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「ティップラン」とは?揃える道具から釣り方のテクニックまで徹底解説!

ティップランエギングという釣り方を御存じでしょうか。基本的にはボートからのエギングなのですが、使用ロッドなどのタックル、しゃくり方のテクニックなど少し特別な釣り方になります。今回は春のアオリイカに間に合うようにティップランエギングについてご紹介いたします。
2020年8月27日
kuma10
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ティップランエギングってどんな釣り方?

最近流行の「ティップランエギング」は、ボートなどで海上からエギを落としてアオリイカを狙う釣り方のことです。言葉の意味は「ティップ」が竿先、「ラン」が走るです。竿先が走った時にアワセを入れて釣る釣り方なのでティップランと言います。つまりこれはアタリの取り方がそのまま釣法になった釣り用語です。

ティップランエギングは釣れる!

ティップランエギングは難しくない

アオリイカの生息している海域から釣果がぞくぞくと入ってきている現状からこの釣り方はかなり釣れると考えていいでしょう。ではなぜこの釣り方が釣れるのでしょうか。そこにアオリイカが居て、それを全部釣り上げるならばどんな釣り方でも釣果は変わらない筈です。しかし確実に釣れていると実感できるのは「簡単だから」です。

専用タックルと専用テクニック

道具を揃えアオリイカの居る場所まで出掛けられれば後は簡単な仕掛けと簡単なしゃくり方のコツさえ掴んでしまえば「ティップランエギング」はそんなに難しい釣り方ではありません。それ専用のテクニックもありますが、タックルなど、揃えるべき道具とともに解説していきます。ぜひティップランエギングにハマって下さい。

ティップランエギングに必要なものは?

ボート

ティップランエギングは基本的に海上に出て行う釣り方です。リグショットの応用のような釣り方で防潮堤などから投げる釣り方もあるにはありますが、ここでは海上でのティップランエギングのみの説明とさせていただきます。とすれば、当然海上に出撃するためのボートが必要となりますが、最近ではティップランエギング専用の釣り船も出ています。

陸っぱりティップランエギングが気になる方はこちらもチェック!

シーカヤック

シーカヤックフィッシングをされておられる方が増えています。運搬がしやすく機動性がよく、ある程度の沖まで出られるのが人気の秘密ですが、シーカヤックからの釣り方にティップランエギングを加えてみてはいかがでしょうか。大き目のボートでは入れないような岩礁帯の隙間なども果敢に狙えます。手軽で釣果の見込める楽しい釣行が期待できますよ。

シーカヤックでの釣りがもっと気になる方はこちらもチェック!

フロートボート

静かなブームになっているのがフロートボート。全体の約半分が浮力体で構成されているフロートボートは安定性抜群の小型ボートです。もともと湖沼でのバス釣りから人気が出たボートですが、最近では海でのジギングなどにも活躍しているようです。とにかくティップランエギングを始めるにあたり、まずは海上へ出るアイテムを探しましょう。

フロートボートの事がもっと気になる方はこちらもチェック!

ティップランエギング用タックル1

専用ロッド


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陸っぱりで使っていたエギングロッドで代用できないわけではありませんが、ティップランエギングはアオリイカの微妙なアタリを「目で」アワセる釣りです。やはり専用のロッドを使用していただきたいものです。最近ではティップランエギング専用のロッドを各社出していますが、深いところを攻める場合もありますので、90gくらいまで対応できるロッドが有利です。

専用ロッドが必要な理由

前述したようにティップランエギングは「目で」アワセる釣り方をします。その時に重要なのが当然ティップ(穂先)なのですが、普通のカーボンロッドは穂先が中空になっています。しかしそれですとわずかな跳ね上がりなどが反応しにくいため、専用ロッドでは「ソリッド」と呼ばれる芯に材料が詰まっているティップが使用されます。直接釣果に関わることですので、なるべく専用ロッドを手に入れましょう。

ティップランエギング用タックル2

トラブルの少ないリール

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ティップランエギングでは一旦底までエギを落とします。素直に海底までストンと落とすことが大事ですが、その時にブレーキが掛かったりエギ自体に不自然な動きがあったりするとせっかくのアオリイカに警戒されてしまいます。ラインの出の良いスプールの浅いものが理想ですが、海での釣りですのでラインが200mほどは巻けなければなりません。番手でいえば2500番前後のものが使い易いと思います。

タックルは軽いものを

一日中しゃくる釣り方をするティップランエギングで必要なのは「体力」。ではありません。一日中しゃくっても疲れないタックルとしゃくり方のテクニックです。扱い易さもそうなのですが、ロッドもリールもなるべく自重の軽いものを選びましょう。一回一回のしゃくりでは気付かなくても、長時間の釣行ではダメージが溜まってきますよ。

