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ナツハゼの育て方!紅葉がきれいで観賞が楽しめる!実ったか実は食べられる?

ナツハゼは、黒い実と美しい紅葉が魅力的です。観賞用というだけでなく、果実を食用としても使えるのが特徴です。ジャムや果実酒なら家庭でも簡単に作ることができるでしょう。今回は、そんなナツハゼの育て方や食べ方などをご紹介しています。
2020年8月27日
kaorin007
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目次

ナツハゼの基本情報

●ナツハゼの学名:Vaccinium oldhamii ●ナツハゼの科名:ツツジ科 ●ナツハゼの属名:スノキ属 ●原産地:日本・中国・朝鮮半島など

ナツハゼの特徴

ナツハゼの花の特徴

ナツハゼの花は、枝先から水平に伸びた花軸に多くの花をつけるのが特徴です。花色は、少し赤みがかかった薄い黄緑色の花を下向きにつけます。花冠は、長さ4〜5mmの鐘形になり5つに分かれていきます。その先端は、少し反り返るのが特徴です。ガクの部分は、杯型をしており5つに分かれてます。ガク片は、長さ1mm位の三角形をしていて先端がとがっているのが特徴です。ナツハゼの開花時期は、5月~6月頃になります。

ナツハゼの実の特徴

ブルーベリーと同じ系統であるナツハゼの実は、花や果実を観賞するだけでなくジャムや果実として食用に利用することができます。果実の収穫時期は、101月~11月頃がおすすめです。ナツハゼの実は、ブルーベリーなどに比べると少し小さめだといえます。その分、房状にできる実の数は多くジャムなどを作るのにも充分だといえるでしょう。

ナツハゼの育て方

ナツハゼの置き場所や環境で気をつけるポイント

ナツハゼを育てる際に大切なことは、日当たりと水はけです。ナツハゼの自生場所は、林の傾斜地などに良く生息しています。このような場所は、水はけは良好ながら乾燥しすぎないのが特徴です。そのため、庭や鉢植えなど出の育て方で注意するポイントは、水はけがよく半日蔭のように乾燥しすぎない場所を選ぶことだといえます。西日などが当たるところは、乾燥しやすいので避けた方がいいでしょう。生育が旺盛なので、鉢植えで育てるよりは庭植えにする方がおすすめです。

ナツハゼの水やりで気をつけるポイント


庭に植えたナツハゼは、自然の雨水だけでも充分です。ただし、高温が続き乾燥が続きすぎると水分不足となり実の付き方が悪くなります。夏の暑い時期には、土の感想を防ぐために朝または夕方の涼しい時間帯に水やりをしましょう。水をやる時は、土に水がしみこむまで充分に与えるのがポイントです。植え付けてから1年ほどは、水が切れないようにすることも大切です。ナツハゼの根は、地面から浅い部分にはるため根付いた後も乾燥には注意しましょう。

ナツハゼの植え付けや植え替えで気をつけるポイント

ナツハゼの植え付けの時期は、9月~3月の間におこないます。ただし、寒い1月~2月の時期は避けるようにしましょう。植え付ける場所には、根鉢の2倍程度の深さと広さが必要です。ナツハゼの根は、土の表面近くに浅く広く根を張ります。ナツハゼを植える際には、あまり深植えしないように注意してください。ナツハゼの植え付けや植え替え後の育て方で大切なポイントとしては、乾燥を避けることです。

ナツハゼの増やし方

ナツハゼの挿し木による増やし方

ナツハゼの挿し木での増やし方は、根の発生率が低いといえます。とはいえ、ナツハゼを挿し木で増やすことはできます。枝が硬くなる6月頃に今年で着た枝を先端から15cm程きり、先端の葉を2~3対ほど残して準備しておいた浅い鉢や挿し木用土に指しておけば完了です。ナツハゼを挿し木する時の間隔は、それぞれの葉が少し触れる程度の間隔を保っておきましょう。

ナツハゼのタネからの増やし方

タネは、前年にできた実から果肉をすべて取り除き、残った種を細かい目のざるなどに入れ洗っておきます。タネは、水ごけやピートモスなどを敷いた赤玉土小粒の上に蒔けば準備完了です。この際に土で覆う必要はなく、蒔き終えたそのままの状態にしておきましょう。ナツハゼの種からの殖やし方で気をつけるポイントは、やはり乾燥させないことです。

