。

アガスティアの葉⑪ 本物?


そもそも予言を出したシヴァ神を信じている?

アガスティアの葉が「本物」かどうか。一説には地元のインド人と日本人とでは、信ぴょう性が違うとも言われています。これは「信仰」に関する側面が強いです。

アガスティアの葉はアガスティアが残した予言(預言)ですが、その元はシヴァ神がもたらしたものです。つまり大本であるシヴァ神そのものを信じるかどうか?日本人の大多数は信じず、インド人の多くは信じている。結構重要だと思いませんか?

インドの人は神を「本物」として信じているからこそ

シヴァ神に限らず、インドなら「サイババの奇跡」を信じるか否か?あるいは、日本の神社仏閣にお参りに行くのは、その神社の神や寺の仏を「信じて」いるから拝みに行きます。

そして神・仏からのメッセージである「おみくじ」を引き、吉・凶が出ればそれを「本物」として気にします。

だから本来ならインドの人同様「シヴァ神」を信じてこそ、この秘密の予言の信ぴょう性(本物)かどうかが見えてくるのかもしれません。

アガスティアの葉⑫ 秘密

別料金が発生する「カルマ落とし」

アガスティアの葉を改めてみていくと、日本の占いのような意味での秘密を感じますが、その中でも、日本の占いと大きな違いは「カルマ落とし(魂の浄化)」です。

これは未来の予言で良くない時、前世のカルマが原因と考えます。その際、寺院の僧侶が毎日祈る事で解消するそうで、それを依頼すると別途料金が発生するという「秘密」があります。

そのためにアガスティアの葉の料金が高い原因の一つです。

大事なことは、「生き方」を変えること

ただし、これはあくまでヒンドゥ教の「シヴァ神」信仰上の話なので、日本にて自らの信じる神仏にお祈りする方法もありますし、その注意点を意識して注意しながらた「生き方」そのものを変えれば、改善につながるように感じます。

基本は「占い」の様なものですから、秘密についてはあまり深く考える必要はないです。

アガスティアの葉⑬ 動画

アガスティアの葉の動画を紹介します。動画に芸能人が登場して一気に「知名度」が広がりました。ただこういったメディアに出るとどの分野でも共通ですが、正しい情報とは裏腹にどうしても誤った情報が流れることも事実です。

そういったものに巻き込まれないよう注意が必要ですね。

まとめ

アガスティアの葉について様々な角度からお伝えしました。5000年前の聖者が伝えたという「秘密めいた」内容で、かつ数多くの中から「自分の未来」がわかるという衝撃的な内容が広まりました。

そのため、トリックが疑われ、嘘か本物かなど、いろいろな情報が錯そうしています。

占いの一種ともとれるので、もし時間とお金を費やしてでも未来を本当に知りたいのなら、現地で体験するのが良いでしょう。