ティップランエギング用タックル3

ライン

ラインに関してはお値段も撚(よ)り本数もさまざまですので一概に「これがおすすめ」というものがありません。ただ、初心者の場合は目安を「PEラインの10lb、リーダーにフロロの2号」くらいを設定しておけば仕掛けとしては充分です。最近は安くて高性能のPEラインも各社出しています。いろいろ試してみるのもいいと思います。

ティップランエギング用タックル4

エギ

タックルの中でも「エギ」は重要なアイテムなのですが、これも海域や季節で当たりエギが変わるので何とも言えません。何種類かのカラーを用意しておいて欲しいのですが、重要なのは重さのラインナップです。通常のエギと違い30g以上の重さのものを使いますが、深さに応じて重量を増やさなければなりません。30~90gのものを段階的に用意しておきましょう。

活性高めのアタリエギ

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ティップランエギングのオールラウンドタイプ。 ※値段は2018年4月14日現在

ティップランエギング初心者の方がどんなエギを使って良いのかわからないといけませんので、一本だけおすすめを載せておきます。秋イカ全般や活性の良い時のおすすめエギです。

ティップランエギング用タックル5

シンカー

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既存のエギに取り付けて使用できるエギ用ウエイト。 ※値段は2018年4月14日現在

エギングを今までやっておられた方はエギングの仕掛けをたくさんお持ちでしょう。その仕掛け、特にエギは使えなくなるわけではありません。自身のアタリエギをティップランエギング用に改造しましょう。エギのヘッドに嵌めて重量を増すシンカーを付ければ簡単です。ティップランエギング初心者の方ならこれだけでも良いかもしれません。

シンカーで重さ増し増し


ティップランエギング用のエギにさらに円錐オモリやナス型オモリを追加して深場を狙うテクニックもあります。ただしティップに余計な負荷が掛かるのでしゃくり方は慎重にしましょう。タックルや仕掛け全体に無理が行っていない事を確認してから通常のしゃくり方をしましょう。

ティップランエギング用タックル6

その他のアイテム

プロックス ティップガードカバー 55cm PX97755 (ティップカバー 穂先ガード トップカバー)

●竿先を守る穂先カバー ●曲がりを防ぐグラス製のシャフト入り ※値段は2018年4月14日現在

ティップランエギングで使用するロッドは穂先が詰まった「ソリッドタイプ」のものが主流だと書きましたが、このロッドの弱点は「折れやすい」こと。釣行中の破損ならまだしも移動中に折れてしまっては心底ガッカリしますね。移動中の破損を少なくするために「ティップガード」をおすすめします。

ティップランエギングのテクニック1

操船のテクニック

ティップランエギング専用船での釣行であれば操船は船長がしてくれますが、自分のボートやカヌーでの釣行では操船を自分でしながらエギングをしなければなりません。ティップランエギングでの操船のコツは仕掛けを「風上に向けて」落とすことです。つまり風を顔に受けての釣りになります。仕掛けを風の力で流すように操船しましょう。

ティップランエギングのテクニック2(動画あり)

2-1、フリーフォール

釣り場に着いたら仕掛けを底まで落としていく訳ですが、この時素直に素早く落としていくことが大事になります。アオリイカはフリーフォール中に喰ってくることもありますが、基本的にその後のしゃくりの後に乗ってきます。ですからフリーフォールは素早くボトムまで落として下さい。この時リールからラインを手で送ってやるのが大事です。

2-2、底取り

エギが着底したらしゃくる訳ですが、ここで大事なことは「必ず底を取る」ことです。釣れないと嘆いておられる方のかなりの確率で底が取れていません。しゃくり方に違いが無いのに釣果に差が出る場合は、釣れている人と同じ条件で底取りしてみて下さい。しゃくり初めが早いようであれば底が取れていませんよ。

2-3、しゃくり方

アオリイカの浮遊している層は中層域です。エギが底に着いたらしゃくって中層域まで持ち上げてステイします。この時のしゃくり方にテクニックがいります。ジギングのようなしゃくり方をしてはいけません。気持ちとしては「海面と平行まで」くらいのかるいしゃくり方を5~7回でステイしましょう。

2-4、ステイは短く

風を正面から受けてながらの釣りですから、ステイされたエギは船の動きに合わせて中層を平行移動してきます。ここであまり長くステイしていてもあまり意味がありません。ステイの時間は10秒程度。その間にティップに変化が無ければ仕掛けを回収して投げ直しをします。船中でアタリがあったようならステイ位置からまた仕掛けを落としてもかまいません。

ティップランエギングのテクニック3

マル秘テクニック

ティップランエギングのマル秘テクニックを一つご紹介いたします。着底後何度かしゃくってエギをステイさせますが、ステイのあと一拍おいて「空アワセ」をしてみて下さい。最初のうちは微妙なアタリがなかなかとれません。アワセのタイミング練習だと思って空アワセをしてみて下さい。釣果を上げている釣り人は必ず空アワセをやっていますよ。

ティップランエギングのアオリイカはでかい!