ナツハゼの上手な剪定方法

ナツハゼは、その花の愛らしさと紅葉の美しさが人気の庭木だといえます。成長速度がそれほど速くないので管理もしやすいのが特徴です。そのため、ナツハゼの剪定は混んできた小枝を剪定する「枝透かし剪定」をおこないます。ただし、小苗の場合1~2年間は枝先15cm程度を切り戻しすることをおすすめします。このように選定しておくことで、勢いのある新枝を出させることが可能です。果実をつけるようになれば、好みの高さに剪定してやるとよいでしょう。剪定時期は、葉が落ちる12月~2月が適期だといえます。

ナツハゼの病害虫対策


ナツハゼの病害虫としては、特に目立ったものはありません。比較的手間のかからない木だといえるでしょう。ただし、風通しが悪い環境では「うどんこ病」や「カイガラムシ」の発生が起こりやすくなります。病害虫対策のためにも風通しの良い環境づくりを心がけましょう。予防のための薬剤散布をしておくのもよい対策方法ですね。

ナツハゼのおすすめの食べ方

ナツハゼのジャム

材料 ナツハゼの実1kg グラニュー糖 350g〜400g

ナツハゼの食べ方でよく知られているのがジャムです。作り方は、果実でジャムを作る手順と同じです。ナツハゼの実をきれいに水洗いした後、お好みの量の砂糖と一緒に煮ていきます。少し強めの中火で煮ていき、沸騰したらアクを取り除きます。ナツハゼが焦げないようヘラなどでまぜながら煮詰めていけば出来上がりです。ナツハゼは、ブルーベリーに比べると酸味が強いので砂糖の量を調節しましょう。レモンなどの酸味を加えるのは、味を見ながら調節するのがおすすめです。

ナツハゼ酒

材料 ナツハゼ300g グラニュー糖 150g ホワイトリカー600ml

ジャム以外の食べ方で家庭でも簡単にできるのがナツハゼ酒です。ナツハゼ酒は、梅酒などと同じ要領で作れます。材料を瓶に入れて、つけておくだけでいいので家庭でも簡単に作ることが可能です。綺麗に洗ったナツハゼを果実酒用の瓶に入れ、グラニュー糖を加えホワイトリカーを注ぐだけで完了です。ただし、グラニュー糖がしっかりととけるように毎日瓶を揺らすなどして混ぜ合わせてやりましょう。ナツハゼ酒の飲み頃は、つけ込んでからだいたい2~3ヶ月程度が目安です。

ナツハゼの効能効果

目の疲れにも効果的


ナツハゼは、ブルーベリーなどと同様に視力向上に効果があるといわれるアントシアニンが豊富に含まれています。他のベリー類に比べて6倍もの量が含まれていると言われるほどです。アントシアニンは、ポリフェノールの1つで、視力に影響を及ぼすロドプシンの再合成を促す成分です。ロドプシンを再合成することで、眼精疲労の回復や視力の向上などをはかることが期待できます。

抗酸化作用も期待

ナツハゼに含まれるポリフェノールは、アントシアニンだけではありません。豊富に含まれるポリフェノールの量は、ブルーベリーの2~3倍とも言われています。ベリー類に多く含まれているポリフェノールは、抗酸化作用が期待されている成分です。ポリフェノールは、体の老化を促す体内の酸化を抑え、若々しさを保ってくれる効果が期待できます。ナツハゼに含まれるポリフェノールの量は、ブルーベリーに比べても高い数値をあげているようです。ジャムや果実酒として摂取することで、体内の酸化を抑え健康的な身体を取り戻すことができるでしょう。

まとめ

目と口を楽しませてくれるナツハゼ

可愛い花や実と紅葉の美しさを楽しませるだけでなく、食用としても味わえるのがナツハゼの魅力です。水はけや乾燥などに気を付けておけば、比較的管理面でも手間がかからないといえます。剪定などにも手がかからず、毎年美しい紅葉を楽しむことが可能です。成長力が旺盛なので鉢植えにするよりは庭木として育てる方が良いでしょう。ナツハゼは、ジャムや果実酒にして食べることができます。

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