3キロオーバーも!

春に釣れるアオリイカは大きい物が多いですが、ティップランエギングで釣れるアオリイカは特別大きい物が多いようです。産卵などのために沿岸部に寄って来るにしても、この大きさの体を隠しながらの産卵であればやはりある程度沖での生活になるでしょう。これを釣り人は「レッドデビル」と呼びます。オスメス一対で釣れる可能性もありますので一匹釣れても気を抜かないで下さい。

ティップランエギングの心得(動画あり)


アオリイカはどこで乗るか

ティップランエギングで一番アオリイカが乗るのはステイの瞬間です。「フォール中に乗った」とか「グッと持って行った」などいろいろな乗り方をするアオリイカですが、「フォール」~「着底」~「しゃくり」~「ステイ」~「平行移動」~「フォールまたは回収」のルーティーンの中でステイさせた時に抱きついてくる確率が非常に高いのは事実です。ここを逃さず掛けましょう。

アオリイカの気持ちになって

ステイの瞬間に仕掛けにアオリイカが飛びついて来る図を想像してみましょう。海底からシュンシュンと上がってきたエギをどうしてくれようかと狙ったアオリイカ。動きがぴたっと止まった瞬間のエギに長い触手でちょっかいを出したくなるはずです。その時ティップはエギの重みから解放されて跳ね上がります。その軽い跳ね上がりを逃さないで下さい。アオリイカの触手の動きを想像しながら釣りましょう。

ティップランエギングの注意点1(動画あり)

ラインは送り込め

何度も書いていますが、ティップランエギングは風を正面に受け、ラインをどんどん出して底まで仕掛けを送り込んでからする釣りです。エギを送る時にジャークしたくなりますが、ジャークはおすすめしません。緩んだラインがトップガイドに絡まる危険が多くなります。PEラインは擦れに弱いラインです。ライントラブルを減らすのもテクニックの一つです。

投げは優しくアンダースロー

ティップランエギングで使うロッドの竿先はとても繊細です。間違っても陸っぱりで投げるような調子で使用しないで下さい。竿先が何本あっても足りませんよ。船の上から風上に向かってエギをチョイ投げしてフォールさせる時にも、必ずアンダーで優しく投げて下さい。「後悔先に立たず」ですよ。投げ方もラインの出し方もしゃくり方も釣果も100点の動画を載せておきます。

ティップランエギングの注意点2

天候を読み無理をしない

ティップランエギングは海が相手です。釣り船などでの出港であれば船頭さんの的確な判断で釣行ができますが、マイボートやカヌーなどでの釣行は自分の判断がすべてになります。常に天候と天気の変化には気を配り、安全な釣行を心がけて下さい。ティップランエギングは梅雨入り前までは楽しめますが、ゴールデンウィーク頃は天候の安定しない日もあります。本当に気を付けて下さいね。

ライフジャケットは必携

ティップランエギングに限りませんが、釣行時には必ずライフジャケットを着用して下さい。まだまだ広く浸透してはいませんが、平成30年2月より国土交通省からの法改正で「すべての小型船舶で」ライフジャケット着用が義務化されました。法律の有る無し関わらず自分の命を守るためにライフジャケットは着用したいですね。

最後にうまい食べ方を

アオリイカは黄身醤油

ティップランエギングでアオリイカを釣り上げたら、ぜひ「黄身醤油」でお刺身を食べてみて下さい。切った刺身に卵黄を落として醤油と混ぜてもいいですし、黄身醤油を作ってつけながら食べてもグッドです。そしてもう一つ。大きいアオリイカなら表も裏も薄皮を剥いでからお刺身にすると抜群の柔らかさのお刺身が楽しめますよ。釣り人の特権を堪能しましょう。

ティップランエギングでアオリイカを攻略しよう!

ティップランエギングなどと言うとちょっと仰々しい感じがしますが、しゃくり方やちょっとしたテクニック(コツ)を掴んでしまえばこんなに簡単な釣りはありません。タックルや仕掛けは少し特殊ですが、一度そろえてしまえば長く使えます。まだまだ春イカには間に合いますから、ぜひ一度「レッドデビル」を追いかけてみて下さい。きっとハマりますよ。